
ボトックス注射は、しわの改善やフェイスラインの引き締めなど、アンチエイジング効果が期待できる人気の美容施術です。一方、ボトックス注射の効果には即効性がなく、効果が現れるタイミングや持続期間の目安を知りたい方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ボトックス注射の効果が現れ始めるタイミングや持続期間の目安について解説します。効果を長く持続させるためのポイントも紹介するので、ボトックス注射を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
目次
ボトックス注射に期待できる効果
神経伝達を一時的に遮断することで筋肉の限界を抑制する効果が期待できるボトックス注射には、以下の効果が期待できます。
- 表情じわの軽減
- 多汗症治療
- 肩こりの改善
- 首筋の引き締め効果
- エラの張りの改善
- ガミースマイルの軽減 など
ボトックス注射には、額や目尻、眉間といった顔の目立ちやすい部位にできる表情じわを軽減させる効果が期待できます。表情の変化に伴うしわが抑えられて、顔の印象が柔らかくなります。
また、エラの張りが気になる方には、咬筋へボトックスを注入することで小顔効果が期待できるエラボトックスがおすすめです。 エラの張りを中心に、顔の下半分がすっきりと見え、全体的なフェイスラインを引き締められます。
ボトックス注射の効果はいつから現れる?
ボトックス注射の効果が現れ始めるのは、施術を受けた2〜7日後です。このころから筋肉が抑制されて、気になるしわが少しずつ目立たなくなります。そして、施術後2週間程度で効果が安定し、1ヶ月後にはピークを迎えます。
ただし、効果の出方には個人差があります。そのため、早めに変化を感じる方もあれば、効果が安定するまで少し時間がかかる方もいます。大切なイベントを控えている場合は、2週間〜1ヶ月前のタイミングで施術を受けるのがおすすめです。
【部位別】ボトックス注射の効果はいつから現れる?
ボトックス注射の効果が現れるまでの期間や期待できる効果は、注射する部位によって異なります。ここでは、代表的な部位ごとに効果の現れ方や持続期間、どのような効果が期待できるのかを解説します。
エラ
エラにボトックスを注入すると、施術後1週間程度でエラの張りが緩みます。さらに、施術から1ヶ月が経過すると小顔効果が出やすいです。エラボトックスは、噛むときに使う筋肉の咬筋(こうきん)にアプローチします。就寝中の歯ぎしりや歯の食いしばりなどが原因で、過剰に発達した咬筋の働きを抑える効果が期待できます。
また、エラボトックスの効果が持続する期間の目安は、2〜3ヶ月程度です。定期的に施術を受けると、効果を長期的に維持できます。エラの張りが気になる方や、フェイスラインをシャープに見せたい方は、エラボトックスがおすすめです。
ワキ
ワキへのボトックス注射には、汗の分泌を抑制する効果が期待できます。そのため、多汗症の対策として広く利用されています。施術後1週間でワキ汗が気にならなくなる方が多いです。
また、ワキへのボトックス注射に期待できる効果は、3〜6ヶ月ほど持続します。夏場や汗をかきやすい時期に合わせて施術を受けると、快適な日常生活を過ごせるようになるのでおすすめです。人前に最もチャンスが多い方や、スポーツや運動時の汗に悩む方は、ぜひワキへのボトックス注射を検討してみてください。
ふくらはぎ
ふくらはぎへのボトックス注射には、脚のラインをスリムに見せる効果が期待できます。施術後3日〜7日程度を目安に筋肉が少しずつ緩み、約1ヶ月後には少しずつふくらはぎが細くなります。特に、ふくらはぎの張りや筋肉の膨らみが気になる方におすすめです。
また、ふくらはぎへボトックス注射を受けると、3〜6ヶ月程度効果が持続します。足元の見た目をスッキリさせたい場合には、ふくらはぎへのボトックス注射が適しているでしょう。
目尻
