
こめかみのヒアルロン酸注入は、顔全体のバランスを整え、若々しい印象を与える人気の美容施術です。しかし、施術後に「思っていた仕上がりと違う」「左右差が目立つ」などの失敗が生じる可能性があるので、失敗を防ぐコツを知りたい人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、こめかみのヒアルロン酸注入でよくある失敗例と、そのリスクを回避するためのポイントを詳しく解説します。また、こめかみのヒアルロン酸注入に期待できる効果やおすすめの人も併せて紹介します。
この記事を読めば、こめかみのヒアルロン酸注入後に後悔するリスクを軽減できるので、施術を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
こめかみのヒアルロン酸注入の失敗例
こめかみのヒアルロン酸注入の失敗例は、以下のケースが多い印象です。
- 不自然なふくらみを生じる
- こめかみの左右差が目立つ
- 思っていたほど効果が期待できない
- チンダル現象を生じる
- アレルギー反応を起こす
それぞれ解説します。
不自然なふくらみを生じる
こめかみのヒアルロン酸注入で最も多い失敗例の1つが、不自然なふくらみです。本来、こめかみはふくらみがある部分ですが、過剰に注入しすぎたり、ヒアルロン酸の種類が適していなかったりすると、局所的に膨らみすぎてしまうことがあります。
適切な仕上がりにするためには、自然なボリュームを考慮し、少しずつ調整しながら注入することが大切です。使用するヒアルロン酸の種類ごとに仕上がりも異なるため、施術前に医師とよく相談しましょう。
こめかみの左右差が目立つ
こめかみのヒアルロン酸注入では、左右差が生じることもあります。これは、もともとの顔の骨格や筋肉のバランスの違いに加え、施術時の注入量の違いが影響するためです。
左右差を防ぐには、経験豊富な医師を選び、慎重に施術を受ける必要があります。ヒアルロン酸が均一に広がるように、施術後の経過を確認しながら適切なケアを徹底しましょう。
思っていたほど効果が期待できない
ヒアルロン酸の種類や注入量が適切でないと、期待したほどの効果が得られないことがあります。特に、柔らかすぎるヒアルロン酸を使用した場合や注入量が少なすぎる場合は、ふくらみが不十分になる恐れがあるので注意しましょう。
理想の仕上がりを実現するには、目的に応じたヒアルロン酸の種類を選ぶことが大切です。施術後の状態を見ながら、必要に応じて追加注入を検討しましょう。
チンダル現象を生じる
チンダル現象とは、ヒアルロン酸が皮膚の浅い層に注入されることで、青白く透けて見える現象です。こめかみの皮膚は比較的薄いため、浅い層に注入するとチンダル現象が発生しやすくなります。
この問題を防ぐには、適切な深さにヒアルロン酸を注入することが大切です。経験豊富な医師であれば、チンダル現象を避けるための適切な技術を持っているため、施術を依頼するクリニックや医師を慎重に選びましょう。
アレルギー反応を起こす
ヒアルロン酸は一般的に安全な成分ですが、ごくまれにアレルギー反応を引き起こすことがあります。施術後に赤みや腫れ、かゆみなどが現れた場合は、すぐに医師に相談しましょう。
施術後のアレルギー反応を防ぐために、施術前のパッチテストを受けてみるのもおすすめです。過去に化粧品や美容施術でアレルギーを経験したことがある人は、安心して施術を受けるためにも事前に医師へ伝えておきましょう。
こめかみのヒアルロン酸注入の失敗で失明するリスクがあるので注意
こめかみ周辺には目の動脈とつながる血管が存在しているため、誤って血管内に入り込むと、血流が遮断され、視力障害を引き起こす可能性があります。こめかみのヒアルロン酸注入後に、失明する可能性もあるので注意しましょう。
こめかみのヒアルロン酸注入後に、視力障害や失明などの重大なリスクが生じるのを避けるためには、経験豊富な医師を選ぶことが重要です。こめかみのヒアルロン酸注入を検討している人は、安全性を最優先に考え、信頼できるクリニックで施術を受けるようにしましょう。
こめかみのヒアルロン酸注入の失敗を防ぐコツ
こめかみのヒアルロン酸注入の失敗を防ぐためには、次のポイントを押さえておくことが重要です。
- 技術力が高い医師から施術を受ける
- 自分に合った注入量やヒアルロン酸製剤を選ぶ
- 施術後のアフターケアを徹底する
- カウンセリングで自分がなりたいデザインを共有する
- 症例実績が豊富で信頼できるクリニックを選ぶ
施術後の失敗を防ぎたい人や自然な仕上がりを実現させたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
技術力が高い医師から施術を受ける
ヒアルロン酸注入は医師の技術力によって仕上がりが大きく変わります。なぜなら、経験が浅い医師から施術を受けると、左右差や不自然な膨らみが生じやすくなり、トラブルを生じる可能性があるからです。
