
ヒアルロン酸注入はしわやたるみの改善、フェイスラインの整形などに用いられる、美容医療の中でも人気がある施術の1つです。一方で、「注入後の腫れはどれくらい続くの?」「腫れを早く引かせる方法はある?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ヒアルロン酸注入後の腫れのピークや経過について詳しく解説します。また、腫れを抑える方法や、ダウンタイム中に注意すべきポイントも併せて紹介します。
この記事を読めばヒアルロン酸注入後の腫れの経過や対処法を理解し、安心して施術を受けるための準備ができるので、施術を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
目次
ヒアルロン酸注入後の腫れのピークは約24〜48時間後
ヒアルロン酸注入後の腫れのピークは、施術後24〜48時間後に訪れる場合がほとんどです。ヒアルロン酸の注入により皮膚や組織が一時的に刺激を受け、軽度の炎症反応が起こることにより、腫れを呈します。
施術直後はそれほど腫れを感じなくても時間が経つにつれてひどくなり、皮膚が薄い部位や血流が豊富な部位ほど腫れが目立つ傾向にあります。
腫れの程度には個人差があり、体質や施術方法によっても異なるため、適切なアフターケアが必要です。ダウンタイム中は患部の冷却や安静を心がけ、必要に応じて医師の指示に従って過ごしましょう。
ヒアルロン酸注入後の腫れは約72時間~1週間で徐々に引いていく
ヒアルロン酸注入後の腫れは、施術から72時間が経過すると徐々に引いていく傾向にあります。1週間ほど経過するとほぼ目立たなくなりますが、腫れの引き方には個人差があるため注意が必要です。
また、施術部位や体質によってもダウンタイム期間が異なります。腫れやすい部位は、唇や目の下などの皮膚が薄い部位や、血流が豊富な部位です。反対に、額やあごなどの皮膚が厚い部位は、腫れも少なく早く落ち着く傾向にあります。
1週間以上経過しても腫れが治まらない場合は炎症や内出血、感染症などの可能性も考えられるため、医師に相談すると良いでしょう。
【部位別】ヒアルロン酸注入後の腫れの経過
ここからはヒアルロン酸注入後の腫れがどのように経過するのか、部位別にみていきましょう。紹介する部位は、以下の6つです。
- 唇
- 涙袋
- 鼻
- ほうれい線
- 額(おでこ)
- 顎
それぞれ詳しく解説します。
唇の腫れは3〜5日程度で引く
唇は皮膚が薄く血流が豊富なため、ヒアルロン酸注入後に強い腫れを引き起こしやすい部位です。施術直後は特に腫れが目立ち、24〜48時間後にピークを迎えます。
72時間を過ぎると徐々に腫れが引き始め、通常3〜5日程度で落ち着きます。腫れを最小限に抑えるためには、施術後の冷却と適度な水分補給が必要です。
腫れがみられる間は話しづらく、食事もしづらいですが、医師の指示を守りながら過ごすことで自然に解消されるでしょう。
涙袋の腫れは3〜5日程度で引く
涙袋へのヒアルロン酸注入は目元の皮膚が薄いため、むくんだような腫れが生じやすい傾向にあります。施術直後は軽い膨らみがみられ、24〜48時間後にピークになる方がほとんどです。
3〜5日ほどで落ち着く傾向にありますが、数週間腫れが続く方もいます。施術後は目をこすらず、優しくケアすることが重要です。涙袋にヒアルロン酸を注入すると、目が大きくみえるため、人気の施術部位となっていますが、腫れやすい点を把握しておくと良いでしょう。
鼻の腫れは3〜7日程度で引く
鼻は比較的皮膚が厚い部位のため、腫れが出にくい傾向にあります。腫れた場合は3〜7日程度でおさまるケースがほとんどで、ピークは施術後24〜48時間程度です。
ダウンタイム中は鼻が不自然な形にふくれがちですが、腫れが治まるとともに美しく仕上がります。施術後は鼻を強くぶつけたり強めに押したりしないように、気をつけて過ごしてください。
鼻を触る癖がある方はなるべく触らないように、注意が必要です。
ほうれい線の腫れは1週間程度で引く
ほうれい線へのヒアルロン酸注入は、皮膚の厚みや表情筋の動きによって、腫れの持続期間に個人差がみられます。施術直後は軽度の腫れや違和感があり、24〜48時間後に腫れのピークを迎えます。
72時間を過ぎると次第に腫れが落ち着き、1週間程度で自然な仕上がりになるケースがほとんどです。ダウンタイム中はヒアルロン酸が馴染む過程で、頬がふくらんでみえる場合もあります。
施術後は大きく口をあけたり笑ったりするような表情の変化をなるべく控え、顔に刺激を与えないようにしましょう。
