顎のヒアルロン酸注入は、手軽に理想的なフェイスラインを整えられる美容施術として注目されています。そんな中、「どのくらいの量が必要なのか」「注入量で仕上がりに差が出るのでは」と思う方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、「顎のヒアルロン酸は何cc必要か」について解説します。また、注入後の注意点や費用も併せて紹介します。この記事を読めば、「適切な注入量やその効果」について理解することができるので、「施術を検討している」方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

顎のヒアルロン酸注入とは?

顎のヒアルロン酸注入とは、顎の形や輪郭を整えるために行う美容施術のことです。ヒアルロン酸を注入することで、顎のラインをシャープに見せたり、顔全体のバランスを整えたりする効果があります。

注射による施術のため、メスを使わず安全性が高い点が特徴です。施術時間も短く、手軽に理想的な顎の形を手に入れることができます。

また、ヒアルロン酸は体内で徐々に吸収されるため、自然な仕上がりが期待できるとともに、必要に応じて修正も可能です。

顎のヒアルロン酸注入は何cc必要?

顎のヒアルロン酸注入で必要な量は、1ccから3ccが一般的です。注入量は、希望する仕上がりや顔全体のバランスによって異なります。ここでは、それぞれの注入量ごとの効果を解説します。

1ccの場合

1ccのヒアルロン酸を注入する場合、軽く顎の形を整えたり、微調整をしたりするのに適しています。例えば、顎先を少しシャープにしたい方や、顔全体のバランスを改善したい場合に選ばれることが多いです。

また、初めてヒアルロン酸注入を試す方にもおすすめの量です。控えめな変化を希望する方にとって、自然で目立たない仕上がりを得ることができます。

2ccの場合

2ccを注入するとより明確な効果を得られるため、顎の長さを出したい方や、しっかりとしたラインを形成したい方に向いています。また、フェイスラインをはっきりさせるための注入量としても適しています。

中程度の変化を希望する場合や、全体的なバランスを取りたい方に最適です。自然な変化としっかりとした効果を両立したい方にもおすすめです。

3ccの場合

3ccのヒアルロン酸を使用する場合、大胆な変化を希望する方や、顎の形を大幅に修正したい方に適しています。特に、顎が短い方や丸顔をシャープに見せたい場合に効果的です。

また、顔全体の印象を大きく変えたい場合や、劇的な改善を目指す場合にも選ばれる量です。

ただし、注入量が多いほど不自然な仕上がりになるリスクがあるため、自然な仕上がりを保つためには医師の技術が重要となります。

ヒアルロン酸注入の適量はどう決める?

ヒアルロン酸の適量は、医師とのカウンセリングで決定します。顔全体のバランスや顎の状態を考慮し、希望する仕上がりに応じた量を選びます。個々の骨格や皮膚の状態を確認した上で、適切な量を提案してもらうことが重要です。

例えば、少量ずつ注入することで仕上がりを調整し、不自然さを防ぐこともできます。信頼できる医師と十分に相談しながら進めることで、満足のいく仕上がりを実現できるでしょう。

顎のヒアルロン酸の注入量が多く必要なケース

顎のヒアルロン酸注入が多く必要になるケースは、顎の形を大幅に修正したい場合や、フェイスライン全体を整える必要がある場合です。以下のような特徴を改善する際には、多めのヒアルロン酸が求められます。

  • 顎が短い
  • 後退している
  • 左右非対称

また、全体の顔のバランスを考えながら顎を強調したい場合や、顎を前に出してプロポーションを改善したい場合にも多い量が必要です。理想の仕上がりを目指すためには、経験豊富な医師と綿密に相談し、適切な注入量を決定することが重要です。

顎のヒアルロン酸注入で期待できる効果

顎のヒアルロン酸注入では、顔全体のバランスを整え、理想的な輪郭を実現する効果が期待できます。ここでは、顎のヒアルロン酸注入で期待できる効果を紹介します。

顎の輪郭をシャープにする

ヒアルロン酸注入により、顎の輪郭をシャープに整えることが可能です。フェイスラインがぼやけている方や、丸顔をスッキリ見せたい方に特に適しています。施術によって顎の形が整うことで、横顔だけでなく正面から見た印象も大きく変化するでしょう。

また、ヒアルロン酸の柔軟性を活かして、希望する形状に合わせた細やかなデザインが可能です。施術後はフェイスラインが引き締まり、小顔効果も期待できるため、顔全体の印象を改善したい方におすすめの施術です。

横顔をきれいなEラインにする

Eラインとは、鼻先から顎先を結んだラインのことを指し、美しい横顔を形成する重要な要素です。ヒアルロン酸注入により、顎の形を整えることで、理想的なEラインを作れます。

鼻や口元とのバランスを改善し、横顔の美しさを際立たせたい方に適した施術です。また、顔全体の調和を考慮しながら注入することで、自然で魅力的な横顔が実現します。簡単な施術で大きな変化を得られるため、多くの方に選ばれています。

