
ヒアルロン酸注入は、手軽に若々しい印象を保てる美容施術として人気です。しかし、打ち続けるとどうなるのか疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ヒアルロン酸を打ち続けるメリットやデメリット、部位ごとのリスクなどについて解説します。後悔しないためのポイントも紹介するので、これから施術を受けたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
目次
ヒアルロン酸注入とは?
ヒアルロン酸注入は、美容施術の中でも特に人気の高い方法です。気になる部位にヒアルロン酸を注入することで、シワ・たるみの改善やボリュームのあるふっくらとした肌を目指します。
ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分です。特に肌や関節などに多く含まれており、保水力に優れた特性を持っています。この成分を肌に注入することで、皮膚にハリや潤いをもたらし、即効性のあるリフトアップ効果が得られます。
ヒアルロン酸注入は施術時間も短くダウンタイムが少ないため、仕事や日常生活に支障をきたさず、気軽に受けられる点が魅力です。
ヒアルロン酸は打ち続けても問題ない?
ヒアルロン酸注入では体内に存在する成分を使用するため、打ち続けること自体には大きな問題はありません。体内のヒアルロン酸は加齢とともに減少していくため、それを補うのが目的です。
注入したヒアルロン酸は、日数が経過するにつれて体内で自然に分解・吸収されていきます。そのため、効果を持続させるためにも定期的なメンテナンスが欠かせません。
しかし、長期間にわたって打ち続けると皮膚に負担がかかり、凸凹が生じたり注入した場所が硬くなったりするリスクがあります。ヒアルロン酸を打ち続ける際は、適切な間隔と量を守ることが大切です。
ヒアルロン酸を打ち続けるメリット
ヒアルロン酸を打ち続けることには、以下のようなメリットがあります。
- ヒアルロン酸の効果を持続できる
- 美肌効果が期待できる
- 肌の保湿力が高まる
- コラーゲンの増生が期待できる
それぞれ詳しく解説していきます。
ヒアルロン酸の効果を持続できる
ヒアルロン酸を定期的に打ち続けることで、一度のみの施術よりも効果が持続しやすくなります。
ヒアルロン酸を繰り返し体内に注入すると、ヒアルロン酸が皮膚に定着しやすくなり長期的に維持可能です。また、ヒアルロン酸は少しずつ体内に吸収されるため、完全に吸収される前に追加で注入することで、前回の分が土台となります。
これにより小じわやたるみが持続的に改善され、自然な若々しさを保ちやすくなります。
美肌効果が期待できる
ヒアルロン酸注入は、肌の質感を向上させ美肌効果をもたらす施術としても知られています。ヒアルロン酸には肌を活性化させるはたらきがあるため、潤いやツヤ、ハリが改善されます。
また、真皮のコラーゲン密度が高まり透明感のある肌になるため、年齢を感じさせない生き生きとした表情を保つことが可能です。このように、ヒアルロン酸注入はエイジングケアの一環としても多くの方に支持されています。
肌の保湿力が高まる
ヒアルロン酸は非常に優れた保水力を持っており、注入を継続して行うことで肌の保湿力がさらに高まります。
ヒアルロン酸が肌内部で水分を保持することで、潤いが長時間持続し乾燥による小じわやかさつきも予防できます。特に、乾燥しやすい季節や加齢に伴う水分不足が気になる方にとって、この保湿効果は肌の質感を維持するために大きな助けとなるでしょう。
また、肌の水分が保たれることで、日々のスキンケア効果も高まりメイクのノリが良くなるといった嬉しい効果も期待できます。
コラーゲンの増生が期待できる
ヒアルロン酸注射は、肌に適度な刺激を与えることでコラーゲンの生成を促す効果も期待されています。
コラーゲンが増えると、肌にハリや弾力が生まれたるみやシワが目立ちにくくなり、肌全体が引き締まった印象に整います。また、コラーゲンがしっかりと生成されることで、肌の密度が高まり、キメが整った若々しい肌質を長く維持しやすいです。
ヒアルロン酸注入はエイジングケアとしての側面も大きいため、肌の衰えを感じ始める前から取り入れたい施術の1つです。
ヒアルロン酸を打ち続けるデメリット
ヒアルロン酸を打ち続けることには、以下のようなデメリットもあります。