目尻へのボトックス注射には、笑ったときにしわを抑え、表情を柔らかく見せる効果があります。注射後2〜3日でしわがほとんどなくなり始め、2週間ほどで効果が安定します。 1ヶ月の間、自然な表情を楽しみながら目元のしわを軽減できるため、目尻のしわが気になる方におすすめです。
特に目元の印象を大事にする方や、年齢とともにしわが増えてきたと感じる方は、目尻へのボトックス注射を検討してみてください。
あご
あごへのボトックス注射には、口元をスッキリと整える効果が期待できます。あごの表面の凹凸を柔らかくして、ナチュラルな見た目に仕上がります。あごへのボトックス注射による効果の持続期間の目安は3〜6ヶ月です。特にしばりが原因で表面がボコボコしている方におすすめです。あごへのボトックス注射を受けましょう。
眉間
眉間へのボトックス注射は、無意識に力が入りやすい眉の筋肉を抑制することで、眉間のしわを目立ちにくくする施術方法です。施術から3〜7日後にはしわが目立ちにくくなり、2週間ほどで効果が安定します。
辛めの印象を与えやすい眉間のしわを解消することで、より優しい表情を保つ効果が期待できます。 眉間へのボトックス注射の効果が持続する期間の目安は約3〜4ヶ月です。継続的に施術を受けることで、より自然な仕上がりが保てるようになります。
人中
人中(鼻下)へのボトックス注射は、鼻の下が短く見える効果があります。唇の位置を整えて顔全体のバランスを整えることが可能です。注射後2〜3日で効果が現れ始め、1週間ほどで安定します。
また、唇の形がより整い、上品な印象を与える効果も期待できます。 効果は約3~4ヶ月続きます、リップメイクとの相性も良いので、唇の形を整えますしたい方に人気です。
小鼻・鼻先
小鼻や鼻先へのボトックス注射は、鼻の広がりを抑え、顔の中央を引き締めた印象にすることが期待できます。 1週間ほどで効果が表れ、2〜4ヶ月程度持続します。鼻の広がりが気になる方や、鼻先の安心を軽減したい方におすすめです。
口角
口角へのボトックス注射は、口角を下に引っ張る筋肉に注入することで、口角を引きあげる効果が期待できる施術です。施術後2〜3日で効果が出始め、1週間ほどで安定するため、口元に自信を持ちたい方にはおすすめです。
ボトックス注射による効果は3〜4ヶ月ほど続きます。特に口元の印象を明るくしたい方や、口角の下がりが気になる方に向いています。
肩
肩へのボトックス注射は、肩こりの改善や、肩回りの筋肉を不快にする効果があります。施術後1〜2週間で肩が軽くなったと感じられた方が多く、効果は1ヶ月後にピークを迎えます。
悩む方や、肩の筋肉が張りやすい方にはリラクゼーション効果も期待できます。 効果は3〜6ヶ月ほど持続するため、日常生活で肩こりに悩む方におすすめの施術です。
おでこ
おでこへのボトックス注射は、表情によってできるしわを抑えたり、額軽減など見た目を軽減したりする効果が期待できます。施術から3〜5日でしわがほとんどなくなり始め、1〜2週間で効果が安定します。
額全体の印象が若々しく、自然にしわが改善されるため、しわが深くなる前に定期的なケアが推奨されます。効果は3〜4ヶ月程度続きます。
二の腕
二の腕へのボトックス注射は、筋肉の張りを緩め、スリムで引き締まった印象に見せる効果が期待できます。1〜2週間で筋肉の緊張が和らぎ、1ヶ月後には効果が最大限に現れます。二の腕のこの効果は3〜6ヶ月持続するため、継続的な施術で腕のシルエットを整えたい方におすすめです。
太もも
下半身へのボトックス注射は、筋肉の張りを緩めることで、脚全体をスリムに見せる効果が期待できます。施術後1〜2週間ほどで筋肉の緊張が徐々に和らぎ、見た目がほそりしてきます。約1ヶ月後に効果がピークを迎え、その状態が3〜6ヶ月程度続くでしょう。
また、ボトックス注射によって下半身への負担が軽減されます。脚全体のバランスが良くなり、スマートな印象を与えられるようになる点も、太ももへボトックス注射を打つメリットです。
ボトックス注射の効果はどのくらい続く?
