顎へのヒアルロン酸注入は、手軽にフェイスラインを整えられる美容施術として人気です。
そんな顎へのヒアルロン酸注入ですがデメリットばかりあり、初めて施術を受ける際には、不安や疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、顎へヒアルロン酸を注入するデメリットを解説します。顎へのヒアルロン酸注入について理解することができるので、施術を受けたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

顎のヒアルロン酸注入のデメリットとは?

顎へのヒアルロン酸注入は、顔全体のバランスを整えたり、シャープな印象を作ったりする人気の施術です。しかし、顎へのヒアルロン酸注入にはデメリットもあります。施術を受ける前に、これから解説するようなデメリットがあることを理解しておきましょう。

でこぼこや膨らみすぎになる可能性がある

ヒアルロン酸注入は注入量や位置が適切でない場合、顎の形が不自然になったり、でこぼこが目立ったりすることがあります。特に、施術を受ける医師の技術や経験が不足していると、不均一な形状になりやすいです。

過剰な量を注入すると顎が膨らみすぎてしまい、自然な仕上がりから遠ざかることもあります。また、顎の皮膚が薄い人では、注入したヒアルロン酸が透けて見えることがあります。これらを防ぐためには、医師の選択やカウンセリングでの十分な相談が必要です。

ダウンタイムがある

ヒアルロン酸注入には、施術後に腫れや赤み、内出血が生じることがあります。これらの症状は通常数日から1週間で治まりますが、個人差が大きいため完全に消えるまでに時間がかかる場合もあります。

特に、腫れが目立つ期間には外出を控える必要があり、スケジュールに影響を与える可能性があるため注意しましょう。また、ダウンタイム中は冷却や適切なケアをしないと症状が悪化する場合もあるため、事前に十分な準備が求められます。

効果が薄く、すぐに消えてしまう可能性がある

ヒアルロン酸は体内に吸収される性質があるため、持続期間は一般的に6〜12ヶ月程度です。効果には個人差があります。代謝が早い体質の人や顎を頻繁に動かす癖がある人では、想定よりも早く効果が失われることがあります。

また、注入量が少ない場合には、満足のいく変化を感じにくいこともあるでしょう。効果を長持ちさせるためには、信頼できる医師に施術を依頼し、適切なアフターケアをすることが重要です。

理想的なイメージ通りになるとは限らない

カウンセリング時に理想の顎の形を伝えても、実際の仕上がりがその通りになるとは限りません。なぜなら、ヒアルロン酸はやわらかい性質を持つからです。注入直後は理想の形状に見えても、時間が経つにつれて変形したり、位置がずれたりすることがあります。

また、注入部位や量の微調整が必要となる場合も多く、思い通りの結果を得るには複数回の施術が必要となることもあります。これを避けるためには、事前のカウンセリングと経験豊富な医師を選ぶことが大切です。

継続するために定期的な注入が必要

ヒアルロン酸は時間とともに体内に吸収されるため、効果を維持するには定期的な注入が必要です。個人差はあるものの、持続期間は施術後よりおよそ1〜2年です。長期的に施術を続けると費用がかさむことや、スケジュール調整の手間がデメリットとして挙げられます。

また、頻繁な注入を繰り返すことで皮膚や組織に負担がかかり、たるみや炎症を引き起こすリスクも増加します。効果を持続させるためには、信頼できる医師と計画的に施術を進めることが重要です。

顎のヒアルロン酸注射の副作用・リスク

ヒアルロン酸注射は美容効果が高い一方で、注意が必要な副作用やリスクが存在します。施術を検討する際には、これらのリスクを十分に理解することが重要です。

以下では、それぞれのリスクを詳しく解説します。

腫れや内出血

ヒアルロン酸注射後に、腫れや内出血が生じることは珍しくありません。針を刺す行為そのものが血管や皮膚に刺激を与えるため、施術後数日間、腫れや赤みが目立つことがあります。

また、内出血が発生した場合には、青あざのような状態が1週間程度続くこともあります。これらの症状は時間の経過とともに改善することが一般的です。回復を早めるためには、冷却し患部を触らないことが重要です。腫れが長引く場合や痛みが強い場合は、医師に相談してください。

アレルギー反応

ヒアルロン酸は体内に自然に存在する物質ですが、まれにアレルギー反応を引き起こすことがあります。特に、ヒアルロン酸製剤に含まれる保存料や添加物が原因となる場合があります。

アレルギー反応の症状としては、皮膚のかゆみや発疹、腫れなどです。事前のカウンセリングでアレルギーの有無を確認し、パッチテストをすることでリスクを回避できます。万が一、施術後にアレルギー反応が出た場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。