- 顔のバランスが悪くなる
- 皮膚がたるんだり伸びたりする
- ヒアルロン酸が下がってくる恐れがある
- 副作用が起きる場合がある
- 精神的に依存してしまう可能性がある
メリットだけでなくデメリットも理解したうえで、打ち続けるべきかを判断することが大切です。
顔のバランスが悪くなる
ヒアルロン酸を繰り返し注入すると、特定の部位が強調されて顔全体のバランスが崩れる可能性があります。特に、頬や顎は注入量が多すぎると他のパーツとのバランスが取りにくくなり、不自然な印象を与えやすくなるため注意が必要です。
また、顔の片側だけが目立つなどの左右差も生じることがあります。施術の際は、顔全体の調和を意識し、過剰にならないようにすることが重要です。
皮膚がたるんだり伸びたりする
長期間にわたってヒアルロン酸を注入し続けると、皮膚に負担がかかり、たるみや皮膚の伸びが発生することがあります。
ヒアルロン酸注入を行うと、注入されたヒアルロン酸によって皮膚が内側から押し広げられます。そのため、加齢などにより弾力が低下していると皮膚のたるみや伸びが目立ちやすくなります。
施術をやめた際に肌のハリが失われ、しわやたるみが一層目立つこともあるため、慎重な施術計画を立てることが重要です。
ヒアルロン酸が下がってくる恐れがある
ヒアルロン酸を注入した部位によっては、ヒアルロン酸が下がってくる恐れもあります。頬や目の周りのように重力の影響を受けやすい部位は、時間が経つとともにヒアルロン酸が下がりやすいです。
ヒアルロン酸が下がってくると、仕上がりの状態が崩れたり顔のラインが変わったりする可能性もあります。そのため、定期的に施術後の状態を確認し、注入箇所や量を慎重に調整することが大切です。
副作用が起きる場合がある
ヒアルロン酸注入には、腫れや内出血、感染症などの副作用が発生するリスクもあります。これらの副作用は通常は一時的なもので数日で軽減しますが、まれに異物反応や硬結などの症状が現れることがあります。
施術を行うクリニックの管理とアフターケアによってリスクは軽減することは可能ですが、リスクがゼロにはなることはありません。そのため、施術前には副作用のリスクを十分に理解し、信頼できるクリニックで施術を受けることが重要です。
精神的に依存してしまう可能性がある
ヒアルロン酸注入は、短時間で若返りや美肌効果を実感しやすい施術なので、施術を繰り返し受けたくなる方も少なくありません。施術の頻度が増えることでより理想の仕上がりを追い求めすぎてしまい、自然な美しさが失われてしまうケースも見られます。
施術を継続する際には、自分にとって本当に必要な箇所や適切な施術頻度を冷静に見極めることが大切です。また、信頼できる医師に相談しながら、適切なアドバイスをもらうことも依存を防ぐための方法の1つです。
ヒアルロン酸を打ち続けることで起きるリスクは?部位別に解説
ヒアルロン酸注入を継続して受けると、特定の部位においてリスクが生じる場合があります。ここでは、以下の部位ごとに代表的なリスクをまとめました。
- 口元・ほうれい線
- 目元
- 鼻
- 顎
それぞれについて解説していきます。
口元・ほうれい線
口元やほうれい線にヒアルロン酸を注入する際のリスクとして、不自然な膨らみや硬さが生じる可能性があることが挙げられます。ほうれい線を埋めるために過剰な量を注入すると、ヒアルロン酸が硬結し笑顔や表情が自然に見えにくくなることがあります。
また、口元は日常的に動かす頻度が高いため、ヒアルロン酸が少しずつ下に移動しやすいです。施術後の効果を維持するためには定期的なメンテナンスが必要ですが、打ち続けると逆に不自然さになることもあるため注意が必要です。
目元
目元は皮膚が非常に薄くデリケートな部位であり、少量のヒアルロン酸注入でもむくみや腫れが生じやすいのが特徴です。また、ヒアルロン酸が皮膚の浅い部分に留まってしまうと、青白く透けて見え不自然な仕上がりになってしまうことがあります。
さらに、目元のむくみが長引いたりしこりのように残ったりするケースもあるため、少量で自然な仕上がりを目指すのがおすすめです。また、適切な量や深さを見極めるためにも、経験豊富な医師に施術を任せましょう。
鼻
鼻にヒアルロン酸を注入する際のリスクとして、血流障害や壊死の可能性が挙げられます。鼻の血管は非常に細く複雑に交差しています。そのため、ヒアルロン酸が誤って血管内に入ると血流が遮断され、皮膚や組織が壊死するリスクが高まってしまいます。
