額ボトックスで目が小さくなるって本当？小さくなる原因と対処法を解説

額ボトックス後に目が小さくなることはありえますが、対処法を理解すれば可能性を減らすことができます。そんな額ボトックスですが、「額ボトックスをすると目が小さくなるって聞いて不安」「目が小さくならない対処法ってないの？」と、お悩みの方もいるのではないでしょうか。

この記事では、額ボトックスで目が小さくなる原因と対処法を解説します。額ボトックスの概要や目が小さくなる以外の失敗例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください

額ボトックスとは？

額ボトックスとは、額のしわを改善・予防するための美容施術のことです。

最初に、額ボトックスについて、以下のポイントから説明していきます。

• 効果やメリット
• 効果がいつから実感できるか
• ダウンタイム
• 効果的な頻度と持続期間
• リスクやデメリット
• 額ボトックスを受けられない人

効果やメリット

額ボトックスの最大の効果は、しわの改善です。額ボトックス注入後、筋肉の動きが抑えられることで額の肌が滑らかになり、しわの改善につながります。

さらに、しわの予防効果も期待できます。まだしわが深くなっていない段階で施術を受けることで、今後刻まれるしわを抑えることが可能です。

また、額ボトックスは短時間で施術が終わるため、ダウンタイムがほとんどないのもメリットです。治療後にすぐ普段の生活に戻れるため、負担が少ない治療といえます。

効果はいつから実感できる？

額ボトックスの効果を実感するのは、施術から2〜3日後とされています。この段階で、徐々に筋肉の動きが抑えられていることに気づく方が多いからです。最も効果が実感できるのは施術から1〜2週間後で、額のしわが目立たなくなり、肌が滑らかに見える状態になります。

ただし、効果が現れるまでには個人差があり、体質や筋肉の状態、注入量などが影響します。1週間以上経過しても変化が感じられない場合は、施術をしたクリニックに相談するのがおすすめです。

ダウンタイム

額ボトックスは、ダウンタイムがほとんどないことが特徴の1つです。

ボトックスは施術が注射のみであり、一般的な美容施術に比べて体への負担が少なく、施術後すぐに日常生活に戻ることができます。施術自体も短時間で終了し、注射後の痛みや腫れも少ない場合が多いでしょう。

ただし、ダウンタイムがほとんどないとはいえ、施術後数時間は注入箇所を触らないようにすることが大切です。特に、マッサージのような強い圧力をかけることは避けたほうが良いでしょう。

効果的な頻度と持続期間

額ボトックスは施術後約1〜2週間で最も効果が表れますが、通常3〜6ヶ月程度で徐々に効果が薄れてきます。これは筋肉の動きを抑えているボトックスが、体内で少しずつ分解されるためです。

効果を持続させるためには、定期的な施術を受けることが推奨されています。スパンとしては、初回施術から3〜4ヶ月後に再施術することがおすすめです。継続的に施術を受けることで、次第にしわそのもの自体が薄くなるとされています。

リスクやデメリット

額ボトックスは、注射後に一時的な副作用が表れるリスクがあります。例えば、注射部位の赤みや腫れ、軽い痛み、内出血などが挙げられますが、これらは数日以内に収まることがほとんどです。ただし、頭痛や違和感が続く場合は医療機関に相談することをおすすめします。

また、額ボトックスは定期的に施術が必要であり、費用面で負担となるデメリットがあります。繰り返し施術を受けることで耐性ができて、効果が徐々に薄まる可能性もあるので注意が必要です。

額ボトックスを受けられない人

額ボトックスは多くの人に利用されている美容施術ですが、以下のような人は施術を受けられません。

• 妊娠中や授乳中の人
• 神経や筋肉に関連する病気を持っている人（重症筋無力症やギランバレー症候群など）
• 過去にボトックスに対してアレルギー反応を経験した人

どれもボトックスの施術を受ける場合、健康を害するリスクが高いため避けた方が良いでしょう。施術を希望する際は健康状態や過去の病歴、服薬中の薬などを、医師に正確に伝えることが大切です。

額ボトックスで目が小さくなる原因は？

額ボトックスを受けると、目が小さくなる場合もあります。その原因として、以下のことが考えられます。

• ボトックスの注入量が多すぎた
• もともとまぶたにたるみがあった
• 眉を持ち上げるクセがある
• 眼瞼下垂
• 眉毛下垂

1つずつ解説していきます。

ボトックスの注入量が多すぎた

ボトックスの注入量が多すぎた場合、額の筋肉が過度に抑制されてしまい、眉毛が下がることがあります。眉毛が下がると、まぶたが圧迫されるようになり、目が小さく見える状態を引き起こします。特に、眉を持ち上げる役割を持つ「前頭筋」が過剰に抑制されると、この現象が起こりやすいでしょう。

