
ハイフは、たるみやシワの改善、小顔効果が期待できる美容施術として人気を集めています。
しかし、ハイフの値段は施術部位や使用する機器、ショット数によって大きく異なります。この記事では、機種別・部位別の料金相場を詳しく解説し、効果を持続させるポイントについても紹介します。
適切な施術間隔や機器の選び方、信頼できるクリニックの選定方法なども解説するので、ハイフを検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
ハイフとは?
ハイフ(HIFU:High-Intensity Focused Ultrasound)は、高密度焦点式超音波を利用した美容医療技術です。
超音波エネルギーを皮膚の深層部に集中的に照射します。超音波の熱でダメージを受けた箇所は、コラーゲンやエラスチンなどの美容成分の生成が促進されます。
美容成分の生成は、肌の引き締めやリフトアップ効果をもたらします。ハイフの施術は、メスを使わずにたるみやシワの改善が期待できます。近年気軽に受けられる施術として注目を集めています。
ハイフの効果
ハイフの施術を受けると、多くの美容効果が期待できます。ここでは大きく3つの効果の特徴をそれぞれ解説します。
- たるみ
- シワや肌質の改善
- 部分痩せ
たるみ
ハイフは、皮膚の深部にあるSMAS膜にまで超音波エネルギーを届けることで、肌の組織を引き締めます。肌がたるむ原因は、SMAS膜の緩みです。そのためSMAS膜にハイフを当てることで、たるみを改善できます。
ハイフの効果として、フェイスラインのリフトアップや頬のたるみの解消が期待できるでしょう。
シワや肌質の改善
ハイフはシワや肌質の改善にも非常に効果があります。
皮膚の真皮層に熱エネルギーを与えると、組織はダメージを受けます。ダメージを受けた組織が修復しようとするときに、コラーゲンやエラスチンの生成が促進されます。
コラーゲンやエラスチンなどの美容成分によって、肌の弾力性が向上します。そのため、細かいシワの軽減や肌質の改善が期待できます。
部分痩せ
ハイフはお腹や二の腕などボディの引き締めにも活用できます。ハイフを脂肪が気になる部分に当てると、脂肪細胞を破壊し、部分的な痩身効果をもたらします。これにより、お腹や二の腕、ボディラインの引き締めが期待できます。
さらに破壊された脂肪細胞は、老廃物として体外に排出されます。脂肪細胞の量を少なくできるので、リバウンドも防止にもつながるでしょう。
エステハイフと医療ハイフの特徴と違い
ハイフは大きく2種類あります。エステサロンで行われる「エステハイフ」、医療機関で行われる「医療ハイフ」です。
ここからはエステハイフと医療ハイフの特徴と違いに触れていきたいと思います。
エステハイフ
エステハイフは、エステサロンで行われる施術です。エステサロンでは、施術を行うスタッフは医療従事者ではない場合もあります。そのためハイフの出力が制限されています。
ハイフの出力が弱いので、肌の浅い層へのアプローチが中心です。ハイフの効果の持続期間は約1〜2ヶ月程度とされています。もともとハイフの照射の出力が弱く、効果を維持するためには定期的な施術が必要です。
またエステハイフは1回の施術料金は比較的安価で、数千円から数万円程度で施術を受けられます。しかし専門的な知識をもっていないスタッフの施術にあたる可能性もあり、事故につながるケースも十分にありえます。リスクも考えた上で、施術を受ける検討をするとよいでしょう。
医療ハイフ
医療ハイフは、医療機関や美容クリニックで提供される施術になります。専門的な知識がある看護師が施術を担当します。
医療機関でのハイフは高出力の機器を使用し、皮膚の深層部やSMAS層にまでアプローチが可能です。
医療ハイフの効果は約半年〜1年程度でエステハイフよりも持続期間が長いです。さらに医療従事者が施術を行うため、安全性が高いとされています。
ハイフの値段の相場はどれくらい?
