
眉間にできるしわは、加齢や表情のクセ、紫外線などが原因で刻まれやすく、老けた印象を与えてしまうことがあります。そんな眉間のしわですが、「ボトックス注射で本当に改善できるの?」「副作用やリスクはないの?」と思う方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ボトックス注射は眉間のしわに効果があるのかを解説します。また、眉間にしわができる原因やボトックスのメリット・デメリットなども併せて紹介します。
この記事を読めば、「ボトックスによる眉間のしわ改善効果」を理解できるので、「しわを目立たなくしたい」「ボトックスの施術を検討している」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
眉間へのボトックス注射に期待できる効果
ボトックス注射は、眉間にできる表情じわの改善や予防に効果が期待できる治療法です。ボツリヌストキシンが筋肉の動きを抑制することで、しわの形成を防ぎます。すでにできているしわを薄くする効果もあり、比較的短期間で変化を実感しやすいのが特徴です。
しわを改善する
ボトックス注射は、眉間のしわを改善する効果が期待できます。眉間のしわの原因は、表情を作る際に眉を寄せる動作を繰り返すことです。ボトックスを注入することで、筋肉の収縮を抑え、しわができにくくなります。
また、すでにできているしわも、筋肉の緊張が和らぐことで目立ちにくくなるでしょう。特に、加齢やストレスによる深いしわに悩んでいる方に適しています。
ただし、長年のくせによって皮膚に刻まれた深いしわは、ボトックス単体では完全に消えないこともあります。その場合、ヒアルロン酸注射などを併用することで、より滑らかな肌へと導くことが可能です。
しわを予防する
眉間のしわができる前に、ボトックス注射を受けることで予防効果を得られます。眉を寄せる動作が続くと、表情じわが固定され、やがて深いしわへと変化します。ボトックスを打つことで、筋肉の動きをコントロールし、しわが定着するのを防げるでしょう。
特に、30代からの早めの対策が有効とされており、加齢によるしわの悪化を防ぐことが可能です。また、眉間のしわがあると、不機嫌そうな印象を与えてしまうこともあります。定期的な施術をすることで、穏やかで若々しい表情を保てるでしょう。
ただし、過度な注入は表情が不自然になることがあるため、医師と相談しながら適切な量を調整することが大切です。
眉間ボトックスの効果はいつから?
ボトックス注射の効果は、施術直後ではなく、数日後から徐々に現れます。一般的には、注射後3〜5日程度で筋肉の動きが弱まり、しわが薄くなっていくでしょう。最大の効果を実感できるのは施術後10〜14日ごろで、その後約3〜4ヶ月間持続します。
ただし、効果の現れ方には個人差があり、ボトックスの種類や注入量、施術部位の筋肉の強さによっても異なります。また、継続的に施術を受けることで、筋肉が過剰に収縮しにくくなり、しわの形成がより抑えられるでしょう。
眉間にしわができる原因
眉間にしわができる主な原因は、加齢や肌の乾燥、紫外線、そして表情のクセです。これらの要因が重なることで、しわが深く刻まれることがあります。特に、日常的なスキンケアや紫外線対策を怠ると、しわの進行を早める可能性があるため、予防が大切です。
加齢
年齢を重ねると、肌のハリや弾力が低下し、眉間にしわができやすくなります。コラーゲンやエラスチンの減少により、皮膚がたるみ、しわが定着しやすくなるためです。
また、加齢による筋肉の衰えも影響します。表情筋が弱ると、皮膚を支えきれずに眉間のしわが深くなりがちです。さらに、年齢とともにターンオーバー(肌の生まれ変わり)のサイクルが遅くなるため、しわの修復が追いつかず、より目立ちやすくなります。
適切なスキンケアや表情筋のトレーニングを取り入れることで、しわの進行を遅らせられます。
肌の乾燥
乾燥は、眉間のしわを深くする大きな要因の1つです。肌の水分量が不足するとバリア機能が低下し、外部刺激に敏感になりやすくなります。特に、眉間の皮膚は薄く、乾燥による影響を受けやすいため、しわが刻まれやすくなるでしょう。
水分が不足すると皮膚の弾力が失われ、表情の動きによって一時的にできたしわが定着しやすくなるためです。保湿を十分に行い、セラミドやヒアルロン酸を含むスキンケアアイテムを取り入れることで、肌の潤いを保ち、眉間のしわを予防できます。
紫外線
紫外線も肌の老化を加速させ、眉間のしわを深くする原因の1つです。紫外線を浴びると、肌のコラーゲンやエラスチンが分解され、皮膚のハリが低下します。その結果、表情の動きによるしわが戻りにくくなり、眉間にくっきりとしたしわが刻まれるでしょう。
また、紫外線は肌の乾燥を引き起こすため、水分不足によりしわがより目立ちやすくなります。紫外線対策として、日焼け止めの使用、帽子やサングラスの着用、日傘の活用などを日常的に取り入れることが重要です。
表情のクセ
無意識のうちに眉をひそめるクセがあると、眉間にしわができやすくなります。仕事や家事で集中しているとき、怒ったり驚いたりしたときに眉を寄せる動作を繰り返すと、表情じわが深くなりやすくなります。
