Wクリニックの
ACRS療法
WクリニックのACRS療法は、患者様ご自身の血液から抽出した成長因子と抗炎症因子を用いた革新的な再生医療です。ACRS（Autologous Cytokine-rich Serum：自己血清由来サイトカイン療法）は、従来のPRP（多血小板血漿）療法を進化させた治療法で、より高濃度で質の高い成長因子を含有しています。関節痛、筋肉・腱の損傷、スポーツ外傷、加齢による組織劣化などに対して、自然治癒力を最大限に引き出し、組織の修復・再生を促進します。
組織再生のメカニズムを補強
私たちの身体には「自然治癒力」という素晴らしいシステムがあります。怪我をしても時間が経てば傷が治るのは、この自然治癒力によるものです。この過程では、様々な「成長因子」や「サイトカイン」と呼ばれる生体内物質が重要な役割を担っています。
近年、再生医療の分野で注目されているACRS療法は、患者様自身の血液から抽出した成長因子を用いて、組織の自然治癒力を最大限に引き出す治療法です。自己由来であるため安全性が高く、根本的な組織修復を目的とした革新的なアプローチです。
また、ACRS療法は他の治療法との併用も可能です。理学療法と組み合わせることで、修復された組織の機能をより効果的に回復させることができ、総合的な治療効果の向上が期待できます。
ACRS療法とは？
ACRS（Autologous Cytokine-rich Serum）療法は、患者様の血液から特殊な技術を用いて成長因子と抗炎症因子を高濃度で抽出し、損傷部位に注射する治療法です。従来のPRP（多血小板血漿）療法と比較して、ACRS療法には以下の優位性があります。
高濃度な成長因子を含みます
特殊な処理により、PRPの約2-3倍の成長因子濃度を実現します。PDGF、VEGF、TGF-βなどの重要な成長因子がより高濃度で含有されています。
炎症反応を最小限に
ACRSでは成長因子に加えて、IL-1RaやIL-10などの抗炎症因子も同時に抽出されます。これにより、治癒促進と同時に過剰な炎症を抑制し、最適な治癒環境を提供します。
高品質で安定した効果
特殊な遠心分離技術により、個体差を最小限に抑えた一定品質のACRSを調製できます。
幅広い症状に適応可能
関節疾患、腱鞘炎、筋損傷、靭帯損傷など、様々な運動器疾患に対応可能です。
ACRS療法の
副作用について
- 注射部位の痛み、腫れ、内出血
- 一過性の関節内圧上昇
- 軽度の発熱
- アレルギー様反応（極めて稀）
患者様自身の血液から作製するACRSを使用するため、拒否反応やアレルギー反応の心配はほとんどありません。これまでの治療例では、注射部位の軽度の痛みや腫れが数例認められましたが、いずれも数日以内に自然軽快する軽微なものでした。稀に関節内圧の上昇により一時的な痛みの増強がありますが、適切な対処により改善します。
ACRS療法
ご利用の流れ
ACRS療法は患者様の症状や部位により異なりますが、基本的には以下の流れで行います。
採血からACRS調製まで約30分、注射を含めて全体で約60分の処置時間を要します。多くの場合、1回の治療で効果を実感いただけますが、症状や部位により複数回の治療をお勧めすることがあります。
初回来院時には詳細な問診と身体診察を行い、画像検査（レントゲン、MRI等）の結果を確認して、ACRS療法の適応を判定いたします。治療の効果と限界についても詳しくご説明いたします。
治療用血液約60mlを採血いたします。採血量は患者様の体重や治療部位数により調整いたします。同時に感染症検査用の血液も採取し、安全性を確認いたします。
専用の点滴ラインを確保し、約60～90分をかけてゆっくりとNAD+を静脈内投与いたします。投与中は医療スタッフが常時観察し、安全性を確保します。
超音波ガイド下または透視下で、正確に損傷部位にACRSを注射いたします。注射は局所麻酔下で行うため、痛みは最小限に抑えられます。
注射後は30分程度安静にしていただき、異常がないことを確認してからご帰宅いただきます。術後の注意事項について詳しくご説明いたします。
治療後1週間、1ヵ月、3ヵ月後に経過観察を行い、治療効果を評価いたします。必要に応じて追加治療や他の治療法との組み合わせを検討いたします。
ACRS療法の
費用について
ACRS療法
※外国籍の方は別途料金になります。
※表示している費用は、日本国内の保険証を持参の場合です。
