
口角ボトックスは「口角下制筋」にボトックスを注入することで口角を引き上げる施術です。しかし、口元のたるみも改善できるのか気になっている人が多いでしょう。
口角ボトックスは施術時間が短く、ダウンタイムが少ないことから手軽に受けられますが、メリットやデメリットを踏まえて施術を検討することが大切です。
この記事では、口角ボトックスで口元のたるみが改善できるのか解説しつつ、メリットやデメリットも紹介します。口角ボトックスの施術を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
口角ボトックスとは?
口角ボトックスとは、下顎の外側から口の端につながる筋肉「口角下制筋」にボトックスを入れる施術です。口角下制筋は口角を下げる作用を持っており、その動きを弱めることで、以下の効果が期待できます。
- 下がった口角を上げてやわらかい表情をつくれる
- 加齢によるたるみが軽減し、顔全体が若々しく見える
- 自然に口角が上がっているように見せられる
表情をやわらかくしたい人や、口元が「への字」になっている人はおすすめの美容医療といえるでしょう。
口角ボトックスとはどんな治療?
口角ボトックスは、口角下制筋にボトックスを注入することによって、口角を引き上げることを目的とした治療です。施術時間は5〜10分と短時間で終わるうえ、ダウンタイムもほとんどありません。そのため、気軽に挑戦できる美容医療として人気です。
また、極細の針を使用することにより、痛みが少ない点も人気の理由の1つです。口角ボトックスは口周りの印象を手軽に変えられるため、たるみが気になる人は挑戦してみると良いでしょう。
ボトックスとは
ボトックスとは、ボツリヌストキシン薬剤を指しており、主に筋肉の動きを抑制する作用があります。口角ボトックス以外にも額や眉間のしわ改善、フェイスラインの引き締めなどにも効果が期待できるのが特徴です。
しわが気になる人やフェイスラインのたるみが気になる人は、ボトックスの施術を検討してみましょう。
効果を感じるまでの期間
口角ボトックスは術後2〜3日後に効果が現れ、2週間前後ではっきりとした効果を実感できます。なお、効果は永久的に続くのではなく、3〜6ヶ月で消滅していくのが一般的です。そのため、効果を持続させたい場合は、再度ボトックスを注入する必要があります。
効果の持続期間は個人差があるため、医師と相談しながら適切な頻度を決めましょう。
口角ボトックスで口元のたるみを改善できる?
結論からいうと、口角ボトックスを打つと口元のたるみを改善できる可能性があります。なぜなら、口角を引き上げることにより、たるみがリフトアップされるためです。ただし、口角ボトックスは口角を引き上げることを目的としており、口元のたるみそのものにアプローチする施術ではないため、十分な効果が得られない可能性もあります。
まずは、クリニックで口元のたるみを相談し、口角ボトックスの施術が適しているかどうか確認することをおすすめします。
口角ボトックスがおすすめの人
口角ボトックスがおすすめの人は、以下のとおりです。
- 口角の下がりが気になる人
- 顔全体の印象を明るく見せたい人
- 短時間で効果を実感したい人
- ダウンタイムなしで口元の印象を変えたい人
口角ボトックスは口角を引き上げられるため、口角の下がりが気になっている人はもちろん、顔全体の印象を明るく見せたい人にもおすすめです。
また、短時間で効果を実感したい人や、ダウンタイムの少ない美容医療に挑戦したい人にもおすすめの施術といえるでしょう。
口角ボトックスのメリット
口角ボトックスのメリットには、以下5つが挙げられます。
- 自然に口角が上がり、明るい印象になれる
- 痛みが少なく、施術の負担が軽い
- 施術時間が短く、ダウンタイムも短い
- 周りに人に気づかれずに施術できる
- 即時性が高く、気に入らない場合でも元に戻る
それぞれのメリットを詳しく解説していきます。
自然に口角が上がり、明るい印象になれる
口角ボトックスの1つ目のメリットは、自然に口角が上がり、明るい印象になれる点です。ボトックス注射は口角を下げている筋肉の動きを抑制して、引き上げる筋肉を優位にする施術です。口角を引き上げる筋肉を優位にさせることで、自然に口角が上がるようになります。
したがって、口角の下がりが気になる人や、口の形がへの字であることが原因で顔の印象が暗く見える人に口角ボトックスはおすすめです。
痛みが少なく、施術の負担が軽い
口角ボトックスの2つ目のメリットは、痛みが少なく、施術の負担が軽い点です。施術の際は極細の針を使用しており、チクっと感じる程度の軽い痛みで済むケースがほとんどです。
また、施術時間は数分程度で、治療後はすぐに日常生活に戻れます。施術後の腫れや内出血のリスクも低く、痛みが少なく施術の負担が軽い点から、美容医療初心者にもおすすめの施術といえるでしょう。
施術時間が短く、ダウンタイムも短い