また、鼻は特に注入後の形が不自然になりやすく、理想の形に整えるのが難しい部位です。鼻の施術はリスクが高いため、熟練した医師による細やかな技術が求められます。
顎
顎へのヒアルロン酸注入には、過剰に尖ったり不自然に突き出た形になりやすいリスクがあります。顎は顔のシルエットに大きな影響を与える部位です。少量の注入でも顕著な変化が現れるため、注入量には細心の注意が必要です。
また、顎は咀嚼や会話などの動作によって頻繁に動くため、ヒアルロン酸が硬結してしこりのようになりやすい部位でもあります。自然でバランスの取れた仕上がりを維持するには、技術と経験を持つ医師に任せ、慎重に施術を行うことが大切です。
ヒアルロン酸を打ち続けるときに後悔しないためのポイント
ヒアルロン酸を打ち続けるときに後悔しないためには、以下のポイントを意識することが大切です。
- 複数のクリニックでカウンセリングを受ける
- 信頼できる医師を選ぶ
- 質の良いヒアルロン酸を使用する
- 適切な量と頻度を守る
それぞれ詳しく解説していきます。
複数のクリニックでカウンセリングを受ける
ヒアルロン酸注入を行う前に、複数のクリニックでカウンセリングを受けることが大切です。クリニックや医師によって、施術の提案内容や方法は異なります。比較することでそれぞれのクリニックの特徴が理解できるため、自分に最適なクリニック・医師を選びやすいです。
また、カウンセリングを通じてクリニックの雰囲気や対応も確認できるため、信頼できるクリニックを見つけられます。カウンセリングを受けることで施術への理解も深まり、失敗のリスクを減らすことにもつながるでしょう。
信頼できる医師を選ぶ
信頼できる医師を選ぶことは、ヒアルロン酸注入において特に重要なポイントの1つです。ヒアルロン酸注入の経験が豊富な医師であれば、顔全体のバランスを考慮したうえで施術できるうえ、自然で美しい仕上がりを期待できます。
また、万が一のトラブルにも適切に対応してもらえる可能性が高く、リスクを抑えて施術が可能です。医師選びでは、医師の経歴や実績、クリニックの評判なども参考にしましょう。
質の良いヒアルロン酸を使用する
使用するヒアルロン酸の品質も、施術の仕上がりや安全性に大きく影響します。質の良いヒアルロン酸は持続力が高く皮膚への負担も少ないため、自然な仕上がりが長持ちしやすいです。
一方、低品質な製品を使用すると、効果が早く薄れるだけでなく腫れや炎症などのリスクも高まります。施術を受ける際は、使用するヒアルロン酸の品質を確認することが大切です。
適切な量と頻度を守る
ヒアルロン酸注入を続ける際は、適切な量と頻度を守ることが非常に重要です。過剰な量や頻度での施術は、不自然な膨らみや肌の負担が増え、トラブルを引き起こす原因となります。
医師と相談しながら自分に合った量や施術間隔を決めることで、長期的に自然な仕上がりを維持することが可能です。また、無理なく打ち続けるためにも、自分に合った自然な変化を意識することが望ましいです。
ヒアルロン酸をやめたらどうなる?
ヒアルロン酸注入をやめると、徐々に体内で注入されたヒアルロン酸が分解・吸収され、施術前の状態へと戻っていきます。一般的には、数ヶ月から2年程度で効果が薄れ、シワやたるみが再び目立つようになると感じやすくなります。
ただし、ヒアルロン酸自体が肌の質感やシワの深さを悪化させているわけではないため、肌が以前より悪化するということはありません。肌の変化が気になる場合には、保湿ケアやエイジングケアのためのスキンケアを取り入れることで、肌を整えるサポートができます。
また、ヒアルロン酸には頼りすぎず、日々のケアを丁寧に行うことも大切です。
まとめ
ヒアルロン酸は、適切に打ち続けることで効果を保ち、若々しい見た目を維持できる一方で、過剰な量や頻度での施術にはリスクが伴います。そのため、効果を持続させるには、適切な施術間隔や注入量の管理が不可欠です。
ヒアルロン酸を打ち続ける場合は、信頼できるクリニックと経験豊富な医師を選び、自分に最適な施術方法やペースを見極めながら進めることが大切です。慎重な判断と継続的なケアで自然な美しさを保ちながら、安心して施術を続けられるよう心がけましょう。
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