
脇ボトックスは、多汗症や臭いの悩みを軽減するだけでなく、美容ケアとしても注目されている施術です。効果を持続させるためには継続的な施術が必要ですが、打ち続けても問題がないのか疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、脇ボトックスを打ち続けることで起こりうる変化や注意点について解説します。メリット・デメリットや安全に打ち続けるための方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
脇ボトックスとは
脇ボトックスとは、ボツリヌストキシンを脇に注入する施術です。多汗症や汗染みの悩みを軽減する治療として広く利用されています。脇ボトックスには、ボトックスが汗腺をコントロールする神経に作用し、発汗量を抑える効果が期待できます。
特に、緊張やストレスで汗が出やすい方、夏場の汗ジミが気になる方にとって、脇ボトックスは清潔感を保つための有効な治療です。また、美容目的でのケアとしても注目されています。
施術時間は10〜15分程度と短く、ダウンタイムもほとんどありません。施術後はすぐに日常生活に戻れるため、気軽に受けられる点が、人気の理由の1つです。
脇ボトックスに期待できる効果
脇ボトックスには、以下のような効果が期待できます。
- 汗の量が減少する
- 汗による嫌な臭いが軽減する
- 肌質改善も期待できる
それぞれ解説していきます。
汗の量が減少する
脇ボトックスの施術により、汗の量が減少する可能性が高いです。脇ボトックスは、神経伝達物質であるアセチルコリンの分泌を抑え、汗腺の働きを弱めます。これにより、過剰な発汗が抑えられるため、多汗症の方には大きな効果を期待できます。
初回の施術後、数日から1週間で効果を実感する人が多く、効果の持続期間は3〜6か月程度です。施術を繰り返すことで汗の量がさらに安定し、長期的な改善が見込めます。ただし、効果の持続には個人差があるため、医師と相談しながら施術をすすめてください。
汗による嫌な臭いが軽減する
汗の減少により細菌の繁殖が抑えられるため、臭いの発生も大幅に軽減できます。そのため、多汗症や脇臭に悩む方は、日常生活でのストレスを大きく減らせるでしょう。
また、デオドラント製品の使用頻度が減ることで、肌トラブルのリスクも抑えられるという副次的なメリットもあります。効果を最大限に引き出すには、施術後に清潔な環境を保ち、適切なアフターケアを徹底することが重要です。
肌質改善も期待できる
脇ボトックスには毛穴の開きや皮脂分泌を抑える作用もあり、肌質改善が期待できます。脇ボトックスにより脇の黒ずみや目立つ毛穴が改善されるため、滑らかな肌を手に入れることが可能です。
また、皮脂の分泌が抑制されることで、ニキビや炎症の予防にもつながります。継続的に施術を受けることで見た目や手触りがさらに良くなり、自信を持って日常を過ごせるようになるでしょう。
脇ボトックスを打ち続けるとどうなる?
