
肌育注射は、肌の再生やエイジングケアを目的とした美容施術です。肌育注射で注入する製剤は複数あるため、「どの製剤が自分に合っているのかわからない」「製剤ごとの効果が知りたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、肌育注射で使用される製剤を詳しく解説します。また、製剤ごとに、期待できる効果や、注入方法も併せて紹介します。
この記事を読めば、肌育注射の製剤が理解できるので、どの製剤を選べばよいか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
肌を育てる、肌育注射。素肌力を上げ、肌の土台を整える。気になる方は「肌育」のページをご覧ください。
【肌育注射の種類別】肌育注射に期待できる効果と特徴
肌育注射は、肌の再生を促進し、さまざまな肌悩みの改善が期待できる美容施術です。注入する製剤によって、保湿や、弾力・ハリアップなど、得られる効果が異なります。
製剤名 |
成分 |
効果 |
スネコス |
非架橋ヒアルロン酸 6種のアミノ酸 |
目の下のクマ改善 小じわ改善 ハリ・弾力アップ |
ジュベルック |
ポリ乳酸 非架橋ヒアルロン酸 |
毛穴・ニキビ跡改善 ハリ・弾力アップ 赤色くすみ改善 |
ジャルプロ |
非架橋ヒアルロン酸 7種のアミノ酸 3種のペプチド |
リフトアップ タイトニング ハリ・ツヤアップ |
リジュラン |
ポリヌクレオチド |
ハリ・弾力アップ 小じわ改善 保水力の向上 |
プロファイロ |
非架橋ヒアルロン酸 |
ハリ・弾力アップ 痩せている肌のボリュームアップ |
リズネ |
ポリヌクレオチド |
ダメージ修復 ハリ・弾力アップ 小じわ改善 保水力の向上 |
レニスナ |
ポリ乳酸 非架橋ヒアルロン酸 |
肌の凹凸改善 肌のボリュームアップ 深いしわの改善 |
プルリアルデンシファイ |
ポリヌクレオチド 非架橋ヒアルロン酸 マンニトール |
肌の赤み改善 ハリ・弾力アップ 肌質改善 |
ボライトXC |
架橋ヒアルロン酸 |
保水力向上 ハリ・弾力アップ 細かいしわの改善 |
ここでは、製剤の種類ごとに、特徴や期待できる効果を詳しく解説します。
スネコス
スネコスは、ヒアルロン酸とアミノ酸を主成分としており、エイジングケアに特化した製剤です。ヒアルロン酸とアミノ酸によって、肌に必要な栄養素が直接届くことで、肌の再生が促進されます。
注入後、肌の弾力が改善され、しわやたるみが軽減される効果を感じられるでしょう。また、アミノ酸がコラーゲン生成をサポートするため、肌全体の質感が向上する効果も期待できます。
スネコスは、1回の注入でも効果を実感できますが、定期的に施術を受けることで、効果が高まります。ヒアルロン酸とアミノ酸を主成分としているため、目元・口元の小じわや、ハリ不足で悩んでいる方におすすめの製剤です。
ジュベルック
ジュベルックは、ポリ乳酸と非架橋ヒアルロン酸が配合された製剤です。非架橋ヒアルロン酸を肌に直接注入することで、しっかりとした保湿力と弾力が感じられます。そのため、ジュベルックは、乾燥やしわが気になる方におすすめです。
さらに、ジュベルックはとうもろこしやイモ類・サトウキビのでんぶんを原材料としているため、人の体と相性がよく、安全性が高くなっています。ジュベルックは、注入直後だと効果を感じにくいですが、1〜2年かけて体内に吸収されるため、持続しやすいといったメリットがあります。
ジャルプロ
ジャルプロは、肌の再生を促進するために、非架橋ヒアルロン酸と7種のアミノ酸を配合した製剤です。さらに、3種のペプチドも配合されているため、保水力も高められます。
ジャルプロは、エイジングケアや保湿効果に優れており、肌の弾力やハリの改善に有効です。施術後は、肌がしっとりと潤い、潤滑感と弾力が増すため、乾燥肌やしわに悩んでいる方におすすめとなっています。
リジュラン
リジュランは、ポリヌクレオチドが主な成分で、エイジングケアに効果的な製剤です。ポリヌクレオチドを、肌の奥深くに届けることで、肌の自己回復力が活性化されたり、毛細血管の循環が促進されたりします。
