「乳首の陥没が気になるから治したい!」と悩みを抱える方は少なくありません。
陥没乳頭は乳首が内側に引っ込んだ状態のことで、美容クリニックの形成外科など医療機関にて修正治療をすることが可能です。
修正治療法には軽度から重度の陥没乳頭に応じて「埋没法」や「皮膚切開法」などがあり、場合によっては保険が適用されます。
この記事では、重度の陥没乳頭の主な原因やリスクなどについて解説します。
目次
陥没乳頭の主な原因
重度の陥没乳頭(かんぼつにゅうとう)とは乳頭が内側にくぼんでいる、あるいは平坦な状態の乳首を指します。
主な原因は、乳腺と乳管の成長発達のアンバランスです。
乳腺に対して乳管が短いと、乳首が内側に引っ張られて陥没乳頭になります。乳房が大きい方にも起こりやすいといわれています。
重度の陥没乳頭のリスク
陥没乳頭は引っ張るなどの刺激を与えることで乳頭が表に出る「仮性陥没乳頭」、強い刺激を加えても乳頭が出ない「真性陥没乳頭」に分かれており、重度の陥没乳頭は後者を指します。
陥没乳頭の主なリスク(デメリット)は、以下のとおりです。
- 授乳障害が起こる
- 乳腺炎などの感染症のリスクが高まる
- 心理的影響
中度から重度の陥没乳頭では授乳できない可能性が高まります。仮性陥没乳頭の場合は授乳が可能な場合もありますが、同じく乳腺炎発症のリスクは少なくありません。
また、重度の陥没乳頭は乳首の凹んだ乳頭部分に汚れがたまりやすく、雑菌が繁殖してしまいます。それにより合併症として「乳腺炎」という病気を引き起こしかねません。
乳腺炎が悪化すると膿がたまって乳房内に膿瘍ができてしまい、切開して排膿する処置が必要になることもあるので注意が必要です。
さらに、外見的な問題からコンプレックスを感じる方もいます。このように日常生活における不便や不快感を覚える方が多く、治療を検討するきっかけとなります。
重度の陥没乳頭に対する治療法
陥没乳頭は軽度であれば自然に治癒することもありますが、重度の場合は医療的な介入が必要になることがほとんどです。
ここでは、治療法とその選択肢について解説します。
手術での治療の選択肢
重度の陥没乳頭に対しては、外科手術が効果的とされています。主な手術の方法は以下のとおりです。
手術治療の種類 | 施術概要 |
---|---|
埋没法(軽度) | 短時間で治療が完了し、数ミリの切開で効果が期待できる |
難波法(やや重度) | 乳首の周囲を3箇所ほどZ型に切開する |
皮膚切開法(重度) | 乳管周囲の結合組織を解除しながら引っ張り出していく |
重度の陥没乳頭の方が皮膚切開法を受ける際、授乳の予定がある方のために乳管をできるだけ温存できるよう、乳管を切断したり傷つけたりしないように、可能な限り慎重に乳頭を引き出す作業が行われます。
通院ペースとして、手術後一週間で抜糸が必要であり、傷跡はほとんど目立たないとされています。
なお、手術は基本的に局所麻酔で行われますが、Wクリニックでは痛みに弱い方向けにリラックスできる笑気麻酔も用意しています。
手術以外の治療法
軽度から中度の場合は、手術以外の治療法として吸引器具や特定のマッサージ方法が推奨されることもあります。しかし、重度の場合は手術が優先されることが多いです。
治療に関するよくある質問
ここでは、陥没乳頭(重度)の治療に関するよくある質問とその回答をまとめています。
傷跡は目立ちますか?
手術直後は、麻酔や切開による腫れや縫合糸の影響で、どうしても傷跡が目立ちます。
しかし、術後7~14日ほどで抜糸が終わると、切開部分は治癒し、腫れも徐々に引いてきます。ぱっと見ではほとんど気にならない状態になることが多いです。
時間の経過とともに傷跡は周囲の肌と自然になじみ、人目を気にする必要はほとんどなくなるでしょう。
手術後、どれくらいで普段の生活に戻れますか?
シャワーは創部を濡らさないように注意すれば手術当日から可能なため、日常生活に大きな影響はありません。
ただし、術後1~2週間は腫れが生じる可能性があり、その間は飲酒や激しい運動、長時間の入浴は控えたほうが良いでしょう。
また、抜糸が完了するまでの7~14日間はブラジャーはソフトなものを使用し、乳頭周辺を圧迫しすぎないよう気をつけてください。
陥没乳頭の手術費用は保険適用の対象ですか?
陥没乳頭手術に保険が適応されるケースは、今後授乳に障害がある・困難であると思われる場合です。また、年齢が25~40歳未満の方に限り適応になります。
最終的には医師の診断によるため、まずは診察を受けることをおすすめします。
大阪エリアで重度の陥没乳頭治療はWクリニックで相談しよう
重度の陥没乳頭は、授乳困難や乳腺炎の発生、さらには心理的なストレスを引き起こす原因となります。
日常生活や健康に大きな影響を及ぼすことがありますが、適切な医療機関での治療によって、多くの問題は改善することが可能です。
大阪にあるWクリニックでは、専門の医師が状態に応じた効果的な治療を提供し、患者さん一人ひとりに合った最善の方法で対応しています。
重度の陥没乳頭に悩んでいる方は、まずは専門医の診断を受け、安心して治療を進めましょう。
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