
涙袋へのヒアルロン酸注入は、目元に立体感を出し、若々しい印象を演出できる美容医療施術です。そんな美容医療施術ですが、「涙袋にヒアルロン酸を入れるなら、何ccが適切なんだろう」「理想の仕上がりにするには、どのくらいの量を入れるべきなのか」と思う方は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、「涙袋へのヒアルロン酸注入の適切な量」について解説します。また、効果を長持ちさせるためのケア方法や信頼できるクリニックの選び方も併せて紹介します。
この記事を読めば、涙袋ヒアルロン酸注入について理解できるので、自然な仕上がりの涙袋を手に入れたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
涙袋形成ヒアルロン酸は何cc必要?
涙袋形成に興味があっても、注入量や仕上がり、効果の持続期間など、疑問や不安を持つ方は少なくありません。ヒアルロン酸注入は手軽に受けられる施術ですが、量やデザインを間違えると、不自然な仕上がりになることもあります。
ここでは、涙袋形成に必要なヒアルロン酸の注入量の目安や、効果が持続する期間を詳しく解説します。
注入量の目安は片側約0.1~0.5cc
涙袋形成に必要なヒアルロン酸の注入量は、片側約0.1~0.5ccが一般的です。涙袋の存在感をほんのりアップさせたい場合は片側0.1cc程度でも十分効果を実感できます。一方で、しっかりと涙袋を形成したい場合は、片側0.3~0.5cc程度の注入が必要になることもあるため、具体的な注入量は、施術を受ける方の目元の形状や希望するデザインによって変わります。
ただし、注入量が多すぎると不自然な仕上がりや「ナメクジのような涙袋」と呼ばれる違和感を引き起こす可能性があるため注意しましょう。目元は顔全体の印象を大きく左右する部分であるため、注入量の微調整が必要です。後悔しないためにも理想のデザインを医師に共有し、しっかり相談してから施術を受けるようにしましょう。
持続期間の目安は約3ヶ月~1年間
涙袋ヒアルロン酸の効果が続く期間は、だいたい3ヶ月から1年ほどが目安です。ただし、持続期間は、使用するヒアルロン酸の種類や製剤の密度、注入する量によって大きく変わります。例えば、「クレヴェイル」や「ボリューマ」「ボリフト」などの密度が高い製剤は、効果が長持ちしやすい傾向があります。
ただし、涙袋は目元の動きが多い部分です。唇やほうれい線と同じようにヒアルロン酸が分解されやすいので注意しましょう。また、ヒアルロン酸は持続期間が終わるころには自然に体内へ吸収され、元の状態に戻ります。効果を持続させたい場合は、定期的なメンテナンスをおすすめします。
注入量や持続期間には個人差がある
ヒアルロン酸の注入量や持続期間には個人差があります。涙袋が元々ある方は少量で済む一方で、目元が平坦な方は多めに注入が必要な場合が少なくありません。また、ナチュラルな仕上がりを目指すか、しっかりとした存在感を出したいかといったデザインの希望によっても注入量は変わります。
さらに、初めて施術を受ける方はヒアルロン酸が馴染むのに時間がかかることがあるのに対し、繰り返し施術を受けている方は少ない量でも自然な仕上がりが得やすくなります。代謝が活発な方や生活習慣によっても持続期間に影響が出るため、カウンセリングで状態や希望をしっかり伝えることが大切です。
涙袋ヒアルロン酸を何cc注入するとどうなる?
