
唇のヒアルロン酸注入を検討している人の中には、「デメリットはないの?」「失敗することはある?」と不安に感じている人もいるのではないでしょうか。安全に理想の唇を手に入れるためには、施術前にリスクや注意点を理解し、信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。
この記事では、唇のヒアルロン酸注入のメリット・デメリットやよくある失敗例、後悔しないためのポイントを詳しく解説します。施術を検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
唇のヒアルロン酸注入とは
唇のヒアルロン酸注入は、ヒアルロン酸製剤を唇に注入し、ボリュームを出したり形を整えたりする美容施術です。施術時間が短くダウンタイムも比較的少ないため、気軽に受けやすいのが特徴です。
使用するヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分であるため、アレルギーリスクが低く、時間とともに体内に吸収されます。持続期間は個人差や製剤によって異なりますが、3ヶ月〜1年程度が一般的です。
ナチュラルな仕上がりに調整しやすく、唇のバランスを整えたい人や加齢によるボリューム減少が気になる人にも適しています。
唇のヒアルロン酸注入の効果やメリット
唇のヒアルロン酸注入には、以下のようなメリットがあります。
- ふっくらとした唇になる
- 理想の形が手に入る
- 効果をすぐに実感できる
- 施術時間やダウンタイムが短い
- 気に入らなくても徐々に元に戻る
それぞれ見ていきましょう。
ふっくらとした唇になる
ヒアルロン酸を注入することで、唇にボリュームを持たせることができます。生まれつき唇が薄い人はもちろん、加齢により唇が痩せてしまった人にも効果的です。特に、上唇と下唇のバランスを調整することで、より魅力的な唇の形を作ることが可能になります。
また、ヒアルロン酸には水分を保持する性質があるため、注入後の唇は自然な潤いを持ち、ハリのある仕上がりが期待できます。リップメイクのノリも良くなるため、メイク映えする唇を手に入れたい人にもおすすめの施術です。
理想の形が手に入る
ヒアルロン酸注入では、唇の形を自由にデザインできるのも大きな魅力です。「ボリュームを出したい」「唇の山をくっきりさせたい」「口角を少し上げたい」など、希望に合わせて調整できます。
施術前のカウンセリングで理想のデザインを相談できるため、自分に合った唇の形を作りやすくなります。トレンドの「ぷっくり唇」や「M字リップ」など、細かい調整ができるのもメリットの1つです。
効果をすぐに実感できる
ヒアルロン酸注入は、施術後すぐに効果を実感できるのが特徴です。メスを使わない施術のため、ダウンタイムが短く、施術直後から唇の変化を感じられます。
注入後は多少の腫れが出ることがありますが、数日で落ち着くのが一般的です。また、1週間ほど経つとヒアルロン酸がなじみ、より自然な仕上がりになります。即効性が高いため、短期間で理想の唇を手に入れたい人に最適な施術といえるでしょう。
施術時間やダウンタイムが短い
ヒアルロン酸注入の施術時間は、通常10〜20分程度で完了します。メスを使わない施術のため、傷跡が残らず、比較的気軽に受けられるのが特徴です。また、ダウンタイムも短く、腫れや内出血が出た場合でも1週間程度で落ち着くことがほとんどです。
施術当日から軽いメイクや食事が可能で、日常生活に大きな影響を与えない点も魅力です。仕事や予定の合間に施術を受けられるため、忙しい人や即効性を求める人にも適した施術といえます。
気に入らなくても徐々に元に戻る
万が一、仕上がりが気に入らなくても、元に戻せる点も大きなメリットです。ヒアルロン酸は体内で徐々に吸収されるため、時間の経過とともに元の状態に戻ります。
また、専用のヒアルロン酸分解酵素(ヒアルロニダーゼ)を使用すれば、短時間でヒアルロン酸を分解し、元の状態に戻すことが可能です。そのため、はじめて施術を受ける人や仕上がりに不安を感じる人でも、比較的安心して受けられる施術といえます。
唇のヒアルロン酸注入にデメリットはある?
