産後、「膣がゆるい」と感じて不安になる方は少なくありません。膣のゆるみは出産による体の変化が原因の場合があり、適切なケアで改善が期待できる状態です。

この記事では、産後に膣がゆるいと感じる具体的なサインと原因をわかりやすく解説します。忙しい日常でも実践できる対策を紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

産後の膣がゆるいサイン

産後に膣がゆるいと感じるサインは、以下の通りです。

  • 尿もれ
  • 頻尿・便もれ
  • 膣からの空気もれ
  • お湯もれが生じることがある

ここからは、日常生活で気づきやすい変化を順に確認します。

尿もれ・頻尿・便もれ

尿もれや頻尿・便もれは代表的なサインです。骨盤底筋が弱まることで、膀胱や直腸を支える力が低下し、排泄のコントロールが難しくなります。

咳やくしゃみなど腹圧がかかったときに尿がもれる場合は、腹圧性尿失禁の可能性が考えられます。これは産後に多く見られる症状の1つです。

軽度であれば自然回復するケースもありますが、長引く場合は、筋力低下が持続している可能性があります。違和感を放置せず、早めに対策を検討することが推奨されます。

膣からの空気もれ

膣から空気がもれるように感じる「膣鳴り(膣なら)」もよくあるサインです。産後の骨盤底の変化と関連して気になる方もいますが、原因は1つではありません。

膣壁のゆるみや骨盤底筋の支持力低下により、空気が入りやすくなるために起こります。運動時や体位の変化で感じることが多いのが特徴です。

一時的な変化であることも多いですが、継続する場合は筋力トレーニングなどのケアが有効です。

お湯もれが生じることがある

入浴後にお湯が膣から出てくる「お湯もれ」もサインです。膣内に水が入りやすい状態になっています。産後は膣や骨盤底が回復途中であり、水が入りやすくなることがあります。違和感が長引く場合やほかの症状を伴う場合は、自己判断せず医療機関へ相談しましょう。

長期的には自然に改善することもありますが、骨盤底筋トレーニングを継続することで予防にもつながります。日常的なケアを習慣化することが改善の近道です。

産後に膣がゆるい原因

産後に膣がゆるいと感じる原因は1つではなく、複数の要因が重なっています。出産によるダメージと生活習慣の影響が大きく関係します。要因として挙げられるのが以下の理由です。

  • 出産による膣内部の広がりのダメージ
  • 骨盤底筋の筋力の低下
  • ホルモンバランスの変化
  • 運動不足
  • 加齢
  • 肥満・痩せすぎ

順に解説します。

出産による膣内部の広がりのダメージ

出産時の物理的な伸展が最も大きな原因です。赤ちゃんが通る際に膣は大きく広がり、組織に負担がかかります。

このダメージは一時的なことが多いものの、完全に元の状態に戻らないケースもあります。特に難産や複数回の出産では影響が大きくなる傾向にあります。回復には時間がかかるため、焦らずケアを続けることが欠かせません。

骨盤底筋の筋力の低下

骨盤底筋の低下は、膣のゆるみに直結する要因の1つです。筋力が弱まることで支える力が不足します。骨盤底筋は内臓を支える役割を担っており、妊娠中から負担がかかり続けます。

その結果、産後は機能が低下しやすくなります。日常生活でも鍛えられる筋肉のため、トレーニングを取り入れることが改善の鍵となります。

ホルモンバランスの変化

女性ホルモンの変化も影響します。出産後はエストロゲンが低下し、組織のハリや弾力が一時的に弱まります。これにより膣粘膜が薄くなり、ゆるみや乾燥を感じやすくなる傾向にあります。

授乳中は特にこの影響が続きやすいです。ホルモンの回復とともに改善するケースも多いため、経過を見ながらケアすることを心がけましょう。

運動不足

運動不足も見逃せない原因です。筋肉を使わないことで骨盤底筋がさらに弱くなります。産後は育児で忙しく、運動量が減る傾向にあります。その結果、回復が遅れることもあるため注意しましょう。

軽いストレッチや骨盤底筋トレーニングを取り入れることで、効率的に改善を目指せます。

加齢

加齢による筋力低下も影響します。年齢とともに筋肉量は自然に減少するため、産後の回復力にも差が出ます。

加齢によって、筋力や組織の回復力には個人差が出やすいため、産後の変化が長引くと感じる方もいます。これは自然な変化であり、適切なケアでサポートすることが重要です。早めに対策を始めることで、長期的なトラブル予防にもつながります。

肥満・痩せすぎ

体型も膣のゆるみに影響します。肥満では腹圧が常にかかり、骨盤底に負担がかかります。一方で痩せすぎの場合は筋肉量が不足し、支える力が弱くなります。バランスの取れた体重管理と筋力維持が、予防と改善のポイントです。