ハイフの施術料金は、施術を行う部位や使用する機器などによって大きく異なります。さまざまな以下の切り口から値段の相場をご紹介します。
- 機種別
- 部位別
- ショット数
【機種別】ハイフの値段
ハイフの施術料金は、使用する機器の種類でも異なります。主な5つのハイフの機種とその特徴、料金相場をそれぞれ解説します。
- ウルセラ
- ウルトラフォーマー
- ウルトラセルQ+
- ダブロゴールド
- ソノクイーン
ウルセラ
ウルセラは、アメリカのFDA(日本では厚生労働省にあたる機関)に承認された高性能なハイフ機器です。
ハイフの機器のなかでも照射パワーがとくに強いのが特徴です。施術したい箇所に熱エネルギーを集中して当てられる精密な治療が可能で、効果の持続期間は半年〜1年程度とされています。さらにダウンタイムも少なめな傾向があります。
料金の相場は、1回の施術で15万円〜50万円程度です。
ウルトラフォーマー3
ウルトラフォーマー3は、真皮層、脂肪層、SMAS層などさまざまな層にアプローチできる多機能なハイフ機器です。施術範囲が広く、持続期間は3〜6ヶ月程度とされています。
料金の相場は、1回の施術で3万円〜18万円程度とされています。
ウルトラセルQ+
ウルトラセルQ+は、目元や頬などの狭い範囲にも照射可能です。高出力の施術ができ、熱を感じにくいハイフ機器です。さらに肌色のトーンアップや肌のキメの整えなどの相乗効果ももたらされます。
持続期間は半年〜1年程度で、料金の相場は3万〜12万程度です。
ダブロゴールド
ダブロゴールドは韓国で開発されたハイフ機器です。韓国MFDS(韓国の国家行政機関)の承認を受けています。
照射時のエネルギーが均一になるため、施術で感じる痛みは少なめです。痛みが気になる人におすすめです。
顔のたるみや目元の小ジワ、専用カートリッジを使えばボディにもアプローチができます。価格は3万〜20万円程度です。
ソノクイーン
ソノクイーンは韓国の医療機器メーカーが開発した医療用ハイフです。韓国MFDSから認証を受けてます。
ソノクイーンは眉下や目元、口元といったの細かい部分に照射ができるのが大きな特徴です。目元のシワやたるみが気になる方と相性の良い機器と言えるでしょう。価格の相場は4万〜8万円程度です。
【部位別】ハイフの値段
ハイフの施術費用は、施術を行う部位でも異なります。一般的には、目元やあご下などの部分施術は比較的安価で、顔全体の施術は高額になる傾向があります。
以下の部位ごとにかかる値段を見ていきましょう。
- 目元
- あご・あご下
- 顔
目元
目元は皮膚が薄く、繊細な部分のため、専用のハイフ機器を使用して施術が行われます。施術を受けると、目の周りのシワやたるみを改善する効果が期待できます。
料金は1回あたり5万円〜10万円程度が相場です。医療ハイフでは、より深い層への照射が可能なため、持続期間も長くなります。
あご・あご下
あご・あご下への照射は、フェイスラインを引き締め、二重あごを解消する目的で施術されます。
施術を受けると、あご下の脂肪が減少し、シャープなフェイスラインを作ることが可能です。費用は1回あたり3万円〜8万円程度です。
顔
顔全体の施術は、リフトアップや小顔効果が期待できます。フェイスラインのたるみや頬の引き上げにも非常に効果的です。費用は1回あたり10万円〜30万円程度となります。
ショット数による値段の違い
ハイフの料金は、照射するショット数によっても異なります。ショット数とは、ハイフの機器で超音波を照射する回数を指します。
ショット数が多いほど広範囲に施術が可能で、効果も高まり、料金は上がります。一般的なショット数ごとの料金の相場は以下の通りです。
- 300ショット
- 600ショット
- 900ショット
300ショットは目元などの改善したい一部分を照射できるぐらいの量です。また600ショットは顔全体、900ショットは顔全体から首までの施術を受けられると量と考えて良いでしょう。
ハイフの効果を持続させるには
ハイフは美容医療のなかでも気軽に受けられる施術です。
しかし気軽に受けられるからと言って決して安価な価格ではありません。1回のハイフの効果を長持ちさせるために、とくに以下2点を気を付けると良いでしょう。
- 適切な間隔で施術を受ける
- 自分の目的に合った機器を選ぶ
適切な間隔で施術を受ける