特に、長時間同じ表情を続けることで、しわが固定化しやすくなるでしょう。若いうちは表情のクセによるしわが元に戻りますが、加齢とともに皮膚の弾力が低下し、しわが刻まれやすくなります。意識的にリラックスし、表情のクセを直すことが、眉間のしわを防ぐポイントです。
眉間のしわには5種類ある
眉間のしわは5種類あり、それぞれの種類ごとにボトックス注射の注入方法や量も異なります。ここでは、それぞれの種類を詳しく見ていきましょう。
Ⅰ型
Ⅰ型の眉間のしわは、主に縦方向に深く刻まれるタイプです。このしわは、眉をひそめる表情がクセになっている人に多く見られます。集中しているときや怒ったときに眉を寄せる習慣があると、繰り返しの動作によって筋肉が収縮し、しわが定着してしまいます。
加齢とともに皮膚の弾力が低下することで、表情を戻しても消えにくくなるのが特徴です。ボトックス注射によって表情筋の動きを和らげることで、しわの改善や予防が期待できます。
Ⅱ型
Ⅱ型の眉間のしわは、Ⅰ型と似ていますが、しわがより深く刻まれているのが特徴です。特に、年齢とともに皮膚のコラーゲンやエラスチンが減少し、肌のハリが低下すると、しわが固定化されやすくなります。
また、遺伝的要因や紫外線によるダメージも、Ⅱ型のしわができる要因の1つです。ボトックスによる筋肉の動きの抑制に加え、ヒアルロン酸注入を組み合わせることで、しわを目立ちにくくする治療法も選択肢の1つとなります。
横じわ型
横じわ型の眉間のしわは、一般的な縦方向のしわとは異なり、横方向にしわが入るのが特徴です。これは、前頭筋の動きによって眉間の皮膚が持ち上げられたり、引っ張られたりすることで発生します。
特に、おでこを頻繁に動かす表情のクセがある人に多く見られます。横じわは縦じわと比べて比較的浅いものの、放置すると深くなる可能性があるため、早めのケアが重要です。ボトックス注射によって表情筋の動きをコントロールし、しわの進行を防げます。
スクランチ型
スクランチ型の眉間のしわは、縦じわと横じわが混在し、複雑な形状をしているのが特徴です。これは、眉を寄せる動作とともに、目を細めるクセが影響して発生します。特に、視力が悪く、目を細めることが多い人にこのタイプのしわが見られるでしょう。
スクランチ型のしわは、一部分だけでなく広範囲にわたってできることが多いため、ボトックスを適切な部位にバランスよく注入することが重要です。医師の技術によって仕上がりが大きく変わるため、経験豊富なクリニックを選ぶことが大切です。
オメガ型
オメガ型の眉間のしわは、ギリシャ文字の「Ω(オメガ)」の形をしたしわが眉間にできるのが特徴です。これは、眉間の中央だけでなく、眉頭の周囲までしわが広がるため、表情によって大きく変化することがあります。
オメガ型のしわは、表情筋の複数の部分が関与しているため、単純にボトックスを注射するだけでは十分な効果が得られないことがあります。そのため、注入する部位や量を細かく調整し、顔全体のバランスを考慮した施術が求められるでしょう。
眉間へのボトックス注射とは?
眉間へのボトックス注射は、表情筋の動きを抑制し、眉間にできるしわを改善・予防する治療法です。ボトックスは筋肉の収縮を抑える作用があり、注入後数日~2週間ほどで効果を実感できます。
施術は5~10分程度で完了し、メスを使用しないため傷跡も残りません。個人差はありますが、効果は約3~6か月持続します。定期的に施術を受けることで、しわの進行を抑え、より若々しい印象を維持することが可能です。
眉間ボトックス注射のメリット・デメリット
眉間のしわを改善・予防できるボトックス注射ですが、効果やリスクなどを気になる方も多いのではないでしょうか。施術を受ける前に、メリットとデメリットを理解することが大切です。ここでは、眉間ボトックスの魅力と注意点を詳しく解説します。
眉間へのボトックス注射のメリット
眉間のボトックス注射には、多くのメリットがあります。まず、注射によって表情筋の動きを抑え、眉間のしわを改善・予防できる点です。短時間で施術が完了し、メスを使用しないためダウンタイムもほとんどありません。
また、定期的に施術を受けることで、しわが刻まれるのを防ぎ、将来的なしわの定着を遅らせる効果も期待できます。さらに、表情がやわらかくなり、怒っているように見られがちな印象を和らげられるのも魅力です。
眉間へのボトックス注射のデメリット
一方で、眉間へのボトックス注射にはデメリットもあります。効果は一時的で、約3~6か月で効果が薄れてしまうため、継続的な施術が必要です。また、過剰な量を注入すると、不自然な表情になったり、まぶたが重く感じたりすることもあります。
施術直後に注射部位が腫れたり、内出血を起こしたりすることがあるため、大切な予定がある直前の施術は避けたほうが良いでしょう。経験豊富な医師を選ぶことで、リスクを最小限に抑えられます。
眉間へのボトックス注射のリスクや副作用
眉間のボトックス注射には、いくつかのリスクや副作用があります。代表的なものとして、注射部位の腫れや内出血、軽度の痛みなどです。これらは通常数日で改善しますが、場合によっては長引くこともあります。