涙袋ヒアルロン酸の注入量によって、目元の印象や仕上がりは大きく変わります。少量でナチュラルな涙袋を作るのか、それとも存在感のある涙袋を目指すのか、自分のニーズに併せて注入量を決定することが重要です。次は、片側の注入量ごとにどのような仕上がりになるのかを詳しく解説します。
0.1cc|元々涙袋がある方におすすめ
元々涙袋がある方には、0.1ccのヒアルロン酸注入がおすすめです。自然な形を活かしながら、ほんのりと涙袋を強調できます。施術を受けたことが周囲に気づかれにくい仕上がりとなるため、初めて涙袋のヒアルロン酸を試す方でも安心です。
また、涙袋を軽くふっくらとさせることで目元全体が明るく見え、優しい印象を与える効果があります。元々の涙袋が目立つ方にとって、ナチュラルに見せるには最適な量です。
0.2cc|自然な涙袋を形成したい方におすすめ
自然な涙袋を形成したい方は、0.2ccのヒアルロン酸注入が最適です。 元々涙袋が少ない方でも控えめにふっくらとした印象を作れ、目元を優しく魅力的に見せる効果があります。
目元のバランスを崩さず、周囲に不自然な印象を与えない範囲で仕上げられるため、ナチュラルな涙袋を目指す方にぴったりです。 特に、涙袋が薄く目立たないと感じている方は、0.2ccを検討しましょう。
0.3cc|やや大きめの涙袋を形成したい方
0.3ccのヒアルロン酸注入は、ややしっかりと存在感のある涙袋を作りたい方に向いています。この量は、涙袋をはっきりと目立たせつつも、不自然になりすぎない絶妙なバランスを保てるのが特徴です。
元々涙袋が少ない方でも、しっかりとしたボリューム感を加えることで、目元の印象を大きく変えられます。 目元が明るくなるだけでなく、柔らかく親しみやすい雰囲気も演出できるため、涙袋を少し強調したい方は、0.3ccを試してみてください。
0.4cc|大き目な涙袋を形成したい方
目元にしっかりとしたボリュームを出し、大きめの涙袋を作りたい方には0.4ccのヒアルロン酸注入がおすすめです。涙袋がはっきりとし、顔全体の印象を華やかにする効果が期待できます。
目元がやや平坦で立体感を出したい方や、メイクで涙袋を強調することが多い方も、0.4ccなら理想的な仕上がりを実現しやすい傾向にあります。ただし、0.4cc注入する場合は、顔全体のバランスを考慮しておきましょう。
0.5cc|涙袋の存在感を出したい方
0.5ccのヒアルロン酸注入は、涙袋の存在感をしっかりと出したい方に適しています。0.5cc分のヒアルロン酸を涙袋へ注入すると、目元にくっきりとした立体感を与え、涙袋が明確に目立つデザインに仕上がります。元々の涙袋がまったくない方や、目元を印象的に見せたい方にも、0.5ccがおすすめです。
ただし、0.5ccはやや多めの量であるため、目元の他のパーツとのバランスをしっかり考慮しないと不自然になってしまうリスクもあります。施術を受ける際には、自分の目元の特徴や全体のバランスを医師と丁寧に相談してから注入量を決めましょう。
1cc|しっかりとした涙袋を形成したい方
1ccのヒアルロン酸注入は、目元に存在感を持たせ、はっきりとした涙袋を形成したい方に向いています。この量では、涙袋がしっかりと目立つため、インパクトのある目元を作ることが可能です。ただし、1ccはかなり多い量なので、注入量が適切でない場合には涙袋が過剰に膨らみを生じる可能性があり、不自然な仕上がりになりやすい点にも注意が必要です。
また、1cc以上のヒアルロン酸を注入すると、バランスを失い、不自然な仕上がりになるリスクが高まります。涙袋が極端に膨らみすぎてしまい、「ナメクジ」と揶揄されるような違和感のあるデザインになる場合があります。また、過剰な量の注入によって目元の周囲が重たく見えたり、顔全体のバランスを損ねたりする恐れがあるので注意しましょう。
涙袋ヒアルロン酸の注入量が多くなるケース
涙袋ヒアルロン酸の注入量が多くなるケースには、以下のような特徴があります。
- 涙袋が元々ない
- 涙袋の範囲が広い
- 涙袋の高さがない
- 目元のたるみが顕著
- 大きな涙袋のデザインを希望している など
元々涙袋がほとんどない方や、目元が平坦な方は、涙袋を一から形成する必要があるため、ある程度の量が必要です。特に、目元に立体感がなく寂しい印象を持っている場合、ボリュームを出すことで柔らかい印象への変化が期待できます。注入量が増えるほど不自然な仕上がりになりやすいため、全体のバランスを見極めたうえで医師とよく相談することが大切です。
涙袋ヒアルロン酸とは
涙袋ヒアルロン酸とは、目元の下にある涙袋と呼ばれる部分にヒアルロン酸を注入して、ふっくらとした立体感を作り出す美容施術です。ヒアルロン酸という体内にも存在する保湿成分を使用するため、安全性が高く、短時間で手軽に目元の印象を大きく変えることが期待できます。
施術方法は非常にシンプルで、注射器を使って少量ずつヒアルロン酸を注入し、希望する涙袋の形状やサイズに整えていきます。施術時間は10分程度と短く、ダウンタイムが少ないのも魅力です。
