ボトックスは、顔や体のパーツごとに施術可能な美容医療です。気になるパーツの見た目を、希望するイメージに近づけられると人気です。

この記事では、目の下に施すボトックスについて詳しく解説していきます。施術効果や費用相場、気になる失敗例なども合わせて紹介します。

目の下のボトックスを受けようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

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目の下のボトックスの効果

ボトックスは、ボツリヌス菌が分泌する「ボツリヌストキシン」と呼ばれる毒素を利用します。では、目の下のボトックスにはどのような効果があるのでしょうか。ここでは、目の下のボトックスの効果について詳しく解説します。

目の下のシワを改善する

目の下のボトックスには、シワを改善する効果が期待できます。

目の周りには表情ジワと呼ばれる細かいシワができやすいため、コンプレックスに感じる方も多いのではないでしょうか。目の周りのシワは、筋肉の緊張によってできてしまいます。そこで、ボトックスを打つことによって目の周りの眼輪筋がゆるみ、目の周辺のシワを目立たなくしてくれるのです。

目尻を下げて優しい印象を与える

目の下のボトックスには、目尻を下げる効果も期待できます。目尻が下がることによって、見た目を優しい印象に変えることが可能です。

ボトックスを打つことで眼輪筋の発達による緊張を抑え、目尻が自然に下がります。

目の下のボトックスはこんな人におすすめ

目の下のボトックスの主な効果について先述しましたが、どのような方におすすめなのでしょうか。ここでは、目の下のボトックスがおすすめな方をまとめました。

【目の下のボトックスがおすすめな方】

  • つり目のきつい印象を和らげたい
  • 目を大きく見せたい
  • アーモンドアイになりたい
  • 自然なたれ目になりたい
  • 手術に恐怖心がある
  • ダウンタイムが短いほうが良い

目の下のボトックスは、大がかりな手術とは違い注射での注入であるため、ダウンタイムの短さや手術による恐怖心がないといったメリットがあります。そのため、コンプレックスはあるけれど踏み切れない、という方にもおすすめの施術です。

目の下のボトックスはこんな人にはおすすめできない

目の下のボトックスには、おすすめできない方もいます。

【目の下のボトックスがおすすめできない方】

  • 妊娠中の方やその可能性がある方
  • 薬剤アレルギーのある方
  • 重篤な既往症や持病のある方

目の下のボトックスは、大がかりな手術ではないものの薬剤を注入するものであるためおすすめできない方もいます。上記のような方以外でも、不安な場合には施術を受ける前に医師の相談を受けると安心です。

目の下のボトックスの費用相場

目の下のボトックスの費用相場は、一般的に3,000〜50,000円程度です。

注入箇所の数や使用薬剤の違い、オプションの麻酔などによって多少の変動はありますが、一般的な施術費用はおおむね上記の幅に収まることが多いです。

一方で、相場よりも極端に安い価格を打ち出しているクリニックもあり、価格の安さに惹かれてしまいがちです。しかし一般的な相場からかけ離れた安さの場合、安全性が保証されていない薬剤を使用している可能性もあります。安全な施術を受けるためにも、一般的な相場に近いクリニックを選ぶことをおすすめします。

目の下のボトックスの施術方法

目の下のボトックスの施術方法とは、どのようなものなのでしょうか。ここでは、目の下のボトックスの注入箇所や、施術の流れについて解説していきます。

目の下のボトックスはどこにうつ?

目の下のボトックスは、期待する効果によって打つ箇所が異なります。

目の下や目尻にボトックスを打つことで、眼輪筋が緩み、目尻のシワ改善やたれ目にする効果が期待できます。また、目頭のシワに悩んでいる場合は目頭の下にボトックスを注入することで効果が期待できるでしょう。

どのような効果を期待するかどうかでボトックスを打つ箇所が異なるため、施術前のカウンセリングで相談すると良いでしょう。

目の下のボトックスの施術の流れ

目の下のボトックスの施術の流れを以下にまとめました。

【目の下のボトックスの施術の流れ】

  • カウンセリングを受ける
  • 洗顔をしてメイクを落とす
  • ボトックス注入
  • 施術終了

施術前のカウンセリングでは、どのような効果を希望するのかを伝え、ボトックスの注入箇所などを相談します。施術箇所を冷却してから行いますが、施術自体は数分で終了します。

ダウンタイムがほとんどないため、施術後すぐにメイクをして帰宅することも可能です。

目の下のボトックスの施術後の経過

目の下にボトックスを注入する施術を受けたあと、早い方だと3〜4日程度でその効果を実感できます。また、長くとも1週間から10日ほどで効果を実感できる方がほとんどです。

目の下のボトックスにはダウンタイムがほとんどないため、メイクやシャワーは施術後すぐから可能です。中には施術箇所の赤みや腫れ、内出血などがみられるケースもありますが、多くの場合は2〜3日から1週間程度で改善することがほとんどです。

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目の下のボトックスの注意点

目の下のボトックスには、以下のようにいくつか注意点もあります。

  • ボトックスによってシワなどの悩みが完全に解消するわけではない
  • 施術後に内出血などの症状が出ることもある
  • ボトックスだけでは効果が充分でないこともある

目の下のボトックスは、目尻や目頭のシワの改善やつり目の改善などの効果が期待できますが、完全に解消するわけではないことに注意が必要です。ボトックスだけでなく、ヒアルロン酸などを併用する方がより高い効果が得られるケースもあります。