さらに、顔全体のバランスにも影響を与える可能性もあり、自然な表情が失われてしまいます。そのため、ボトックスは適切な量で施術することが重要です。

もともとまぶたにたるみがあった

もともとまぶたにたるみがある場合も、目が小さくなる原因の1つです。まぶたにたるみがある方は、普段から前頭筋が働いて眉毛を上げようとしています。

しかし、ボトックスでこの働きが弱まると眉毛が下がり、結果として目が小さく見えてしまいます。

特に、加齢によってまぶたの皮膚が緩んだり、脂肪で下垂したりしている場合にこの現象は見られやすいでしょう。そのため、心配な方は事前に医師にその旨を伝えて対応することが重要です。

眉を持ち上げるクセがある

眉を持ち上げるクセも、額ボトックスの施術後に目が小さく見える原因の1つです。眉を持ち上げて視界を広げようとすることで、無意識に前頭筋を頻繁に使うことにつながっています。

しかし、額ボトックスの施術後は前頭筋の動きが抑えるので、眉が自然に下がり目が小さく見える状態を引き起こします。そのため、額ボトックスの施術を受ける前に表情のクセを医師に相談するのが重要です。

眼瞼下垂

額ボトックスの施術後に目が小さく見える原因の1つに、眼瞼下垂の影響が考えられます。眼瞼下垂とは、まぶたを引き上げる筋肉が弱くなり、上まぶたが下がった状態のことです。

眼瞼下垂がある人は額ボトックスを受けると、症状が目立ちやすくなる可能性があります。

眼瞼下垂がある人は、視界を確保するために前頭筋で眉を持ち上げる動作を無意識にしています。しかし、額ボトックスを受けることでこの働きが抑えられてしまうので注意が必要です。

眉毛下垂

額ボトックスの施術後に目が小さく見える原因として、眼瞼下垂以外に眉毛下垂の可能性も考えられます。眉毛下垂とは、眉毛の位置が通常よりも下がり、目元全体が重たく見える状態です。眉毛下垂は、額ボトックスによって前頭筋の動きが抑えられることで、悪化する可能性があります。

眉毛下垂は視界が狭くなるだけでなく、目元全体が暗く沈んだ印象を与え、疲れて見える表情になることもあります。担当医師に、事前に自分の顔の特徴などをしっかり相談することが大切です。

額ボトックスで目が小さくなるのを防ぐ対処法

額ボトックスにより目が小さくなるのを防ぐ対処法として、以下の方法があります。

• 注入するボトックスの量を調整する
• 先に眼瞼下垂や眉毛下垂を治療する
• 実績や経験豊富な医師やクリニックを選ぶ
• ヒアルロン酸注入に変えてもらう

1つずつ解説していきます。

注入するボトックスの量を調整する

注入するボトックスの量を調整することは、目が小さくなることを防ぐ方法として有効です。額ボトックスは額全体に均等に適度な量を分散して注入し、筋肉の動きを完全に止めるのではなく、自然な表情を保てる範囲に留めることが重要です。

ボトックス注射を初めて受ける場合は、少量ずつ注入して効果を確認しながら進めると良いとされています。これにより、過剰注入のリスクを避けるだけでなく、希望する仕上がりを医師と共有しながら進められます。

先に眼瞼下垂や眉毛下垂を治療する

額ボトックスを注入する前に、目が小さくなる原因となりえる眼瞼下垂や眉毛下垂を先に治療することは有効な予防策です。例えば、まぶたを持ち上げる眼瞼下垂の手術や、たるみを解消する美容治療などが当てはまります。

また、施術前に医師に自分の目元や眉の状態をしっかりと伝えることも大切です。医師が目元や眉の状態を正確に把握することで、副作用の可能性を低くした具体的な治療計画を立てやすくなるでしょう。

実績や経験豊富な医師やクリニックを選ぶ

額ボトックスで目が小さくなるのを予防するには、実績や経験豊富な医師やクリニックを選ぶことは重要です。ボトックスの注入量や事前の治療計画は、医師の技量によります。

経験豊富な医師であれば、患者の顔のバランスや表情筋の動きを正確に分析し、適切な量を適切な場所に注入できます。施術の費用が安いからといって経験が浅い医師や、評判が分からないクリニックを選ぶことは避けましょう。

ヒアルロン酸注入に変えてもらう

額ボトックスで目が小さくなるのを防ぐには、ボトックスではなくヒアルロン酸注入に切り替える方法もあります。ヒアルロン酸は皮膚の内部にボリュームを与え、たるみやしわを改善します。筋肉の動きを制限しない点が、ボトックスとの大きな違いです。

