ヒアルロン酸は人の身体に存在する成分で美容には欠かせない成分です。最近はおでこをはじめ、顔の気になる部分にヒアルロン酸を注射する美容医療が人気です。

この記事ではおでこのヒアルロン酸注射のデメリットを解説します。また、施術前に知っておきたいリスクやほかの美容治療との違いも解説しています。

おでこの形やフェイスライン、ヒアルロン酸注射が気になっている方はぜひ参考にしてください。

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おでこのヒアルロン酸注射とは?

おでこのヒアルロン酸注射とはおでこにヒアルロン酸を注入しておでこに丸みを出す施術のことです。

メスを使わないのでダウンタイムが少なく、注入したいときに手軽にできることが特徴です。

おでこのヒアルロン酸で期待できる効果

おでこは顔の中では意識が低くヒアルロン酸注射を希望される方が少なそうなイメージですが、満足度が高くリピーターの方も多い施術です。おでこのヒアルロン酸注射では次のような効果が期待できます。

・おでこを理想の形に整えられる
・卵型のフェイスラインに近づく
・印象がやわらかくなる

おでこにヒアルロン酸注射をした際のデメリットを解説する前に、まずこれらの効果について詳しく紹介しましょう。

おでこを理想の形に整えられる

おでこを自分好みの形にしたいためにヒアルロン酸注射を検討する方がたくさんいます。

一般的に日本人のおでこは、髪の毛の生え際からカーブを描き途中から平坦になります。ヒアルロン酸を注入すれば平らな部分をこの緩いカーブに合わせられ、丸みを帯びたおでこになります。

横から見ると自然なカーブを描く、きれいなシルエットになるでしょう。

卵型のフェイスラインに近づく

ヒアルロン酸をこめかみに注入すると、こめかみがふっくらとして美しい卵型に近づきます。

何となくこめかみがへこんでいて、男っぽいゴツゴツした印象になり悩んでいる方もいるでしょう。おでこだけでなくこめかみにもヒアルロン酸を注入することで、おでこから頬に向けて丸みを帯びたきれいなフェイスラインになれます。

印象がやわらかくなる

ヒアルロン酸を注入する場所によっては、顔を柔らかい印象に改善できます。

おでこの低い位置にヒアルロン酸を注入しておでこのトップ位置を下げます。その結果、よりおでこに丸みが出てやわらかく優しい印象を与えることができます。面長を気にしている方も、丸く親しみやすいイメージになれるでしょう。

もちろんシワの軽減にも効果的なので、おでこに丸みが出るとともに若々しい印象に近づきます。

おでこのヒアルロン酸のデメリット

おでこのヒアルロン酸注射にはもちろん次のようなデメリットも存在します。

・繰り返すと不自然な顔になるかもしれない
・効果は永久に持続されない
・おでこに凹凸ができる可能性がある
・失明のリスクもある
・内出血が起こることがある
・アレルギー反応が出るかもしれない

これらについて順に解説します。

繰り返すと不自然な顔になるかもしれない

まず、繰り返し注射することで不自然な顔になる恐れがあることを覚えておきましょう。

ヒアルロン酸注射の効果は短い間しか持続しません。そのため繰り返し注射する方もたくさんいます。ヒアルロン酸を繰り返し注入すれば効果をキープできる反面、腫れぼったくなったり不自然な顔になったりすることもあります。

一度ヒアルロン酸を注入した顔に見慣れてしまうと効果が切れたときに我慢できなくなったり、もっと大きな効果が欲しくなったりするでしょう。

追加の注射に関しては医師とよく相談して進めていきましょう。

効果は永久に持続されない

上でも述べたようにヒアルロン酸注射の効果は永遠ではありません。

ヒアルロン酸は時間とともに体内に吸収されます。効果の持続期間は注入する製剤や個人によって異なりますが、半年〜2年程度と認識しておきましょう。ヒアルロン酸注射は1回あたりの施術料金は比較的安価ですが、定期的に追加注入の費用がかかります。

おでこに凹凸ができる可能性がある

おでこのヒアルロン酸注射によっておでこに凸凹ができることもあることをおぼえおきましょう。この原因は大きく分けて次の3つが考えられます。

・ヒアルロン酸の注入量が多すぎる
・ヒアルロン酸を1ヶ所のみに注入してしまう
・ヒアルロン酸薬剤が合わない

これらは医師の技術不足はもちろん、希望デザインの共有がお互いにしっかりできていないことが原因でもおこります。少しでもリスクを下げるために、施術前にしっかりと医師とカウンセリングをしましょう。