ハイフの施術は1回で効果を感じることができます。より効果を持続させるには適切な間隔での施術が必要です。頻繁に施術を受けると肌への負担が大きくなるため、一定の間隔を空けましょう。
医療ハイフの場合は半年〜1年ごと、エステハイフの場合は3〜6ヶ月ごとに受けるのが理想的です。医療ハイフの方が1回の施術で効果を感じやすく、持続期間が長いと言えるでしょう。
自分の目的に合った機器を選ぶ
ハイフにはさまざまな機種があり、それぞれ得られる効果が異なります。リフトアップを重視するならウルセラ、痛みが少ない施術を希望するならウルトラフォーマー3など、自分の目的に適した機器を選ぶことが重要です。
さらにハイフの機器を特徴を踏まえて併用すると、より効果の持続期間を長くできる場合があります。
ハイフの施術を受けるときのポイント
ハイフの施術を受ける際は、以下の3つのポイントを意識すると良いでしょう。
- アフターケアを徹底する
- 定期的な施術の受診
- 信頼できるクリニックを選ぶ
アフターケアを徹底する
施術後は紫外線対策や保湿ケアなどのアフターケアを徹底しましょう。外出時のみならず室内にいるときも日焼け止めクリームを塗るのがおすすめです。
施術後は肌が乾燥しやすくなっているので、化粧水や乳液、クリームなどでいつもより保湿をすることを意識しましょう。アフターケアで肌の回復を促し、効果を長持ちさせることができます。
定期的な施術の受診
ハイフの効果を維持するには、定期的な施術が必要です。ハイフの効果のピークは施術から3か月〜6か月ごろと言われています。6か月を過ぎると、だんだん効果は薄れていきます。
効果を継続するためには、3か月〜6か月に1回、1年に1回は定期的に施術を受けると良いでしょう。
信頼できるクリニックや医師を選ぶ
ハイフは適切な技術を持った医師が施術を行うことで、安全かつ効果的な結果を得ることができます。安心して施術を受けるには、信頼できるクリニックや医師を選びましょう。
信頼できるクリニックや医師を選ぶには、口コミやカウンセリングを活用しましょう。安全性高くかつ効果的な施術を受けるには、医療機関が提供するハイフを受けることがおすすめです。
ハイフに関するよくある質問
ハイフに関してよく寄せられる3つの質問を紹介します。以下の質問を参考にハイフの施術の検討をしてみてくださいね。
- ハイフの施術を安くする方法はありますか?<
- 自分にぴったりな施術を選ぶポイントはありますか?<
- ハイフは保険適応されますか?
ハイフの施術を安くする方法はありますか?
クリニックのキャンペーンを利用するのがひとつの手です。タイミングによってはトライアル価格での提供やクーポンを配布している場合もあります。
またモニター募集に応募するといった方法でハイフの施術費用を抑えることができます。モニター価格だと通常価格よりも半額近く割引になることもあります。
さらに複数回の施術がセットになったプランを選ぶと、1回あたりの料金が安くなることがあります。
自分にぴったりな施術を選ぶポイントはありますか?
ハイフの機種や施術部位によって、効果や痛みの程度が異なります。自分の目的や肌質に合った施術を選ぶために、事前に機器の特徴や効果について調べておくといいでしょう。
いくら時間をかけてもわからない部分もあるでしょう。不明点はカウンセリングでしっかり確認しましょう。医療ハイフを受ける場合なら、資格を持つ医師や看護師に相談できるのでおすすめです。
ハイフは保険適応されますか?
ハイフは美容目的の施術であるため、健康保険の適用外となります。施術費は医療クリニックや施術の部位、使用する機器によって異なりますが、顔全体の施術ではだいたい5万円〜20万円程度が一般的です。
施術費用は全額自己負担となるため、クリニックごとの価格を比較し、自分の予算や目的に合った施術を選ぶことが大切です。
まとめ
ハイフの値段は機種や施術部位やショット数によって異なります。自分の施術を受けたい部位や得たい効果などをしっかり調べたり、医師に相談してから施術を受けるのが良いでしょう。
ハイフの効果を長持ちさせるには、適切な施術間隔や目的に合った機種選びが重要です。また施術後はアフターケアを徹底し、定期的な施術を受けると効果の持続時間が長くなるでしょう。

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