
美容医療の中でも、シワやたるみの改善、顔のボリュームアップに効果的な治療として人気なのがヒアルロン酸です。その中でも、アラガン社のヒアルロン酸は、持続力や自然な仕上がり、安全性の高さなどから多くの医師や患者に支持されています。
しかし、「どんな種類があるの?」「どれくらい効果が持続するの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、アラガンのヒアルロン酸の特徴や種類、施術時の注意点を詳しく解説します。これからヒアルロン酸注入を検討している方や、アラガン製品の違いを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
アラガンのヒアルロン酸とは
ヒアルロン酸注入は、しわの改善やリフトアップ、フェイスラインの調整などに用いられる美容医療の代表的な施術の1つです。その中でも、アラガン社のヒアルロン酸製剤「ジュビダームビスタ®」シリーズは、世界130か国以上で使用されています。美容医療分野で圧倒的なシェアを誇っているのが現状です。
アラガン社のヒアルロン酸は、厳格な品質管理のもとで製造・保管・輸送され、安全性と効果が確保されています。そのため、世界中の医療機関や美容クリニックで採用されており、多くの施術者や患者から高い評価を受けています。日本国内では厚生労働省の承認を取得しており、安全性や品質の高さが保証されている点も大きな特徴です。
アラガン社について
アラガン社は、世界的な製薬会社であり、美容医療分野ではボトックスやヒアルロン酸製剤の開発・販売で知られています。特にボトックス製剤は、美容だけでなく神経疾患の治療など、医療分野でも利用されており、高い安全性と効果が証明されています。
また、アラガンは長い歴史を持つ製薬企業として、医薬品や美容医療の分野で数多くの研究を行ってきました。その結果、同社の製品は米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得しており、世界中の医療機関で信頼されています。日本国内でも厚生労働省の認可を受け、正規のクリニックで使用されているため、安心して施術を受けられるのが特徴です。
さらに、アラガンは最新の技術を取り入れた製品開発を進めています。持続性の向上やより自然な仕上がりを実現するヒアルロン酸製剤の開発に力を入れています。そのため、美容医療の分野においても業界をリードし続けており、多くの医療機関や施術者に選ばれているのです。
アラガン社のヒアルロン酸の4つの特徴
アラガン社のヒアルロン酸には、主に以下の4つの特徴があります。
- 持続期間が長い
- なじみやすい
- 形成しやすい
- 麻酔成分入りの製剤もある
ここでは、各特徴を詳しく解説します。
持続期間が長い
アラガン社のヒアルロン酸は、VYCROSS(バイクロス)技術を採用しています。高分子と低分子のヒアルロン酸を結合することで体内での分解を遅らせ、持続期間を延ばしています。これにより、ボリューマ・ボリフト・ボルベラなどは、最長24か月もの効果を維持することが可能です。
ウルトラ・ウルトラプラスはHYLACROSS(ハイラクロス)技術を採用しています。これは、粒子を均一化することで、なめらかな質感と持続性があります。ジュビダームウルトラXcという種類は9か月以上、ウルトラプラスXcでは12か月以上持続するケースが多いです。持続期間が長いため、施術の頻度を抑えられる点が魅力です。
なじみやすい
アラガン社のヒアルロン酸製剤は、粒子を均質化することで肌になじみやすく、自然な仕上がりを実現しています。特に、顔の動きに馴染む設計のため、表情が豊かな部分でも違和感が出にくいのが特徴です。
一般的に、ヒアルロン酸は硬くなるほど持続性が高まる傾向があります。しかし、アラガン社の製剤は適度な弾力を持ちつつ柔軟性があるため、施術後の凹凸が少なく、ナチュラルな仕上がりになります。また、なめらかで均一な質感のため微調整がしやすく、思い通りのデザインがしやすい点も大きなメリットです。
形成しやすい
アラガン社のヒアルロン酸は、バイクロス技術により形が崩れにくく、仕上がりが安定しやすいです。他社製のヒアルロン酸では、施術後に膨張しすぎたり、思った仕上がりと異なったりするケースもあります。しかし、アラガン社の製剤は膨水しにくく、施術直後から完成形に近い状態が期待できます。
