おでこにヒアルロン酸を注入することで、丸みのある美しい額を手に入れられると人気の施術です。一方で、デメリットやリスクも存在するのも事実です。施術後に「思っていた仕上がりと違う」「トラブルが起きた」と後悔しないためにも、事前に注意点を理解しておくことが大切です。
そこでこの記事では、おでこにヒアルロン酸を打つことで起こりうる8つのデメリットを解説します。また、施術後に現れる可能性のある症状やダウンタイム、さらには施術を受ける際に気をつけるべきポイントもご紹介します。ヒアルロン酸の施術を検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
おでこにヒアルロン酸を打つ8つのデメリット!

おでこにヒアルロン酸を打つと、主に以下の8つのデメリットがあります。
- おでこがボコボコになりやすい
- 滑らかにならないこともある
- 不自然な形になることがある
- 血管塞栓や血流障害になることがある
- 痛みが伴う
- 腫れが長引く場合がある
- お金がかかる
- 持続期間が短い
ここでは、各デメリットを詳しく解説します。
おでこがボコボコになりやすい
おでこは、顔の中でも特に皮下組織が薄い部分です。そのため、ヒアルロン酸を適切な層に均等に注入しないと、皮膚表面がデコボコしてしまうことがあります。特に、浅い層に塊のまま注入された場合はしこりになり、見た目が不自然になる可能性があります。
また、ヒアルロン酸の注入量や注入の仕方によって、額に凹凸ができるケースも少なくありません。光の加減によって影ができ、意図せず不均一な仕上がりになってしまうこともあるため、細心の注意が必要です。
このようなリスクを回避するためには、ヒアルロン酸の注入技術に長けた経験豊富な医師を選ぶことが重要です。SNSやクリニックのサイトで症例写真を確認し、自分が理想とする額の形に仕上げてくれる医師を見つけることをおすすめします。
滑らかにならないこともある
人それぞれ額の形や凹みの度合いが異なります。そのため、ヒアルロン酸の注入量が適切でないとなめらかで美しい丸みを持った仕上がりになりません。横から見たときに理想のカーブを描かず、平坦な印象になってしまう場合もあるでしょう。
また、使用するヒアルロン酸の量が足りないと、丸みが十分に出ず、思ったような仕上がりにならないことがあります。額のくぼみを埋めるだけなら4cc以上、額全体をしっかりと丸く整えたい場合は6cc以上が必要になることが一般的です。施術する際は、事前のカウンセリングで、自分の額に適したヒアルロン酸の量や注入ポイントを決めることが大切です。
不自然な形になることがある

ヒアルロン酸は時間とともに体内に吸収されます。そのため、定期的に追加の施術を受けることで理想の形を維持しようとする人が多くいます。しかし、繰り返し注入することでおでこのボリュームが増えすぎる場合があります。また、腫れぼったい印象になり、不自然な形になるケースも少なくありません。
ヒアルロン酸注入後の顔に慣れてしまうと、「もっと丸くしたい」「もっと高さを出したい」と思うようになる方も多いです。特に、過剰な施術を重ねてしまうケースもあります。その結果、バランスが崩れ、不自然な顔立ちになってしまうこともあります。
仕上がりのバランスを考えるためにも、施術のたびに客観的な視点を持ち、医師と相談しながら適切な量を調整することが大切です。
血管塞栓や血流障害になることがある
額には血管が多く通っており、誤ってヒアルロン酸が血管内に注入されると、血流を阻害してしまうリスクがあります。これにより、皮膚の血流が悪くなり、壊死してしまう可能性があるほか目の血管が詰まることで失明のリスクも考えられます。
特に、先の尖った針を使用した場合、血管を傷つけてしまう可能性が高まります。そのため、先端が丸い「マイクロカニューレ」と呼ばれる針を使用するクリニックを選ぶことが重要です。施術を受ける際には、医師がどのような技術や道具を使用しているのかを事前に確認することをおすすめします。
痛みが伴う
おでこは皮膚が薄く神経が多く集まっているため、ヒアルロン酸を注入する際に強い痛みを感じることがあります。特に、針を刺す瞬間やヒアルロン酸を注入している最中にチクチクとした刺激を感じることが多く、不安を覚える方もいるでしょう。そのため、多くのクリニックでは局所麻酔を使用し、できるだけ痛みを軽減するように工夫されています。
しかし、麻酔が切れた後には鈍痛を感じることがあり、人によっては数日間痛みが残ることもあります。また、痛みを感じることで施術中に無意識に顔が動いてしまい、ヒアルロン酸が均等に広がらず崩れてしまう可能性もあります。これを防ぐためにも、施術を受ける前に痛みの程度や麻酔の種類を相談し、自分に合った施術方法を選ぶことが大切です。
腫れが長引く場合がある
ヒアルロン酸注入後の腫れは個人差があり、すぐに落ち着く人もいれば、1週間以上続く人もいます。特に、おでこ全体が一時的に膨らんで見え、場合によっては上まぶたまで腫れが広がることもあります。こうした腫れは一過性のものですが、見た目に影響するため、予定がある場合は施術のタイミングを慎重に考えましょう。
腫れをできるだけ早く引かせるためには、施術後の過ごし方が重要です。血行が良くなる行為は腫れを長引かせるため、施術後しばらくはサウナや激しい運動、飲酒などを避けるのが望ましいです。また、患部を強く触ったり、圧迫したりしないように注意し、安静に過ごすことで回復を早めることができます。
お金がかかる
ヒアルロン酸注入は、美容医療の中でも比較的高額な施術に分類されます。料金はクリニックによって異なりますが、一般的に1ccあたり7〜10万円が相場です。おでこ全体に丸みを持たせるためには6〜8ccほど必要になることが多いため、総額60万円以上の費用がかかるケースも珍しくありません。
また、使用するヒアルロン酸の種類によっても価格が変わるため、事前に料金体系を確認することが重要です。さらに、ヒアルロン酸は時間とともに体内に吸収されるため、効果を維持するためには定期的なメンテナンスが必要になります。そのため、施術を続ける場合、数年単位で見たときにかなりのコストがかかることを理解していきましょう。
持続期間が短い
ヒアルロン酸は永久に残るものではなく、一般的に6ヶ月から1年ほどで体内に吸収されてしまいます。そのため、一度注入しただけでは効果を持続させることが難しく、理想の額を維持するためには定期的に再注入が必要です。
特に、おでこに丸みを持たせるためには複数回の施術が必要になるケースもあり、そのたびに追加の費用がかかります。また、施術のたびに多少の腫れやダウンタイムが発生するため、頻繁にメンテナンスが必要な点を考慮する必要があります。
効果の持続期間を延ばすためには、質の高いヒアルロン酸を選ぶことや、定期的な施術のスケジュールを立てることが重要です。
おでこにヒアルロン酸を打つ際の症状とダウンタイム

