ハイフ(HIFU)は、たるみやシワの改善、リフトアップ効果が期待できる非侵襲的な美容施術として、多くの方に選ばれています。メスを使わずに肌の奥深くに熱エネルギーを届けることで、コラーゲン生成を促進し、自然な若返りを目指せる点が魅力です。

しかし、その一方で、ハイフには見落としがちなデメリットや注意点も存在します。特に、施術部位や肌の状態によっては副作用が生じるリスクもあり、事前の理解が欠かせません。

この記事では、ハイフのデメリットや副作用、そして失敗を防ぐための具体的なポイントを解説します。これからハイフを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

ハイフとは

ハイフ(HIFU)とは、高密度の超音波エネルギーを利用して、肌の奥深くにある「SMAS筋膜」と呼ばれる層にアプローチする美容施術です。SMAS筋膜は表皮から約4.5mm下に位置し、顔の土台ともいえる重要な組織です。しかし、加齢とともにこの層が緩むことで、たるみやシワといった肌の老化サインが表面に現れます。

ハイフはこの筋膜にピンポイントで熱エネルギーを与えることで、内部からコラーゲンの再生を促して引き締めとリフトアップを可能にします。メスを使わずに肌の若返りを図れる点が特徴で、ダウンタイムも少ないため、忙しい方にも適しています。他の美容治療では届かない層に働きかけることができる点が、ハイフならではの大きな魅力です。

ハイフを施術する6つのデメリット

ハイフを施術する際には、以下の6つのデメリットがあります。

  • 痛みを感じやすい
  • 顔がコケる可能性がある
  • 施術する部位によっては効果が薄い
  • 費用がかかる
  • 乾燥しやすくなる
  • 紫外線の影響を受けやすい

ここでは、各デメリットを詳しく解説します。

痛みを感じやすい

ハイフ(HIFU)治療は痛みが少ないと言われていますが、高温の超音波を皮膚の内側に照射するため、ショット数や施術場所によってはチクチクとした痛みを感じるデメリットがあります。

皮膚の厚さや骨格は人それぞれのため、痛みの感じ方には個人差があります。
なるべく痛みを少なく施術を受けるためには、正しい知識と技術を持ったクリニックを選びましょう。

顔がコケる可能性がある

ハイフはたるみ改善や引き締めに効果がある一方で、もともと頬のボリュームが少ない方や、やせ型の方は注意が必要です。誤った部位への強い照射により脂肪が減少し、頬がこけたような印象になってしまう可能性があります。

そのため、顔の骨格や脂肪の付き方を考慮して施術することが重要です。最近では、コケやすい箇所に配慮した照射モードを備える機器も登場しており、適切な対応でリスクを抑えることができます。

施術する部位によっては効果が薄い

ハイフ(HIFU)は頬や目元などの顔のほか、お腹や二の腕、肩などといったボディにも施術が可能です。しかし、体の部位によってたるみの症状や脂肪のつき方が異なるため、効果を感じづらいというデメリットがあります。

使用する機器によっても得意とする部位が異なりますので、しっかりと医師と相談しながら施術を決めることをおすすめします。

費用がかかる

ハイフは一度の施術でも一定の効果が見込めますが、リフトアップや肌のハリを維持するためには継続的な施術が求められます。そのため、年間を通じたトータルのコストが高額になりがちです。

特に医療ハイフは高出力である分、1回あたりの料金も高くなります。ただし、効果の持続期間が長く、通院回数が少なくて済むことから、長期的にはコストパフォーマンスが良いと感じる人もいます。

ハイフの費用について詳しくを知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。

https://wclinic-osaka.jp/osaka-dr/hifu-nasolabial-folds/

乾燥しやすくなる

ハイフ(HIFU)の治療後は、日焼けをしたような状態になり、一時的に肌の水分量が減少するため乾燥しやすくなります。施術を受けた後は念入りに保湿をし、肌に十分な潤いを与えることが大切です。