口元の出っ張りを軽減する

顎が後退している場合、口元が出っ張って見えることがあります。ヒアルロン酸注入によって顎を前方に矯正することで、口元の出っ張りを軽減することが可能です。これより、顔全体のバランスが整い、上品で洗練された印象を与えることができます。

また、横顔のラインにメリハリがつくため、より整った顔立ちに見える点もメリットです。特に、横顔や正面のバランスを改善したい方にとって、効果的な施術方法と言えます。

顎のヒアルロン酸注入のメリット・デメリット

顎のヒアルロン酸注入には多くのメリットがありますが、同時にリスクや注意点も存在します。

顎のヒアルロン酸注入のメリット

顎のヒアルロン酸注入のメリットは以下のとおりです。

  • すぐに効果を実感できる
  • イメージ通りの横顔のラインを整えられる
  • 短時間で施術が終わる
  • ダウンタイムが短い

施術後すぐに顎の形が整い、効果を実感できます。メスを使わずに理想的な輪郭を手に入れられる点が大きな魅力です。ヒアルロン酸は柔軟性が高いため、希望するデザインに合わせて顎の形を調整できます。

特に、Eラインの形成やフェイスラインの改善を希望する方にとって、効果的な選択肢です。また、必要に応じて修正が可能な点も安心感を高める要素となっています

顎のヒアルロン酸注入は施術時間が短く、忙しい方でも手軽に受けられる点がメリットです。施術後の腫れや内出血が少ないため、すぐに通常の生活に戻れます。初めて美容施術を受ける方にも安心です。

顎のヒアルロン酸注入のデメリット

顎のヒアルロン酸注入のデメリットは以下のとおりです。

  • 痛みがある
  • 左右非対称になる可能性がある
  • 副作用のリスクがある
  • 継続的なメンテナンスが必要
  • 骨がとける可能性がある

注射による施術のため、施術中や直後に軽い痛みを伴うことがあります。麻酔を使用することで軽減できますが、痛みに敏感な方にはストレスを感じる要素となるかもしれません。

注入量や位置が不適切だと、仕上がりが左右非対称になるリスクがあります。特に、医師の技術力が求められる施術のため、信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。

内出血や腫れ、しこりなどの副作用が生じることがあります。時間の経過とともに改善する場合が多いですが、場合によっては追加の施術が必要です。

ヒアルロン酸は体内で徐々に吸収されるため、効果を維持するには定期的な施術が必要です。長期的な維持費用を、考慮する必要もあるでしょう。

まれに、骨吸収が起こるリスクがあります。特に、長期間継続して施術を受ける場合には、事前に医師と十分な相談を行い、リスクを把握しておくことが大切です。

顎のヒアルロン酸注入の効果の持続期間

顎のヒアルロン酸注入の効果は、通常6ヶ月〜1年程度持続します。ただし、使用するヒアルロン酸の種類や個人の体質、生活習慣によって持続期間は異なります。また、施術後のケアが適切に行われることで、より長い効果を期待することが可能です。

効果が薄れてきたと感じた場合は、追加施術をすることで理想的な状態を維持できます。メンテナンスを継続することで、長期的に美しい顎のラインを保つことができます。

顎のヒアルロン酸注入のダウンタイム

顎のヒアルロン酸注入のダウンタイムは比較的短く、施術後1〜2日間程度の軽い腫れや内出血が見られる場合があります。

これらの症状は通常一週間以内に改善し、多くの方が施術直後から日常生活に戻ることが可能です。大きな痛みや違和感が少ない点が特徴で、初めての美容施術にも適しています。

ただし、術後の腫れや内出血を抑えるために、激しい運動やアルコール摂取、長時間の入浴は避けることが重要です。また、適切なアフターケアを行うことで、よりスムーズな回復が期待できます。

顎のヒアルロン酸注入の注意点

顎のヒアルロン酸注入を受ける際は、以下の注意点を押さえておきましょう。

ヒアルロン酸の量は少しずつ注入する

初めて施術を受ける際は、ヒアルロン酸の量を少しずつ注入することが大切です。一度に多く注入すると、不自然な仕上がりになる可能性があります。理想とする仕上がりを一度に実現するのではなく、徐々に施術を受けることで、自然な変化となるでしょう。

理想とする仕上がりを医師に相談し、適した施術方法を提案してもらうことで安全に美しい完成形を目指してください。

効果を実感するためにはある程度の注入量が必要

少量の注入では、効果が十分に得られない場合があります。顎のラインやEラインの形成を目指す場合には、適切な量を注入することが重要です。また、少なすぎる量では施術後の変化がわかりにくく、再施術が必要になるケースもあります。

理想的な仕上がりを実現するためには、経験豊富な医師と相談し、バランスの取れた注入量を決定することが大切です。

ヒアルロン酸の注入しすぎは逆効果になることがある

過剰に注入すると、不自然な膨らみや左右非対称が目立つ仕上がりになる可能性があります。また、皮膚の下に硬さやしこりが感じられることがあり、不自然さが目立ってしまうでしょう。

