
口角ボトックスの施術を検討している方の中には「本当に理想通りの仕上がりになるの?」「失敗したらどうしよう」と思っている方も多いのではないでしょうか。
口角ボトックスは、施術時間が短くダウンタイムも少ないため、比較的気軽に受けられる美容施術です。しかし、医療行為である以上、副作用やリスクが全くないわけではありません。
この記事では、口角ボトックスのメリットやデメリットを詳しく解説しています。クリニック選びのポイントや失敗を防ぐためのコツについてもお伝えしていますので、ぜひ参考にしてください。
目次
口角ボトックスとは
口角ボトックスとは、両側の口角の筋肉にボトックス注射をして自然と口角を引き上げる美容施術です。ボトックスの効果で筋肉の働きが抑えられることで、口角が自然に上がり、優しい印象や若々しい表情を演出できます。
施術時間は10〜15分程度と短くダウンタイムもほとんどないため、忙しい方でも手軽に受けられるのが魅力です。また、施術は注射のみで行われるため、自然な仕上がりを求める方にも最適な選択肢といえます。
腫れや赤みが生じる場合もありますが軽度で済むことが多く、短期間で通常の生活に戻れる点も人気の理由です。
口角ボトックスに期待できる効果
口角ボトックスには、以下のような効果が期待できます。
- 口角が上がる
- 口元のシワを目立たなくする
- 顔の歪みを改善する
それぞれ解説していきます。
口角が上がる
口角ボトックスに期待できる代表的な効果は、口角が上がることです。口角まわりの筋肉は、緊張や凝りによって口角が下がりやすくなります。緊張や凝りの原因には、以下のような習慣が挙げられます。
- 歯ぎしりや食いしばり
- 無表情なことが多い
- 姿勢が悪い
ボトックス注射をすることで筋肉の凝りが緩和され、自然と口角が引き上げられます。口角が上がることで、優しく明るい印象を与えることもできるでしょう。
口元のシワを目立たなくする
口角ボトックスには、口元のシワを目立たなくする効果もあります。口角が下がった状態では、口角からあごにかけて伸びる「マリオネットライン」と呼ばれるシワが生じやすいです。このシワは、老けた印象を与えることにもつながります。
ボトックス注射を行うことで、口角まわりの筋肉の働きが抑えられ、自然に口角を引き上げることが可能です。その結果、シワが目立ちにくくなり、顔全体が若々しく明るい印象に仕上がります。
顔の歪みを改善する
口角ボトックスによって、顔の歪みを改善することも可能です。顔の歪みの主な原因は、表情筋の左右差や口角まわりの筋肉の過緊張です。片側の筋肉だけ強く働くことで、顔全体のバランスが崩れやすくなります。
ボトックス注射の施術後は、口角まわりの筋肉の緊張が緩むため、表情筋の左右差が整います。また、左右で注入量を調整しながら施術を行うことで、よりバランスの良い顔立ちを目指すことが可能です。
口角ボトックスのメリット
口角ボトックスを行うことで、以下のようなメリットが得られます。
- 施術時間やダウンタイムが短い
- 表情が明るく見える
- 周りの人にバレにくい
それぞれ解説していきます。
施術時間やダウンタイムが短い
口角ボトックスの施術時間は、約5〜10分と非常に短いです。また、注射のみの施術でメスを使わないため、傷跡が残るリスクもほとんどありません。
ダウンタイムには個人差があるものの、多くの場合は数日から2週間程度で赤みや腫れが治まります。施術やダウンタイムのために長期間の休みを取る必要がないため、忙しい方でも気軽に受けられるのが魅力です。
表情が明るく見える
口角ボトックスをすると自然と口角が上がるため、表情が明るく見えます。
口角が下がっていると、不機嫌そうに見られたり実年齢よりも老けて見られたりすることがあるでしょう。しかし、口角が引き上がることで、若々しく、生き生きとした印象を与えることが可能です。
また、自分の表情に自信が持てるようになると、笑顔が増えさらに明るくポジティブな印象を与えられるようになるでしょう。
周りの人にバレにくい
口角ボトックスには、周りの人にバレにくいというメリットもあります。
施術後の変化は、口角が自然に引き上がり、表情が明るくなるなどナチュラルな仕上がりになるのが特徴です。そのため、劇的な変化が少なく、施術を受けたことに気づかれる心配がほとんどありません。
また、施術後の腫れや赤みも軽度で数日から2週間程度で目立たなくなるため、仕事やプライベートにも影響を与えにくいです。さりげなく印象を変えたい方にとって、口角ボトックスは理想的な施術といえるでしょう。
口角ボトックスのデメリット
口角ボトックスには多くのメリットがある一方、いくつかデメリットも存在します。口角ボトックスの代表的なデメリットは、以下のとおりです。
- 持続期間に限りがある
- 失敗してもすぐには戻せない
- 顔の印象を大きく変えるのは難しい
- 妊娠中や授乳中は施術ができない
それぞれについて、詳しく解説していきます。
持続期間に限りがある
口角ボトックスの効果の持続期間は、3〜4ヶ月程度です。効果を維持するためには、定期的な施術が必要です。効果が完全に消える前に施術を繰り返すことで、安定した効果を得やすくなります。
一方で、仕上がりが理想と異なった場合でも、一定期間後には元の状態に戻るという安心感があります。そのため、初めて口角ボトックスを検討している方にとっては挑戦しやすい施術といえるでしょう。
失敗してもすぐには戻せない
口角ボトックスのデメリットには、失敗してもすぐには戻せないという点もあります。ボトックス注射後は3〜4ヶ月程度効果が持続するため、失敗したと感じても自然に効果が消えるのを待たなければいけません。
失敗を防ぐためには、信頼できる医師を選び、理想のデザインや仕上がりを具体的に伝えることが重要です。カウンセリング時に参考となる写真や画像を持参すると、イメージの共有がしやすくなります。
