額のしわを改善し、若返りと美しさを目的としたボトックス注射は多くの方から人気を集めています。しかし、「額のボトックス注射で目が小さくなった」という声もあるため、不安と感じる方もいるでしょう。

この記事では、額のボトックス注射で目が小さくなるのは本当なのかについて詳しく解説します。あわせて、額のボトックス注射で目を小さくするのを防ぐ方法や目が小さくなってしまったときの対処法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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額のボトックス注射で目が小さくなるのは本当?

額にボトックス注射をすると、目が小さくなる場合もありますが、4~6ヶ月ほど経つと、元に戻ります。目を開ける際にまぶたの筋肉を使用しますが、この筋肉が弱いと額にある前頭筋に頼るため額のしわができやすくなってしまいます。

特に、目を大きく開ける際に前頭筋を使う方が多いです。ボトックス注射は筋肉を動かないようにし、しわを改善する効果があるため、額に打つことで前頭筋の力が弱まります。そのため、前頭筋を利用して目を開けている方は、まぶたが重く感じ、目が小さくなったと感じてしまうのです。

額のボトックス注射で目が小さくなる原因

ここからは、額のボトックス注射で目が小さくなる原因を解説します。額のボトックス注射で目が小さくなる原因は、以下のとおりです。

  • 眉を持ちあげる癖がある
  • ボトックスが効きすぎている
  • まぶたが垂れ下がっている

1つずつ詳しくみていきましょう。

眉を持ち上げる癖がある

普段から眉を持ちあげる癖がある場合、ボトックス注射をすることで、目が小さくなったと感じることがあります。眉を持ち上げる癖がある方のほとんどは、額の筋肉である前頭筋を動かしていることが多いです。前頭筋の動きで目も開くため、目の周りの筋肉が弱い方が多いです。

ボトックス注射は前頭筋の動きを止め、表情じわを目立たないようにする効果があります。そのため、額にボトックス注射をすると前頭筋が動きにくくなります。

ボトックスが効きすぎている

ボトックスが効きすぎると、目が開けづらかったり、まぶたが重く感じたりする場合があります。ボトックスの注入量が多く、効きすぎる原因と考えられます。注入量が多すぎると、前頭筋が動かず眉が下がります。

ボトックスが効きすぎた場合、額のしわには効果がありますが、その分額の筋肉は動きづらいです。また、眉の近くにボトックスを注入した場合も、目の周りの筋肉まで動かなくなり、目が開けにくくなります。しわの位置や深さだけでなく、注入する位置や量にも注意が必要です。

まぶたが垂れ下がっている

まぶたが垂れ下がっている状態でボトックス注射をすると、更にまぶたが下がり、目が小さくみえてしまいます。また、まぶたが左右非対称の方がボトックス注射を行うことで、更に左右の差が開く可能性があります。

目が左右対称の方はめずらしく、非対称の方がほとんどなので、バランスよく注入するなどの注意が必要です。眼瞼下垂(がんけんかすい)というまぶたが下がり気味な方も同様です。更にまぶたが下がり、悪化する可能性があるため、注意しましょう。

額のボトックス注射が向いている人

額のボトックス注射が向いている人は、以下のとおりです。

  • おでこをよく動かす方
  • まぶたがたるんでいない方
  • まぶたの筋肉がしっかり機能している方
  • 額の皮膚のたるみが少ない方

ボトックス注射は筋肉に作用します。額をよく動かす方は、前頭筋が発達しているため、ボトックス注射が効果的です。また、まぶたがたるんでおらず、筋肉が機能している二重まぶたの方にも向いています。皮膚のたるみが少なくても、額のしわはできるのですが、額もまぶたと同様で、たるみがない方がボトックス注射の効果がみられます。

額のボトックス注射が向いていない人

額のボトックス注射が向いていない人は、以下のとおりです。

  • 眼瞼下垂の方
  • まぶたがたるんでいる方
  • 額の皮膚が余っている方

眼瞼下垂とは、まぶたが下がって見えづらくなる状態のことです。眼瞼下垂に加え、まぶたのたるみが重度の方も額のボトックス注射に適していません。

額の皮膚が余っている方は、骨が減って皮膚のコラーゲンが減少している状態です。そのため、ボトックス注射を受けるには、まず眼瞼下垂を治す手術や、まぶたのたるみを取る手術が必要です。皮膚が余っている方は、少なめ目のボトックスとヒアルロン酸を併用すると良いでしょう。

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額のボトックス注射で目が小さくなるのを防ぐ方法

ここからは、額のボトックス注射で目が小さくなるのを防ぐ方法を紹介します。額のボトックス注射で目が小さくなるのを防ぐ方法は、以下のとおりです。

  • 左右の注入量・位置を調整する
  • ボトックスの注入量を少なくする
  • 疾患の治療を先に行う
  • ヒアルロン酸注入に変える

1つずつ詳しくみていきましょう。

左右の注入量・位置を調整する

ボトックスを注入する際、始めは量を少なめにし、左右のバランスを見ながら注入することで理想の仕上がりに近づけます。人の顔には左右差があり、まぶたの厚みや形にも個人差があることが理由です。