技術力の高い医師を選ぶには、クリニックの症例写真を確認し、施術経験が豊富な医師を選ぶことが大切です。施術後の満足度を高めるためにも、カウンセリング時に仕上がりのイメージを丁寧に説明してくれる医師を選びましょう。
自分に合った注入量やヒアルロン酸製剤を選ぶ
ヒアルロン酸にはさまざまな種類があり、それぞれ持続期間や特徴が異なります。
種類 |
持続期間の目安 |
特徴 |
ジュビダームビスタ ボリューマXC |
約2年間 |
注入後の持続期間が長め 注入できる部位が幅広い |
ジュビダームビスタ ボリフトXC |
約1年間 |
組織に馴染みやすい 浅い部位に注入すると自然に仕上がる |
クレヴィエル プライム |
約1~2年間 |
副作用やダウンタイムが少なめ 施術当日から入浴やメイクが可能 |
レスチレンリフトリド |
約1年間 |
局所麻酔の成分が含まれている 施術の痛みを感じにくい |
そのため、こめかみにヒアルロン酸を注入する際は、ヒアルロン酸製剤ごとの特徴を把握したうえで、自分に適した種類を選ぶことが大切です。
注入量の目安としては、こめかみのくぼみの程度によりますが、片側あたり1〜2cc程度が一般的です。ただし、最適な注入量には個人差があるため、医師と相談しながら決める必要があります。効果を長く保ちたい人は、持続期間の長いヒアルロン酸を選びましょう。
施術後のアフターケアを徹底する
こめかみのヒアルロン酸注入後に適切なアフターケアを徹底すると、施術の効果をより長持ちさせることが可能です。施術直後は強く触れたり、圧迫したりしないよう注意しましょう。
また、ヒアルロン酸は時間の経過とともに体内に吸収されるため、定期的なメンテナンスが必要になります。持続期間は製剤の種類によりますが、半年〜1年程度が一般的です。効果を長く保ちたい人は、適切なタイミングで追加注入を受けましょう。
カウンセリングで自分がなりたいデザインを共有する
施術前のカウンセリングでは、自分の理想とするデザインをしっかり伝えることが重要です。こめかみの仕上がりは、注入量やデザインによって大きく変わるため、施術前に細かく相談しておきましょう。
また、痛みに不安がある場合は、表面麻酔や笑気麻酔、極細針などのオプションがあるか確認しておくと安心です。ただし、クリニックによって追加料金が発生することがあります。施術を後悔しないためにも、追加料金の有無を事前に確認しておきましょう。
症例実績が豊富で信頼できるクリニックを選ぶ
クリニック選びも、こめかみのヒアルロン酸注入の成功を左右する重要なポイントです。特に、症例実績が豊富なクリニックはさまざまなタイプのこめかみの悩みに対応しているので、自分に適した施術を受けやすくなります。
クリニックを選ぶ際は、公式サイトの症例写真や口コミを確認し、実際に施術を受けた人の評価を参考にしましょう。また、安心して施術を受けるためにも、カウンセリング時に不安や疑問にしっかり答えてくれるクリニックを選ぶことをおすすめします。
こめかみのヒアルロン酸注入とは
こめかみのヒアルロン酸注入とは、こめかみのくぼみを改善し、顔のバランスを整える効果が期待できる美容施術です。こめかみのくぼみが目立つと、老けた印象になりがちですが、適切な量を注入することで、若々しく立体的な顔立ちを実現できます。
次はこめかみのヒアルロン酸注入について、さらに詳しく解説します。
期待できる効果
こめかみのヒアルロン酸注入には、さまざまな効果が期待できます。まず、こめかみのくぼみを埋めることで、顔全体が若々しい印象になります。こめかみがふっくらすると、頬や額とのバランスが整い、優しい印象を与えることも可能です。
また、こめかみのボリュームを回復させることで、こめかみから頬にかけてのラインが滑らかになり、顔全体の立体感が増します。そのため、加齢によるボリュームロスが気になる人にも適しています。ヒアルロン酸には保水力があるため、肌のハリや潤いを保ちたい人も、こめかみへのヒアルロン酸注入を検討しましょう。
ダウンタイム
こめかみのヒアルロン酸注入後のダウンタイムは比較的短めですが、個人差があります。一般的には施術直後に軽度の腫れや赤みが生じ、1〜2日程度で落ち着くことがほとんどです。
ただし、まれに内出血が発生することもあり、その場合は1〜2週間ほど色味が残ることがあります。ダウンタイム中は、注入部位を強くこすったり、マッサージしたりしないよう注意しましょう。施術直後の運動や長時間の入浴も血流を促進し、腫れや内出血を悪化させる可能性があるので控えましょう。
メリット
こめかみのヒアルロン酸注入には、以下のようなメリットがあります。
- 即効性がある
- ダウンタイムが短い
- 溶解が可能
- 外科手術に比べてリスクが低い
