日々の表情や時間の経過によって、顔にはしわやたるみなどさまざまな変化が表れます。中でも、マリオネットラインと呼ばれる口角から顎にかけての線は、年齢のサインとして現れやすく、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
現代の美容医療では、マリオネットラインの軽減にボトックスが注目されていますが、実際の効果やリスクはどれほどなのでしょうか。この記事では、マリオネットラインへのボトックス注射に関するメリットやデメリット、さらには施術を受ける際の注意点について詳しく解説します。
マリオネットラインに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
ボトックス注射の施術を受けるなら、Wクリニックがおすすめです。ボトックス注射の施術を受けることで、ガミースマイルが改善されたり、シワを目立たせなくさせたり、肌のハリや弾力を出したりなど、若々しい印象を持ってもらえるようになるでしょう。若々しい見た目のままでいたいという方は、ぜひ一度Wクリニックに相談してみてください。料金や施術の詳細、実際の症例が気になるという方は、Wクリニックのボトックスのページから確認することができます。
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マリオネットラインとは?
そもそもマリオネットラインとはどのようなものなのでしょうか。マリオネットラインの基礎知識について、詳しく見ていきましょう。
マリオネットラインとは?
「マリオネットライン」とは、口角の両脇から顎にかけて縦に伸びるしわや溝のことで、糸で操作されるマリオネット人形の口元のように見えることからこの名前がついています。
マリオネットラインは、年齢を重ねるとともに多くの方にみられる症状です。このラインが深く刻まれると、老けた印象や悲しげな印象を与えかねません。そのため、早めのケアが重要であり、現代の美容医療ではさまざまなアプローチが提案されています。
マリオネットラインができる原因
ここからは、マリオネットラインができる原因を3つ紹介します。
・皮下脂肪の下垂
・筋肉の衰え
・皮膚の張りや弾力の低下
それぞれ詳しく見ていきましょう。
皮下脂肪の下垂
年齢を重ねると共に、肌の下にある脂肪組織も重力の影響を受けて徐々に下垂します。特に、頬の脂肪が下がることで下あごに脂肪がたまり、口の周囲にしわや溝ができやすくなります。
これによって、マリオネットラインが目立つようになるのです。
筋肉の衰え
口周りの筋肉が弱まることで皮膚を支える力が低下し、落ち込みやしわができてしまうこともマリオネットラインの形成に影響しています。
顔の筋肉は常に動いているため、使い過ぎや加齢による自然な衰えが徐々に現れます。口輪筋は表情を豊かにする重要な筋肉の1つであり、この筋肉の衰えと筋膜(表情筋などを支える膜)のハリの低下が、マリオネットラインの形成に大きく関与しています。
皮膚の張りや弾力の低下
年齢と共に、コラーゲンやエラスチンといった皮膚の弾力を支える主要な成分の産生が減少します。これによって、皮膚が弾力性を失い、しわができやすい状態になります。
また、紫外線によるダメージや不適切なスキンケアも皮膚の老化を早め、マリオネットラインの発生を促進することがあります。
マリオネットラインの改善にはボトックスが効果的
ボトックスは、マリオネットラインの改善に効果的な治療法の1つです。
口角ボトックスは、ボツリヌス菌から抽出したボツリヌストキシンを用いた治療であり、筋肉の動きを一時的に緩めることによって表情の改善を図ります。マリオネットラインの場合は、顔の下部の筋肉のハリを抑えることによってラインを目立たなくすることができる場合があります。
口角の位置が上がることで顔の輪郭が引き締まって見えるため、肌全体の印象が改善されることがあります。
マリオネットラインの改善を目指している方は、信頼できる医療機関を選び、経験豊かな医師に相談することが重要です。個人の状態や予算に合わせた治療方法を見つけることが、美しい結果を得るための第1歩になるでしょう。
マリオネットラインへのボトックス注入のメリット
ここからは、マリオネットラインへのボトックス注入のメリットを3つ紹介します。
・施術時間が短い
・ダウンタイムが少ない
・口角が上がり若返り効果がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
