近年、ムダ毛を気にする子供が増えたことで、キッズ脱毛への関心が高まっています。家庭用脱毛器やサロン・クリニックなど、選択肢はさまざまですが「子供に脱毛は危険では?」と不安を抱く保護者も少なくありません。

この記事では、キッズ脱毛の種類や注意点、家庭用脱毛器がダメと言われる理由、そしてリスクへの正しい理解について解説します。子供にとって安全で納得のいく脱毛をするための参考にしてみてください。

目次

キッズ脱毛の方法と種類・使い始められる年齢

キッズ脱毛には主に3つの方法があります。それぞれリスクや費用、適する年齢などが異なります。

  • 脱毛器でのセルフケア
  • エステサロン
  • 医療脱毛(クリニック)

それぞれの特徴を順に解説します。

脱毛器でのセルフケア

家庭用脱毛器は自宅で手軽に使える点が魅力です。光や熱を照射するタイプが主流で、最近では子供向けに出力を抑えた製品も登場しています。ただし、安全に使用するには保護者の見守りが必要不可欠です。

使用できる年齢の目安は、多くの脱毛器では18歳以上で肌が安定していることが条件となっています。親子で正しい知識を持ち、説明書をよく確認したうえで使用しましょう。

エステサロン

エステサロンでは、主にIPLという光を用いた脱毛が行われています。痛みが比較的少なく、料金も医療脱毛に比べると手頃な点がメリットです。多くのサロンでは16歳以上としている場合が多いですが、サロンによっては10歳未満でも施術が可能な場合もあります。

ただし、医療機関ではないため、肌トラブルが起きた際に適切な対応が取れないケースもあります。カウンセリング時に不安や疑問をしっかり確認し、信頼できる店舗を選ぶことが大切です。

医療脱毛(クリニック)

医療脱毛は、医療機関でのみ行えるレーザー脱毛で、永久脱毛に近い効果が期待できます。専門の医師が肌の状態を確認しながら施術するため、トラブル発生時の対応も安心です。

ただし、出力が強いため痛みを伴いやすく、クリーム麻酔などで軽減させることもあります。施術対象年齢はクリニックにより異なりますが、6〜7歳から施術可能な場合が多く、成長や毛の発育状況に応じて判断されます。

キッズ脱毛が危険と言われる理由

キッズ脱毛は便利な一方で、痛みや肌トラブル、金銭的負担などのリスクも指摘されています。危険と言われる理由として、以下の5つが挙げられます。

  • 痛みを感じやすいから
  • 火傷や肌荒れのリスクがあるから
  • 色素沈着や埋没毛などのリスクがあるから
  • 大人と同程度の費用がかかるから
  • サロンやクリニックでの契約トラブルが増えているから

順に解説します。

痛みを感じやすいから

子供の肌は大人に比べて敏感で薄く、脱毛時の痛みを強く感じやすい傾向にあります。医療レーザーや出力の高い脱毛器を使用すると、強い刺激を受ける可能性が高まるため注意が必要です。施術中の痛みがストレスになり継続できなくなってしまうケースもあります。痛みを避けたい場合は、低出力の脱毛器や、麻酔クリームの使用を検討するとよいでしょう。

火傷や肌荒れのリスクがあるから

誤った方法で脱毛を行うと、火傷や肌荒れなどの肌トラブルが起こる可能性があります。日焼けした肌や乾燥肌に照射を行うと、ダメージが大きくなります。また、自己処理で冷却や保湿を怠ると、肌の赤みやかゆみを引き起こすこともあるため注意が必要です。子供の場合、異変に気づくのが遅れることもあるため、保護者の細かな観察が不可欠です。

色素沈着や埋没毛などのリスクがあるから

繰り返しの脱毛処理や不適切なスキンケアにより、色素沈着が起こることがあります。また、毛が皮膚の中で成長してしまう「埋没毛」も、肌への刺激が強いと発生しやすくなります。こうしたトラブルは見た目にも影響し、本人のコンプレックスを深める原因になることもあります。正しいアフターケアや保湿が予防には重要です。

大人と同程度の費用がかかるから

キッズ脱毛であっても、施術回数や部位によっては大人と同じくらいの費用がかかる場合があります。特に医療脱毛や高額な家庭用脱毛器では、数万円〜十万円単位の支出となるケースも珍しくありません。子供の脱毛は、思春期を迎えるまで効果が安定しないことから、再施術が必要な可能性もあるため、費用対効果をしっかり検討することが必要です。

キッズ脱毛の料金について、以下の記事で詳しく解説しています。併せて、ご覧ください。

キッズ脱毛の料金はどのくらいかかる?料金相場と全身脱毛から部位別に解説

サロンやクリニックでの契約トラブルが増えているから

未成年の契約に関するトラブルも無視できません。消費生活センターなどには「親の同意が得られていない」「解約トラブルが発生した」といった相談が寄せられています。なかには、長期契約や高額コースを無理にすすめられた事例もあります。未成年が脱毛を受ける場合は、契約内容をしっかり確認し、必ず保護者が同席しましょう。