ここでは、おでこへのヒアルロン酸を打つ際に起こる可能性がある以下の症状を解説します。
- 腫れ
- 内出血
- 針穴
- むくみ
それぞれ詳しくみていきましょう。
腫れ
おでこは皮膚が薄く、神経や血管が多く集まっているため、ヒアルロン酸を注入すると腫れが出やすい部位の1つです。特に、注入量が多い場合や、何度も針を刺す施術方法を選んだ場合、施術後におでこ全体が一時的に膨らんだように見えます。個人差はありますが、人によっては眉間やまぶたまで腫れが広がることもあり、目が腫れぼったく見えることもあります。
腫れのピークは施術当日から翌日にかけて現れることが多く、通常2〜3日程度で落ち着くケースが多いです。ただし、体質や施術方法によっては1〜2週間ほど腫れが続くこともあるため、大事な予定がある場合は施術のタイミングに注意が必要です。
また、腫れを最小限に抑えるためには、施術後の過ごし方が重要です。腫れた部分を強くこすったり押したりすると悪化する可能性があるため、なるべく触らないようにしましょう。
内出血
ヒアルロン酸注入の際、細い血管が傷つくと内出血が起こることがあります。おでこは毛細血管が多く分布しているため、針を刺す回数が多くなると、それだけ内出血のリスクも高まります。
特に、血管に近い層にヒアルロン酸を注入する場合や、硬めのヒアルロン酸を使用する場合は、内出血が起こりやすいです。さらに、広範囲にわたる場合や強い内出血が出た場合は、完全に消えるまでにもう少し時間がかかることもあります。
針穴
ヒアルロン酸注入は注射器を使用するため、施術後に針穴が残ることがあります。針を刺した箇所が小さな赤みとなることが多く、通常は数時間から1日ほどで目立たなくなりますただし、体質によっては赤みが長引くこともあるため、施術後のケアが重要になります。
針穴は非常に小さいため、メイクでカバーできる範囲です。前髪を下ろして隠すこともできるため、周囲に気づかれにくいメリットもあります。しかし、施術後すぐにメイクをすると、針穴から雑菌が入り、感染症のリスクが高まる可能性があるため注意が必要です。
むくみ
ヒアルロン酸は水分を引き寄せる性質があるため、施術後にむくみが生じることがあります。特に、ヒアルロン酸の量が多い場合やもともとむくみやすい体質の方は、おでこ全体が腫れぼったく見えることがあります。このむくみは、通常1〜2週間ほどで自然に落ち着きます。
むくみを早く引かせるためには、施術後の生活習慣にも注意が必要です。塩分の多い食事やアルコールの摂取はむくみを悪化させる可能性があるため、施術後しばらくは控えると良いでしょう。また、睡眠不足やストレスもむくみの原因となるため、規則正しい生活を心がけることが大切です。
おでこにヒアルロン酸を打つ際の注意点