施術時間が短い
マリオネットラインへのボトックス注入の最大の魅力は、施術時間の短さにあります。
病院やクリニックによって多少の差はありますが、一般的に、治療は数分から10分程度で完了します。
忙しい日常の合間に治療を受けられ、その日のうちに日常生活に戻ることができるため、時間を有効に活用したい方々にとって最適なアンチエイジングの選択肢といえるでしょう。また、手術とは異なり全身麻酔が不要であるため、麻酔に関連するリスクや回復時間を心配する必要もありません。
ダウンタイムが少ない
ボトックス注射は、切開の必要がない治療法であるため、施術後のダウンタイムが非常に少ないというメリットがあります。
腫れや赤みが生じることも少なく、万が一生じた場合でも一時的なものであるため、日常生活に大きな影響を与えることはありません。そのため、多くの場合、注射後すぐに通常の生活に戻ることが可能です。
施術の痕を気にすることなく、すぐに人前に出ることができるため、周囲に知られずに治療をしたい方にも最適な治療法といえるでしょう。
口角が上がり若返り効果がある
ボトックスには、口角を上げる効果にも期待できます。
ボトックス注入によってマリオネットラインを目立たなくするだけでなく、口角が自然に上がることで、見た目の若返り効果が期待できます。明るく元気な印象を与える口角の上がった表情はポジティブな影響を与えるでしょう。
また、顔全体のバランスを整えることで、自然な美しさを引き出し、内面からの自信にもつながります。
マリオネットラインへのボトックス注入のデメリット
ボトックス注入はしわやたるみの改善に効果的な方法ですが、メリットばかりではありません。マリオネットラインへのボトックス注入のデメリットは以下のとおりです。
・効果は永続的ではない
・副作用が出る場合がある
・左右差が出る場合がある
それぞれ詳しく確認しましょう。
効果は永続的ではない
ボトックスによる治療効果は永続的ではありません。一般的に、ボトックスの効果は3〜6ヶ月程度だと考えられています。
人によって差があるものの、治療効果を維持するためには定期的な注入が必要になります。継続的に時間と費用を投資する必要があるため、これがデメリットと感じる方もいるかもしれません。
副作用が出る場合がある
ボトックス注入も副作用がゼロではありません。注入部位の赤み、腫れ、痛み、あざが生じる場合があります。
これらは施術の直後に起こりえる軽度の反応であり、ほとんどの場合1週間以内に自然に消失します。
アレルギー反応は個人差があり、軽いものから重篤なものまでさまざまです。軽度の場合はかゆみや発疹が出る程度ですが、まれに、ひどい場合にはアナフィラキシー(全身アレルギー反応)を引き起こすこともあります。
ボトックス注射を受ける前に、過去のアレルギー歴や体質について、美容医師や医療提供者と詳細に話し合うことが重要です。
左右差が出る場合がある
ボトックス注入は非常に技術を要する施術です。専門の医師であっても、顔の左右で効果のバランスが取れない場合があります。たとえば、片側だけが過剰にリフトされたり、片側のみ表情が固まったように見えたりすることがあります。
このような事態を避けるため、実績と経験が豊富な医師による施術を受けることがおすすめです。また、事前のカウンセリングについても納得するまでしっかり行うようにしましょう。
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マリオネットラインへのボトックス後の注意点
ボトックスはマリオネットラインの改善に効果があるのがわかったところで、非常に重要なその後のケアについても見ていきましょう。
・施術部位を触らない
・激しい運動やサウナを避ける
・マッサージ強くこする洗顔は避ける
・施術直後に横にならない
施術後の正しいアフターケアは、効果を最大限に引き出し、不具合を防ぐのに役立ちます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
施術部位を触らない
マリオネットラインへのボトックス注射後は、施術部位周辺を慎重に扱う必要があります。触れることによってボトックス薬剤が拡散し、意図したエリア以外に移動する可能性があるためです。
ボトックス薬剤が拡散してしまうと、不自然な表情や処置後の非対称な外見を引き起こす原因となってしまいます。
仕上がりを綺麗にするためにも、注射後1〜2時間は触らないようにしましょう。