さらに、過剰な量は体への負担を増加させるリスクも伴います。そのため、注入量は慎重に決定し、必要以上に多く入れないことが理想的な結果を得るために重要です。

使用するヒアルロン酸の種類を確認する

ヒアルロン酸にはさまざまな種類があり、硬さや粘度、持続期間が異なります。例えば、やわらかいヒアルロン酸は自然な仕上がりに適しており、硬めのものは形をしっかり保つ効果があります。

使用するヒアルロン酸の種類を選ぶ際には、希望する仕上がりや目的に応じて選択することが重要です。

また、信頼できる医師と相談し、自分の希望に合った種類を選ぶことで、満足度の高い結果を得ることができます。事前にヒアルロン酸の特性を確認し、適切な選択をすることで、より安心して施術を受けられます。

事前のカウンセリングで希望やイメージを伝える

施術前のカウンセリングでは、具体的な希望や仕上がりのイメージを医師にしっかりと伝えることが重要です。Eラインを強調したい、シャープな顎のラインを作りたいなどの要望を具体的に話すことで、医師が適切な施術計画を立てやすくなります。

また、不安や疑問点がある場合は、この段階ですべて解消しておくと安心して施術を受けられます。理想的な結果を得るためには、患者と医師の間でのコミュニケーションが大切です。

顔のマッサージや頬杖は施術後一週間程度避ける

施術後はヒアルロン酸が安定するまでの間、顔のマッサージや頬杖などの行為を避けることが大切です。これらの行為は、ヒアルロン酸の位置が変わる原因になることがあります。

また、施術部位に過度な圧力がかかると、腫れや内出血が悪化する可能性もあります。一週間程度は触れる回数をできるだけ減らし、自然に定着するのを待つことが理想的です。この期間中は、普段の生活習慣を見直し、無意識に顔に触れる癖を抑えることが仕上がりを良くするポイントです。

顎のヒアルロン酸注入に関するよくある質問

最後に、顎のヒアルロン酸注入に関するよくある質問を紹介します。施術前に、疑問を解消して、安心して顎のヒアルロン酸注入を検討しましょう。

顎のヒアルロン酸注入を打ち続けるとどうなりますか?

ヒアルロン酸注入を繰り返すと、希望する顎の形状を長期間維持できます。ただし、定期的に施術を受ける必要があるため、時間や費用の負担が発生することも考慮しましょう。

また、適切な量を守らず過剰に注入すると、不自然な仕上がりや皮膚の緊張感が増す場合があります。医師としっかり相談して、施術計画を立てることが重要です。

顎のヒアルロン酸はどのくらい持続しますか?

顎のヒアルロン酸注入の持続期間は使用する製剤によりますが、一般的には6〜12ヶ月程度です。その後、ヒアルロン酸は徐々に体内で吸収され、効果が薄れていきます。

持続期間を延ばすためには、定期的な施術や適切なアフターケアが重要です。製剤の種類や体質により個人差があるため、医師との相談が必要です。

顎のヒアルロン酸注入の傷跡が目立ちますか?

ヒアルロン酸注入は非常に細い針やカニューレを使用するため、施術後の傷跡はほとんど目立ちません。ただし、施術直後は針を刺した部分が赤くなることがありますが、数日で回復します。

経験豊富な医師による施術を選ぶことで、さらに目立ちにくい仕上がりが期待できます。傷跡が目立たないよう、信頼できるクリニックで施術を受けることが大切です。アフターケアをしっかり行うことで、さらに回復を早められるでしょう。

顎にヒアルロン酸注入の値段はどのくらいですか?

顎のヒアルロン酸注入の費用は1ccあたり3万円から10万円程度が相場です。使用するヒアルロン酸の種類やクリニックの技術、施術範囲によって価格は異なります。

適正な価格帯を選びつつ、信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。また、カウンセリングで総額を確認することをおすすめします。さらに、定期的なメンテナンス費用も考慮に入れる必要もあります。

まとめ

この記事では、顎のヒアルロン酸注入について、解説しました。顎へのヒアルロン酸注入の量は、個々の骨格やどのようなイメージになりたいかで異なります。

適切な注入量を見極めるためには、施術前のカウンセリングで、具体的な希望や仕上がりのイメージをしっかりと医師に伝えることが重要です。また、副作用やリスクも理解しておきましょう。

この記事を参考に、理想的な顎ラインを目指して施術を検討してみましょう。

足立 真由美
この記事の監修者 医療法人 涼葵会 理事長 足立 真由美
美容医療の豊富な経験から美容医療の枠を超え、東洋医学・アーユルベーダ等のホリスティック医療を展開。「美は健康な身体から」をテーマに、美容クリニックとは思えない多彩なアプローチで、最新の美を提供する。
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