
近年、肌のハリや弾力を取り戻す美容施術としてジュベルックに注目が集まっています。ジュベルックはコラーゲンの生成を促すだけでなく、長期間効果を保つことができます。そんなジュベルックですが、最近注目を集めている施術のため、どのような施術かわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ジュベルックの特徴やほかの施術との違いについて紹介します。ジュベルックで肌の悩みを解決したいと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
目次
ジュベルックとは
ジュベルックは、美容皮膚科で注目を集める注入型の施術法です。主成分であるPDLLA(ポリ乳酸)により、コラーゲン生成が促進され、肌の弾力やハリが増します。また、時間の経過とともに体内で自然に分解されるため、長期間効果を維持しつつも安全性が高いです。
ジュベルックは主に以下の効果があります。
- 肌の弾力アップ
- 毛穴の引き締め
- ニキビ跡や小じわの改善
さまざまな肌の悩みを解決することができるため、美容施術を検討する際には候補の1つになることが多いです。
ジュベルックの特徴
ジュベルックには、他の注入治療と異なる以下の特徴があります。
- 効果が長続きする
- リスクが低い
- さまざまな打ち方ができる
- 仕上がりが自然
- 体内に残らない
ここでは、それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。
リスクが低い
ジュベルックの主成分であるポリ乳酸は、もともと医療用にも使われる安全性の高い素材です。施術を受けた後に体内で自然に分解されて体外に排出されるため、リスクが少なく安心して施術を受けられます。
また、注入後にアレルギー反応が起こりにくい点もジュベルックの魅力の1つです。糸リフトや医療用縫合糸にも使用されている素材なので、アレルギーが出るのは極めて稀です。
仕上がりが自然
ジュベルックは、自然な仕上がりが期待できます。肌内部でコラーゲン生成を促すため、時間とともに肌がふっくらとし、自然な仕上がりを実現します。
美容施術の中には不自然な仕上がりとなってしまうものもありますが、ジュベルックであれば自然な仕上がりにすることができます。
さまざまな打ち方ができる
ジュベルックは、顔全体にまんべんなく打つ「メソセラピー」や、特定の部位に集中して打つ「ポイント打ち」など、施術者が目的に応じて打ち方を変えられる柔軟な治療法です。これにより、患者一人ひとりのニーズに合わせた仕上がりを実現します。
施術前のカウンセリングで、医師に改善したい悩みや仕上がりのイメージを的確に伝え、それをもとに打ち方を変えることで、理想に近い仕上がりとすることができるでしょう。
体内に残らない
ジュベルックはポリ乳酸を主成分とし、体内で時間の経過とともに自然に分解されます。体内に残る素材を使ってしまうと、思わぬトラブルが生じる可能性を否定できません。それに対しジュベルックは、長期間体内に残る心配がなく、自然な経過で肌の改善効果が続きます。
ジュベルックに期待できる効果
ジュベルックは、肌の様々な悩みに対して多角的にアプローチします。ここでは、ジュベルックに期待できる以下の4つの効果について詳しく解説します。
- 毛穴の開きの改善
- ニキビ跡の改善
- 小じわの改善
- 肌の弾力アップ
毛穴の開きの改善
ジュベルックは、コラーゲンの生成をサポートするため、肌のハリや弾力が増し、毛穴が引き締まる効果が期待されます。特に、Tゾーンや頬の毛穴が気になる方におすすめで、毛穴の改善を実感しやすいです。
毛穴の開きはニキビなどの肌トラブルを起こす要因となるため、ジュベルックにより、肌トラブルを抑制する効果が期待できるでしょう。
ニキビ跡の改善
ジュベルックのポリ乳酸は、ニキビ跡による凹凸のある肌をなめらかに整える効果があります。定期的な施術により、肌の表面がふっくらとし、長年気になっていたニキビ跡が目立ちにくくなります。
また、ジュベルックは多彩な打ち方ができることから、ニキビ跡にピンポイントで打ち込むことが可能です。そのため、部位ごとに異なる状態のニキビ跡であっても正確にアプローチすることができるでしょう。
小じわの改善
ジュベルックは、目元や口元にできやすい小じわに効果を発揮します。肌内部でコラーゲンの生成を促すことで、自然なリフトアップ効果が期待でき、エイジングケアにぴったりです。
施術後2〜3週間後から徐々に変化していき、周囲に気づかれずに自然に改善していくでしょう。
肌の弾力アップ
ジュベルックは、肌に注入された後、弾力を増すように作用します。ヒアルロン酸のような物理的にボリュームをだすのではなく、コラーゲン生成を促す効果があるため、肌のハリや弾力がアップします。
年齢とともに失われがちな肌のハリがよみがえることで、若々しい印象を与えることができます。
ジュベルックの効果の持続期間
ジュベルックの効果は、施術後すぐに実感できるものではなく、時間の経過とともに少しずつ現れるのが特徴です。注入されたポリ乳酸が徐々にコラーゲン生成を促し、効果が実感できるまでに数週間から数ヶ月かかります。
持続期間は約1〜2年と長期にわたるため、ほかの施術と比べて維持期間が長いのがメリットです。ただし、効果の持続期間には個人差があり、年齢や肌の状態によっても異なります。
ジュベルックの4パターンの施術方法
ジュベルックは、医師がその場で最適な方法を選んで施術します。主に4つのパターンの施術方法があり、それぞれの特徴を知ることが効果を最大限に引き出すポイントです。ここでは、ジュベルックの施術方法として以下の4パターンの方法を紹介します。
- 医師の手打ち
- トライフィルプロで注入
- キュアジェットで注入