脇ボトックスは、適切な注入量や頻度を守りながら施術を続けることで、安全に効果を実感し続けられます。
この治療で使用されるボトックスは、神経伝達物質の働きを一時的にブロックするものです。時間の経過とともに体内で自然に分解・吸収されるため、体内に永続的に残る心配はなく、負担が少ないのが特徴です。
ただし、ボトックスの効果はあくまで一時的なもので、効果を持続させるためには継続的な注入が必要です。頻繁に施術を受けすぎると、抗体ができるなどのリスクがあるため、適切なタイミングで施術を行うことが大切です。
脇ボトックスを打ち続けるメリット
脇ボトックスを打ち続けることには、以下のようなメリットがあります。
- 汗の量や臭いを継続的に抑えられる
- 効果の持続期間が長くなる
- 心理的な負担を軽減できる
それぞれ見ていきましょう。
汗の量や臭いを継続的に抑えられる
脇ボトックスを継続的に受けることで、汗の量や臭いを効果的に抑えられます。ボトックスには汗腺を制御するはたらきがあり、汗の分泌を抑制することで細菌の繁殖を防ぎ、臭いの発生を大幅に軽減します。
また、施術を続けることで効果が安定するため、汗や臭いの悩みを気にすることなく快適に日常生活を送れるようになるでしょう。
効果の持続期間が長くなる
脇ボトックスを継続すると、効果の持続期間が徐々に長くなる傾向があります。これは、繰り返し施術を受けることで汗腺の働きが弱まるためです。初回の効果は約3〜6か月ですが、定期的に施術を続けると6か月以上持続するケースもあります。
持続期間が延びることで、施術の頻度を減らせる可能性があり、長期的なコストや手間の軽減にもつながります。効果切れによる汗や臭いの再発を心配する必要も少なくなるため、安心して過ごせるでしょう。
心理的な負担を軽減できる
脇ボトックスを受けることで、多汗症や汗染みに対する不安が軽減され、心理的な負担が減る可能性があります。汗の量が抑えられることで、服の汗ジミを気にせず過ごせるようになり、人前に出る際の自信にもつなげることが可能です。
特に、接客業や人と接する機会が多い方にとって、精神的なストレスの軽減が期待できます。継続して施術を受けることで汗に対する意識が変わり、より快適に日常生活を送ることができるでしょう。
脇ボトックスを打ち続けるデメリット
脇ボトックスを打ち続けることで得られるメリットが多い一方、以下のようなデメリットもあります。
- 定期的にクリニックに通う必要がある
- 効果が薄れる可能性がある
- 皮膚がたるみやすくなる
- 依存してしまう恐れがある
それぞれ解説します。
定期的にクリニックに通う必要がある
脇ボトックスの効果は永久ではないため、定期的にクリニックに通う必要があります。通常、効果の持続期間は効果の持続期間は3〜6か月程度なので、その都度スケジュールを調整しなければなりません。
また、継続的に施術を受けることで、費用の面での負担も大きくなります。施術を受ける頻度や費用には個人差があるため、医師と相談しながらすすめることが大切です。
効果が薄れる可能性がある
ボトックスを繰り返し打ち続けることで、体内に抗体ができる場合があります。抗体が形成されると、ボトックスの効果が弱まったり全く効かなくなったりすることがあるため注意が必要です。
このリスクを避けるためには、医師の指示に従い、施術と施術の間に十分な間隔を設けることが重要です。ただし、効果が薄れてきたからといって、焦って次の施術を行ってはいけません。
まずは医師に相談し、体の状態に合わせて適切な施術計画を立てることが大切です。
皮膚がたるみやすくなる
脇の汗腺や筋肉が弱まることで、皮膚がたるみやすくなります。特に、過剰な量のボトックスを注入した場合、皮膚の弾力が失われやすくなり、たるみが目立つリスクが高まります。
たるみを防ぐためには、適切な注入量を守ることが重要です。また、施術後には皮膚の状態をチェックし、必要に応じて保湿やマッサージなどのケアを取り入れることで、皮膚の健康を維持できます。
依存してしまう恐れがある
脇ボトックスは汗や臭いの悩みを効果的に軽減する治療法ですが、その快適さから依存してしまう方も少なくありません。他の治療法やセルフケアを検討せず、ボトックスだけに頼り切ってしまう場合もあります。
依存を防ぐためには、ボトックスだけに頼らず、生活習慣や食生活を見直すなど他の対策を並行して行うことが大切です。ボトックスはあくまで補助的な手段と捉え、バランスの取れたケアを心がけましょう。
脇ボトックスをやめるとどうなる?