子供の脱毛器による自宅処理がダメと言われる理由

自宅での脱毛は手軽な一方で、誤った使い方や管理不足によるトラブルのリスクがあります。家庭用脱毛器が子供には不向きとされる理由は、以下のとおりです。

  • 誤った使い方による問題は自己責任になるから
  • 出力調整ミスによるトラブルの不安があるから
  • 親の見守りが無いとトラブルが起こるリスクがあるから
  • 脱毛後のケアを自分でしなければならないから

順に解説します。

誤った使い方による問題は自己責任になるから

家庭用脱毛器は医療機器ではないため、使用によるトラブルはすべて自己責任になります。使用前に肌状態を確認せず照射して火傷を負ったり、適切な出力設定を誤って強い痛みや炎症が起きたりすることもあります。

また、正しい手順を守るのが難しい点や、トラブル時にすぐに対応できないこともリスクです。購入前には説明書やメーカーの注意事項をよく読み、慎重に判断しましょう。

出力調整ミスによるトラブルの不安があるから

家庭用脱毛器は出力調整が可能な製品が多いですが、子供が自分で適切なレベルを判断するのは難しいです。出力が強すぎると火傷や赤みの原因になり、逆に弱すぎると効果が感じられず、無駄な照射回数が増えてしまいます。

部位ごとに適した出力が異なるため、出力調整ミスによるトラブルのリスクが高まります。安全に使用するには、保護者のサポートと事前の確認が不可欠です。

親の見守りが無いとトラブルが起こるリスクがあるから

子供が1人で脱毛器を使うと、肌の状態や出力ミスに気づかず、そのまま使用してしまう危険があります。赤みやかゆみ、乾燥などの初期トラブルを放置すると、症状が悪化する可能性があることから注意が必要です。

小中学生が自分だけで肌状態を判断するのは難しく、誤った判断で使用し続けることで色素沈着などの深刻な問題に発展することもあります。安全に使うためには、親が使用前後に必ず確認しましょう。

脱毛後のケアを自分でしなければならないから

脱毛後の肌は非常に敏感で、保湿や冷却などのアフターケアが重要です。子供の場合、その重要性を理解していなかったり、面倒で省略してしまったりすることがあります。ケアを怠ると赤みや乾燥、肌トラブルが悪化する原因になります。

大人と違って、子供スキンケアの習慣がまだ身についていないことも多いため、脱毛器を使う際はアフターケアを含めて保護者が一緒に行うようにしましょう。

子供がクリニックで脱毛するメリット

医療脱毛は、国家資格を持つ医師や看護師が施術を行うため、万が一の肌トラブルにも迅速に対応できる安心感があります。また、エステ脱毛に比べて出力が高く、脱毛効果が出やすいため、少ない回数で結果を実感しやすい点も特徴です。

さらに、敏感肌やアトピー体質の子供でも、医師が肌状態に合わせて機器や出力を調整することで、より安全な施術が可能になります。保護者が医師と相談しながら進められる点も、大きなメリットといえるでしょう。

Wクリニックでは、医師の指導の元、有資格者の看護師が施術を行うため、安心して受けて頂けます。しっかりカウンセリングを行い、1人ひとりの体質や希望に合わせて最適な機器やプランの提案をいたします。お子様のムダ毛の悩みを解消してあげたいと考えている親御さまは、ぜひ、Wクリニックにご相談ください。

>>大阪でキッズ脱毛を受けるならWクリニック

子供が家庭用脱毛器で脱毛をするメリット

家庭用脱毛器を使う最大のメリットは、コストを抑えながら自宅で気軽にケアできる点です。予約や通院の手間が不要で、自分のペースでムダ毛ケアができます。最近では子供の肌に配慮した低出力モードや安全装置が搭載された機種も多く、保護者のサポートがあれば安心して使える設計になっています。恥ずかしさから脱毛に抵抗のある子供でも、自宅ならリラックスして取り組みやすいでしょう。

以下の記事では、家庭用脱毛器・医療脱毛について詳しく解説しています。併せて、ご覧ください。

【子供の脱毛】家庭用脱毛器と医療脱毛を徹底比較!注意点も解説

キッズ脱毛を受ける場合の注意点

キッズ脱毛を検討する際は、効果だけでなく肌トラブルや施術後のケアなど、事前に知っておくべき注意点があります。

  • 期待していた効果を実感できない場合がある
  • また生えてくる可能性がある
  • 日焼けに特に注意する必要がある
  • サロンやクリニックでは保護者の同意が必要になる