また、真皮の厚みも増すため、ハリ・弾力がアップするでしょう。さらに、皮膚の分泌を抑制したり、水分とのバランスを整えたりする作用もあります。そのため、肌のハリやキメがを整えたい方に適している製剤です。
プロファイロ
プロファイロは、肌の深層に潤いを与えるために、高濃度のヒアルロン酸を配合した製剤です。さらに、非架橋ヒアルロン酸も配合されています。架橋ヒアルロン酸に比べると、アレルギーが起きるリスクも少ないため、安全性が高いといえます。
プロファイロの特徴は、配合されているヒアルロン酸の粘着性が高い点です。また、プロファイロは肌の深い層に作用するため、肌の土台やハリ・キメを守る細胞に必要な、コラーゲンとエラスチンの生成を促進できます。
リズネ
リズネも、ポリヌクレオチドが配合されている製剤で、肌のダメージ修復や、ハリと弾力アップの効果が期待できます。主に、エイジングケアを目的としており、肌の弾力性や保湿力を改善するため、乾燥やしわ、たるみが気になる方におすすめです。
また、ポリヌクレオチドはサーモンから抽出される成分なので、人の体と相性がよく、副作用リスクが少ないといったメリットがあります。リズネは保水力を高めるため、ハリとうるおいのある肌が目指せます。
レニスナ
レニスナは、非架橋ヒアルロン酸とポリ乳酸を配合しており、肌の再生を促進できる製剤です。レニスナはたるみや頬のこけ改善、額とこめかみのボリュームアップが期待できます。ジュベルックと似ている製剤ですが、注入する部位に違いがあり、ジュベルックが真皮層に注入する一方で、レニスナは真皮層〜皮下組織に注入します。
また、レニスナの注入方法は、医師による手打ちのみです。医師による手打ちは、肌悩みのある部位へダイレクトに注入できるため、自然にボリュームアップできるでしょう。他の製剤と比べて、しこりや炎症が起きるリスクが少ないこともメリットの1つです。
プルリアルデンシファイ
プルリアルデンシファイは、非架橋ヒアルロン酸とポリヌクレオチドだけでなく、マンニトールも配合されている製剤です。ポリヌクレオチドが皮膚を修復し、ヒアルロン酸によってうるおいと弾力を向上させます。
さらに、マンニトールは抗酸化作用と、ヒアルロン酸の分解を抑制する作用があるため、効果が高まる仕組みです。他の製剤と同様に、肌のハリ・ツヤアップ効果もありますが、くすみの改善効果も期待できます。
さらに、肌の自己修復力が高まるため、肌育や肌質改善に向いている製剤といえます。
ボライトXC
ボライトXCは、架橋ヒアルロン酸を主成分としており、小じわ改善が目的の製剤です。2020年12月に、肌へ注入する製剤として厚生省の認可を得ました。また、製剤の柔らかさが特徴で、保水力の向上や弾力アップの効果が期待できます。
ボライトXCは即効性があり、施術後すぐに肌がしっとりと潤い、柔らかくなるのが実感できるでしょう。特に、乾燥が原因でできたしわや、たるみの改善に効果的です。そのため、乾燥肌や小じわで悩んでいる方に、おすすめとなっています。
肌育注射の注入方法
肌育注射には、医師による手打ちと機械を使った注入の2種類があります。どちらの方法も、肌の深層に栄養成分を届けられますが、特徴やメリットが異なります。
ここでは、手打ちと機械による注入の、特徴とメリットを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
医師による手打ち
医師による手打ち注入は、注入する深さや量を細かく調整できるのが特徴です。個々の肌の状態に合わせて、最適な施術が可能となっています。
また、手打ち注入は少ない針数で、広範囲に製剤を注入できるため、痛みを軽減しつつ、自然な仕上がりを目指せます。また、ダウンタイムを抑えたい部位には、優しく注入できる点も、メリットといえるでしょう。
機械注入
機械注入は、専用の機器を使用して製剤を注入する方法です。機械を使うことで、注入の均一性が高まり、一定の深さで製剤を正確に注入できます。また、機械注入は、手打ち注入よりも施術時間が短いといったメリットがあります。
さらに、多くの機器には痛みを抑える機能が備わっているため、敏感な方や痛みを心配する方におすすめです。
肌育注射がおすすめの人は?