涙袋ヒアルロン酸の主なメリットは、目元がふっくらすることで、目が大きく見えたり、やさしい印象に仕上がる点です。目の下のクマやたるみが気になる場合でも、これらを目立ちにくくする効果が期待できます。一方で、涙袋を強調しすぎると不自然になりやすいことから、適切な注入量やデザインを医師としっかり相談することが大切です。
涙袋ヒアルロン酸の注入量に影響を与える要因
涙袋ヒアルロン酸の注入量は、目元の個々の特徴や状態によって大きく異なります。どれくらいの量が必要になるかを決定するには、以下のような要因を考慮する必要があります。
- 涙袋の有無
- 涙袋の大きさ
- 目元の皮膚の状態
- 使用するヒアルロン酸製剤の種類
まず、涙袋の有無が重要です。涙袋は目の下にある「眼輪筋」という筋肉によって形成される膨らみで、微笑んだときに自然に目立つ方もいれば、ほとんど目立たない方もいます。元々涙袋がある方は少量のヒアルロン酸でふっくらとした仕上がりを作れますが、涙袋がない方はより多くの量を注入して形を作る必要があります。
次に、涙袋の大きさも注入量を決める大きな要因です。涙袋が元々小さめの方や、控えめなデザインを希望する方は少量で十分です。大きめの涙袋を希望する場合は、全体的なバランスを考慮しつつ多めに注入しましょう。
涙袋ヒアルロン酸の副作用とリスク
涙袋ヒアルロン酸にはいくつかの副作用やリスクが伴うので、施術前に十分に理解しておくことが重要です。注入量や施術の方法によっては、以下のような症状が現れることがあります。
- 腫れ
- 内出血
- 赤み
- むくみ
- 皮膚が伸びる
- たるみ
- しわ
- しこり
- 皮膚の壊死
- 視力障害
まず、注射の際に皮膚や血管に刺激が加わることで、赤みやむくみが見られる場合がありますが、通常数日から2週間程度で落ち着くので、過剰に心配する必要はありません。ただし、腫れや内出血が長引く場合や、痛みが伴う場合は速やかに医師に相談しましょう。
ヒアルロン酸を過剰に注入したり、繰り返し施術を受けたりすることで、目元の皮膚が引き伸ばされ、たるみやしわの原因になることがあります。このリスクを防ぐためには、適切な注入量を守ることや、過剰な施術を控えることが重要です。他にも、注入されたヒアルロン酸がしこりとして残ったり、皮膚表面にでこぼこが生じたりすることもあります。
極めてまれではありますが、血管が圧迫されて、血流障害が生じるリスクも理解しておくことが必要です。重大なケースでは、皮膚の壊死や視力障害といった重大なトラブルに繋がる可能性があります。これらの副作用やリスクを避けるためには、信頼できるクリニックで施術を受け、事前のカウンセリングで自分の目元の状態や希望をしっかり伝えることが大切です。
涙袋ヒアルロン酸を長持ちさせる方法
涙袋ヒアルロン酸の効果を長持ちさせるためには、施術後のケアと日々の生活習慣が重要なポイントです。目元のマッサージや強いメイクはヒアルロン酸が移動する原因になるため、完全に馴染むまで避けることが望ましいです。また、血流が促進されるとヒアルロン酸の分解が進むため、施術後数日間は激しい運動や長時間の入浴、飲酒などを控えることが効果を保つ秘訣です。
紫外線も肌に負担をかける要因となるため、外出時は日焼け止めやサングラスを活用して目元を保護しましょう。日々の生活習慣も重要です。バランスの取れた食事を心がけ、ビタミンCやビタミンEを多く含む食品を摂取することで、ヒアルロン酸の効果をサポートできます。また、十分な睡眠とストレスを軽減することで、肌の健康を保ち、ヒアルロン酸の効果を持続させることが可能です。
涙袋ヒアルロン酸のクリニック選びのポイント
涙袋ヒアルロン酸の施術で自然な仕上がりを目指すためには、信頼できるクリニックを選ぶことが欠かせません。まず、クリニックの医師が涙袋ヒアルロン酸に関する施術経験をどれだけ持っているかを確認することが重要です。特に、目元は顔の中でも繊細な部位であるため、解剖学的な知識や高い技術力を持つ医師が施術を行うかどうかが、仕上がりに大きく影響します。
さらに、口コミや症例写真を確認することもポイントです。公式サイトや口コミサイトで、実際の症例写真や患者の体験談をチェックし、施術のクオリティやクリニックの対応をリサーチしておきましょう。また、症例写真では、自分の目元に近い形や仕上がりイメージに近い例があるかどうかも確認すると良いです。
カウンセリングの丁寧さもクリニック選びの重要な基準です。信頼できるクリニックでは、施術のメリットだけでなく、リスクや副作用に関しても正直に説明してくれます。また、満足度の高い仕上がりを目指すために、患者一人ひとりの目元や希望するデザインに併せて最適な施術方法を提案してくれる医師を選びましょう。
涙袋ヒアルロン酸に関するよくある質問
最後に、涙袋ヒアルロン酸の施術を検討している方からよく寄せられる質問に対してわかりやすくお答えします。施術の効果をしっかり理解し、自分に合ったデザインや注入量を選ぶため、参考にしてみてください。
涙袋ヒアルロン酸を1cc注入したらどのくらいもつ?