失明のリスクもある

おでこのヒアルロン酸注射でごくまれに失明することがあります。

ヒアルロン酸が誤っておでこに走っている血管に入ってしまうと、血管が詰まってしまうことがあります。眼球の血管が詰まり網膜細胞へ栄養が行かなくなり失明に至った症例もゼロではありません。

注射と聞けば簡単に思うかもしれませんが、ヒアルロン酸を安全に施術するには高度な技術を要します。失明のリスクを抑えるために経験豊富な信頼できる医師に施術してもらいましょう。

内出血が起こることがある

おでこは血管や神経が多いため注射により内出血が起こることがあります。

しかし、青あざになったり長い間内出血が続くことはほとんどありません。内出血してしまった場合でも1〜2日程度で治まることがほとんどです。

ヒアルロン酸注射をしてから24時間以内は再出血することもあるため、運動や長時間の入浴、飲酒などは避けましょう。

アレルギー反応が出るかもしれない

ヒアルロン酸注射では、まれに製剤中の化学物質でアレルギー反応を起こす方がいます。

ヒアルロン酸は元々人間の身体に存在する成分であるため、注入しても安全な施術とされています。しかし、注入するヒアルロン酸製剤の中には架橋剤と呼ばれる化学物質や、保存料が含まれています。

これらの物質にアレルギー反応を起こしてしまうケースがまれにあることも覚えておきましょう。

おでこのヒアルロン酸はこんな人におすすめ

これまで解説してきたようにおでこのヒアルロン酸注射にはデメリットもありますが、次のような方にはおすすめの美容施術です。

・ダウンタイムを抑えたい方
メスを使わず元々人間の身体にあるヒアルロン酸を注射するため、ダウンタイムは少ないといえます。ダウンタイムに時間を取られたくない方にはおすすめでしょう。

・希望のデザインに近づけたい方
ヒアルロン酸を注入する場所によって希望のデザインに近づけることが可能です。

・短時間の施術を望む方
ヒアルロン酸注射は1回あたり15〜20分で施術可能です。短時間で施術を受けたい方にはおすすめでしょう。

・繰り返し施術を受けることに抵抗のない方
ヒアルロン酸注射の効果は半年〜2年程度しか持続しません。効果を保つために継続して施術を受けることに対して抵抗のない方にはおすすめです。

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おでこのヒアルロン酸に失敗した場合の対処法

通常のメスを用いる美容整形では、一度受けた後は元に戻せないことが一般的です。しかし、ヒアルロン酸注射は仕上がりが気にいらなかった場合にはある程度元に戻せます。

どのような方法で元に戻せるのか、また元に戻らないことがあるのかを詳しく解説します。

ヒアルロン酸を溶かす

よくある方法は注入したヒアルロン酸を溶かしてリセットする方法です。

ヒアルロン酸を分解する酵素ヒアルロニダーゼを注射して、注入したヒアルロン酸を溶かします。ヒアルロニダーゼ注入後、数時間でヒアルロン酸は溶けます。もともと体内にあるヒアルロン酸も分解されますが、数日で回復するため元のおでこ以上に変にへこむ心配はありません。

この方法は仕上がりに満足いかなかったときだけでなく、注入したヒアルロン酸によっておでこに凸凹ができたときにも効果があります。

溶かしきれないと凹凸が残る可能性がある

ただし、ヒアルロニダーゼを注入しても溶かしきれず凹凸が残ることもあります。

何度もヒアルロン酸注射を受けていたり施術後年数が経ちすぎていたりすると、注入したヒアルロン酸の周囲に膜ができてしこりとなっていることがあります。ヒアルロニダーゼではヒアルロン酸を溶かせても膜を溶解できません。そのためしこりとして残ることがあります。

しこりが残る場合は切開してしこりを除去するか、脂肪を注入してかぶせるように目立たなくする処置をすることもあります。

おでこのヒアルロン酸以外の美容治療

おでこやこめかみへの美容治療はヒアルロン酸注射だけではありません。ここではヒアルロン酸以外でおすすめの施術を紹介します。

プロテーゼ

最初に紹介するのは、人間の軟骨組織に近いプロテーゼを改善したい部分に挿入する美容治療です。

おでこでも特にこめかみにプロテーゼを挿入し、ゴツゴツしたフェイスラインをなめらかな印象に改善できます。ヒアルロン酸と異なり、プロテーゼは体内に吸収されません。そのため効果が持続することが大きなメリットです。

