
唇のヒアルロン酸注射は、ふっくらとしたボリューム感や理想のリップラインを実現できる人気の施術です。しかし、「効果はどのくらい持続するの?」「せっかくなら長もちさせたい」と気になる方も多いのではないでしょうか。
ヒアルロン酸の種類や個人の代謝によって持続期間は異なりますが、適切なケアを行うことで効果を長く維持できます。
そこでこの記事では、唇のヒアルロン酸注射の持続期間について詳しく解説します。また、もちを良くするための具体的なコツや、施術後に気をつけるべきポイントも紹介します。
この記事を読めば、唇のヒアルロン酸注射の効果を最大限に引き出す方法や、長もちさせるための注意点が理解できるので、「美しい唇をキープしたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
唇のヒアルロン酸注射はどのくらいもつ?
唇のヒアルロン酸注射は、ふっくらとしたボリュームを与え、輪郭を整えたり、縦ジワを軽減したりする効果が期待できる人気の施術です。しかし、ヒアルロン酸は時間とともに体内に吸収されるため、永久的な効果は得られません。
持続期間は、使用するヒアルロン酸の種類によって異なり、一般的に3か月から1年程度とされています。ここでは、硬さの異なるヒアルロン酸ごとの持続期間について詳しく解説します。
硬いヒアルロン酸の場合|約1年
硬いヒアルロン酸は、分子構造がしっかりしており、弾力性が高いため、唇にしっかりと形を持たせることができます。このタイプのヒアルロン酸は、持続期間が長いのが特徴で、約1年ほど効果が続くことが一般的です。
特に、唇の輪郭をはっきりとさせたい方や、しっかりとボリュームアップしたい方におすすめです。ただし、硬めのヒアルロン酸は唇の自然な動きに影響を与えるため、ナチュラルな仕上がりを求める方は、柔らかいタイプのヒアルロン酸を選ぶと良いでしょう。
柔らかいヒアルロン酸の場合|約半年〜1年
柔らかいヒアルロン酸は、硬いタイプと比べて自然な仕上がりになりやすく、唇の動きに馴染みやすいのが特徴です。持続期間は、約半年から1年程度とされており、適度なボリューム感を保ちながら、ナチュラルなふっくら感を実現できます。
初めてヒアルロン酸注射を受ける方や、あまり強調しすぎず自然な変化を求める方におすすめです。また、唇の縦ジワを目立たなくする効果も期待できるため、年齢とともに唇のハリが気になり始めた方にも適しています。
とても柔らかいヒアルロン酸の場合|約3〜4ヶ月
とても柔らかいヒアルロン酸は、唇の動きに最も馴染みやすく、仕上がりが非常に自然になるのが特徴です。このタイプのヒアルロン酸は、水分を多く含んでいるため、唇がしっとりとした印象になり、なめらかさを引き出す効果があります。
しかし、柔らかい分だけ体内への吸収が早く、持続期間は約3〜4ヶ月と比較的短めです。短期間で効果がなくなるため、こまめにメンテナンスを行う必要があります。
唇のヒアルロン酸注射のもちをよくするコツ
唇のヒアルロン酸注射は、施術後のケア次第で持続期間を延ばすことができます。せっかくふっくらとした美しい唇を手に入れても、すぐに効果が薄れてしまっては意味がありません。
ここでは、ヒアルロン酸注射のもちをよくするポイントを5つ詳しく解説します。
- 質の良いヒアルロン酸を選ぶ
- 技術・経験が豊富な医者を選ぶ
- 適切なアフターケアをする
- 唇の刺激を避ける
- 定期的に施術を受ける
それぞれ詳しくみていきましょう。
質の良いヒアルロン酸を選ぶ
ヒアルロン酸の持続期間は、製剤の種類によって異なります。特に、唇の動きに適したヒアルロン酸を選ぶことが、長もちさせるポイントです。唇に適したヒアルロン酸製剤は、適度な弾力がありながらも唇の自然な動きに馴染むものが理想的です。
また、持続期間が長めの製剤を選ぶことで、頻繁に施術を受ける必要がなくなります。クリニックは、さまざまなヒアルロン酸製剤を取り扱っているため、施術前のカウンセリングで自分に合った製剤を選ぶことが大切です。
技術・経験が豊富な医者を選ぶ
ヒアルロン酸注射の持続期間は、施術者の技術によっても大きく左右されます。経験豊富な医師であれば、適切な層にヒアルロン酸を注入し、長もちしやすい施術を行うことが可能です。
また、適切な量を均一に注入することで、唇の動きに影響を与えず、自然な仕上がりを保つことができます。施術を受ける際は、医師の経験や症例写真を確認し、信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。
適切なアフターケアをする