また、洗顔やスキンケアの際には刺激を与えないように注意しましょう。

紫外線の影響を受けやすい

乾燥状態の肌はバリア機能が低下しており、紫外線によるダメージを受けやすいため、UVケアを入念に行う必要があります。定期的に日焼け止めを塗り直し、日傘などで紫外線から肌を守るようにしましょう。

【部位別】ハイフのデメリット

ここでは、以下の部位別におけるハイフのデメリットを解説します。

  • 目元
  • ほうれい線
  • 二の腕

それぞれ詳しくみていきましょう。

目元のハイフのデメリット

目元は皮膚が薄くデリケートな部位であるため、ハイフによる刺激に対して痛みを感じやすいのがデメリットです。また、皮下脂肪が少ない方では、照射による脂肪減少が原因でこけて見えることがあります。そのため、かえって老けた印象を与えてしまうケースもあります。

さらに、目元のたるみが進行している場合は、ハイフ単体では十分なリフトアップ効果を得られないこともあるでしょう。糸リフトなどの他施術との併用が検討されることもあります。若年層や頻繁な通院が難しい方にとっては、定期的な継続施術が負担になる点もデメリットです。

ほうれい線のハイフのデメリット

ほうれい線に対してハイフを照射することでリフトアップ効果は期待できます。しかし、完全に線を消すことは難しく、効果には個人差があります。また、施術後は肌のバリア機能が一時的に低下して紫外線や乾燥など外部刺激に弱くなるため、丁寧なアフターケアが必要です。

さらに、脂肪の少ない部位にハイフを照射すると、脂肪が減りすぎて頬がこけてしまう恐れもあります。結果として、老けた印象を与えてしまう可能性もあるため、事前に医師との相談をしっかり行うことが大切です。

二の腕のハイフのデメリット

二の腕の引き締め目的でハイフを受けた場合でも、体重そのものは減少しないため、体重減少を期待する人には不向きです。また、人によっては照射中に鋭い痛みを感じることがあり、特に骨に近い部位ではその傾向が強くなります。

必要に応じて麻酔を使用することもありますが、痛みに敏感な方は施術前にしっかり確認しておくことが重要です。加えて、体質によっては赤みや腫れが生じることもあり、施術のタイミングや体調管理も大切なポイントになります。

ハイフは将来的にはデメリットはない

ハイフは肌の奥深くに超音波を照射し、コラーゲンの生成を促してたるみを改善する治療法です。将来的にたるみや老化を進行させるといった医学的根拠はありません。むしろ、肌内部の組織を引き締める作用があるため、施術後すぐにリフトアップ効果が感じられることもあります。

たるみの主な原因は紫外線や乾燥、筋力の低下によるものなので、ハイフがそれらを悪化させることは基本的にないとされています。ただし、照射部位や深さを誤ると顔のバランスが崩れる可能性もあるため、医師の技術力やクリニック選びは非常に重要です。

また、ハイフによって癌を発症するとの報告も現時点では確認されておらず、安全性の高い治療法として評価されています。施術後のスキンケアや紫外線対策を徹底することで、より良い結果を得られるでしょう。

当院には、ウルトラセルZiやウルトラセルQ+が導入されており、オーダーメイドプランを含む3つのプランから自分に合ったものを選択できます。施術経験が豊富で技術力の高い医師やナースが担当するため、たるみや小じわへの医療ハイフを検討している方は、ぜひご相談ください。

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ハイフの副作用

ハイフを施術することで、以下のような副作用が起きる場合があります。

  • 痺れ・神経損傷
  • 水脹れ・火傷
  • 赤みや腫れの症状が出る可能性がある

ここでは、各副作用を詳しく解説します。

痺れ・神経損傷

ハイフは、まれに神経に近い部分へ強く照射されると、しびれや感覚異常といった神経損傷の症状が現れることがあります。特に額や頬骨付近などは神経が浅い位置に存在するため注意が必要です。

こうした症状は一時的で、数日から数ヵ月以内に回復することがほとんどですが、ごく稀に回復が長引くこともあります。違和感が続く場合は放置せず、施術を受けた医療機関に早めに相談することが大切です。施術者の技術や知識により発生リスクを抑えられるため、経験豊富なクリニックを選ぶこともポイントです。