また、ハイラクロス技術を採用したウルトラプラスは適度な弾力を持つため、フェイスラインや輪郭形成にも適しています。これにより、立体感のある造形が可能で、より理想的な仕上がりを目指せるでしょう。
麻酔成分入りの製剤もある
ヒアルロン酸注入は比較的簡単な施術ですが、部位によっては痛みを感じることがあります。アラガン社のジュビダームシリーズには「Xc」がついた製品があり、これには0.3%リドカイン(麻酔成分)が配合されています。これにより、施術中の痛みを軽減し、快適に治療を受けられるのが特徴です。
特に、唇や鼻、目元などの敏感な部位の施術に適しており、痛みに不安を感じる方にもおすすめです。また、麻酔成分が含まれることで、施術中のストレスが軽減され、リラックスした状態で治療を受けられる点もメリットです。
アラガンのヒアルロン酸の種類
アラガンのヒアルロン酸には、以下のような種類があります。
- ボリューマ
- ボリフト
- ボルベラ
- ボラックス
- ウルトラ
- ウルトラプラス
ここでは、各種類を詳しく解説します。
ボリューマ
ボリューマは、最も持続期間が長い製剤で最大24か月の効果が期待できます。やや硬めの質感ですが、肌になじみやすくほうれい線や額の深いシワ、顔のくぼみや凹みの改善に適しています。また、ボリューマは高い弾性と凝集性を兼ね備えているため、注入後も形状をしっかりキープしながら、周囲の組織になじむ性質があります。
適度な硬さがあるため、皮膚の下で支えの役割を果たし、リフトアップ効果も期待できるでしょう。また、「ボリューマXC」は麻酔成分リドカイン配合で、痛みを軽減しながら快適に施術を受けられるのが特徴です。適応部位として、ゴルゴライン、こめかみ、顎のボリュームアップに適しています。
ボリフト
ボリフトは、やや柔らかめの質感を持つヒアルロン酸製剤で、特に浅めのシワやくぼみの改善に適しています。ソフトなヒアルロン酸は一般的に周囲の組織になじみやすい反面、流れやすい欠点があります。ですが、ボリフトは凝集性が高いため、狙った箇所のボリュームアップが可能です。
特に、加齢によってこけた部分をふっくらとさせるのに適しており、顔全体の若々しい印象を維持するのに役立ちます。持続期間は約18か月と長めで、頻繁に施術を受ける必要がないのも魅力です。ほうれい線やマリオネットラインの改善に効果的で、ボリューマと併用することで、より立体的な仕上がりが可能です。
ボルベラ
ボルベラは、ジュビダームシリーズの中でも最も柔らかい質感を持つヒアルロン酸製剤です。皮膚の薄い部位に適しており、目元の浅いシワ、涙袋の形成、唇のボリュームアップやハリ改善などに使用されます。柔らかいため、持続期間は約12か月とやや短めですが、ナチュラルな仕上がりが期待できます。
特に、吸水性が低いため、ヒアルロン酸注入後に起こりやすいむくみが少ないのが特徴です。目元や唇はデリケートな部位であるため、繊細な仕上がりを求める人や、自然な印象を重視したい人に適しています。
ボラックス
ボラックスは、ジュビダームシリーズの中で最も硬い質感を持つヒアルロン酸製剤で、成形力に優れているのが特徴です。ボリューマよりも弾性と凝集性が高いため、顎の形成やフェイスラインの整形に適しています。しっかりとした形を維持しながらも、なめらかな仕上がりとなります。
極細針を使用できるため、細かい調整がしやすく、施術後の仕上がりもイメージ通りになりやすいです。また、ヒアルロン酸の粘度が高いため、リフトアップ効果も期待できるのがポイントになります。持続期間は約18か月と長めで、フェイスラインや顎の形を整えたい方におすすめの製剤です。
ウルトラ
ウルトラは、なめらかな質感と持続性を兼ね備えたヒアルロン酸製剤で、顔全体の浅めのシワ改善に適しています。ほうれい線、マリオネットライン、口元の細かいシワなどに対応し、柔らかすぎず硬すぎない質感が特徴です。
ウルトラはハイラクロス製法を採用しており、適度な弾力と均一な粒子構造により、自然な仕上がりを実現します。後ほど解説するウルトラプラスに比べると、より柔らかい質感で初心者にも適しており、ヒアルロン酸注入が初めての方にもおすすめです。
ウルトラプラス