ヒアルロン酸のもちを良くするためには、施術後のアフターケアが欠かせません。特に、唇の乾燥や外部刺激を避けることで、ヒアルロン酸の分解を遅らせることができます。
以下では、日常生活で気をつけるべきポイントを紹介します。
保湿ケア
唇は非常にデリケートな部分であり、乾燥するとヒアルロン酸が早く分解されてしまいます。そのため、施術後はこまめにリップクリームや専用の保湿剤を使用し、唇の潤いを保つようにしましょう。
ヒアルロン酸入りのリップバームなどを活用することで、より効果的に保湿ができます。
優しい洗顔
施術後の唇は敏感な状態になっているため、強くこすったり、刺激の強い洗顔料を使用したりするのは避けましょう。特に、クレンジングの際に強くこすることで、ヒアルロン酸が均一に馴染む前に影響を受けることがあります。
ぬるま湯を使って優しく洗顔し、唇の負担を軽減することが大切です。
UVケア
紫外線はヒアルロン酸の分解を促進する要因の1つです。特に、唇は皮膚が薄く、紫外線の影響を受けやすいため、UVカット効果のあるリップクリームを使用することが推奨されます。
外出時はこまめに塗り直しを行い、紫外線から唇を守るようにしましょう。
唇の刺激を避ける
ヒアルロン酸の持続期間を延ばすためには、施術後の唇に不要な刺激を与えないことが重要です。施術後すぐに強い力で触れたり、唇を過度に動かしたりするのは避けましょう。
例えば、施術直後にストローを使う・熱い飲み物を飲む・辛い食べ物を食べるといった行為は、唇に負担をかける可能性があるため注意が必要です。また、過度なマッサージやリップスクラブの使用も、ヒアルロン酸が分解されやすくなる原因となるため控えましょう。
定期的に施術を受ける
ヒアルロン酸は体内に徐々に吸収されるため、時間が経つと効果が薄れていきます。もちをよくするためには、適切なタイミングで再施術を行うことが重要です。完全に吸収される前にリタッチを行うことで、ヒアルロン酸の分解を遅らせ、より長期間ふっくらとした唇を維持することができます。
また、定期的に施術を受けることで、少量のヒアルロン酸でも自然なボリューム感を維持しやすくなります。医師と相談しながら、自分に合った施術のスケジュールを立てることが理想的です。
唇のヒアルロン酸注射のメリット
唇のヒアルロン酸注射は、ボリュームアップや輪郭の調整、エイジングケアなど、多くの美容効果をもたらします。施術後すぐに変化を実感でき、理想の唇を手に入れることができるため、幅広い年代の方に人気の施術です。
ここでは、唇のヒアルロン酸注射の主なメリットを3つ解説します。
- 唇が理想の形になる
- エイジングケアできる
- 唇の色が良くなる
それぞれ詳しくみていきましょう。
唇が理想の形になる
ヒアルロン酸注射を受けることで、唇のボリュームを調整しながら、理想の形に近づけることが可能です。デザインが自由に選べるため、自分に合った唇を手に入れることができます。
また、唇の輪郭をはっきりとさせることで、より洗練された印象を演出でき、顔全体のバランスが整う効果も期待できます。ナチュラルな変化からしっかりとしたボリュームアップまで、好みに応じて調整できるのが大きな魅力です。
エイジングケアできる
年齢とともに唇のボリュームが減少し、縦ジワが目立つようになります。ヒアルロン酸注射を行うことで、唇にハリや弾力を取り戻し、若々しい印象を維持できます。
特に、加齢によって唇が薄くなると顔全体の印象が寂しく見えがちですが、適量のヒアルロン酸を注入することで、ふっくらとした自然な仕上がりを実現できます。また、唇のシワが目立たなくなることで、メイクの仕上がりが向上する点もメリットです。
唇の色が良くなる
ヒアルロン酸注射には、唇の色を明るく健康的に見せる効果も期待できます。血流の循環が改善されることで、くすみが軽減し、唇のトーンが明るくなることがあります。
特に、加齢・乾燥・生活習慣で唇の色がくすんでしまった方には、ナチュラルな血色感を取り戻す手助けとなります。また、ふっくらとした潤いのある唇は、顔全体の印象を華やかに見せる効果もあり、リップメイクなしでも美しい唇を演出できるでしょう。
唇のヒアルロン酸注射のデメリット
唇のヒアルロン酸注射は、美しくふっくらとした唇を手に入れるための人気の施術ですが、いくつかのデメリットも存在します。施術後のトラブルを避けるためには、デメリットを理解し、適切な対策を講じることが大切です。
ここでは、唇のヒアルロン酸注射による主なデメリットを3つ解説します。
- 唇に厚みが出過ぎる
- 注射箇所が青白く見える
- 血栓ができることがある
それぞれ詳しく解説します。
唇に厚みが出過ぎる