脇ボトックスをやめた場合、ボトックスの効果が徐々に薄れ治療前の状態に戻ります。汗や臭いなど治療前の悩みを再び感じやすくなりますが、やめたことで症状が以前より悪化することはありません。
再び施術を希望する場合も、問題なく再開することが可能です。ただし、長期間施術を続けていた方は、完全に治療前の状態に戻るまでに時間がかかる場合があります。
施術をやめる際や再開を検討する際には、医師に相談して現在の状態を確認してもらい、適切なタイミングで治療を行うことが大切です。
脇ボトックスを打ち続ける際の注意点
脇ボトックスを安全に続けるためには、施術の頻度や医師の選び方に注意が必要です。ここからは、脇ボトックスを打ち続ける際に注意するべきポイントについて詳しく解説していきます。
施術直後のやり直しは難しい
脇ボトックスは施術後すぐに効果が現れるものではなく、数日から1週間ほどかけて徐々に効いてきます。そのため、施術直後に「効果が弱い」「効きすぎている」と感じても、すぐにやり直すのは難しいです。
やり直しを防ぐためには、施術を受ける前に医師と十分に相談し、自分に合った適切な注入量を決めることが大切です。信頼できるクリニックや経験豊富な医師を選ぶことで、過剰な注入や効果不足のリスクを軽減できるでしょう。
しばらく避妊しなければいけない
施術後は、ボトックスの影響を完全に排除するために、2回の月経が終わるまで避妊することが望ましいです。
ボトックスは、胎児や母乳に影響を与える可能性は非常に低いとされています。しかし、完全に安全とは言い切れないため、リスクを回避するためにも施術後は避妊することが推奨されています。
妊娠中や授乳中の方も、脇ボトックスの施術を受けることができません。安全に施術を続けるためには、ライフステージを考慮しながら施術計画を立てることが大切です。
脇ボトックスを安全に打ち続けるためにはどうすればいい?
脇ボトックスを安全に打ち続けたい場合は、以下のポイントを意識して施術を行いましょう。
- 施術頻度を守る
- 信頼できる医師のもとで施術を受ける
- 投与する量に気をつける
- アフターケアを徹底する
それぞれ見ていきましょう。
施術頻度を守る
脇ボトックスの施術を打ち続ける場合は、施術頻度を守ることが大切です。脇ボトックスの持続期間は3〜6か月程度です。そのため、3〜4か月に1回の施術が推奨されていますが、効果が持続している場合は無理に追加の施術を行う必要はありません。
施術頻度を守ることで、抗体ができるリスクを軽減し、安全に施術を続けられます。無理な間隔での施術を受けると、逆効果になる可能性もあるため注意が必要です。
信頼できる医師のもとで施術を受ける
脇ボトックスの安全性を高めるためには、信頼できる医師のもとで施術を受けることが重要です。
ボトックス治療の仕上がりやリスクは、医師の経験や技術によって大きく左右されます。そのため、施術実績が豊富で技術力の高い医師を選ぶことは、満足のいく結果を得るための第一歩です。
また、同じ医師やクリニックで治療を続けることで、過去の施術記録をもとに、個々の状態に応じた最適な治療計画を立ててもらえます。定期的な経過観察やプランの調整も行いやすくなり、より安全で効果的な治療を受けられるでしょう。
投与する量に気をつける
脇ボトックスの施術を受ける際は、投与する量に気をつけましょう。ボトックスの注入量は、多すぎても少なすぎてもいけません。過剰な注入は皮膚のたるみを引き起こす恐れがあり、反対に少なすぎると十分な効果が得られない可能性があります。
個々の体質や症状に応じて適切な量に調整することで、安全性が高まります。医師と相談しながら、自分に最適な投与量を決めましょう。
アフターケアを徹底する
脇ボトックスの効果を最大限に引き出すには、施術後のアフターケアが欠かせません。施術部位を清潔に保ち、スキンケアを丁寧に行うことで、施術後の肌トラブルを予防できます。
正しいアフターケアを行うことで肌の回復が早くなり、感染症リスクも最小限に抑えることが可能です。医師から指示されたケア方法がある場合は、きちんと守ることが安全で効果的な治療につながります。
まとめ
この記事では、脇ボトックスを打ち続けることで起こりうる変化や注意点について解説します。
脇ボトックスは、汗や臭いの悩みを効果的に軽減し、生活の質を向上させる施術です。打ち続けることで効果は安定しやすくなりますが、施術頻度や注入量によっては効果の低下や皮膚のたるみなどにつながる恐れがあります。
安全に効果を実感し続けるためには、医師とのカウンセリングを通じて自分に合った治療計画を立てることが重要です。正しい知識と計画的な治療が、快適な生活への第一歩となります。

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