- ポテンツァで注入
医師の手打ち
1パターン目の施術方法として、医師が手動でジュベルックを注入する方法が挙げられます。この方法では、繊細なテクニックが求められるため、医師の経験と技術力が重要です。
手打ちのメリットは、患者の顔の筋肉や骨格、改善したい部位に合わせて細かく調整できる点です。「目元のシワをなくしたい」という悩みや「ニキビ跡を改善したい」などのように、部位や悩みの原因が異なるケースにおいて、柔軟に施術することができます。
また、デリケートな部位にも適した方法で、自然な仕上がりを目指したい方におすすめです。
トライフィルプロで注入
トライフィルプロは、炭酸ガスで広げた皮膚の下の空間にジュベルックを正確かつ均一に注入できる機械です。手打ちと比べて施術時間が短縮されるため、忙しい方や短時間で施術を終えたい方に適しています。
また、手打ちの場合よりも効果が上がりやすく、しこりができるリスクも下げることができます。均一な注入が可能で、全体のバランスを整えることが得意な施術方法です。
キュアジェットで注入
キュアジェットは、針を使用せずに薬剤を噴射するため、痛みが少ないのが特徴です。ジェットの力で組織が微細なダメージを受け、それが再生する過程でジュベルックの効果を上げる方法です。
痛みが気になる方や、よりリラックスした状態で施術を受けたい方に適しています。特に皮膚が薄い部位や、繊細なエリアへの施術に向いています。
ポテンツァで注入
ポテンツァは、マイクロニードルを使用し、皮膚の深層にまで薬剤を均一に届ける施術方法です。肌の引き締め効果が期待でき、特に毛穴の目立ちやたるみが気になる方に効果的です。
また、ポテンツァでは、RF(高周波)照射の熱を用いるため、肌細胞の活性化を促す効果があります。そのため、肌全体に複数の悩みを持つ場合でも対応ができる施術方法です。
ジュベルックの注意点
ジュベルックは安全性の高い施術ですが、注意すべきポイントがあります。施術を受ける前にしっかりと理解しておくことで、トラブルを防ぎ、効果を最大化できます。
ここでは、施術方法別に注意点を見ていきましょう。
手打ちの場合
手打ちで施術する場合、医師の技術により仕上がりが左右されるため、熟練した医師に施術を依頼することが望ましいです。
また、痛みや腫れが出る場合もありますが、数日で落ち着くことがほとんどです。施術後は、患部を冷やすなどのケアをしましょう。
トライフィルプロで注入する場合
トライフィルプロを使用する場合は、機械で均一に注入できるのが特徴ですが、機械に頼るため細かい調整が難しい場合があります。施術前に医師と希望を詳しく相談し、最適な施術方法を選ぶことが大切です。
キュアジェットで注入する場合
キュアジェットによる施術は痛みが少ないですが、薬剤が表皮にしか届かない可能性があります。針を使わないからこそ、効果が薄れる可能性があることを理解しておきましょう。
ポテンツァで注入する場合
ポテンツァでの施術は、マイクロニードルを使用するため、肌に小さな傷がつくことがあります。そのため、施術後はダウンタイムが生じる場合があり、事前に予定を調整する必要があります。
ジュベルックとほかの施術との違いは?
ジュベルックは、さまざまな注入治療の中でも特に注目されている方法です。ここでは、ほかの成分との違いを解説します。
- ヒアルロン酸との違い
- リジュランとの違い
- ボトックスとの違い
- レニスナとの違い
それぞれの成分との違いを理解し、どの成分が適しているのかを確認しておきましょう。
ヒアルロン酸との違い
ヒアルロン酸は即効性があり、施術後すぐに効果を実感できますが、持続期間は約半年から1年程度です。一方、ジュベルックは効果が現れるまでに時間はかかるものの、1年以上効果が持続することを期待できます。
また、ヒアルロン酸はボリュームを出すために使用されるのに対し、ジュベルックは肌の質感を改善する目的で使われるという違いもあります。
リジュランとの違い
リジュランは主に肌の再生を促す治療として知られていますが、その主成分はサーモン由来のポリヌクレオチドです。リジュランは、肌の修復を促進するための施術ですが、持続期間が短く、数ヶ月程度で効果が薄れることがあります。
一方、ジュベルックはポリ乳酸を使用しており、コラーゲン生成をより長期間にわたって促進するため、持続性が高いです。肌のハリや弾力を長く維持したい場合には、ジュベルックが適しています。
ボトックスとの違い
ボトックスは筋肉を一時的に麻痺させてシワを改善する方法で、額や目尻などの表情ジワに効果があります。ただし、持続期間は約3〜6ヶ月と短めです。
一方、ジュベルックは、肌の内側からコラーゲン生成を促して質感を改善します。そのため、ボトックスとは効果の現れ方が異なり、併用することで相乗効果を得られる場合もあります。
レニスナとの違い
レニスナは肌の質感を向上させるための注入剤ですが、主成分はヒアルロン酸とその他の再生成分の組み合わせです。レニスナは短期間で効果が出ることが特徴ですが、持続性はジュベルックほど長くありません。
一方、ジュベルックは、肌内部でじっくりとコラーゲン生成を促進するため、長期的な肌改善を目指す方に適しています。即効性を求める方にはレニスナが有効ですが、長期的な効果を重視する場合はジュベルックの方が適しています。
まとめ
この記事では、ジュベルックの特徴や効果、ほかの施術との違いについて解説しました。ジュベルックは肌のコラーゲン生成を促すことで、効果が長期的に持続する施術方法であり、ほかの施術と組み合わせることもできます。
肌の悩みを改善したい方は、ほかの施術方法とジュベルックとを比較し、適切な施術方法を選べるようにしましょう。
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