額(おでこ)の腫れは1週間程度で引く
額は比較的広い範囲にヒアルロン酸が注入され、腫れのピークは施術後24~48時間後に現れることがほとんどです。腫れが治まるのは、1〜2週間程度のケースが多い傾向にあります。
額に注入した場合の腫れは、まぶたに影響する傾向にあり、目元が重く感じる場合もあるでしょう。施術後はまぶたや眉を動かしたり、額をマッサージしたりしないよう注意が必要です。
ダウンタイム中は前髪や帽子による摩擦を防ぎ、必要に応じて冷却ケアをすると良いでしょう。
顎の腫れは数日程度で引く
顎へのヒアルロン酸注入は比較的腫れが少なく、現れる場合は軽度の状態がほとんどです。
施術直後は腫れやすく、ピークは24〜48時間後に訪れます。その後、徐々に腫れが引き始め、通常は数日程度で落ち着きます。
施術後のダウンタイム中は、顎に不要な圧力をかけないよう注意が必要です。就寝時にうつ伏せ寝を避けることで、施術部位への負担を軽減できます。また、飲食時の咀嚼の動きにも注意を払い、口の開閉を控えることが推奨されています。
ヒアルロン酸注入後の腫れの特徴
ヒアルロン酸注入後の腫れは施術部位や体質によって異なりますが、一般的に施術直後から軽度の腫れが現れ、時間の経過とともに変化します。
腫れのピークは施術後24〜48時間後に訪れ、72時間以降に徐々に軽減していくケースがほとんどです。皮膚が薄い部位や血流が豊富な箇所では、腫れが目立ちやすく、ダウンタイムが長引くこともあります。
腫れとともに赤みやむくみが生じる場合もありますが、通常1週間程度で落ち着くでしょう。長期間腫れが続く場合や違和感がある場合は、早めに医師へ相談し、適切なケアを受けることが大切です。
ヒアルロン酸注入後に腫れが出る原因・仕組み
ヒアルロン酸注入後に腫れが出る原因はさまざまで、まず施術後のダウンタイムに伴う自然な反応として腫れが現れる傾向にあります。皮膚が薄く、血管が豊富な部位で腫れる場合がほとんどです。
まれにアレルギー反応が発生し、遅発性結節と呼ばれるしこりのような腫れが現れる場合もあります。このような症状はヒアルロン酸が異物と認識され、免疫反応を引き起こすことによって起こります。
遅発性結節は数週間から数ヶ月後に現れることもあるため、長期間の経過観察が必要です。
さらに、注入量が適切でない場合、過剰な腫れや不自然な仕上がりにつながるケースもあります。過剰に注入されたヒアルロン酸は組織を圧迫し、むくみや炎症を引き起こす原因となるため、適切な量を見極めることが重要です。
未熟な医師による施術も腫れにつながるため、経験豊富な医師が在籍するクリニックを選ぶと良いでしょう。
ヒアルロン酸注入後の腫れ以外の症状と対処法
ここからは、ヒアルロン酸を注入した後の腫れ以外に現れる症状をみていきましょう。現れがちな症状は、以下のとおりです。
- 痛み
- 内出血
- むくみ
- しこり
それぞれ詳しくみていきましょう。
痛み
ヒアルロン酸注入後の痛みは、針の挿入や皮膚内部の組織が刺激を受けることで発生します。痛みは施術直後から感じ、数時間から1日程度で落ち着くでしょう。
冷却することで痛みの軽減が期待できますが、強い痛みが続く場合は医師に相談することが重要です。
内出血
内出血はヒアルロン酸を注入する際に、血管が傷つくことで起こります。特に、皮膚が薄い部位に施術する場合、注射針が血管に当たりやすいため内出血する方もいます。
施術後は冷却して、過度な刺激を避けることが大切です。個人差にもよりますが、内出血は通常1〜2週間で自然に消失します。
むくみ
むくみは注入部位の炎症や、水分の滞留が原因で起こります。特に施術直後は、一時的にむくみが強くなりますが、72時間以降に徐々に落ち着くのが一般的です。
施術後やダウンタイム中は適度に水分補給をして、寝る際は頭を高くすることでむくみの軽減につながります。
しこり
ヒアルロン酸が均一に分布しなかった場合は、しこりが生じる傾向にあります。大量に注入された場合や体質によっては、ヒアルロン酸が固まってしまい、硬く感じることもあるでしょう。
しこりが発生した場合は時間とともに馴染んでいくことがほとんどですが、長期間残る場合は医師に相談し、適切な処置を受ける必要があります。
ヒアルロン酸注入後の腫れを引かせる方法
ヒアルロン酸注入後の腫れを最小限に抑えるには、適切なケアが必要です。施術直後は注入部位を冷やすことで炎症を抑え、腫れを軽減できます。冷やす際は氷や冷却ジェルパックをタオルで包み、優しく当ててください。