ウルトラプラスは、深いシワや溝の改善に適したヒアルロン酸製剤で、ウルトラよりも架橋率が高く弾力性と成形力に優れています。やや柔らかめの質感ながら、ボリュームアップ効果もあり、加齢による頬のこけやこめかみの凹みの改善にも使用可能です。
ハイラクロス製法により、なめらかさを維持しながらもしっかりと形を形成できるため、立体感を持たせた施術が可能です。注入後も分解・吸収されにくく、持続期間が比較的長いのも特徴で、エイジングケアをしっかり行いたい人に適しています。
アラガンのヒアルロン酸がおすすめな人の特徴
アラガンのヒアルロン酸は以下のような人におすすめとなります。
- 持続力を求めている人
- 安全性を求めている人
ここでは、それぞれ詳しく解説します。
持続力を求めている人
アラガン社のヒアルロン酸は、最長24か月持続する製剤もあり、効果が長く続くのが特徴です。一般的なヒアルロン酸製剤は6か月〜1年程度で体内に吸収されるため、頻繁な施術が必要になります。
しかし、アラガンの製剤は持続力が高いため、施術回数を減らしコスト面の負担も抑えることが可能です。特に、リフトアップやフェイスラインの形成を希望する人にとって、長期間効果が持続することは大きなメリットとなるでしょう。
安全性を求めている人
アラガンのヒアルロン酸製剤は、厚生労働省の承認を受けており、安全性が保証されている点が特徴です。未承認の製剤は安価なものもありますが、成分や製造過程が不明なケースもあり、安全性に不安が残ります。
アラガン社の製剤は、米国FDAや日本の厚生労働省の承認を取得しているため、安心して施術を受けることが可能です。長期的に美容医療を受ける場合、安全性を最優先に考えることが重要になります。
アラガンのヒアルロン酸を注入した際の注意点
アラガンのヒアルロン酸を注入した際は、以下の3つの点に注意してください。
- 施術後24時間は飲酒や運動をしない
- 注入部位を圧迫しないようにする
- 1週間はエステなどを避ける
ここでは、各注意点を詳しく解説します。
施術後24時間は飲酒や運動をしない
ヒアルロン酸を注入した部位の血行が良くなりすぎると、腫れや赤み、かゆみが強くなる可能性があります。そのため、施術後24時間は飲酒・激しい運動・長時間の日光浴・サウナなど高温環境への滞在を控えましょう。
特に飲酒は、血管を拡張させるため、腫れや内出血の悪化につながる可能性があります。また、運動によって血流が促進されることで、注入部分のヒアルロン酸が拡散してしまいます。仕上がりに影響を与えることもあるため、注意が必要です。
注入部位を圧迫しないようにする
ヒアルロン酸は、注入直後はまだ定着しておらず、強い圧力がかかると形が崩れるリスクがあります。そのため、マッサージをする、強く押さえるといった行為は避けましょう。
特に、寝るときに枕や手で圧迫しないよう注意が必要です。また、施術後1週間程度は顔のエステやフェイシャルマッサージを控えてください。歯の治療も、顔を強く動かしたり圧迫したりすることがあるため、可能であれば数日〜1週間は避ける方が安心です。
1週間はエステなどを避ける
ヒアルロン酸注入後は、他の美容施術を受けるタイミングにも注意が必要です。たとえば、脱毛やフォトフェイシャル、レーザー治療は2週間〜1か月ほど空けるのが理想的です。
施術による刺激がヒアルロン酸の効果を損なったり、炎症を引き起こしたりする可能性があるため、慎重にスケジュールを組みましょう。また、注入後の腫れや内出血が完全に引いてからであれば施術が可能なこともあります。そのため、他の美容施術を予定している場合は、事前にクリニックで確認することをおすすめします。
まとめ
この記事では、アラガンのヒアルロン酸の特徴や種類、施術時の注意点を解説しました。
アラガン社のヒアルロン酸は、世界的に高いシェアを誇る信頼性の高い製剤です。持続性が高く、自然な仕上がりを実現できるため、初めてヒアルロン酸注入を受ける方にも適しています。
アラガン社のヒアルロン酸で適切な施術と術後のケアを守ることで、より満足のいく結果が得られるでしょう。安全性と品質にこだわるなら、アラガン社のヒアルロン酸は最適な選択肢の1つです。

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