唇のヒアルロン酸注入には多くのメリットがありますが、以下のようなデメリットも理解しておくことが重要です。
- 施術時に痛みを感じやすい
- 副作用のリスクがある
- アレルギーや感染のリスクがある
- 持続期間が短い
- 依存する可能性がある
それぞれ解説していきます。
施術時に痛みを感じやすい
唇は皮膚が薄く神経が密集しているため、ヒアルロン酸注入時に痛みを感じやすい部位です。特に、針を刺す際やヒアルロン酸を注入する際に、チクッとした痛みや圧迫感を感じることがあります。
痛みを軽減するために、麻酔クリームや局所麻酔を使用することが一般的ですが、完全に無痛になるわけではありません。また、施術後に軽い腫れや違和感が残ることがあり、人によっては数日間、食事や会話の際に痛みを感じる場合もあります。
副作用のリスクがある
ヒアルロン酸注入後には、一時的な副作用が生じる可能性があります。代表的なものとして、腫れや内出血、赤みなどが挙げられます。唇は血流が豊富なため、腫れや赤みが目立ちやすいのが特徴です。
また、ヒアルロン酸の分布が不均一になると、唇がデコボコしたり、しこりのように感じることもあります。これらの副作用は通常、数日から1週間ほどで落ち着きますが、症状が長引く場合は医師に相談することが必要です。
アレルギーや感染のリスクがある
ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分ですが、まれにアレルギー反応を引き起こすことがあります。特に、ヒアルロン酸製剤に含まれる成分に対して過敏に反応すると、施術後に腫れや赤み、かゆみなどの症状が現れることがあるため注意が必要です。
また、施術時の衛生管理が不十分だと、針を刺した部分から細菌が侵入し、感染症を引き起こすリスクもあります。感染すると痛みや膿が出ることもあるため、治療を受けなければいけません。
持続期間が短い
唇のヒアルロン酸注入の効果は永続的ではなく、3ヶ月〜1年程度で徐々に吸収されていきます。そのため、ボリュームや形を維持するためには、定期的な施術が必要です。
継続的に施術を受ける場合、費用がかかる点も考慮しなければなりません。1回の施術費用は数万円程度ですが、定期的に受けることで総額が高くなる可能性があります。
長期的に理想の唇を維持したい場合は、費用やスケジュールを確認したうえで、無理のない範囲で施術を受けることが大切です。
依存する可能性がある
ヒアルロン酸注入によって手軽に唇の形を変えられるため、施術を繰り返しすぎてしまうリスクがあります。はじめは「少しボリュームを出したい」と思っていても、「もっとふっくらさせたい」と追加施術を重ねるケースも少なくありません。
過度に施術を繰り返すと、唇が不自然に膨らみすぎたり、バランスが崩れたりすることがあります。また、ヒアルロン酸が溜まりすぎると、しこりのように硬くなることもあるため、適切な間隔で施術を受けることが重要です。
唇のヒアルロン酸注入のよくある失敗例
ヒアルロン酸注入は比較的手軽な施術ですが、医師の技術や注入量によっては失敗するケースもあります。予期せぬトラブルが発生することもあるため、事前にリスクを把握しておくことが大切です。
ここからは、唇のヒアルロン酸注入のよくある失敗例を紹介します。
唇が膨らみすぎる
ヒアルロン酸の注入量が多すぎると、唇が不自然に膨らみすぎてしまうことがあります。特に、一度に大量に注入すると「アヒル口」や「タラコ唇」になり、ナチュラルな仕上がりからかけ離れてしまう恐れがあります。
過度なボリュームを避けるためには、適量のヒアルロン酸を注入し、必要に応じて複数回に分けて施術を行うことが大切です。事前のカウンセリングでは、仕上がりの希望をしっかりと共有しましょう。
ヒアルロン酸が青白く透けて見える
ヒアルロン酸が皮膚の薄い部分で光を反射し、青白く透けて見えることがあります。この現象は「チンダル現象」と呼ばれており、皮膚が薄い唇で起こりやすいです。
この現象を防ぐためには、皮膚の薄い部分には適切な種類のヒアルロン酸を使用し、注入の深さを調整することが重要です。また、適切な深さに均一に注入することで、青白く透けるリスクは低くなります。
しこりができてデコボコになる
ヒアルロン酸が均一に注入されなかったり、硬めの製剤を使用したりすると、唇にしこりやデコボコが生じることがあります。また、一度に大量のヒアルロン酸を注入した場合も、部分的に塊ができてしまい、不自然な仕上がりになりやすいです。
しこりやデコボコができた場合は、マッサージで馴染ませたり、ヒアルロン酸分解酵素を使用することで改善できることがあります。ただし、自己判断で強く揉むと悪化する可能性があるため、必ず医師に相談しましょう。