血流が促進されると腫れが悪化する可能性があるため、施術後は飲酒や激しい運動を避けることが大切です。熱いお風呂やサウナ、長時間の日光浴も血流を増加させる要因となるため、控えてください。
さらに、施術後の注入部位を強くこすったりマッサージしたりすると腫れが助長される恐れもあるため、なるべく触らないように過ごすことが大切です。
ヒアルロン酸注入後の腫れが引かない場合の対処法
ヒアルロン酸注入後の腫れは数日から1週間程度で落ち着きますが、1週間以上続く場合や腫れが強くなる場合は、早めに医師へ相談することが推奨されます。
特に、赤みや痛みを伴う腫れやしこりができた場合は、炎症や感染の可能性も考えられるため注意が必要です。また、ヒアルロン酸の種類や体質によっては、腫れが長引くケースもあります。
医師に相談すると、まれにヒアルロン酸を溶かす酵素(ヒアルロニダーゼ)を使用して、腫れを軽減する処置が行われることもあります。違和感がある場合も自己判断で処置を試みず、なるべく早く医師に相談すると良いでしょう。
ヒアルロン酸注入後の腫れに関する注意点
ヒアルロン酸注入後の腫れは一般的な症状ですが、通常よりも腫れが長引いたり数年後に現れたりする場合もあります。このような症状は、体調不良や繰り返しの施術により発生する場合がほとんどです。
ヒアルロン酸は自然に体内で分解される物質ですが、大量に注入したり短期間で施術を繰り返したりした場合は、数年後にしこりや違和感を覚える場合があります。
このようなリスクを最小限にするには、十分なカウンセリングと適切な量や方法で施術を受けることが大切です。
経験の浅い医師による施術では、腫れやしこりなどのリスクが高まる可能性があります。施術を検討する際は、クリニックの実績や医師の経験を十分に確認し、自分に適した施術を選びましょう。
ヒアルロン酸注入後の腫れに関するよくある質問
ヒアルロン酸注入後の腫れについて、疑問を持つ方もいるでしょう。ここからは、よくある質問とその回答について解説します。
ヒアルロン酸注入後の腫れには抗生物質を使用した方がいいですか?
ヒアルロン酸注入後の腫れに対して、必ずしも抗生物質が必要というわけではありません。施術後の腫れは一時的な炎症反応によるものなので、時間の経過とともに自然に引きます。
ただし、感染症のリスクがある場合や腫れが異常に長引く場合は、医師の判断により抗生物質が処方されることもあります。特に、注入部位に熱を伴う赤みや痛みがある場合は感染の恐れもあるため、早めに医師へ相談することが重要です。
自己判断で抗生物質を使用するのは避け、必要に応じて専門医の指示に従いしましょう。
ヒアルロン酸注入後の体調不良で腫れることはありますか?
体調不良の状態で施術を受けた場合、ヒアルロン酸注入後に腫れが長引くことがあります。風邪や疲労などで体内の水分バランスが乱れると、ヒアルロン酸が余分な水分を吸収し、腫れやすくなるため注意が必要です。
また、免疫機能が低下していると、施術後の炎症が長引くこともあります。そのため、ヒアルロン酸注入は、できるだけ体調が良いときに受ける必要があります。
施術後に腫れが長引く場合や体調不良が続く場合は、医師に相談し、適切なケアを受けましょう。
ヒアルロン酸注入後の腫れを早く治す方法を教えてください。
ヒアルロン酸注入後の腫れは、施術直後に氷や冷却パックなどをタオルに包み、優しく当てて冷やすことで炎症を抑える効果に期待できます。
また、アルコールの摂取や激しい運動、サウナや長時間の入浴を控えることで腫れの悪化を防げます。施術後はできるだけ安静にし、十分な睡眠と水分補給を心がけることも、腫れを早く引かせるのに効果的です。
まとめ
この記事では、ヒアルロン酸注入後の腫れや、腫れを抑える方法について詳しく解説しました。腫れのピークは施術後24〜48時間後で、72時間を過ぎると徐々に落ち着き、1週間程度でほとんどの腫れが引くとされています。
ただし、施術部位によって腫れの持続期間は異なり、唇や涙袋などの皮膚が薄い部位では長引くこともあるため注意が必要です。施術後は氷や冷却パックなどで冷やして、血流を促進する飲酒や運動を控えることで、腫れを軽減できます。
この記事を参考に、施術後のダウンタイムを適切に管理し、美しく自然な仕上がりを目指しましょう。
ヒアルロン酸注入を検討している方は、ぜひWクリニックへご相談ください。

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