
エラボトックスは小顔効果や歯ぎしりの改善など、さまざまな効果が期待できる美容治療です。しかし、施術の効果がいつから得られるのか、どのくらい持続するのか気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、エラボトックスの効果はいつから始まるのか解説します。また、エラボトックスの持続期間について併せて解説します。エラボトックスを受けるか検討中の方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
目次
エラボトックスとは?
エラボトックスとは、顎周りの咬筋と呼ばれる筋肉にボトックスを注入し、筋肉の働きを抑える施術です。咬筋は、食べ物を噛む際に使われる筋肉で、過度に発達するとエラが張った印象を与え、小顔を目指す方には気になる部分となることが多いです。
ボトックス注射を受けることで筋肉がリラックスし、エラの張りが緩和されてフェイスラインが整う効果が期待できます。
エラボトックスの効果
エラボトックスには、咬筋の緩和による小顔効果や、食いしばりや歯ぎしりの改善など、いくつかの効果があります。ここでは、エラボトックスの効果について詳しくみていきましょう。
小顔効果
エラボトックスにより、咬筋がリラックスし、フェイスラインがすっきりと整うことで小顔効果が期待できます。ボトックスの作用で筋肉の働きが抑えられると、エラの張りが少しずつ緩和されるため、顔がシャープな印象になります。
施術後、数日から2週間程度で効果が現れ始め、ピーク時にはエラが目立たなくなり、特に正面から見た際にフェイスラインが引き締まったように見えるでしょう。
歯ぎしりの改善
エラボトックスには、咬筋を和らげることで、歯ぎしりや食いしばりの症状を軽減する効果もあります。咬筋が過度に発達していると、無意識に歯を食いしばることがあり、これが歯や顎への負担を引き起こす原因となります。
ボトックスで筋肉の力を弱めることで、食いしばりが軽減し、歯や顎への負担が減るため、歯ぎしりの改善が可能です。
エラボトックスの効果はいつから得られる?
エラボトックスの効果は、施術後すぐに感じられるわけではありません。施術後1〜2週間ほどで少しずつ効果が現れ始めます。
注射したボトックスが咬筋に働きかけ、筋肉の収縮を抑えることで、エラの張りが和らぎます。他の部位に用いるボトックスと比較しても、咬筋は比較的強い筋肉であるため、エラボトックスは効果が出るまでに少し時間がかかるので注意しましょう。
咬筋が痩せて顎の周囲がすっきりするまでにはさらに時間がかかり、フェイスラインがすっきりしてエラ張りが改善されるまでにはおよそ2〜4週間かかるのが一般的です。
エラボトックスの効果の持続期間
エラボトックスの持続期間は個人差があり、一般的に3ヶ月〜半年程度とされています。これは、ボトックスが徐々に体内で分解されるためで、効果が永久的ではないことに注意が必要です。
咬筋の発達具合や代謝によっても持続期間が変わり、特に筋肉が強い方は効果が切れるまでの期間が早いです。1年程度効果が続くという見解もありますが、1年以上維持するケースは少ないです。
エラボトックスの効果のピーク
エラボトックスの効果のピークは、施術後およそ2〜4週間後です。この時期になると、咬筋が緩和されてエラの張りが目立たなくなり、フェイスラインが引き締まった状態が維持されます。ピーク時の状態は、以下のとおりです。
- フェイスラインがシャープに見える
- エラの張りが目立たなくなる
- 小顔効果が感じられる
このピーク期間は約1ヶ月ほど続き、その後少しずつ効果が薄れていきます。
エラボトックスの効果が切れたときの対処法
エラボトックスは根本的な治療ではなく、一時的に筋肉の働きを抑えるものです。効果が切れてしまった場合、エラの張りが元に戻ります。そのため、フェイスラインを維持するためには定期的な施術が必要です。