涙袋ヒアルロン酸を1cc注入した場合、効果が持続する期間の目安は3~6ヶ月程度です。ただし、使用する製剤の種類や密度、注入された部位の状態、代謝の速さなどによって持続期間は個人差があります。1ccは涙袋における注入量としては多めであるため、適切な施術を受けた場合、比較的長持ちする傾向にあります。
ヒアルロン酸は、時間とともに体内に吸収されていきますが、涙袋は目元の動きが多い部位のため、唇やほうれい線と同様にヒアルロン酸が分解されやすいです。持続期間の目安を考慮しながら、定期的なメンテナンスを受けて理想の状態を保ちましょう。
涙袋ヒアルロン酸を受けると目が小さくなるって本当?
ヒアルロン酸を注入する場所は目の下の涙袋部分であり、目そのものを覆ったり押し込んだりするわけではないため、施術によって目のサイズが小さくなることはありません。むしろ、適切にヒアルロン酸を注入することで目元が立体的になり、目が大きく見える効果が期待できます。
ただし、過剰な量を注入してしまうと不自然な仕上がりになり、逆に目元が腫れぼったく見える可能性があるため注意が必要です。自然で美しい涙袋を目指すためには、医師とのカウンセリングを通じて適切な量やデザインを選ぶことが大切です。目が小さく見えるのではと不安を感じている方は、ぜひ施術前に医師に相談してみてください。
涙袋ヒアルロン酸の1ccあたりの費用相場はどのくらい?
涙袋ヒアルロン酸の施術にかかる費用は、クリニックや使用するヒアルロン酸製剤の種類によって異なりますが、1ccあたりの相場は約6万円程度です。また、1回の施術で使用する量は0.1~0.5ccが一般的なため、費用は3万円前後になるケースが多いです。
ヒアルロン酸製剤にはさまざまな種類があり、密度が高く持続力があるものは費用が高めになる傾向があります。また、施術を行う医師の経験やクリニックの設備によっても価格に違いが出ます。初めて施術を受ける場合やコストパフォーマンスを重視する場合は、キャンペーンやモニター割引などを活用するのもおすすめです。ただし、最終的には価格だけでなく、安全性や仕上がりの美しさを優先することが、満足度の高い施術につながります。
涙袋ヒアルロン酸にはどのようなデメリットがあるの?
涙袋ヒアルロン酸には多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。まず、過剰な量を注入すると、目元の皮膚が引き伸ばされ、たるみやしわが目立つ原因になる可能性があります。繰り返し施術を行うことで、皮膚に余計な負担がかかる点にも注意しなくてはなりません。
ヒアルロン酸の注入位置が浅すぎる場合には、光の反射で青白く見える「チンダル現象」が起こる可能性があります。一方で、涙袋ヒアルロン酸には目元に立体感を加え、顔全体の印象を柔らかくする効果や、目元のクマやたるみをカバーする効果が期待できます。ダウンタイムが少なく、施術後すぐに効果を実感できる点も魅力です。
デメリットを十分に理解したうえで、興味がある方はまずカウンセリングを受けてみるのがおすすめです。医師に希望をしっかり伝え、自分に合ったプランを提案してもらい、安心して施術が受けられる状態を作りましょう。
まとめ
この記事では、涙袋ヒアルロン酸の注入量別の仕上がりや効果を持続させる方法について解説しました。
涙袋ヒアルロン酸は、目元を立体的に見せたり、クマやたるみをカバーしたりと、コンプレックスの解消につながる美容施術です。しかし、腫れや内出血といった軽度の副作用や、過剰注入による不自然な仕上がりのリスクもあるため、適切なクリニックと医師選びが重要です。
この記事を参考にしながら、まずは涙袋ヒアルロン酸の施術内容やリスクを事前に把握しておき、信頼できるクリニックでカウンセリングを受けてみましょう。

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