Wクリニックの幹細胞療法

Wクリニックの幹細胞療法では、ご自身の体から幹細胞を少量採取し、厳格な管理のもと培養いたします。点滴や局所注射などで投与された幹細胞は、修復の必要な部位へ集まり、その組織を修復・再生します。

厚生労働省・再生医療等の提供計画に基づく管理のもと安全性高く高度な治療が期待できます。
自身の免疫細胞を培養し、体内に戻す手法であるため副作用が起こる心配がほとんどありません。
諦めていた症状に対して、治療の選択肢に取り入れる事ができる。また手術のような跡が残りません。

幹細胞を
10年間保管できます

Wクリニックでは幹細胞治療のオプションサービスとして幹細胞の長期保管プランをご用意しています。採取した幹細胞を最長10年間にわたり高品質な状態で保管し、将来の治療(投与)に備える事ができます。

第II種再生医療提供計画等提供許可取得済、
細胞加工施設届出済

幹細胞を用いる再生医療は、厚生労働省が認めた特定認定再生医療等委員会やその他の承認された機関による厳格な審査を受けます。これらの審査では、治療の妥当性、安全性、医師体制、および細胞加工管理体制が評価されます。
審査が承認されれば、治療計画は厚生労働省に提出され、承認後に初めて治療が行われることができます。
Wクリニックは正式なプロセスに従い、厚生労働省に第Ⅱ種再生医療等提供計画を提出し、計画番号を取得した認可医療施設です。

幹細胞とは?

体は60兆個の細胞でできており、一部の細胞は組織を形成する一方、他の細胞は分化できる幹細胞です。幹細胞は自己複製を行い、新しい組織へと分化していく必要があります。
近年、幹細胞の研究が医療分野で進んでおり、治療として使用されることがあります。幹細胞を採取し、指数関数的に増殖させてから損傷した部位に移植することで、再生医療が期待されます。幹細胞には3つの分類があります。

人口多能性幹細胞(iPS細胞)

山中教授(※)のチームが2006年に世界で初めて樹立に成功した幹細胞は、様々な組織や臓器の細胞に分化する能力と、ほぼ無限に増殖する能力を持っています。この細胞は、特定の遺伝子を導入することで、細胞を分化する前の状態に戻すことができます。

iPS細胞を医療に応用することで、病気や怪我などで失われた細胞をiPS細胞から作成して移植することができ、再生医療の実現が期待されています。ただし、iPS細胞を作成する際に使用する遺伝子の一部にはがん細胞を誘導する作用があるため、生体内で腫瘍化するリスクが指摘されています。

※山中伸弥(やまなかしんや)教授は京都大学iPS細胞研究所の所長。2012年にノーベル賞を受賞した日本の細胞生物学者です。2006年に、成体細胞を幹細胞に変換する方法を開発しました。これにより、倫理的問題を回避しながら、幹細胞研究が進展することが可能になりました。

胚性幹細胞(ES細胞)

人間の体はたくさんの細胞でできていますが、その細胞たちは元々は一つの受精卵からできています。受精卵の最初の段階で胚盤胞と呼ばれる部分から取り出した細胞がES細胞です。ES細胞は、iPS細胞と同じように、たくさんの種類の組織に分化することができる能力や、ほぼ無限に増殖することができる能力を持っています。ES細胞はiPS細胞と似たような能力を持っていますが、腫瘍化するリスクがないため、医療に使われることが期待されています。ただし、ES細胞を作るために受精卵を使うことは、倫理的な問題があるため、課題とされています。

間葉系幹細胞(MSC)

間葉系幹細胞は、脂肪、骨髄、歯などの組織から分離することができ、脂肪、骨、神経などに分化することができる幹細胞です。これらの幹細胞は、iPS細胞やES細胞とは異なり、ある程度分化が進んだ細胞を使用するため、分化の方向性を制限されます。

間葉系幹細胞は高い安全性が確認されており、すでに国内外で医療分野でさまざまな用途に応用されています。これらの幹細胞は、自己由来の細胞から分離され、骨細胞、軟骨細胞、神経細胞、筋肉細胞などにも分化することができます。幹細胞療法は、様々な病気の治療において有効性が認められており、今最も注目されている再生医療の一つです。

幹細胞療法の
副作用について

  1. 穿刺部の腫れ・赤み・かゆみ
  2. 関節の痛みや違和感、かゆみ、赤み、腫れなど

幹細胞療法において、自己由来細胞を使用することで、副作用のリスクは低いと考えられます。
自己由来細胞を使用することで、免疫拒絶反応や感染症のリスクを回避することができるからです。副作用がでた場合も2~3日の間におさまる傾向にあります。不安な点は医師まで気軽にご相談ください。

幹細胞療法の
活用例について

根本的な解決を目指して

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が過剰反応を起こし、長期にわたって炎症を繰り返す病気です。現在の一般的な治療の最終目標は、症状を抑え、日常生活に支障をきたさない状態を維持することです。スキンケアの改善やステロイド外用薬、タクロリムス軟膏などを用いた薬物療法、痒みに対する抗ヒスタミン剤の処方などが一般的な治療法です。
当院の再生医療では、患者様の脂肪組織から幹細胞を分離し、培養して患者様の静脈へ移植します。間葉系幹細胞が生産する成長因子には、炎症を緩和する作用や免疫を調整する作用があり、これらの作用がアトピー性皮膚炎の過剰免疫を抑え、炎症を鎮めることにより肌のバリア機能を正常な状態に整える効果が期待されます。

期待される効果

アトピー性皮膚炎による炎症(皮膚の乾燥や痒み、赤み、ただれ、水ぶくれ、ただれ、腫れ、痛み)を緩和し、随伴症状を改善する効果が期待されます。

幹細胞療法の流れ

患者様本人の脂肪組織を採取

患者様本人の脂肪組織を用いて治療を行うため、腹部に局所麻酔を行ったのち、脂肪組織の一部を採取させていただきます。

細胞を培養

脂肪組織から間葉系幹細胞を分離し、提携している細胞培養センターにて細胞を培養します。
(約1ヶ月程度)

品質チェック

品質管理検査を実施し、品質及び安全性に問題がないことを確認します。

治療開始

再び患者様に来院していただき、院内の点滴室にて幹細胞を静脈投与いたします。

幹細胞療法の
費用について

培養幹細胞点滴(MSC全身療法)

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