また、ダウンタイムがほとんどないといわれる目の下のボトックスですが、施術後に内出血がみられることもあります。

目の下のボトックスの失敗例

ダウンタイムもほとんどなく施術時間も短くて済むことから、手軽に受けられるのが目の下のボトックスです。しかし、目の下のボトックスにもまれに失敗例は存在します。ここでは、目の下のボトックスの施術の失敗例について紹介します。

涙袋がなくなる

目の下にボトックスを注入する施術を受けることで、まれに涙袋が無くなってしまうことがあります。

ボトックスは、眼輪筋の緊張を緩めて目尻のシワを改善したりつり目をやわらげたりする効果が期待できます。その際、眼輪筋が弱くなることで涙袋がなくなってしまうのです。

うまく笑えなくなる

ボトックスを打つことでうまく笑えなくなる、という副作用が表れるケースもあります。

シワ改善などの効果を実感するためには、目の周りの効果に適した箇所にボトックスを打つ必要があります。筋肉のつき方には個人差があるため、その差や症状によってボトックスを打つ箇所や薬剤の量を調整しなければなりません。

非常に繊細な技術が必要であるため、薬剤の量が多すぎる場合や注入箇所に偏りが出た場合、目の周りに違和感が残ることもあるのです。そのため、表情が硬く見えてしまい、笑顔が不自然に見えてしまうことが考えられます。

シワが深くなる

目の下にボトックスを注入後、かえってシワが深くなってしまうという症状が出てしまうケースがあります。

ボトックスは、目の周りの筋肉に薬剤を打つことで効果を期待するものです。しかし、目の周りの眼輪筋は他の筋肉ともつながっており、影響を与え合っています。そのため、どこか一部が弛緩することで、その働きを補おうと必要以上に緊張状態を作り出してしまいます。その結果、施術前よりシワが深くなってしまうのです。

目が開けにくくなる

目の下のボトックスのあと、目が開けにくくなる症状が出る方もいます。

ボトックスの注入によって眼輪筋の働きを弱め、シワやつり目を改善します。その結果、筋肉の収縮力が弱くなり、瞼を持ち上げることが難しくなってしまいます。

目の下のボトックスで失敗しないためにはどうする?

目の下のボトックスには、コンプレックスを解消する効果が期待できます。しかし、先述したように、失敗例もゼロではありません。では、目の下のボトックスで失敗しないためにはどのようなことに注意したらよいのでしょうか。

ここでは、目の下のボトックスで失敗しないための注意点について解説します。

クリニックのコンプライアンスを確認する

目の下のボトックスで失敗しないためには、クリニックのコンプライアンスを確認することが大切です。

目の下のボトックスの施術を行うクリニックでは、公式サイトなどで安全面での規定などについて説明しているケースも多いです。クリニックの中には、ボトックスの施術にあたる医師の経験年数や施術実績を独自に定めている場合があります。

目の下のボトックスを受けることを検討している方は、このような情報を確認しておくことで施術の失敗や副作用を避けることができるでしょう。

悩みに寄り添ってくれるか確認する

目の下のボトックスで失敗しないためには、患者の悩みに寄り添ってくれるクリニックであることも重要なポイントです。

必ず効果が出る、と断言していない
施術料金が相場からかけ離れていない
口コミや評判が良い

上記のようなポイントに気をつけ、利益だけを重視した経営を行うクリニックを避け、悩みに寄り添ってくれるクリニックを選びましょう。

目の下のボトックスに関するよくある質問

目の下のボトックスを受けたいと考える方の中には、疑問や不安を持つ方も多いのではないでしょうか。ここでは、目の下のボトックスに関するよくある質問を紹介します。

目の下のボトックスは痛いですか?

目の下のボトックスには、他の注射を打つ際と同じような針を刺す痛みはあります。

ただし、痛みの感じ方には個人差があるため、不安がある場合には施術前のカウンセリングで医師に相談してみると良いでしょう。

目の下のボトックスに副作用はありますか?

目の下のボトックスを受ける際、副作用を心配する方も多いのではないでしょうか。

ボトックス注入による副作用には、内出血による赤みや腫れなどがみられます。しかし、ボトックスの効果は時間の経過とともに薄れるため、これらの副作用も徐々に落ち着いていきます。また、目の下のボトックスにはダウンタイムがほとんどないため、内出血の赤みなどはメイクでカバーすることも可能です。

これらの副作用は決して重篤なものではありませんが、不安な場合には施術前のカウンセリングなどで相談しましょう。

まとめ

この記事では、目の下のボトックスの効果や費用相場について詳しく解説しました。

目の下のボトックスは、大がかりな美容整形手術に比べるとダウンタイムがほとんどなく、副作用も軽微であることが多いです。しかし、顔に針を刺す施術であるため、失敗や副作用に対する不安を持つ方も少なくありません。

そのような不安がある場合には、豊富な実績のあるクリニックや良い口コミや評判が聞かれるクリニックを選び、不安や疑問はカウンセリングで解消すると良いでしょう。

目の周りにコンプレックスがあり、ボトックスの施術を検討している方は、この記事をぜひ参考にしてください。

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記事監修医師プロフィール

Kaoru Matsui

Wクリニック福岡院院長

松井 郁

2001年 福岡大学医学部医学科 卒業
2003年 福岡大学病院
2008年 独立行政法人九州がんセンター
2009年 福岡医科歯科大学病院
2010年 福岡大学筑紫病院
2013年 医療法人 天翠会 小倉きふね病院
2021年 Wクリニック 勤務

日本美容外科学会所属