激しい運動やサウナを避ける
ボトックス製剤は温度に敏感であり、体温の上昇はボトックスの効果に影響を与える可能性があります。注入したボトックスが必要以上に早く分布してしまったり、効果が減少する恐れがあります。
高温環境は筋肉へのボトックスの固定を妨げ、また血流を加速させてしまいます。ボトックスを注入した後24時間は激しい運動やサウナ、ホットヨガなど体温を上げる活動を避けてください。
副作用を最小限に抑え、ボトックスの効果を最大化するためにも、治療直後はリラックスして過ごしましょう。
マッサージ強くこする洗顔は避ける
マッサージや強い力で顔をこする洗顔も、施術部位にボトックスが均等に留まることを妨げるため、避けたほうが良いでしょう。
強くこするような洗顔をすると、施術した部位に圧力がかかり、ボトックスが拡散してしまう可能性があります。
ソフトタッチの洗顔を心がけ、施術を受けた後初めての洗顔では特に優しく洗顔を行い、刺激を最小限に抑えるようにしましょう。
施術直後に横にならない
注入後にすぐに横になるのを避けることは、薬剤が注射部位に適切に定着するために非常に重要です。
ボトックスを打つとき、施術を受ける方は座っら姿勢であることが多いです。座った姿勢の筋肉の緊張状態に合わせて薬剤が注入されるため、施術後はその姿勢を維持することが大切です。
そうすることで、ボトックスが注入された部位から別の部位へ移動するのを防げます。
マリオネットラインのボトックスに関するよくある質問
ここからは、マリオネットラインのボトックスに関するよくある2つの質問に回答します。
マリオネットラインのボトックスの値段はどれくらい?
マリオネットラインへのボトックス注射の平均的な価格は、1万~5万円ほどです。
これはあくまで一般的な平均価格であり、クリニックによって大きく変動します。使用するボトックスのブランドや注射量によっても、最終的な費用は変わってきます。
有名ブランドのボトックスは少し高めですが、品質や効果が認められているため、多くの方に選ばれています。それに対して、ジェネリック製品を使った施術もあり、こちらはもう少しリーズナブルな価格設定で受けられる場合が多いです。
中には、初回割引を設けているクリニックもあり、コストを抑えつつ試してみたい場合はそのような特典を利用するのも良いでしょう。
マリオネットラインにはボトックスとヒアルロン酸どちらがおすすめ?
マリオネットラインの治療法としてはボトックスとヒアルロン酸が主流ですが、それぞれ異なる作用を持つため、最適な治療は個人のマリオネットラインの状態や原因によって変わります。
たとえば、表情の動きによって細かいしわが発生してしまう方にはボトックスが効果的です。一方で、皮膚の薄さや加齢によるたるみが主な原因である場合は、ヒアルロン酸の方が望ましい結果をもたらす可能性があります。
ボトックスとヒアルロン酸を組み合わせた治療が行われることもあるので、専門の医師と相談しながら自分に最適な治療計画を立てることが大切です。
まとめ
マリオネットラインのボトックス注入は、施術時間の短さ、ダウンタイムの少なさ、そして若返り効果の3つの大きなメリットがあり、忙しい現代人にぴったりの美容治療といえます。
施術後は注射部位を強くこすったり圧迫したりしないようにし、医師の指示に従って、その他の注意点にも配慮しましょう。
ボトックス治療を受ける際は、適切な量と位置で注入することが非常に重要であり、施術を行う医師の経験と技術が結果に大きな差をもたらします。また、全ての方に同様の結果が得られるわけではないため、事前に医師としっかりとカウンセリングを行うことが大切です。
ボトックスをはじめとする美容医療を上手に利用して、日々の生活に自信と活力を取り戻しましょう。
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Kaoru Matsui
Wクリニック福岡院院長
松井 郁
2001年 | 福岡大学医学部医学科 卒業 |
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2003年 | 福岡大学病院 |
2008年 | 独立行政法人九州がんセンター |
2009年 | 福岡医科歯科大学病院 |
2010年 | 福岡大学筑紫病院 |
2013年 | 医療法人 天翠会 小倉きふね病院 |
2021年 | Wクリニック 勤務 |
日本美容外科学会所属