産後の膣のゆるみは医療機関での相談も選択肢の1つです。症状が気になる場合は専門的な診断を受けることで、より自分に合った対策が見つかります。

Wクリニックでは、カウンセラーと医師が丁寧にヒアリングを行います。副作用や適応が気になる場合は、事前に医師へ相談し、自分の状態に合う治療かどうかを確認してみてください。

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産後の膣のゆるみを放置するリスク

産後の膣のゆるみは見た目ではわかりにくくても生活の質に影響しやすく、放置は避けたいです。気をつけたい主なリスクは次の2つです。

  • 性交時の満足度の低下
  • 骨盤臓器脱が生じる

このあと、放置によって起こりうる変化を順に確認します。

性交時の満足度の低下

産後の膣のゆるみを放置すると、性交時の密着感や感覚の変化につながることがあります。膣まわりは骨盤底筋と粘膜のハリに支えられており、筋力低下やコラーゲンの減少でゆるみやたるみが生じやすくなるためです。

また、産後は会陰切開や裂傷の回復途中で痛みが残ることもあり、満足度の低下は「ゆるみ」だけでなく痛みや恐怖感が重なって起こる場合もあります。感覚の悩みを1つの原因に決めつけず、乾燥感や傷の違和感も含めて見直すことが欠かせません。

性行為の満足度が低下する原因に関して、以下の記事で詳しく触れています。原因に応じた対策を知ることで、性行為の満足度を回復するきっかけになります。

女性が濡れないのはなぜ?濡れない原因や改善する方法を解説!

骨盤臓器脱が生じる

骨盤底筋の支持力が低下すると、骨盤臓器脱をはじめとする骨盤底機能障害につながる可能性があります。骨盤臓器脱は、子宮や膀胱、直腸などの骨盤内の臓器が本来の位置より下がり、膣の中にふくらみとして触れたり、重症では膣の外に出たりする状態です。

すぐに全員へ起こるわけではありませんが、産後に尿もれや違和感が続く方は軽く考えすぎないほうが安心です。咳や抱っこで腹圧がかかる育児期は悪化要因が重なりやすいため、早い段階でケアを始める意味があります。

産後の膣のゆるみの対処法

産後の膣のゆるみの対処法として、すぐに取り入れられる代表的な方法は、以下の2つです。

  • 骨盤底筋のトレーニング
  • 日常生活で腹圧をかけすぎない

ここでは、毎日の生活に取り入れやすい方法を紹介します。

骨盤底筋のトレーニング

対処法の基本は骨盤底筋のトレーニングです。骨盤底筋を少しずつ収縮させる習慣は、尿もれやお湯もれ、将来的な骨盤臓器脱の予防にも役立ちます。

一方で、即効性は高くなく、数ヶ月単位で継続する姿勢が必要です。産後すぐに強く力むより、呼吸を止めずに短時間から始めるほうが続けやすく、反り腰の方は姿勢も一緒に整えると効率が落ちにくくなります。

日常生活で腹圧をかけすぎない

日常生活では、腹圧をかけすぎない工夫も欠かせません。肥満やくしゃみ、咳、重い物を持つ動作は骨盤底筋に負担をかけ、ゆるみを悪化させる要因と考えられます。

抱っこで前かがみになる、便秘でいきむ、長時間同じ姿勢で過ごすといった行動も見直した方がよいでしょう。育児中は完全に避けにくいため、息を止めずに動く、便秘対策をする、急に重い荷物を持たないといった小さな積み重ねが現実的です。

産後の膣のゆるみにおすすめの美容医療

セルフケアだけでは改善しにくい場合、症状や状態に応じて以下の美容医療を検討するのがおすすめです。

  • 膣ヒアルロン酸
  • インティマレーザー

どのような施術かを具体的に解説します。

膣ヒアルロン酸

膣ヒアルロン酸は、膣内へヒアルロン酸を注入してボリューム感を補う施術です。施術時間は20分ほど、麻酔クリームを使用し、傷跡や大きな腫れは少ない一方で、圧迫感や数日の出血が生じるケースがあります。

術後ケアとしては、シャワーは当日から可能ですが、入浴は1週間後、性交渉は1週間避け、自転車も1週間控えるように指導するケースが一般的です。

妊娠中、授乳中、生理中、明らかな感染症がある方は施術対象外とされており、費用面では笑気麻酔や静脈麻酔などが別途必要になる場合があります。

ダウンタイムを長く取りにくい方に向いていますが、圧迫感が出やすい時期に長時間座り仕事が続く方はスケジュール調整も考えておくと安心です。

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インティマレーザー

インティマレーザーは、膣のゆるみや違和感に対して選択肢の1つとなるレーザー治療です。Wクリニックではメスや注射を使わず、施術時間は10〜15分ほどで、麻酔クリームを使うため痛みは軽減されやすい傾向にあります。