ヒアルロン酸には即効性があるため、施術直後による変化を感じやすい印象です。また、ダウンタイムが短めなので、腫れや内出血も比較的軽度で済むケースが多い傾向にあります。
万が一、仕上がりが気に入らなかった場合でも、ヒアルロン酸専用の溶解注射を使用して修正することが可能です。切開を伴わず、手軽に顔のバランスを整えられる美容施術を探している人も、こめかみへのヒアルロン酸注入が適しています。
デメリット
一方で、こめかみのヒアルロン酸注入には、次のようなデメリットもあります。
- 効果が永久ではない
- ヒアルロン酸が溶解しにくい場合がある
- 誤った注入で失敗するリスクがある
ヒアルロン酸は徐々に体内に吸収されるため、効果を維持するには定期的な追加注入が必要です。適切でない部分に注入すると不自然なふくらみやチンダル現象を生じたり、血管に入り込んで失明リスクにつながったりする恐れもあるので注意しましょう。
また、注入したヒアルロン酸は、溶解注射に含まれるヒアルロニダーゼという酵素で溶かすことが可能です。しかし、使用した製剤の種類によっては完全に溶解できない場合もあります。ヒアルロン酸がうまく溶けない場合は、適切な施術を受ける必要があるので、必ず医師へ相談しましょう。
おすすめの人
こめかみのヒアルロン酸注入は、以下のような人におすすめです。
- こめかみのくぼみが気になる人
- 老けた印象を改善したい人
- 顔のバランスを整えたい人
- 外科手術をせずに若々しく見せたい人
- ダウンタイムの短い施術を希望する人 など
こめかみのくぼみがあると、顔全体がやつれて見えたり、影ができて暗い印象になったりすることがあります。しかし、ヒアルロン酸注入でこめかみのくぼみを改善することで、顔の印象が明るくなり、若々しく見せることが可能です。
また、こめかみの形を整えると顔の横幅が狭く見えるため、小顔効果も期待できます。切開せず手軽に顔のバランスやフェイスラインを整えたい人はぜひ、こめかみのヒアルロン酸注入を検討してみてください。
こめかみのヒアルロン酸注入に関するよくある質問
最後に、こめかみのヒアルロン酸注入について、よくある3つの質問に回答します。こめかみのヒアルロン酸注入で後悔したくない人は、併せてチェックしておきましょう。
こめかみのヒアルロン酸注入の持続期間はどのくらいですか?
こめかみのヒアルロン酸注入の持続期間は、半年〜1年程度持続する場合が一般的です。ただし、効果が持続する期間は、使用するヒアルロン酸の種類や個人の代謝によって異なります。
例えば、硬めの製剤を使用した場合は、1年以上効果が持続することもあります。一方で、代謝が早い人や運動習慣がある人は、ヒアルロン酸が吸収されやすく、持続期間が短くなるケースが多い傾向にあります。こめかみのヒアルロン酸注入による効果を長持ちさせたい人は、定期的なメンテナンスや追加注入を検討しましょう。
こめかみのヒアルロン酸注入後のダウンタイムはどのくらいですか?
こめかみのヒアルロン酸注入後のダウンタイムは、一般的に1〜2日程度の軽い腫れや赤みが見られる場合が一般的です。内出血が起こった場合は、1〜2週間ほど色味が残ることもありますが、メイクでカバーできるケースが多い印象です。ダウンタイムの期間や症状などには個人差があるため、気になる症状がある場合は医師に相談しましょう。
また、ダウンタイムを最小限に抑えるためには、施術後にこめかみを強くこすらないことや、飲酒や激しい運動などの血流を促進する行動を控えることが大切です。ダウンタイムからの回復を早めて、自然に仕上げるためにも、適切なケアを徹底しましょう。
こめかみのヒアルロン酸注入にかかる費用は1ccあたりいくらが目安ですか?
こめかみのヒアルロン酸注入にかかる費用は、使用する製剤の種類やクリニックによって異なりますが、1ccあたり数万円程度が相場です。使用するヒアルロン酸の量は、こめかみのくぼみの程度によりますが、片側あたり1〜2cc程度が一般的です。
総額では、1回あたり約5万〜15万円程度が目安となります。定期的に追加注入を行う場合は、年間の費用も考慮してクリニックを選び、医師の技術やクリニックの評判も確認しておきましょう。
まとめ
この記事では、こめかみのヒアルロン酸注入でよくある失敗例と、失敗を防ぐコツについて解説しました。
こめかみのヒアルロン酸注入は、くぼみを改善し、若々しい印象を与える施術として人気があります。しかし、医師の技術や注入量によっては、左右差や不自然な仕上がりになるリスクもあるため、慎重にクリニックを選ぶことが重要です。
また、満足度の高い仕上がりにするためにも、持続期間や費用、ダウンタイムの長さなどを理解したうえで、適切な施術を受ける必要があります。こめかみのヒアルロン酸注入を検討している人は、この記事を参考にして信頼できる医師やクリニックを選び、自分に合った施術を受けましょう。

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