様子をみながら調整していくことで、それぞれに合ったベストな注入量や位置がわかります。理想の仕上がりは、表情が不自然になることなく、額のしわが改善することです。ベストな左右の注入量や位置がわかるようになるには、数回調整する必要があります。医師と相談しながら進めていくことが大切です。

ボトックスの注入量を少なくする

ボトックスの注入量を少なくすることで、眉が下がって目が小さくなるのを防ぐ効果があります。特にまぶたが重めの方は気を付けて、初めは少量の注入で様子をみながら進めていくと良いでしょう。ただし、量が少ない分ボトックスの効果も減少します。施術後しわが残ったり、しわが戻るのが早かったりしますが、目が小さくなるリスクも少なくなるため、少しずつ調整しながら進めていきましょう。

疾患の治療を先におこなう

重度の眼瞼下垂やまぶたのたるみがある方は、注射前に疾患の治療が必要です。疾患が原因で額のしわが目立っていることもあるため、根本的な問題から解決する必要があります。なぜなら、ボトックス注射だけでは解決できない、かえって目が小さくなり悪化してしまう可能性があるためです。先に疾患の治療をすれば、まぶたが楽に開くようになり、額のしわの改善につながることも予測できます。

ヒアルロン酸注入に変える

額のしわの改善には、ヒアルロン酸注入も効果的で、目が小さくなるリスクもありません。ヒアルロン酸注入は、肌を引き上げしわの深さを浅くする効果が期待できます。額の形を美しく整えるのにも効果的です。注入してすぐ効果がみられますが、永久に続くわけではありません。ヒアルロン酸が体内に吸収されると額にしわが現れるため、定期的に注入する必要があります。

高い技術力・経験を持った医師に施術してもらう

ボトックス注入は繊細で難しい施術になるため、高い技術力があり経験が豊富な医師を選びましょう。経験や技術が浅い医師による施術は、注入量や左右のバランスが上手く取れず、目が小さくみえる原因になってしまいます。技術と経験がある医師には以下のような特徴があります。

  • ボトックス注射の症例数が多い
  • アフターフォローがある
  • メリットとデメリットを説明してくれる
  • アラガン社ボトックスの認定医

アラガン社のボトックスは、厚生労働省が新薬として認証した医薬品です。アラガン社が認めた確かな技術で患者を施術できる医師をアラガン社ボトックスの認定医といいます。どのようなボトックスを打つかも、重要です。

額のボトックス注射で目が小さくなってしまったときの対処法

額のボトックス注射後に目が小さくなってしまった場合、すぐにできる対処法はないため、効果が切れるまで待つしかありません。基本的に、額のボトックス注射は、施術から3ヶ月ほど経つと症状が収まってくるでしょう。

どうしても症状が気になる方は、眉毛を下げる筋肉にボトックスを注入することで、わずかに改善する場合もあります。目の周囲を覆う眼輪筋(がんりんきん)や鼻に横じわを作る鼻根筋(びこんきん)への注入です。

また、ボトックスの効果を弱める「アセチルコリン塩化物」という薬剤を注入する方法もあります。アセチルコリン塩化物の場合、効果は数日で失われるため、注入を数回繰り返す必要があります。どちらも信頼できる医師に相談して対処するようにしましょう。

額のボトックス注射で目が小さくなることに関するよくある質問

額のボトックス注射で目が小さくなる件について詳しく解説してきましたが、不安や疑問を感じている方もいるでしょう。ここからは、額のボトックス注射で目が小さくなることに関する質問をまとめました。

ボトックス注射でまぶたが下がるのはいつまで続く?

ボトックス注射でまぶたが下がるのは、施術から4〜6ヶ月程度続きます。個人差はありますが、施術から4ヶ月程度経つと少しずつボトックスの効果が切れはじめ、それに伴いまぶたも徐々に元に戻ります。すぐに戻すことはできないため、効果が切れるのを待ちましょう。

額のボトックス注射で目が重いと感じるのはいつまで続く?

額のボトックス注射で目が重いと感じるのは、施術後1〜2週間程度です。ボトックスの効果は、施術後2日〜1週間程度で出始めます。同時に額がつっぱった感じもしますが、目の重みと同じように、1〜2週間程度かけて少しずつ収まっていきます。

まとめ

この記事では、額のボトックス注射で目が小さくなる理由や対処法について解説してきました。施術後に目が小さくなるのはすぐには解決しませんが、4〜6ヶ月程度で元に戻ります。目のたるみや眼瞼下垂の恐れがある方は、悪化する可能性があるため、施術前に疾患の治療が必要です。額にボトックスを注入する量や位置を調整すれば、目が小さくなるのを防げます。技術や経験がある医師がいるクリニックを選び、ぜひ理想の仕上がりを目指してください。

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記事監修医師プロフィール

Kaoru Matsui

Wクリニック福岡院院長

松井 郁

2001年 福岡大学医学部医学科 卒業
2003年 福岡大学病院
2008年 独立行政法人九州がんセンター
2009年 福岡医科歯科大学病院
2010年 福岡大学筑紫病院
2013年 医療法人 天翠会 小倉きふね病院
2021年 Wクリニック 勤務

日本美容外科学会所属