ダウンタイムは比較的短く、シャワーは当日、入浴は翌日から可能です。そのため、施術後も大きな制限なく日常生活を送れます。

治療回数の目安は、軽度の尿もれやお湯もれ・感度低下では1〜2回、腹圧性失禁や混合性尿失禁などの中等度以上では2〜3回が目安です。骨盤臓器脱の疑いがあるなど症状が重い場合は、レーザー治療以外の選択肢も含めて医師に相談することが重要です。

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産後の膣のゆるみに関する注意点

産後の膣のゆるみは、無理をしないことと、長引く症状を見逃さないことが大切です。特に以下のような場合、気をつけてください。

  • 性交渉で膣に痛みを感じたら無理しない
  • 症状が長引く場合は産婦人科を受診する

それぞれ理由も併せてお伝えします。

性交渉で膣に痛みを感じたら無理しない

性交渉で痛みを感じたら、我慢して続けないことが大切です。産後の会陰切開や裂傷の回復時期には個人差があり、性行為時の痛みが数か月続くこともあります。

痛みがある間は無理をせず、必要に応じて医療機関へ相談しましょう。回復には個人差があり、1ヶ月を過ぎても痛みが残ることがあります。

「ゆるいのに痛い」という状態も珍しくなく、傷跡や粘膜の変化が関係していることがあります。痛みがある時期は潤滑や体位の工夫だけで乗り切ろうとせず、まずは回復を優先してみてください。

性交渉の満足度を高める「中イキ」に関して、以下の記事で詳しく解説しています。性生活の見直しに参考にしてみてください。

女性が中イキする方法は?中イキの種類とできない原因を徹底解説!

症状が長引く場合は産婦人科を受診する

違和感が続くときは、自己判断だけで済ませないことが重要です。尿もれ、便もれ、膣の違和感、何かが下がる感覚がある場合は、骨盤底筋の弱りや骨盤臓器脱の症状が生じているケースがあります。

産後は育児優先で受診が遅れやすいものの、早めに相談したほうが選べる対処法は広がります。美容医療を希望する場合も、炎症や感染がないかを先に確認しておくと安全面の判断がしやすくなります。

Wクリニックでは、カウンセラーと医師が丁寧にヒアリングを行います。なかなか改善しない膣のゆるみに関しても、専門的な知識を持った医師があなたに合った改善方法を提案いたします。

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産後の膣のゆるみ改善に関するよくある質問

産後の膣のゆるみ改善に関して、よくある以下の質問にお答えします。

  • 性交渉の回数が多いと膣はゆるくなりやすいですか?
  • 「膣がゆるい」と言われやすい方の特徴は何ですか?
  • インティマレーザーの施術が受けられない方の特徴はありますか?

それぞれの質問に詳しく解説します。

性交渉の回数が多いと膣はゆるくなりやすいですか?

一般的な性交の回数そのもので、膣がゆるくなるとは考えにくいです。経験人数や回数が多くても、一般的な性交であれば性交後には元の形状に戻るのが一般的です。

以下の記事では膣のゆるみだけではなく、見た目の改善方法に関しても解説しています。併せて読むことで、膣に関するトラブル解消のきっかけにつながるので、参考にしてみてください。

名器形成のデメリット徹底解説!名器形成のメリットや施術の種類なども紹介

「膣がゆるい」と言われやすい方の特徴は何ですか?

以下に該当する方は、ゆるみを感じやすい傾向にあります。

  • 出産歴がある方
  • 運動不足の方
  • 加齢により筋力が落ちてきた方
  • 肥満で腹圧がかかりやすい方

ただし、自己判断は難しいため、空気もれや尿もれなどの症状も併せて確認しておくことをおすすめします。

インティマレーザーの施術が受けられない方の特徴はありますか?

妊娠中または妊娠の可能性がある方、生理中の方、膣や外陰部の強い炎症や感染症がある方は施術が受けられません。

さらに、未治療の性感染症がある方、悪性疾患またはその疑いがある方、出血傾向のある方なども施術不可または延期となる場合があります。施術が受けられるかどうか判断が難しい場合、まずは医師への相談を検討しましょう。

Wクリニックでは、症状に応じた治療方法を案内しています。適応や期待できる変化には個人差があるため、医師の診察を受けたうえで、自分に合う方法かどうかを確認してみてください。

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まとめ

この記事では、産後に膣がゆるいと感じる原因と改善方法を詳しく解説しました。

放置すると生活の質に影響し、骨盤臓器脱につながる可能性もあるため、まずはセルフケアを始め、必要に応じて医療機関へ相談することが大切です。

焦って1つの方法に決めず、痛み、ダウンタイム、通院しやすさまで含めて、自分に合う選択肢を見つけていきましょう。

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足立 真由美
この記事の監修者 医療法人 涼葵会 理事長 足立 真由美
美容医療の豊富な経験から美容医療の枠を超え、東洋医学・アーユルベーダ等のホリスティック医療を展開。「美は健康な身体から」をテーマに、美容クリニックとは思えない多彩なアプローチで、最新の美を提供する。
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