肌育注射は、さまざまな肌悩みを解決に導く施術です。そのため、肌のハリ不足や乾燥で悩んでいる方に、適しています。その他にも、以下に当てはまる方は、肌育注射の施術が向いています。
- 肌に弾力とツヤがほしい人
- 乾燥肌・敏感肌で悩んでいる人
- しわ・たるみが気になる人
- ここでは、肌育注射が特におすすめな方の特徴を解説します。
肌に弾力とツヤがほしい人
肌に弾力とツヤが欲しい方にとって、肌育注射は非常に効果的な施術です。年齢を重ねるにつれて肌の弾力が失われ、ツヤがなくなります。しかし、肌育注射は、ヒアルロン酸やアミノ酸などによって肌内部から悩みを改善できるのが特徴です。
肌内部が再生されると、肌の弾力がアップし、ツヤのある健康的な肌を手に入れられます。実感できる潤いとハリ感は術後すぐ実感でき、顔全体が若々しく、みずみずしい印象になるでしょう。
乾燥肌・敏感肌で悩んでいる人
肌育注射は、保湿力を高め、肌をしっかりとサポートする施術のため、乾燥肌や敏感肌の方にもおすすめです。乾燥が進むと、肌のバリア機能が低下し、さまざまな刺激を受けやすくなります。
肌育注射は、肌の奥深くまで栄養を届けられるため、肌本来の保湿力が高められます。また、ヒアルロン酸が配合されている製剤を選ぶことで、うるおいのある健康的な肌を取り戻せるでしょう。
しわ・たるみが気になる人
肌育注射は、しわやたるみが気になる方にも効果的な施術です。年齢を重ねると、肌のコラーゲンやエラスチンが減少し、しわやたるみが目立ちやすくなります。肌育注射では、肌に直接薬剤を注入するため、しわやたるみの改善が期待できます。
特に、顔のたるみが気になる部位には効果的で、肌全体が引き締められるでしょう。施術後は、ハリのある肌が実感でき、しわやたるみが目立たなくなります。肌育注射は、エイジングケアしたい方や、老化が原因の年齢肌を改善したい方に最適な施術です。
肌育注射のメリットとデメリット
肌育注射は、エイジングケアに有効な美容施術です。しかし、肌育注射には、メリットだけでなく、デメリットも存在します。
ここでは、肌育注射のメリットとデメリットを詳しく解説します。
メリット
肌育注射のメリットは、主に以下の3つです。
- 痛みやダウンタイムがほとんどない
- 悩みに合わせた製剤・注入方法が選べる
- 目元など細かい部位にも施術できる
悩みに合わせて、製剤と注入方法が選べる点は、肌育注射の大きなメリットです。悩みに対して適切な製剤を選ぶことで、有効成分が肌の深層に直接届けられ、肌の乾燥やたるみ、しわなどを改善に導きます。
また、施術後のダウンタイムが非常に短く、当日からシャワーや入浴が可能です。メイクは翌日から可能なので、学校や仕事を休む必要がありません。さらに、目元や口元など、細かい部位に注入できる点もメリットの1つです。
デメリット
肌育注射のデメリットは、以下の2つです。
- 効果の持続期間が永久ではない
- 術後に赤みや腫れ、内出血が起こることもある
肌育注射のデメリットは、効果の持続期間に限りがある点です。比較的早い段階で効果を感じられる一方で、持続性がないため、定期的に施術を受ける必要があります。
また、注射治療には一定のリスクが伴い、副作用として注入部位に軽い赤みや腫れ、内出血が生じるリスクもあります。
しかし、副作用の症状は通常短期間で治まりまることが多いため、過度に心配する必要はありません。
肌育注射に関するよくある質問
肌育注射に関する、よくある質問をまとめました。施術を受ける前に疑問を解消しておくと、安心して施術が受けられるでしょう。
肌育注射にダウンタイムはありますか?
肌育注射は、ほとんどダウンタイムのない施術ですが、注入部分に赤みや腫れ、内出血が起きることもあります。しかし、数時間から数日で収まることが多いため、施術後に仕事や日常生活に支障をきたす心配はないでしょう。
まれに、注入部位に違和感が生じる方もいますが、痛みはほとんどありません。
肌育注射は痛いですか?
肌育注射の痛みは、個人差がありますが、注射部位に痛みを感じる可能性があります。しかし、多くのクリニックでは、麻酔クリームが使用できるため、痛みを最小限に抑えられるでしょう。
また、施術自体は短時間で終了するため、痛みを感じる時間も短く、我慢できる方がほとんどです。痛みに敏感な方は、カウンセリング時に相談しておくと、安心して施術を受けられるでしょう。
肌育注射の副作用はなにがありますか?
肌育注射に大きな副作用はありませんが、軽い赤みや腫れ、内出血などの症状が現れることがあります。ほとんどの方は数日内に治まりますが、回復を早めるためには、施術後のケアが重要です。
万が一、長期間症状が続く場合は、施術を受けたクリニックに相談しましょう。
肌育注射の料金相場はいくらですか?
肌育注射の料金は、使用する製剤や施術するクリニックによって異なりますが、1回あたり30,000円〜50,000円が相場です。たとえば、リジュランやスネコス、プロファイロなどの人気製剤を使用する場合、価格はやや高めに設定されています。
また、複数回の施術を受ける場合、回数分の料金が発生するため、高額になってしまうでしょう。クリニックによっては、初回割引やコースプランが提供されていることもあるので、事前に料金プランを確認しておくと安心です。
肌育注射と水光注射の違いは何ですか?
肌育注射と水光注射は、肌に直接成分を注入する美容施術ですが、注入する製剤に違いがあります。水光注射はヒアルロン酸やビタミン、ミネラルなどを注入し、肌の保湿や透明感を高める施術です。
一方で、肌育注射は、肌の再生を促進するために、コラーゲン生成が促進される成分を注入します。水光注射は、肌全体の保湿が目的で、即効性があります。肌育注射は、効果の持続が期待できる施術です。
そのため、水光注射と肌育注射は、悩みや目的に応じて選ぶことが大切です。
まとめ
この記事では、肌育注射で使用される製剤を解説しました。
肌育注射にはさまざまな製剤があり、それぞれ特徴や効果が異なります。自分の肌悩みに合った製剤を選ぶことで、より効果的な肌改善が期待できます。
肌育注射の施術を考えている方は、ぜひWクリニックにご相談ください。

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