しかし、ヒアルロン酸もボトックス同様に体内に吸収され、効果が自然に薄れる特徴もあります。また、過剰注入をすると不自然な膨らみが生じてしまうので注意が必要です。

額ボトックス注射で起こる目が小さくなる以外の失敗例とは？

額ボトックス注射では目が小さくなる以外にも、以下のような失敗例があります。

• 二重が狭くなったり、一重になったりする
• 額のしわが改善しない
• 眉が吊り上がる
• 頭痛が起きる可能性がある

これらの可能性があることは、施術前に頭に入れておきましょう。

二重幅が狭くなったり、一重になったりする

額ボトックスでは、施術後に二重幅が狭くなる可能性や、一重になる可能性があります。ボトックスの効果で前頭筋の働きが弱まり、眉毛やまぶたが下がってしまうのが原因です。

注入するボトックスの量や、部位が不適切だった場合に生じやすくなります。そのため、経験豊富な医師に施術を依頼し、適切に評価してもらうことが重要です。

額のしわが改善しない

額ボトックスの施術をしても、額のしわが改善しない場合もあります。ボトックス量の不足や、注入部位が不適切な場合に生じやすいでしょう。

医師が施術前に適切に評価できていないことが原因の1つなので、経験豊富な信頼できる医師やクリニックを選ぶことが一番の予防策です。

眉が吊り上がる

額ボトックスの施術後に、眉が不自然に吊り上がる失敗例もあります。これは、注入するボトックスの量や部位が不適切だった場合に発生しやすい現象です。

眉尻や眉頭だけが過剰に上がってしまい、「スパック眉」や「魔女眉」と呼ばれる状態になります。このような失敗を防ぐためにも、経験豊富な医師に施術を依頼することが重要です。

頭痛が起きる可能性がある

額ボトックスの施術後に、副作用として頭痛が起きる可能性があります。額の筋肉の動きが抑制され、筋肉やその周辺の組織が一時的に緊張状態となることが原因です。

また、注射時に使用される針や薬剤の刺激が原因で施術部位周辺に軽い炎症が起こり、それが頭痛につながる場合もあります。頭痛が続く場合は、医師に相談することをおすすめします。

額ボトックス注射に関するよくある質問

額ボトックス注射に関して、以下のような質問がよく聞かれます。

• 額ボトックスを打ち続けるとどうなるか
• 額ボトックスを打った後、目が重いのはいつまで続くのか
• 額ボトックスで失敗したら百戸に戻せるのか
• 額ボトックス後にマッサージをするとより効果が出るのか

1つずつ回答していきます。

額ボトックスを打ち続けるとどうなりますか？

額ボトックスを定期的に打ち続けると、しわができにくい状態を保つことができ、新たなしわができにくくなります。ただし、長期間打ち続けると筋肉が徐々に弱くなり、顔の表情が乏しく見える場合もあるので注意が必要です。

また、ボトックスに対して耐性が生じて効果が薄れる場合もあるので、その場合は別の施術方法を検討する必要があります。

額ボトックスを打った後、目が重いのはいつまで続きますか？

額ボトックスを打った後、目が重いと感じる症状は一時的なものであり、通常は1週間から2週間程度で改善します。これは額ボトックスにより前頭筋が抑制され、眉やまぶたを引き上げる力が弱まることが原因です。

もしも、4週間以上経過しても症状が改善しない場合や、目の重さが強く不快に感じる場合は、施術をした医師に相談することをおすすめします。

額ボトックスで失敗したら元に戻せますか？

額ボトックスで失敗した場合、基本的に元の状態に戻すのは難しいでしょう。しかし、時間とともに効果が薄れ、3〜6ヶ月ほどで自然に元の状態に近づくことがほとんどです。

ただし、施術後すぐに不自然な仕上がりや不快な症状を感じた場合は、修正治療が必要な可能性があります。その場合は、施術をした医師やクリニックに相談することをおすすめします。

額ボトックス後にマッサージをするとより効果が出ますか？

額ボトックス後にマッサージをすると不自然な仕上がりや、副作用を引き起こす可能性があるので注意が必要です。これはボトックスがマッサージなどの圧力により、予定された部位から周囲に広がる可能性があるためです。

額ボトックス後は少なくとも24時間はマッサージや強い圧力を避け、施術当日は激しい運動や過度な表情の動きを控えましょう。

まとめ

この記事では、額ボトックスで目が小さくなる原因と対処法を解説しました。額ボトックスは、額のしわを減らせる人気の高い美容施術です。

しかし、目が小さくなるリスクや頭痛が起こる副作用の可能性もあります。原因としては施術者の技術不足によるものが大きいため、実績豊富な信頼できる医師に施術を依頼することが大切です。

今回解説した内容を参考に、しわの少ない滑らかな肌の額を目指して、情報収集と準備をしていきましょう。