口角ボトックスの3つ目のメリットは、施術時間が短く、ダウンタイムも短い点です。施術時間は5〜10分で終わるケースが多く、長時間拘束されることに不安がある人も心配ありません。
また、口角ボトックスは注射のみのシンプルな施術なので、術後に傷跡ができたり、大きく腫れたりするリスクが少ないことも特徴です。ダウンタイムが短いことから、仕事や学校にも問題なく通えます。
口元の印象を変えたいけど、ダウンタイムも最小限に抑えたい人にとっておすすめの美容医療です。
周りの人に気づかれずに施術できる
口角ボトックスの4つ目のメリットは、周りの人に気づかれずに施術ができる点です。術後は劇的な変化は起こらず、徐々に変化していくため、自然な印象を保てます。また、傷跡や腫れの心配も少ないので、周りの人にバレにくい点がメリットです。
ただし、人によっては腫れや赤みなどの副作用が見られる場合もあるため、術後は患部の冷却をおすすめします。周りに気づかれずに自然な笑顔をつくりたい人は、口角ボトックスに挑戦してみると良いでしょう。
即時性が高く、気に入らない場合でも元に戻る
口角ボトックスの5つ目のメリットは、即効性が高く、気に入らない場合でも元に戻る点です。ボトックスの効果は術後2〜3日後に現れるため、比較的即効性が高いのが特徴です。また、効果は一時的なものであり、再度ボトックスを打たないと元に戻る特性があります。
したがって、一度施術したら二度と元の状態に戻らないといった心配がなく、気軽に挑戦できます。すぐに効果を実感したい人や、リスクを最小限にして施術を受けたい人に口角ボトックスはおすすめです。
口角ボトックスのデメリット
口角ボトックスにはメリットが多数ある一方で、以下5つのデメリットも存在します。
- 効果の持続は永久ではない
- リスクや副作用がある
- ダウンタイムの過ごし方に注意が必要
- 効果を感じにくい場合がある
- 口角ボトックスを受けられない人がいる
ここでは口角ボトックスのデメリットを詳しく解説するため、施術を検討している人はよく確認しておきましょう。
効果の持続は永久ではない
口角ボトックスの1つ目のデメリットは、効果の持続は永久ではない点です。口角ボトックスの効果は術後2〜3日後に現れ始め、2週間前後ではっきりと実感できますが、3〜6ヶ月が経過すると徐々に消滅してしまいます。
そのため、効果を維持したい場合は、再度口角ボトックスの施術を受ける必要があります。定期的な施術を受ける必要があることを踏まえて、口角ボトックスに挑戦するかどうか判断しましょう。
リスクや副作用がある
口角ボトックスの2つ目のデメリットは、リスクや副作用がある点です。美容医療のなかでもリスクや副作用が少ない施術ではあるものの、完全にゼロとは言い切れません。口角ボトックスにおけるリスクや副作用には、以下が挙げられます。
- 腫れや赤み
- 内出血
- 違和感やつっぱり感
- 不自然な表情
特に、腫れや赤みなどは見られやすい副作用でありますが、1週間前後で症状は治ります。また、ボトックスの量が多すぎると違和感や不自然な表情につながる場合があるため、経験豊富な医師による施術を受けることがリスクです。副作用が1週間以上続く場合には、医師による適切な処置を受けましょう。
ダウンタイムの過ごし方に注意が必要
口角ボトックスの3つ目のデメリットは、ダウンタイム期間中は刺激が加わる行動に制限がかかる点です。特に、ダウンタイム期間中は過度な運動やサウナを控え、患部をマッサージしないよう注意が必要です。
過度な運動やサウナは血行を促進し、薬剤の効果を変化させる恐れがあるほか、副作用のリスクも高まります。また、患部をマッサージしたり意図もなく触ったりすると、ボトックスが広がり不自然になる可能性があるため注意が必要です。
効果を感じにくい場合がある
口角ボトックスの4つ目のデメリットは、効果を感じにくい場合がある点です。ボトックスの効果は体質や筋肉の状態などの個人差によって異なるため、すべての人が理想の仕上がりになるとは限りません。なお、以下が原因で効果が感じられない場合があります。
- 歯並びが悪い
- 口角下制筋が衰えている
理想の仕上がりを実現させるためには、実績や経験が豊富なクリニック・医師を選びましょう。
口角ボトックスを受けられない人がいる
口角ボトックスの4つ目のデメリットは、口角ボトックスを受けられない人がいる点です。以下に当てはまる場合、口角ボトックスの施術は受けられません。
- 妊娠・授乳中
- ボツリヌストキシン製剤に対するアレルギーがある
- 重篤な神経筋疾患がある
- 感染症や皮膚に異常がある
上記に当てはまる人が口角ボトックスの施術を受けると、体に重大な影響を及ぼすリスクがあります。上記に当てはまらない場合でも、健康状態や治療歴により施術を受けられないケースもあるため、まずは医師の診断を受けることが重要です。
口角ボトックスを打ち続けるとどうなる?