顔の印象を大きく変えるのは難しい
口角ボトックスは、筋肉の働きを弱めることで口角を引き上げる施術です。顔の輪郭や部分を大きく変えることを目的としているわけではないため、顔の印象を劇的に変えるのは難しいです。
そのため、顔の印象に大きな変化を求める場合は、美容整形やヒアルロン酸注射など他の施術を検討したほうが良いかもしれません。一方で、ナチュラルな変化を求める方や自然な表情の改善を目指す方には、口角ボトックスが適した選択肢といえます。
妊娠中や授乳中は施術ができない
ボトックス注射は胎児や乳児への安全性が確立されていないため、妊娠中や授乳中の方は施術を受けることができません。
また、ボトックス注射後は男女ともに一定期間の避妊が推奨されています。女性の場合、注射後は2回の月経が終わるまで避妊を続ける必要があります。特に、妊娠の可能性がある方は、施術を受けるタイミングを慎重に検討しましょう。
口角ボトックスの副作用やリスク
口角ボトックスは比較的安全な施術とされていますが、副作用やリスクが生じる可能性もあります。ここでは、口角ボトックスに関する主な副作用やリスクについて詳しく解説します。
口角ボトックスの副作用
口角ボトックスの副作用には、以下のものが挙げられます。
- 痛み
- 赤み
- 腫れ
- 内出血
- 頭痛
これらの副作用が生じても、多くの場合数日から1週間程度で自然に治まります。ただし、副作用が強く長引く場合や不安がある場合は、施術を受けたクリニックに相談しましょう。
口角ボトックスの施術後は、日常生活に大きな制限はありません。施術直後からメイクも可能なため、赤みや内出血が発生してもコンシーラーやファンデーションでカバーすることが可能です。
口角ボトックスのリスク
口角ボトックスの施術には、以下のようなリスクがあります。
- 左右差が出る可能性がある
- 口元が動かしにくくなる
- 表情が不自然になる
それぞれについて、詳しく解説していきます。
左右差が出る可能性がある
口角ボトックスの施術によって、顔に左右差が生じることがあります。ボトックス製剤は液状なので、注入部位をマッサージしたり強い力が加わったりすると、注入部位から周囲の筋肉に製剤が流れやすいです。
その結果、片側の効果が強く出すぎたり弱まったりし、左右のバランスが崩れやすくなります。施術後2週間程度は、注入部位を極力触らないようにし、製剤の安定を促すことが大切です。
口元が動かしにくくなる
口角ボトックスのリスクには、口元が動かしにくくなることも挙げられます。注入量の多さや注入部位が適切でないことが主な原因で、意図していない筋肉の動きが抑制されることで口元の動きに影響が出るためです。
ただし、ボトックスの効果は一時的であり徐々に効果が薄くなるため、過度に心配する必要はありません。施術後に口元の動かしにくさを感じた場合は、医師に相談しながら経過をみていきましょう。
表情が不自然になる
ボトックスの注入部位や注入量が適切でないと、必要な筋肉の働きまで抑制されてしまうことがあります。その結果、口元の動きや笑顔がぎこちなくなり、表情に不自然さが生じやすくなります。
このようなリスクを防ぐためには、医師が正確に位置を見極め、適量を注入することが重要です。信頼できるクリニックや経験豊富な医師を選び、十分なカウンセリングを受けましょう。
口角ボトックスを安全に受けるためのポイント
口角ボトックスを安全に受けるためには、以下のポイントを意識することが大切です。
- 実績が豊富なクリニックを選ぶ
- カウンセリングで疑問や不安を解消する
- 安全性の高い薬剤を使用する
それぞれ解説していきます。
実績が豊富なクリニックを選ぶ
口角ボトックスを検討する際は、症例件数が多く実績豊富な医師が在籍しているクリニックを選びましょう。
理想的な仕上がりの実現には、医師の専門知識や高い技術力が必要不可欠です。経験豊富な医師は、施術に伴うリスクや仕上がりの微調整についても考慮しながら、最適な施術を提案してくれるでしょう。
クリニックのホームページやSNSを活用して十分な情報収集を行うことで、信頼できるクリニックを選びやすくなります。
カウンセリングで疑問や不安を解消する
口角ボトックスを安全に受けるためには、カウンセリングで疑問や不安を解消することが大切です。施術内容や効果だけでなく、副作用やリスクについても事前に確認することで、安心して施術を受けられます。
カウンセリングを受けたからといって、必ず施術を受けなければならないわけではありません。検討中の段階でも気になる点があれば積極的に相談し、不安を解消しながら信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。
安全性の高い薬剤を使用する
安全性の高い薬剤を使用することで、副作用やリスクを最小限に抑えられます。理想的な仕上がりを実現するためには、薬剤の品質と信頼性が非常に重要です。現在、日本で厚生労働省に承認されているボトックス製剤は、アラガン社の「ボトックスビスタ」のみです。
未承認の製剤を個人輸入して使用するクリニックもありますが、品質が保証されているとはいえません。多少費用が高くても、安全性の高い薬剤を使用しているクリニックを選ぶことが、安心して施術を受けるためのポイントです。
まとめ
この記事では、口角ボトックスのメリット・デメリットや、失敗を防ぐためのコツを解説しました。
口角ボトックスは、口角を上げることで表情を明るく見せ、口元のシワや顔の歪みを改善する効果が期待できる美容施術です。施術時間やダウンタイムが短く、気軽に受けられるのが魅力ですが、口元の動かしにくさや表情の不自然さが生じる恐れもあります。
メリットだけでなくデメリットを把握したうえで、信頼できるクリニックのもとで施術を受けることが大切です。

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