順に解説します。

期待していた効果を実感できない場合がある

子供は成長期に体毛が濃くなり、毛質も変化しますが、毛周期が不安定なため、施術の効果にばらつきが出やすいです。また、痛みや熱さに配慮して照射レベルを下げると、効果が出にくくなる場合もあります。

さらに、外遊びや体育で日焼けすることも多く、肌が焼けていると施術自体ができないことがあります。子供は大人より毛の成長ペースやタイミングが読みづらく、照射の効果が見えにくいこともあるため、長期的な視点で取り組む必要があります。

また生えてくる可能性がある

子供は毛周期がまだ整っていないため、脱毛後に再び毛が生えることがあります。メラニン色素に反応する脱毛は成長期の毛にしか効果がなく、2〜3ヶ月ごとに施術が必要です。

大人の場合は毛周期が安定しているため効果を得やすいですが、子供は予測が難しく、脱毛後に毛が再生することもあります。そのため、費用や時間を無駄にしないためにも、脱毛を始める時期は慎重に検討しましょう。

日焼けに特に注意する必要がある

脱毛前後の日焼けは、肌トラブルの原因になりやすいため注意が必要です。照射によってダメージを受けた肌に紫外線が加わると、赤みやシミ、色素沈着を引き起こすリスクがあります。

日常的に日焼け止めを使い、帽子や長袖などで紫外線対策を行うことが大切です。外遊びが多い子供にとっては、保護者が日々の紫外線ケアをサポートする必要があります。

サロンやクリニックでは保護者の同意が必要になる

未成年が脱毛サロンやクリニックで施術を受けるには、必ず保護者の同意が必要です。多くの施設では、契約時だけでなく初回カウンセリングにも保護者の同席を求められます。同意書の提出が求められるケースもあり、子供だけでの申し込みや来店は原則できません。

法律的にも保護者の判断が必要となるため、事前に確認しておきましょう。施設によって条件が異なるため、事前の問い合わせも重要です。

キッズ脱毛や子供への脱毛器に関するよくある質問

ここでは、キッズ脱毛に関する保護者からのよくある質問を取り上げ、わかりやすく回答します。脱毛を始める前にぜひ確認しておきましょう。

子供の脱毛は痛みや肌荒れ以外にデメリットはありますか?

脱毛による痛みや肌荒れのほかにも、周囲との意識差によるストレスが挙げられます。早くから脱毛を始めることで、逆にムダ毛への意識が強くなってしまう子もいます。また、完了までに長期間かかるため、継続できずに途中でやめてしまうケースもあるでしょう。効果が不十分だった場合にがっかりすることもあるため、親子で話し合い、目的や時期を慎重に選ぶことが大切です。

子供の脱毛は保険適用ですか?

キッズ脱毛は美容目的とされるため、基本的に健康保険の対象にはなりません。医療機関での施術であっても自由診療扱いとなり、費用は全額自己負担です。クリニックによっては子供向けには割引プランを設けている施設もあり、料金を抑えられる可能性があります。

Wクリニックでは、小学生は通常料金の50%OFF・中学生は30%OFF・高校生は20%OFFと年齢に応じた割引が受けられます。また、完全予約制で待ち時間が少なく、お子様がリラックスして受けられるように完全個室となっています。お子様のムダ毛の悩みを解消してあげたい親御さまは、ぜひ、Wクリニックにご相談ください。

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脱毛クリームも人気ですが脱毛器とどう違いますか?

脱毛クリームは、薬剤によって毛を溶かす方法で、数分で広範囲のムダ毛を処理できます。ただし、肌への刺激が強いため、子供にはあまりおすすめできません。また、効果は2週間ほどでまた生えてきてしまいます。

一方、脱毛器は光や熱で毛根にアプローチする仕組みで、肌への負担が少なく、継続使用で毛量を減らせる点が特徴です。即効性はクリームに劣るものの、安全性や効果を重視するなら脱毛器の方が適しています。

まとめ

この記事では、キッズ脱毛の種類やそれぞれの特徴や注意点について解説しました。安全性や効果を重視するなら、医師の管理下で施術が受けられる医療脱毛がおすすめです。

子供の肌に配慮した機器を使い、トラブル時も医療対応があり安心です。家庭用脱毛器やサロンは手軽ですが、トラブル時の対応や、自己ケアの難しさもあります。

親子でよく話し合い、親も子も納得いく方法を選択しましょう。

足立 真由美
この記事の監修者 医療法人 涼葵会 理事長 足立 真由美
美容医療の豊富な経験から美容医療の枠を超え、東洋医学・アーユルベーダ等のホリスティック医療を展開。「美は健康な身体から」をテーマに、美容クリニックとは思えない多彩なアプローチで、最新の美を提供する。
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