口角ボトックスを打ち続けると、ボトックスへの依存や回数・量の調整が必要になる場合があります。
もちろん、口角ボトックスを打ち続けること自体に問題はありませんが、耐性が付いて効果の実感が薄れる可能性もあるため注意が必要です。とはいえ、効果を維持させるためには定期的な施術が必要です。事前に医師と相談しながら、適切な量や頻度を判断することが重要といえるでしょう。
万が一効果が薄れてきた場合は、一時的に中止したり、別の方法を検討したりすることも1つの選択肢です。
口角ボトックスに関するよくある質問
口角ボトックスに関するよくある質問をまとめました。
- 口角ボトックスで不自然な表情になることはありますか?
- 口角ボトックスの注射の跡は目立ちますか?
- 口角ボトックスの効果はどのくらい続きますか?
- 口角ボトックスと一緒に受けたほうがいい施術はありますか?
- 口角ボトックス以外に口元のたるみを改善する方法はありますか?
以下でそれぞれ回答します。
口角ボトックスで不自然な表情になることはありますか?
口角ボトックスの施術では、不自然な表情になるケースがあります。表情が不自然になってしまう原因には、以下が挙げられます。
- 注入量が多すぎた
- 注入箇所が間違っていた
原因は患者側にあるのではなく、医師の技術レベルによる問題といえます。失敗のリスクを防ぐためには、実績や経験が豊富な医師の施術を受けましょう。また、高頻度でボトックスを注入すると不自然になりやすいため、医師と相談しながら頻度・回数・量を決めることが重要です。
口角ボトックスの注射の跡は目立ちますか?
口角ボトックスの注射の跡は、ほとんど目立たないといえます。施術の際は極細の針を使用する場合が多いため、大きな傷跡が残る心配がありません。そのため、仕事や学校がある人でも手軽に挑戦できる美容医療です。
なお、注射の跡が心配な場合は、クリニックを選ぶ際に極細の針を使用しているかチェックしましょう。また、カウンセリングの際に注射の跡が目立つかどうか確認することをおすすめします。
口角ボトックスの効果はどのくらい続きますか?
口角ボトックスの効果は、個人差がありますが、3〜6ヶ月続きます。3〜6ヶ月が過ぎると効果は消滅していくため、効果を維持したい場合には再度施術を受けなければいけません。
ただし、施術を受ける間隔が短すぎると、過剰なボトックス量によって不自然な仕上がりになったり、効果が薄れたりする可能性もあります。そのため、自分の判断で再施術の期間を決めるのではなく、医師と相談しながら適切な期間を決めることが大切です。
口角ボトックスと一緒に受けたほうがいい施術はありますか?
口元のたるみを改善したい場合、口角ボトックスと一緒に以下の施術を受けることがおすすめです。
- ヒアルロン酸注射
- スレッドリフト
- HIFU
- 首のボトックス
口角ボトックスは口元のたるみそのものを改善できる施術ではないので、肌をふっくらさせられるヒアルロン酸や、引き締め効果が期待できるスレッドリフトを併せると効果的です。ただし、口元のたるみの状態によって適切な施術は異なるため、まずは医師への相談をおすすめします。
口角ボトックス以外に口元のたるみを改善する方法はありますか?
口角ボトックス以外に口元のたるみを改善させるには、以下の方法がおすすめです。
- ヒアルロン酸注射
- HIFU
- 糸によるリフト
上記の方法は口角ボトックスとは異なり、筋肉を動かすのではなく皮膚の組織の改善を図る方法です。そのため、たるみの原因が皮膚の弛みや脂肪にある場合に適しています。また、日頃からマッサージをすることで、たるみが軽減される場合もあります。
まとめ
この記事では、口角ボトックスでたるみを改善できる理由やメリット・デメリットなどを解説しました。
口角ボトックスは口角を引き上げることにより、たるみの軽減効果が期待できます。ただし、たるみそのものを改善する施術ではないので、本格的にたるみ改善を目指したい場合は、ほかの美容医療も検討することがおすすめです。
口角ボトックスは施術時間が短いうえ、ダウンタイムが少ないことから、美容医療初心者にも向いています。口角ボトックスで口元のたるみを軽減させて、すてきな表情を手に入れましょう。

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