ボトックス注射の効果は、注射部位により持続期間が異なります。部位ごとの持続期間の目安は以下のとおりです。
- エラ:3~6ヶ月
- ワキ:3~6ヶ月
- ふくらはぎ:3~6ヶ月
- あご:3~6ヶ月
- 眉間:3~4ヶ月
- 目尻:3~4ヶ月
- おでこ:3~4ヶ月
- 肩:3~6ヶ月
- 太もも:3~6ヶ月 など
各部位の持続期間は平均して3〜6ヶ月ですが、眉間や目尻などの表情を頻繁に動かす部位は、少し短めの3〜4ヶ月程度です。 効果が切れる前に再施術を受けると、効果を継続的に維持できます。注射する部位や個人差によって多少異なるため、希望の効果を長くするには定期的にメンテナンスを受けるのがおすすめです。
ボトックス注射の効果を長引かせる方法
ボトックス注射の効果を最小限に抑えるためには、施術後の過ごし方や日常生活での工夫が必要です。ここでは、効果を長引かせるためのポイントを詳しく紹介します。
クリニックや製剤を慎重に選ぶ
ボトックスの効果を最大限に引き出し、長く持続させるためには、信頼できるクリニックと品質の高い製剤を選ぶことが大切です。ボトックスの施術は医師の技術によって結果に大きな違いが出るため、経験豊富で実績のある医師がいるクリニックを選ぶと効果が長引きやすいです。
また、製剤の種類も注目ポイントです。ボトックス製剤には国内の幅広い種類があり、持続力や安全性、自然な仕上がりに差があります。クリニックによっては、使用する製剤の種類や特徴、施術の仕上がりのイメージなどを事前にしっかりと説明してくれるところも多いため、カウンセリングで納得がいくまで質問しましょう。
定期的に施術を受ける
ボトックスの効果を長期間維持したい場合、定期的に施術を受けることが有効です。ただし、一定のペースで施術を受けることで筋肉の緊張が緩和され続け、より自然な仕上がりを保てます。
一般的には3〜6ヶ月ごとにメンテナンスを受けるのがおすすめです。筋肉の状態や目的に合わせて医師と相談しながら最適なスケジュールを組みましょう。
施術後4時間は横にならない
ボトックス注射後の4時間は横にならず、姿勢に気をつけることが大切です。注射したボトックスが重力の影響で移動してしまうことを防ぐためです。特に顔回りの施術を受けた場合は、施術後の姿勢管理が重要です。
また、施術直後に横になると、施術を受けた部位以外に作用してしまうリスクがあります。施術日には時間を確保しておくと安心ですが、難しい場合は椅子などに座ってゆったりと過ごせるように工夫しましょう。
施術部位に刺激を与えない
ボトックスの効果をしっかりと定着させるためには、施術後に注射部位を刺激しないように気をつけることが大切です。緊張する刺激はボトックスが拡散する原因となり、効果を薄れさせてしまう可能性があります。
注射後24時間は、注入部分をマッサージしたり、強く押さえたりするのは避けましょう。普段のスキンケアやメイクも、施術後はほぼソフトタッチで行うことを意識してみてください。
体温を上げる行為に注意する
ボトックス注射後は、体温が上がる行動を控えることも、効果を長くさせるための重要なポイントです。 体温が上がると血流が増加し、ボトックスの効果が早く分解される可能性があります。効果を長引かせるためにも施術後24時間は入浴やサウナ、激しい運動は控えましょう。
また、体温を上げすぎないように、ひたすらリラックスして過ごすこともおすすめです。毎日の運動が習慣化している場合でも、施術後はウォーキングのような軽い運動にしておくと、ボトックスの持続効果を高められるでしょう。
他の美容施術を併用する
ボトックス注射の効果をさらに高める方法として、他の美容施術を併用するのも1つの手です。 例えば、ヒアルロン酸注射や水光注射などは肌のハリや弾力を高め、ボトックスの効果を補完する役割を期待できます。これらの施術を併用することで、肌のトータルケアができます。
一方、ボトックス注射を打った後に他の美容施術を受ける場合、1〜2週間ほど間隔を空けることを推奨しているクリニックもあります。他の施術との相性やタイミングも考慮する必要があるため、施術を受ける際は医師と相談しながら計画を立てましょう。
まとめ
ボトックス注射の効果を長く楽しむためには、部位に応じた施術スケジュールや、施術後の正しいケアが重要です。また、クリニックや処方の選択も効果の持続期間に大きく影響するため、信頼できるクリニックで自分に合った施術を受けることがポイントです。 さらに、効果が薄くなる前に再施術を受けることで、自然な状態をキープしやすくなるでしょう。
他の美容施術を併用することで相乗効果も得られます。この記事で紹介した方法を取り入れて、ボトックスの効果を最大限に引き出し、自信に満ちた美しい印象を眺めながら日常を楽しみましょう。
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