また、過剰な注入や注入位置のミスにより、まぶたが下がる眼瞼下垂の症状が出る可能性もあります。表情の動きが不自然になることもあり、適切な量と部位への注入が求められるでしょう。リスクを抑えるためにも、信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。
眉間へのボトックス注射がおすすめの人
眉間のボトックス注射は、眉間のしわが気になる人におすすめです。特に、表情のクセでしわができやすい人や、加齢によるしわを予防したい人に適しています。
また、しわによって「怒っている」「疲れている」と誤解されがちな人も、ボトックス注射で印象を和らげることが可能です。
メスを使わずに手軽にしわを改善できるため、ダウンタイムが少ない施術を求める人にも向いています。将来的なしわの予防にもなるため、早めの対策を考えている人にもおすすめです。
眉間へのボトックス注射の頻度と回数
眉間のしわを改善・予防するためのボトックス注射は、一定の頻度で施術を受けることをおすすめします。一般的に、効果の持続期間は約3〜6か月程度で、効果が薄れてきたら再施術を検討するのが理想です。
ただし、頻繁に打ちすぎると耐性がつき、効果が得られにくくなる可能性もあるため、医師と相談しながら適切な間隔で施術を受けることが大切です。
また、しわの深さや表情のクセによって適切な回数は異なるため、個人に合った施術プランを立てることが重要となります。
ボトックス注射とヒアルロン酸注射の違い
ボトックス注射とヒアルロン酸注射は、どちらもしわ改善に用いられる施術ですが、作用の仕組みが異なります。ボトックスは、筋肉の動きを抑制することで表情じわを防ぐのに適しています。
一方、ヒアルロン酸の効果は皮膚のボリュームを補填し、深いしわやくぼみを目立たなくすることです。眉間のしわにはボトックスが効果的ですが、しわが深く刻まれてしまった場合はヒアルロン酸と併用することで、より自然な仕上がりが期待できます。
眉間へのボトックス注射に関するよくある質問
眉間のしわを改善するためにボトックス注射を検討する方が増えていますが、施術に関して疑問を持つ方も多いでしょう。ここでは、よくある質問を詳しく解説し、施術前の不安を解消できるようにまとめました。
眉間へのボトックス注射でしわは改善できますか?
ボトックス注射は、眉間のしわを改善する効果が期待できます。ボトックスは筋肉の動きを抑制し、しわを作る原因となる表情のクセを和らげるため、すでに刻まれているしわの改善に役立つでしょう。
ただし、しわが深く刻まれている場合は、完全に消すことは難しく、ヒアルロン酸注射との併用をすすめられることもあります。また、効果の持続期間は約3〜6か月程度であり、定期的な施術を受けることで、しわが定着しにくくなるでしょう。
眉間へのボトックス効果はいつごろ出ますか?
眉間へのボトックス注射の効果は、施術後すぐに現れるわけではありません。一般的に、注射後2〜3日ほどで徐々に筋肉の動きが抑制され、1〜2週間後に最大の効果を実感できます。その後、約3〜6か月間は効果が持続し、しわの改善が期待できます。
ただし、個人差があり、効果の現れ方や持続期間には違いがあるでしょう。効果をより長持ちさせるためには、医師と相談しながら適切な施術間隔を決めることが重要です。
眉間へのボトックス注射が受けられない人はいますか?
ボトックス注射は安全性が高い施術ですが、すべての人が受けられるわけではありません。妊娠中や授乳中の方、筋肉や神経に関連する疾患がある方、ボツリヌストキシン製剤にアレルギーを持つ方は施術を避けるべきです。
また、抗凝固剤を服用している方や免疫系に問題がある方も、リスクがあるため医師と慎重に相談する必要があります。施術前のカウンセリングで体調や既往歴を伝え、自身が適応であるか確認することが大切です。
眉間へのボトックス注射を打つと目が小さく見えますか?
眉間のボトックス注射によって、目が小さく見えることがあります。これは、ボトックスが筋肉の動きを抑えることで、まぶたを引き上げる力が低下し、目元が重く見えることが原因です。
特に、もともとまぶたが重めの方や眼瞼下垂気味の方は、この影響を受けやすいでしょう。しかし、適切な部位に適量を注入することで、このリスクを最小限に抑えられます。医師の技術によって仕上がりが左右されるため、経験豊富な医師を選ぶことが重要です。
まとめ
この記事では、眉間のボトックス注射の効果を解説しました。
ボトックス注射は、眉間にできるしわを改善・予防する効果が期待でき、施術後2〜3日で変化が現れ、1〜2週間後には最大の効果を実感できます。効果の持続期間は約3〜6か月で、定期的な施術を受けることでしわの再発を抑えられます。
ただし、副作用としてまぶたが重く感じることがあり、医師の技術によってリスクが異なるため、クリニック選びも重要です。
この記事を参考に、自分に合った方法で眉間のしわ対策を進めましょう。

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