感染

ヒアルロン酸注射では、施術部位の衛生状態が不十分な場合や、術後のケアが不適切な場合に感染が起こる可能性があります。感染すると、赤みや腫れが悪化し、場合によっては膿が出ることもあります。

感染を防ぐためには、清潔な環境で施術を受けること、そして施術後に手で触れたりメイクをしたりしないことが大切です。感染が疑われる場合には、抗生物質の処方が必要となるため、速やかに医師に相談しましょう。

血流障害

ヒアルロン酸注射では、誤って血管内に注入されると血流障害を引き起こすリスクがあります。血管が詰まると、その先の組織に酸素や栄養が行き渡らなくなり、皮膚の壊死や重篤な合併症が生じる可能性があります。

このような事態を防ぐには、解剖学的知識を持つ経験豊富な医師に施術を依頼することが必須です。また、施術中に異常な痛みや違和感がある場合は、すぐに医師に伝えることが重要です。早期対応が、後遺症を防ぐポイントとなります。

骨が溶ける

長期間にわたりヒアルロン酸注射を繰り返すと、まれに骨吸収が起きることが報告されています。これは、注入されたヒアルロン酸が骨周囲に圧力をかけ、骨組織の再生を阻害することで起こる現象です。

この結果、顎の骨が薄くなり、形状が変化する恐れがあります。特に、高頻度で施術を受ける人はリスクが上昇します。適切な間隔を空け、必要最小限の量で施術することが大切です。
事前にリスクを十分に理解し、医師と相談しながら計画的に進めることが大切です。

顎へのヒアルロン酸注入のメリット

顎のヒアルロン酸注入は、顔全体のバランスを整え、理想のフェイスラインを作るために選ばれる美容施術です。この方法にはデメリットのほかに、もちろん多くのメリットがあります。

ここでは、以下の6つのメリットを具体的に解説します。

効果をすぐ実感できる

ヒアルロン酸注入の最大の魅力は、施術直後に効果を実感できる点です。注入されたヒアルロン酸が顎の形状を瞬時に整え、シャープな輪郭を形成します。この即効性により、時間をかけずに美しいフェイスラインを手に入れられます。

また、施術後に鏡で仕上がりを確認しながら調整ができるため、理想の形を実現しやすいです。さらに、腫れが少なく施術直後から日常生活に戻れる点も、多忙な方にとって大きな利点です。

すっきりとしたシャープな輪郭になれる

顎へのヒアルロン酸注入は、顔全体の印象を引き締め、すっきりとしたシャープな輪郭を作り出します。特に、顎先に適量を注入することで丸顔や平面的な顔立ちを改善し、エレガントで洗練された印象を与えることが可能です。

また、顎の形状を微調整することで、小顔効果も期待できます。フェイスラインを整えることで、正面だけでなく横顔や斜めからの印象も大きく改善され、写真写りが良くなるといったメリットもあります。

施術時間が短い

ヒアルロン酸注入の施術時間は、わずか15分〜30分程度で完了します。忙しい生活を送る方でも気軽に受けられる美容施術として、多くの女性に支持されています。また、麻酔クリームや極細の針を使用するため、施術中の痛みが最小限に抑えられる点もメリットです。

さらに、施術後のダウンタイムも少なく、当日から日常生活に復帰できる点も魅力です。短時間で効果を得られるため、スケジュールの合間にも受けやすい施術といえます。

理想のEラインできれいな横顔になれる

顎のヒアルロン酸注入により、理想的なEラインを形成することが可能です。Eラインとは、鼻先と顎先を結ぶラインのことで、このバランスが整うと横顔が美しく見えます。

特に、顎が小さいまたは後退している場合には、ヒアルロン酸注入によって顔全体のバランスが劇的に改善します。

この施術は、横顔の印象を変えたい方にとって、非常に効果的な方法です。また、自然な仕上がりを求める方でも、少量の注入で大きな変化を得られる点が魅力です。

細かな調整によりやり直しができる

ヒアルロン酸注入は、施術後の調整が容易な点が大きな特徴です。必要に応じてヒアルロン酸の追加注入や、専用の分解酵素を使用して修正することが可能です。このため、初めて施術を受ける方でも安心して挑戦できます。

また、医師と定期的に相談しながら最終的な形を整えられるため、満足度の高い仕上がりを得られるでしょう。もし、結果が気に入らなかった場合も、理想に近づくまで調整を続けることが可能です。

施術に切開を伴わないのでダウンタイムが短い

ヒアルロン酸注入は、非外科的な施術であるため、切開を伴わずダウンタイムが非常に短い点もメリットです。施術後に軽度の腫れや内出血が見られることがありますが、多くの場合、数日以内に改善します。

また、傷跡が残る心配がないため、自然な仕上がりを求める方にも最適です。施術後すぐにメイクや洗顔が可能な点も、多忙な方にとって大きなメリットです。特別なケアは必要なく、日常のケアと併用することでより効果的な美肌効果が期待できます。

顎へのヒアルロン酸注は何cc注入したらいい?