水脹れ・火傷

ハイフは、出力が高すぎたり照射時間が長すぎたりすると、肌の表面や深層組織に熱が過度に加わります。その結果、水ぶくれややけどが発生することがあります。特に皮膚が薄く骨に近い部位ではリスクが高くなりがちです。

万が一やけどが起こった場合は、冷却や軟膏処置により改善されることがほとんどです。しかし、状態によっては色素沈着や痕が残る可能性もあるため、術後の経過観察が欠かせません。照射機器の管理と施術者の技術がこの副作用を防ぐ鍵となるため、クリニック選びは慎重に行いましょう。

赤みや腫れの症状が出る可能性がある

ハイフ照射後には、肌が赤くなったり軽い腫れが生じたりすることがあります。これは超音波による熱刺激に対する自然な反応であり、多くの場合は数時間から数日程度で自然に落ち着きます。ただし、体質や肌の状態によっては赤みが1週間以上続くこともあり、敏感肌の方は特に注意が必要です。

また、施術直後に長時間の入浴や運動を行うと症状が悪化する恐れがあるため、施術後は肌を労わる生活を心がけることが大切です。異常を感じた場合は自己判断せず、速やかに医師へ相談しましょう。

ハイフの失敗例を知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。

ハイフの失敗例を紹介!失敗するリスクを抑える方法や向いていない人の特徴を解説

ハイフで失敗しないためのポイント

ハイフで失敗しないためには、以下の4つのポイントを押さえることが大切です。

  • 事前に情報を収集しておく
  • 仕上がりのイメージを共有する
  • 医療機関で施術を受ける
  • きちんとアフターケアをする

ここでは、それぞれのポイントを詳しく解説します。

事前に情報を収集しておく

ハイフを検討する際には、施術内容だけでなくその効果やリスク、使用される機器の種類も調べることが重要です。クリニックごとに対応している機種や施術可能な部位、料金体系が異なります。

そのため、自分の希望や目的に合った施設を選ぶためには、事前の比較が欠かせません。また、口コミや症例紹介なども参考にすることで、信頼性のあるクリニックかどうかを見極めることができ、施術の満足度にもつながります。

仕上がりのイメージを共有する

理想の仕上がりを実現するためには、カウンセリングで自分の希望を具体的に伝えることが大切です。どの部分をどの程度引き締めたいのかなど、仕上がりのイメージを医師としっかり共有しましょう。

また、医師から施術の限界やリスクについても正直に説明してもらうことで、認識のズレを防げます。納得できる施術プランが提示されるかどうかが、クリニック選びの1つの指標となります。

医療機関で施術を受ける

ハイフは高度な機器を用いる施術であるため、医療資格を持つ専門家のもとで受けることが望ましいです。エステよりも出力の高い医療用ハイフは、少ない回数で高い効果が見込めます。

一方で、医師の技術によって仕上がりに差が出やすい施術でもあります。症例写真や医師の経歴などを確認し、信頼できるかどうかを判断しましょう。不安や疑問がある場合は遠慮せず質問し、丁寧に対応してくれるかも重要なチェックポイントです。

きちんとアフターケアをする

ハイフ施術後は、肌が熱の影響を受けて敏感な状態になっているため、正しいアフターケアが不可欠です。特に保湿を重視し、化粧水や乳液をしっかりなじませて肌の回復をサポートしましょう。

また、クレンジングや洗顔では肌への摩擦を避け、刺激の少ない製品を使うのが理想です。さらに、紫外線対策も忘れずに行いましょう。施術後1週間程度は肌をやさしくいたわり、炎症や乾燥などのトラブルを予防することが大切です。

ハイフのデメリット?ハイフに関するよくある間違い

ここでは、ハイフのデメリットに関するよくある間違いをいくつか紹介します。

将来肌が弛んでしまう

ハイフを受けたことで将来たるみが進行するという根拠はなく、基本的にそのようなリスクは低いとされています。むしろ、たるみの原因は紫外線や加齢による筋肉の衰えなどが大きく関係します。施術前に肌の状態をしっかり確認し、自分に合った治療法を選ぶことが重要です。

