陥没乳頭は、手術やマッサージ、吸引器などで乳頭を引き出す治療を行う場合と、手術が必要な場合があります。 陥没乳頭とは、乳頭が内側に引っ込んでしまう状態のことです。

見た目や授乳のしづらさなど、さまざまな影響が考えられます。

女性にとってはデリケートな悩みであり、気軽に相談できないことも多いでしょう。

一番の問題は、身近な人に「実は乳首が…」とは相談しづらいこと。

誰にも打ち明けられず、悩みを抱えている人も少なくありません。

今回は、陥没乳頭を引き出す方法について、症状別に紹介します。自分に合った治療法を探している人は参考にしてください。

陥没乳頭の症状を紹介

陥没乳首の症状を相談する女性

陥没乳頭とは、乳頭が凹んで乳首が乳房に隠れる、または乳房が平坦な状態を示します。

乳管が十分に発育せず、乳腺とのバランスが取れていないのが原因です。

大きな分類では仮性と真性に別れていますが、グレードによっても分けられています。

ここでは、陥没乳頭のグレードと症状を紹介します。

陥没乳頭の種類とグレード

陥没乳頭は、症状によって3つのグレードに分かれています。

グレードの症状によって、治療法が検討されるので参考にしてください。

グレード 症状
グレードⅠ 刺激を与えると乳頭が突出し、ある程度の時間保持される
グレードⅡ 刺激を与えると乳頭が突出するが、維持できずに戻ってしまう
グレードⅢ 刺激を与えても、乳頭は突出しない

陥没乳頭を引き出す方法【症状別】

陥没乳頭を引き出す方法【症状別】

ここでは、陥没乳頭の引き出す治療法を症状別に紹介します。詳しく見ていきましょう。

Grade Ⅰ:マッサージや吸引器で刺激する

グレードⅠの場合は、突出後もある程度保持されるので、授乳に問題ない場合もあります。

乳頭や乳輪をマッサージすることで改善できる可能性があるので、挑戦してみるのもよいでしょう。

慣れないと、痛みや刺激が強く感じることもあるので注意は必要です。

また、吸引器を利用する方法もあります。

Amazonなどの通販サイトでも商品を購入できるので、気軽に手に入れられるでしょう。

Grade Ⅱ:吸引器や保存的治療、形成手術など

医師や症状によっても判断が分かれるGrade Ⅱ。より軽度なら、吸引器でも対応が可能となる場合もあるようです。

また、矯正器具を使った保存的治療や形成手術を選択する人も多く、これにより乳頭の位置を改善し、見た目や機能性を向上させることが期待できます。

また、手術を選択する方法もあります。

患者のニーズやライフスタイルに応じて選べるので、医師との十分な相談を行い、最適な方法を見つけましょう。

Grade Ⅲ:形成手術をおこなう

Grade Ⅲは、真性陥没乳頭とも呼ばれ、刺激を与えても乳首が出てこない状態を示します。

授乳が困難で、マッサージや保存的治療が難しい場合も多いです。

治療には、形成手術を提案されることが多く、妊娠前に準備する必要があります。

手術は、乳管や周囲の組織を考慮しながら、乳頭を正常な位置に戻すことを目的としています。

手術後は、乳頭の形状や機能が改善されることが期待できるでしょう。

乳首を引き出す吸引器の選び方

乳首を引き出す吸引器の選び方

陥没乳頭を改善するための吸引器を探すときには、その目的をはっきりとさせましょう。

乳頭を引き出す理由は主に2つあげられます。

  1. 授乳のために引き出す
  2. 陥没乳頭の改善をするために引き出す

授乳の直前に引き出すのと、凹んだ状態を直したいのでは、吸引器の選び方が変わります。

ここでは、陥没乳頭を改善する吸引器の選び方を紹介します。

商品の購入を検討している人は参考にしてください。

授乳のために引き出す

授乳のために一時的に乳頭を引き出すなら、ポンプ型吸引器やニップルフォーマーが人気です。

授乳中は、産婦人科や助産師に相談するとおすすめを教えてもらえます。

実際に商品を試す機会があれば、使いやすさなどを目安に選ぶとよいでしょう。

陥没乳頭の改善をするために引き出す

陥没乳頭の改善をするためには、キャップ型やシリコン型の装着するアイテムが有効です。

基本的に24時間装着し、陥没乳頭を改善します。

また、乳頭を引き出すのに有効なクリーム(医薬部外品)も発売されいます。

女性ホルモンの分泌促進する成分や硬くなった乳頭を柔らかくする成分が入ってる専用のクリームです。

陥没乳頭が軽度の場合は、試してみるのもよいでしょう。

吸引器を使うときの注意点

陥没乳頭の吸引器は、空気圧を使って引き出すものが多いです。

圧が強すぎて、鬱血したり痛くなったりする場合もあります。

また、24時間装着が必要な場合は、吸引の痛みやムレを感じることもあるので、気をつけましょう。

吸引器などは一度で簡単に治るものではありません。

商品によって相性もあるので、調整は必要です。

まとめ

陥没乳頭を気にする女性

陥没乳頭で乳首を引き出すには、グレードや症状に応じてマッサージや吸引器、矯正器具、形成手術などの手段があります。
授乳の問題や見た目を改善できるので、軽度でも手術を選ぶ人もいます。

手術以外の手段もあることを忘れずに、しっかり相談できるクリニックを探しましょう。

陥没乳頭の治療には、保険も適用できる場合があります。

早期に専門医に相談し、自分に合った方法を選ぶことで、見た目や機能改善が期待できるでしょう。

足立 真由美
この記事の監修者 医療法人 涼葵会 理事長 足立 真由美
美容医療の豊富な経験から美容医療の枠を超え、東洋医学・アーユルベーダ等のホリスティック医療を展開。「美は健康な身体から」をテーマに、美容クリニックとは思えない多彩なアプローチで、最新の美を提供する。
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