ここでは、おでこにヒアルロン酸を打つ際の注意点を詳しく解説していきます。
ヒアルロン酸が得意な医師がいるクリニックで行う
ヒアルロン酸注入の仕上がりは、医師の技術によって大きく左右されます。特に、おでこへの注入はデリケートな施術のため、経験豊富な医師に施術を依頼することが重要です。未熟な医師による施術では、ヒアルロン酸が均一に広がらずボコボコした仕上がりになったり、不自然な形になったりするリスクが高いです。
そのため、症例数が多く、実績のある医師を選ぶことが大切です。信頼できるクリニックを選ぶためには、クリニックのサイトやSNSで症例写真をチェックし、自分の理想の仕上がりに近い症例を扱っている医師を探すと良いでしょう。
診察からアフターフォローまでしっかりしているクリニックで行う
クリニックは、技術力の高い医師だけではなく、診察からアフターフォローまでしっかりと対応しているところを選ぶことが重要です。特に、初めてヒアルロン酸注入を受ける方にとっては、施術前の説明が十分でないと不安が募り、仕上がりに対する満足度が下がることもあります。
カウンセリングで、施術の流れや注入方法・使用するヒアルロン酸の種類や特徴・料金体系や追加費用の有無・ダウンタイムを説明してもらえるかを確認しましょう。また、施術後に万が一トラブルが発生した場合、迅速に対応してもらえるかどうかも大切なポイントです。
おでこにヒアルロン酸を打つのが向いている人の特徴

おでこにヒアルロン酸を打つのが向いている人は、以下のような人です。
- 施術時間を短くしたい人
- 理想のおでこに近づけたい人
- ダウンタイム期間がない人
ここでは、各人の特徴を詳しく解説します。
施術時間を短くしたい人
ヒアルロン酸注入の大きなメリットのひとつは、施術時間が非常に短いことです。施術自体は10分から長くても30分程度で完了するため、忙しい人でも気軽に受けることができます。事前のカウンセリングや診察を含めても、1時間以内で終わることがほとんどです。そのため、仕事や学業でまとまった休みが取れない方でも挑戦しやすいでしょう。
また、手術を伴う美容整形とは異なり、入院や長期のダウンタイムが必要ないため、施術当日から通常の生活を送ることが可能です。仕事や予定の合間に短時間で施術を済ませられるので、忙しい社会人や学生にとっても利便性の高い施術といえるでしょう。
理想のおでこに近づけたい人
おでこへのヒアルロン酸注入は、自分の理想の形に調整しやすい施術の1つですそれぞれの骨格や顔のバランスに合わせたデザインに整えることが可能です。また、ヒアルロン酸の持続期間は個人差がありますが、1年半から2年程度と比較的長く、効果が安定している点も魅力でしょう。
さらに、ヒアルロン酸注入はやり直しができる点でも優れています。万が一、施術後の仕上がりに満足できなかった場合や、もう少し高さを調整したい場合には、追加の施術で修正が可能です。また、ヒアルロン酸は溶解剤を使用すれば分解できるため、デザインの変更も比較的容易です。
そのため、細かい調整が可能な施術を求める方や、自分の理想に近づけることを重視する方に向いている施術といえるでしょう。
ダウンタイム期間がない人
おでこへのヒアルロン酸注入は、比較的ダウンタイムが短い施術です。注入後に赤みや腫れが出ることはありますが、多くの場合は数日以内に治まります。また、コンシーラーなどで簡単に隠すことも可能です。
施術後の痛みも2〜3日程度で落ち着くため、日常生活に大きな影響を与えることはありません。そのため、忙しくて長期間の休みが取れない方にとって、ヒアルロン酸注入は非常に適した施術といえるでしょう。
まとめ
この記事では、おでこにヒアルロン酸を打つことで起こりうる8つのデメリットを解説しました。
おでこへのヒアルロン酸を打つといくつかデメリットもあります。しかし、信頼できるクリニックを選ぶことでリスクを最小限に抑えることが可能です。特に、経験豊富な医師がいるクリニックを選ぶことで、仕上がりの満足度が大きく変わるでしょう。
使用するヒアルロン酸の種類や適量、ダウンタイムの過ごし方など、施術前のカウンセリングでしっかり相談することが大切です。初めての施術で不安がある方は、ヒアルロン酸注入の症例が多い医師のいるクリニックを選びましょう。
- ・本コンテンツの情報は、充分に注意を払い信頼性の高い情報源から取得したものですが、その正確性や完全性を保証するものではありません。
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