効果を再び得たい場合には、再度エラボトックスを受けることで持続期間を延ばすことができます。ただし、過度な頻度で施術を繰り返すと、筋肉が過度に萎縮したり、不自然なフェイスラインになったりする可能性があるため、医師と相談しながら適切な間隔で施術を受けることが重要です。
エラボトックスのメリット
エラボトックスのメリットは、施術後の回復が早く、施術時間も短い点などが挙げられます。エラボトックスのメリットは以下のとおりです。
- ダウンタイムが短い
- 施術が短時間で終わる
- 痛みが少ない
ここからは、エラボトックスの具体的なメリットを詳しく見ていきましょう。
ダウンタイムが短い
エラボトックスのメリットの1つは、ダウンタイムが短いことです。注射でボトックスを注入するため、施術後に大きな腫れや痛みが残ることが少なく、施術直後から日常生活に戻ることができます。
軽度の腫れや赤みが生じる場合もありますが、通常は数時間〜数日で消えるため、休みをとる必要もなく、忙しい方でも気軽に受けられます。また、上記の腫れや赤みは比較的軽微で、顔に大きな変化が現れるわけではなく、周囲の人にもバレにくいです。
施術が短時間で終わる
エラボトックスは、通常5〜20分ほどと施術時間が短い点も魅力です。カウンセリングを含めても30分〜1時間程度で終了するため、まとまった時間が取れない方にもおすすめです。
注射のみで行うため、麻酔の必要もなく、準備や片付けの時間も最小限で済みます。短時間で手軽に小顔効果が期待できるため、スケジュールが忙しい方にも支持されています。
痛みが少ない
ボトックス注射は、施術中の痛みが少ないこともメリットです。注射針が非常に細いため、痛みを感じることが少なく、痛みに敏感な方でも比較的安心して受けることができます。
また、クリニックによっては希望に応じて笑気麻酔を行うことも可能です。さらに痛みが軽減されるため、リラックスして施術を受けることが可能です。痛みに不安がある方は、カウンセリング時に医師に相談してみると良いでしょう。
エラボトックスのデメリット
エラボトックスには、施術後に一部副作用が生じることもあり、いくつかのデメリットが存在します。エラボトックスのデメリットは以下のとおりです。
- 腫れや内出血が生じる場合がある
- 頭痛が起こる場合がある
ここからは、エラボトックスのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
腫れや内出血が生じる場合がある
エラボトックスの施術後、まれに腫れや内出血がみられることがあります。ボトックス注射では、細い針を用いて筋肉に直接注入するため、皮膚や血管に軽いダメージが生じる可能性があり、これが腫れや内出血の原因となります。
内出血の症状は通常1〜2週間で自然に治まりますが、注射した部位に大きな内出血がある場合は医師に相談しましょう。腫れについては、数時間から数日程度で収まることが多いです。ただし、まれにアレルギー反応により腫れが生じることもあるため、腫れが長引く、他の症状(発疹、かゆみ、呼吸困難など)が伴う場合は早急に医師に相談しましょう。
頭痛が起こる場合がある
エラボトックスにより咬筋の活動が抑えられると、噛む際のバランスが変化し、普段はあまり使う機会の少ない他の筋肉に負担がかかることがあります。特に、顎の周りにある筋肉が影響を受けやすく、筋肉への負担が増えることで筋肉が緊張しやすくなります。
この緊張によって血行が悪化し、筋肉が必要な酸素や栄養を十分に得られなくなるため、筋肉に疲労が蓄積されるのです。このような筋肉の緊張や疲労が原因で、施術後に頭痛が生じることがあります。頭痛が長引く場合や強い痛みが続く場合には、医師に相談しましょう。
エラボトックスの注意点
エラボトックスには以下の注意点があります。施術を検討する際には、事前にリスクや制約をしっかり理解することが重要です。
- ボトックスを打ちすぎない
- エラ以外が原因で顔が大きくなっている場合は効果を見込めない
- 即効性は期待できない
詳しく見ていきましょう。
ボトックスを打ちすぎない