将来顔が老けてしまう

ハイフが老化を早めることは基本的にありません。しかし、脂肪の少ない部位に照射しすぎると頬がこけ、結果的に老けた印象になることもあります。照射箇所や強度の設定は、医師としっかり相談して決めることが大切です。経験豊富な医師を選ぶことで失敗リスクを下げられます。

将来癌になりやすくなる

現在、ハイフの施術が原因で癌が発症したという事例は確認されていません。かつて別の施術との関連で噂が広まりましたが、信頼性のある医学的根拠はなく、日本国内でも報告例はありません。安全性が高く、正しく使えば心配する必要はないとされています。

ハイフのメリット

ハイフには、以下のようなメリットもあります。

  • 肌にハリを出すことができる
  • ダウンタイムが短い
  • 施術をしたことがバレにくい
  • 施術時間が短い
  • メスを入れる必要がない
  • 即効性が高い

それぞれ詳しく解説します。

肌にハリを出すことができる

ハイフは肌の深層に熱を加えることでコラーゲン生成を促し、自然な引き締めを実現します。この作用により小ジワが改善され、肌に弾力とハリが出て若々しい印象に導きます。加齢によるたるみ対策としても非常に有効です。

ダウンタイムが短い

メスを使わないハイフは、施術後のダウンタイムが非常に短く、当日中にメイクが可能なケースもあります。仕事や家庭の事情で長期の休暇が取れない方でも、気軽に施術を受けられる点が魅力です。日常生活にほとんど支障が出ません。

施術をしたことがバレにくい

ハイフは肌の表面にはほとんど変化を与えず、内側から引き締める施術のため、周囲に気づかれにくいのが特長です。自然な若返りを目指したい方や、美容施術を秘密にしたい方にも人気があります。変化が穏やかなのも安心材料です。

施術時間が短い

ハイフは施術自体が短時間で完了するため、忙しい方にも最適です。マシンによっては30分以内に終了する場合もあり、麻酔の準備を含めても比較的短時間で済みます。スケジュールの合間に受けられるのもメリットの1つです。

メスを入れる必要がない

ハイフは切らずにリフトアップ効果を得られるため、術後の傷跡や出血の心配がありません。注射や外科的処置に抵抗がある方でも挑戦しやすく、見た目の変化も自然なため、無理なく美しさを追求できる施術方法といえます。

即効性が高い

ハイフは施術直後から肌の引き締まりを実感できるケースが多く、短期間で効果を感じたい方にも適しています。その後もコラーゲンの生成が進むことで、1〜3ヵ月後にはさらなるハリや弾力が出て、より美しい肌へ導きます。

まとめ

この記事では、ハイフのデメリットや副作用、そして失敗を防ぐための具体的なポイントをなどを解説しました。

ハイフは、肌の奥深くに働きかけることでリフトアップや引き締め効果を得られる人気の美容施術です。メスを使わずに若々しさを取り戻せる反面、照射方法や肌状態によっては副作用や仕上がりに差が出ることもあります。

神経損傷やこけ感などのリスクを防ぐためには、信頼できる医療機関を選び、カウンセリングで施術内容を確認することが重要です。正しい知識と適切なケアを心がければ、ハイフは安全性が高く、将来的な健康や美肌維持にも効果的な治療となります。

当院には、ウルトラセルZiやウルトラセルQ+が導入されており、オーダーメイドプランを含む3つのプランから自分に合ったものを選択できます。施術経験が豊富で技術力の高い医師やナースが担当するため、たるみや小じわへの医療ハイフを検討している方は、ぜひご相談ください。

>>大阪の心斎橋・梅田でハイフを受けるならWクリニック

足立 真由美
この記事の監修者 医療法人 涼葵会 理事長 足立 真由美
美容医療の豊富な経験から美容医療の枠を超え、東洋医学・アーユルベーダ等のホリスティック医療を展開。「美は健康な身体から」をテーマに、美容クリニックとは思えない多彩なアプローチで、最新の美を提供する。
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