顎へのヒアルロン酸注入量は、理想の仕上がりや顎の形状により異なりますが、一般的には1ccから2cc程度が適量とされています。この量は、自然なラインを形成するために必要とされる範囲で、過剰に注入すると不自然な仕上がりになるでしょう。

注入量は個人の骨格やフェイスラインによって調整が必要です。経験豊富な医師と十分なカウンセリングをして、自分に最適なプランを相談することが重要です。少量ずつ注入しながら調整する方法もあるため、慎重なアプローチが推奨されます。

顎へのヒアルロン酸注入のおすすめの製剤

顎へのヒアルロン酸注入では、使用する製剤の種類も重要です。以下は、特におすすめの製剤です。

ジュビダームビスタ ボリューマ

高い持続力と適度な柔軟性が特徴で、自然な仕上がりが期待できる

ジュビダームビスタウルトラプラス

弾力性があり、シャープなラインを形成しやすい

クレヴィエルコントア

硬さがあるため、顎先の立体感を強調したい場合に適している

ジュビダームビスタ ボラックス

骨格を補完するような効果があり、長期間の効果を求める方におすすめ

これらの製剤はそれぞれ特性が異なるため、希望する仕上がりや個人の骨格に応じて最適なものを選ぶ必要があります。

顎にヒアルロン酸注入に関するよくある質問

顎へのヒアルロン酸注入は、顔全体のバランスを整えるための人気の美容施術です。しかし、初めての施術では不安や疑問を感じる方も多いでしょう。ここでは、顎のヒアルロン酸注入に関するよくある質問をわかりやすく解説します。

顎にヒアルロン酸注射すると痛みはありますか?

顎にヒアルロン酸を注射する際の痛みは、個人差がありますが、軽度の痛みを感じる程度とされています。施術時には麻酔クリームや極細の針を使用するため、痛みを最小限に抑える工夫がされています。

また、施術中に違和感がある場合は医師が適切に対応するため、安心して受けられるでしょう。

顎にヒアルロン酸注射をすると周囲にバレますか?

ヒアルロン酸注入は、自然な仕上がりを目指して施術するため、適量を注入すれば周囲に気づかれにくい施術です。ただし、過剰に注入すると不自然になることがあるため、信頼できる医師のもとで施術を受けることが大切です。

また、施術後に軽い腫れが生じる場合がありますが、数日以内に落ち着くため心配はいりません。

顎にヒアルロン酸注射をする値段の目安は?

顎へのヒアルロン酸注射の費用は、使用する製剤やクリニックによって異なりますが、1回の施術で5万円〜10万円程度が一般的です。高品質な製剤を使用した場合や、多めに注入する場合には10万円を超えることもあります。

また、追加の調整やメンテナンスの費用が発生することもあるため、事前にトータルコストを確認しておくことが大切です。

顎にヒアルロン酸注射の効果の持続期間は?

顎に注入したヒアルロン酸の効果は、製剤や個人の体質によりますが、6ヶ月〜1年程度持続します。特に、高品質な製剤を使用した場合は持続期間が長くなる傾向があります。

ただし、代謝が早い方や頻繁に顎を動かす習慣がある場合は、効果が短くなることもあるでしょう。理想の仕上がりを維持するためには、定期的なメンテナンスが必要です。

まとめ

この記事では、顎へのヒアルロン酸注入のデメリットについて解説しました。

顎へのヒアルロン酸注入は、顔全体のバランスを整え、美しいフェイスラインを作るための効果的な施術です。デメリットやリスクはあるものの、メリットも多くあります。

顎へのヒアルロン酸注入の施術について理解を深め、信頼できるクリニックで施術を受けることが重要です。この記事を参考に正しい知識を持ち、理想の仕上がりを目指しましょう。

足立 真由美
この記事の監修者 医療法人 涼葵会 理事長 足立 真由美
美容医療の豊富な経験から美容医療の枠を超え、東洋医学・アーユルベーダ等のホリスティック医療を展開。「美は健康な身体から」をテーマに、美容クリニックとは思えない多彩なアプローチで、最新の美を提供する。
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