血栓ができる
ヒアルロン酸が誤って血管に注入されると、血流が滞り、血栓ができる可能性があります。血流が阻害されると、その部分の組織が壊死するリスクもあるため注意が必要です。
このリスクを回避するには、解剖学の知識を持つ医師が慎重に施術を行うことが重要です。施術後に唇が異常に白くなったり強い痛みを感じたりした場合は、すぐに医師に相談しましょう。
唇のヒアルロン酸注入が向いている人
唇のヒアルロン酸注入は、以下のような人に向いている施術といえます。
- 唇にボリュームを出したい人
- 唇の左右差を整えたい人
- 唇の縦じわを目立たなくしたい人
- 口元の印象を華やかにしたい人
- 加齢による唇のボリューム減少が気になる人
- ナチュラルな仕上がりを求める人
唇のヒアルロン酸注入は、ボリュームアップだけでなく、輪郭を整えたり縦じわを改善したりする目的でも人気の施術です。また、加齢によって唇が薄くなったり、ハリがなくなったりするのが気になる人にも適しています。
唇のヒアルロン酸注入で後悔しないためのコツ
ヒアルロン酸注入で満足のいく仕上がりにするためには、事前の準備や施術後のケアが重要です。特に、以下のポイントを押さえておくことで、失敗や後悔を防ぎやすくなります。
- 信頼できる医師のもとで施術を受ける
- カウンセリングで希望や不安を伝える
- アフターフォローが充実しているクリニックを選ぶ
- 施術後の過ごし方に気をつける
- 適切な量・頻度で注入する
それぞれ解説します。
信頼できる医師のもとで施術を受ける
唇のヒアルロン酸注入では、医師の技術によって仕上がりが大きく変わるため、経験豊富な医師を選ぶことが重要です。経験が少ない医師の施術を受けると、注入量や箇所の選定が適切でないことがあり、不自然な仕上がりになってしまう可能性があります。
しこりができたり左右差が出たりするリスクもあるため、事前に症例写真や口コミをチェックし、施術実績のある医師を選びましょう。
カウンセリングで希望や不安を伝える
施術前のカウンセリングでは、自分のなりたいイメージを医師としっかり共有することが重要です。「自然にボリューム感を出したい」「輪郭をくっきりさせたい」など、細かい要望を伝えることで、理想の仕上がりを実現しやすくなります。
また、痛みやダウンタイムの不安がある場合も、事前に医師に相談することで適切なアドバイスを受けられます。理想とかけ離れた仕上がりにならないためにも、カウンセリングを十分に行い、不安を解消してから施術を受けましょう。
アフターフォローが充実してるクリニックを選ぶ
適切なアフターケアを受けられるクリニックを選ぶことも、後悔しないためのポイントの1つです。アフターフォローが充実したクリニックでは、施術後の腫れや内出血が長引いたときに安心して医師に相談できます。
また、万が一仕上がりが気に入らなかった場合でも、適切な対応策を提案してもらえる ため安心です。施術後のトラブルに備えて、アフターサポートがしっかりしているクリニックを選びましょう。
施術後の過ごし方に気をつける
施術後は、ヒアルロン酸が安定するまで血行を促進する行動や唇に強い刺激を与える行為は控えましょう。特に、熱いお風呂やサウナ、激しい運動、飲酒は血流を促進し、腫れや内出血を悪化させる可能性があります。
また、施術直後に強く唇をこすったり頻繁に触れたりすることで、ヒアルロン酸が偏ることもあります。ヒアルロン酸が定着するまでの数日はできるだけ刺激を避け、落ち着くのを待つことが大切です。
適切な量・頻度で注入する
ヒアルロン酸注入では手軽に唇の形を変えられるため、理想の仕上がりを求めて何度も施術を繰り返す人もいます。しかし、過度に注入すると唇が不自然に膨らみすぎたり、しこりができたりするリスクが高まるため注意が必要です。
一度に多くのヒアルロン酸を注入すると、仕上がりが不自然になるだけでなく、持続期間が短くなることもあります。適切な量や頻度を守りながら、ナチュラルな仕上がりを意識することが大切です。
まとめ
今回は、唇のヒアルロン酸注入のメリット・デメリットやよくある失敗例、後悔しないためのポイントについて解説しました。唇のヒアルロン酸注入は、簡単にボリュームアップや形の調整ができる施術ですが、失敗のリスクもあります。
そのため、信頼できる医師を選び、カウンセリングやアフターケアの充実度もしっかり確認することが大切です。また、施術後の過ごし方に気をつけることで、より美しい仕上がりをキープできます。納得のいく施術を受けるためにも、メリット・デメリットを正しく理解したうえで判断しましょう。

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