エラボトックスに限らず、ボトックスの打ちすぎには注意しましょう。エラボトックスは適切な量を打つことで効果を発揮しますが、過剰に打ち続けるとボトックスに対して体が抗体を作り、効果が出にくくなる可能性があります。これは、ボトックスが体内で異物とみなされ、免疫反応が働くことによって起こる現象です。
抗体ができると、次回以降の施術でボトックスの効果が持続しにくくなり、望んでいた小顔効果や歯ぎしりの改善効果が実感しにくくなることがあります。適切な間隔で施術を受け、必要以上にボトックスを打ちすぎないよう、医師と相談しながら進めることが大切です。
エラ以外が原因で顔が大きくなっている場合は効果を見込めない
エラボトックスは咬筋にアプローチするため、エラが原因でない場合には効果が期待できません。効果が期待できない原因は以下のとおりです。
- 痩せすぎ
- 顔のむくみ
- 姿勢の悪さ
痩せすぎが原因で頬骨や顎のラインが強調されて顔が大きく見える場合は、栄養バランスの取れた食事を心がけることが重要です。
また、塩分の多い食事や長時間の座り仕事によってむくんでいる場合には、マッサージやリンパの流れを良くする生活習慣の見直しが効果的です。さらに、猫背や肩が前に出ることで顔が大きく見える場合には、姿勢改善のためにストレッチや筋トレを取り入れる必要があります。
即効性は期待できない
エラボトックスの効果が現れるまでには、ある程度の時間がかかります。ボトックスは筋肉に徐々に作用するため、施術直後に効果を実感することは難しく、即効性を求める方には不向きです。
効果が出るまでに少し時間がかかることを理解し、焦らずに経過を見守る姿勢が大切です。特定のイベントに合わせてエラボトックスの効果を得たい方は、計画的に施術を受けるようにしましょう。
エラボトックスの効果を実感できない原因
エラボトックスの効果を十分に実感できない場合、以下のような原因が考えられます。
- 顔が大きい原因が筋肉ではない
- ボトックスの注入量が少ない
- ボトックスが薄まっている
- 認可されていないボトックス製剤を使用する
顔が大きく見える原因が筋肉ではなく骨格や脂肪、むくみである場合、エラボトックスでは改善が難しいため、他の治療法や生活習慣の改善が必要となることがあります。これは、エラボトックスが筋肉を収縮させてフェイスラインをすっきりさせる施術であるためです。
また、適切な注入量でない場合や、ボトックスが薄まりすぎている場合、認可されていない製剤を使用した場合、効果をあまり感じられず持続期間も短くなることがあります。信頼できるクリニックで、正しい製剤を用いた適切な施術を受けることが重要です。
エラボトックスがおすすめな人・おすすめできない人
エラボトックスが適している方は、主に以下のような方です。
- エラの張りが気になる人
- 食いしばりや歯ぎしりが原因でエラが張っている人
- ダウンタイムが少ない施術を希望する人
エラの張りや顔の輪郭が気になる方にとって、エラボトックスは効果的です。また、食いしばりの癖がある方にも、筋肉をリラックスさせることで症状の軽減が期待できます。
一方、以下のような方にはエラボトックスはおすすめできません。
- 顔の大きさが骨格によるものの人
- 顔がむくみやすい人
- 即効性を求める人
骨格が原因で顔が大きく見える場合や、むくみが原因の場合、エラボトックスの効果は限定的です。また、エラボトックスは効果が出るまでに数週間かかるため、すぐに結果を求める方にも不向きです。
まとめ
エラボトックスは、咬筋にボトックスを注入して小顔効果や歯ぎしりの改善効果が見込める施術です。効果は施術後1〜2週間ほどで少しずつ現れ始め、およそ2〜4週間でピークを迎えてフェイスラインがすっきりします。
エラボトックスには、ダウンタイムが短く、施術時間が短いというメリットがある一方、腫れや頭痛といった副作用が生じることもあります。エラボトックスの効果を最大限得るためには、信頼できるクリニック・医師のもとで施術を受けることが大切です。
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