ヒアルロン酸注射の効果が強く出すぎると、想定よりも唇が厚くなり、不自然な仕上がりになってしまうことがあります。特に、一度に多くのヒアルロン酸を注入すると、ふっくらとした唇を通り越して膨らみすぎたように見えてしまうことがあります。
過度な膨らみを防ぐためには、少量ずつ調整しながら注入するのが理想的です。また、施術者の技術や経験によっても仕上がりに大きな差が出るため、経験豊富な医師に施術を依頼することが大切です。
注射箇所が青白く見える
ヒアルロン酸注射後、唇の一部が青白く見えることがあります。これは「チンダル現象」と呼ばれるもので、皮膚の浅い部分に注入された場合に発生するとされています。チンダル現象は、光の屈折によってヒアルロン酸が青白く透けて見える現象であり、特に皮膚の薄い唇では顕著に現れることがあります。
この現象を防ぐためには、ヒアルロン酸を適切な深さに注入する技術が求められます。気になる場合は、施術を行ったクリニックに相談し、適切な対応をとることが大切です。
血栓ができることがある
ヒアルロン酸注射は、基本的に安全な施術ですが、ごく稀に血管が圧迫され、血流が滞ることで血栓ができることがあります。これは「血管閉塞」とも呼ばれ、血流が阻害されることで皮膚の一部が壊死するリスクを伴います。血管閉塞が発生すると、施術部位に痛みや異常な腫れが現れたり、皮膚の色が変化したりするでしょう。
血管閉塞のリスクを最小限に抑えるためには、医師の技術力が非常に重要です。経験のある施術者であれば、血管を避けながら適切な位置にヒアルロン酸を注入できるため、施術前にクリニックの実績を確認しておきましょう。
また、万が一血管閉塞が起こった場合は、ヒアルロン酸を溶かす「ヒアルロニダーゼ」の使用が必要となるため、クリニックに事前に確認しておくことが重要です。
唇のヒアルロン酸注射に関するよくある質問
唇のヒアルロン酸注射は、ふっくらとした魅力的な唇を手に入れるための人気の施術ですが、施術後の痛みやメイク、日常生活への影響について不安を感じる方も多いでしょう。
ここでは、唇のヒアルロン酸注射に関するよくある質問にお答えします。
- ヒアルロン酸注入後に痛みが出ることはありますか?
- ヒアルロン酸注入後はメイクしても大丈夫ですか?
- 唇のヒアルロン酸注射後にキスはいつからOKですか?
それぞれ詳しくみていきましょう。
ヒアルロン酸注入後に痛みが出ることはありますか?
ヒアルロン酸注入後に痛みを感じることはありますが、通常は軽度で、数日以内に落ち着くことがほとんどです。施術中は麻酔を使用するため、針の刺入時の痛みは最小限に抑えられますが、施術後は注入部分に軽い圧迫感や違和感を覚えることがあります。
痛みが強く出る場合は、施術部位の腫れや内出血が関係していることが多く、通常は数日以内に自然に解消されます。ただし、長引く痛みや強い違和感がある場合は、早めに施術を受けたクリニックに相談しましょう。
ヒアルロン酸注入後はメイクしても大丈夫ですか?
施術直後の数時間はメイクを控えることが推奨されます。注射の針を刺した部分が完全に落ち着いていないため、メイク道具や指で触れることで細菌が入り込み、感染症のリスクを高める可能性があるためです。
施術後6時間ほど経過し、腫れや赤みが落ち着いてきたら、清潔な状態を保ちつつリップメイクをすることが可能です。ただし、強くこすったり、落ちにくいリップを使用するのは避け、低刺激のリップバームや保湿効果のあるリップグロスなどを使用するのが理想的です。施術後数日は、クレンジングの際に強くこすらず、優しくオフするように心がけることも大切です。
唇のヒアルロン酸注射後にキスはいつからOKですか?
一般的に、施術後のキスは、少なくとも24時間は控えることが推奨されています。これは、施術直後の唇はまだヒアルロン酸が馴染んでいないため、圧力をかけることで形が変わったり、不均一に定着する可能性があるためです。
また、唇は非常に繊細な部位であり、施術後はわずかな腫れや内出血が残ることもあります。完全に安定するまでには1週間程度かかるため、施術後数日間は優しくケアし、強い圧力をかけないよう注意しましょう。
まとめ
この記事では、唇のヒアルロン酸注射がどのくらい持続するのかを解説し、効果を長もちさせるためのコツを紹介しました。
ヒアルロン酸の持続期間は種類や個人の代謝によって異なりますが、一般的に唇のヒアルロン酸は約3〜6ヶ月程度もつとされています。もちを良くするためには、過度な摩擦やマッサージを控えるなどのケアが重要です。
この記事を参考に、唇のヒアルロン酸注射の持続期間を理解し、長もちさせるための適切なケアを取り入れてみてください。

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