ただし、プロテーゼを挿入するには切開が必要なため、身体への負担がかかることが大きなデメリットとなります。

ボトックス注射

ボトックス注射もおでこの美容治療におすすめです。

ボトックス注射とは、筋肉の緊張をゆるめる作用のある成分を注射して、シワやエラなどの悩みを軽減させる施術です。ヒアルロン酸注射がおでこの形を整えるのに対して、ボトックス注射はシワを目立たなくさせます。

効果がまったく異なるので、自分がどうなりたいのかよく考えて選びましょう。おでこの形は変えたくないけどシワが気になるという方には、ボトックス注射をおすすめします。

脂肪注入

最後におすすめする施術は脂肪注入です。

脂肪注入は自分の太ももや二の腕などから採取した脂肪を、顔のへこみが気になる部分に注入して形を整える施術です。ヒアルロン酸注射と同じような効果が期待できます。

脂肪注入のメリットは、ヒアルロン酸注射に比べて効果の持続期間が長いことでしょう。ヒアルロン酸注射は半年〜2年程度しか持続しません。一方、脂肪注入は注入した脂肪が自分の体として定着すれば3年〜5年、長いと半永久的に持続します。

自分の脂肪を採取するため、若干ダウンタイムがヒアルロン酸注射に比べて長くなりますが、切開するわけではないので気にするほどの違いではないでしょう。

ただし、脂肪注入は採取する脂肪が少ないやせ形の方には向いていません。また、担当医の技術力によって仕上がりに差が出やすいことに注意してください。

おでこのヒアルロン酸に関するよくある質問

ここでは、おでこのヒアルロン酸注射に関するよくある質問に対して答えていきます。おでこのヒアルロン酸注射が気になる方は参考にしてください。

おでこにヒアルロン酸をいれると落ちてくるの?

おでこに注入したヒアルロン酸が落ちてくる可能性はほぼありません。

ヒアルロン酸は、種類によって分子の大きさや弾性、凝集性が異なります。おでこに使用するヒアルロン酸は分子が大きく弾性が高いものを使用するため、移動することは考えられません。

誤って分子の小さなサラサラのヒアルロン酸を、ありえないくらい大量に注入しない限りおこらないので安心してください。

おでこのヒアルロン酸で失敗しないためには?

おでこのヒアルロン酸注射で失敗しないためには次の2点に注意しましょう。

・ヒアルロン酸注射を得意とするクリニックを選ぶ
ヒアルロン酸注射施術の仕上がりは医師の技術によって大きく異なります。施術経験が豊富な医師が在籍しているクリニックを選ぶことで、失敗の心配も少なく、仕上がりの満足度が変わってきます。

・カウンセリングからアフターケアまでの流れがしっかりしているクリニックを選ぶ
カウンセリングから診察、施術までの流れがしっかりしているクリニックを選びましょう。施術方法や料金体制だけでなく、リスクやアフターケアについての説明がしっかりしていると、初めてヒアルロン酸注入を受ける場合でも安心できるでしょう。

おでこのヒアルロン酸にはダウンタイムはある?

ヒアルロン酸注射では大きなダウンタイムはありません。

実際の施術例を見ても大きなダウンタイムはなく、施術後は注射の箇所に極小のテープだけを張って帰宅しています。

ただし、おでこには毛細血管や細かな神経が走っているため内出血や腫れが起こる可能性があります。施術後はクリニックで受けた注意事項をしっかり守りましょう。

おでこのヒアルロン酸にはどれくらい注入するの?

おでこに注入するヒアルロン酸の量は、患者の状態や目的により異なります。

おでこのしわは2㏄程度、おでこに丸みをつけたりへこみを改善する場合で5cc程度になります。

もちろん、しっかり医師と相談して量を決定するので気になる方はクリニックで聞いてみましょう。

まとめ

おでこにヒアルロン酸を注射することで、平坦な部分やへこみが気になる部分に丸みを持たせられます。

しかし、おでこのヒアルロン酸注入の効果は永遠ではないために、効果が切れる度に施術を繰り返さなくてないけません。もちろん注射といっても多少のリスクはあります。

自分でデメリットも理解したうえであれば、おでこのヒアルロン酸を注射は手軽でダウンタイムも少ないおすすめの施術です。気になる部分に丸みを持たせて理想のフェイスラインを手に入れましょう。

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記事監修医師プロフィール

Kaoru Matsui

Wクリニック福岡院院長

松井 郁

2001年 福岡大学医学部医学科 卒業
2003年 福岡大学病院
2008年 独立行政法人九州がんセンター
2009年 福岡医科歯科大学病院
2010年 福岡大学筑紫病院
2013年 医療法人 天翠会 小倉きふね病院
2021年 Wクリニック 勤務

日本美容外科学会所属