私たちの「健康を守るため」「美しさを保つため」などにエクソソームの研究が注目されています。

そのエクソソームですが、私たちの体の中の細胞だけではなく、身近な食品の細胞からも分泌されているのをご存じですか?

ここでは、エクソソームを含む食品に関してやエクソソームの私たちの体への影響について分かりやすく解説します。

これを読むと、今後私たちの未来はエクソソームが握っていることが分かりますよ。

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エクソソームを含む食品は私たちの身近にもたくさんある


私たちの体の中の細胞は、常に「エクソソーム」を分泌していますが、野菜や果物、牛乳などの細胞からも分泌されています。

どんな食品の細胞から分泌されているのでしょうか。

エクソソームを含む食品にはどんなものがある?

エクソソームは適したタイミングに体の目的部位に有効成分を確実に届ける運び屋として注目を浴びています。

これを通称「DDS」と言いますが、今までそのDDSとして回収されてきた「リポソーム」や「高分子ミセル」などのナノサイズの合成脂質に比べ、食品の細胞から分泌されるエクソソームは

・毒性が低い

・安価で手に入る

・大量に回収できる

という利点があり、多くの食品の細胞から回収できないかと研究が進んでいます。

エクソソームを含む食品は牛乳、レモン、キウイ、ブドウ、ミカン、リンゴ、トマト、バナナ、ショウガ、鶏肉、サバ身、鶏のたまご…と多岐に亘ることが判明しています。

私たちの身近にもたくさんエクソソームを含む食品がありますね。

食品の細胞から分泌されるエクソソームの効能・効果は?

多くの食品の細胞からエクソソームが分泌されることが分かりましたが、そのエクソソームは体にどんな効能・効果があるのでしょうか?

ショウガには、「アルコール性の肝障害」を予防する効果があると実験で確認されています。

二匹のマウスを使い、一匹にだけショウガの細胞から分泌されたエクソソームを投与して、二匹のマウスに同じ量のアルコールを摂取させるという実験をしました。

するとエクソソームを投与したマウスの方が、ASTの数値(アルコール肝障害の指標となる酵素)が低かったのです。

これはショウガの細胞から分泌されたエクソソームが、肝臓のダメージを保護するよう働きかけたと考えられます。

また、マウスを使った実験で、鶏のたまごの細胞から分泌されるエクソソームは動脈硬化を抑えたり、記憶力を上げるといった効果が確認されています。

これからさらに多くのエクソソームを含む食品を研究することで、私たちの生活に必ず有効な情報が発見されるに違いありません。

エクソソームとは体中を循環しているカプセル状の物質

人の体の中の細胞や、食品の細胞から分泌されるエクソソームですが、そもそもどういったものなのでしょうか。

エクソソーム(エキソソーム)とは、体内の多くの細胞から分泌され、血液や尿、唾液、髄液、母乳…など様々な体液に存在し、体中を循環しているカプセル状の物質のことを言います。

重要な役割は、細胞間のコミュニケーションツールに使われているということです。

エクソソームはそのカプセル状の内部に核酸やタンパク質などを含み、分泌した細胞のマイクロRNAやメッセンジャーRNAといった核酸を伝達するDDSとしての役割を担っています。

エクソソームとは私たちの体にどういった影響力をもたらすのか

エクソソームとは「細胞間をつなぐコミュニケーションツールの役割」を担っていると説明しましたが、結局のところ私たちの体にどういった情報を流し、どんな影響力があるのでしょうか?

エクソソームはがん細胞の転移にも関係している

コミュニケーションツールとしてのエクソソームですが、がんの転移に大きく関係していることが判明しています。

エクソソームは常に体の中を循環し、何か病気に侵されると特に多く分泌されるようになります。

それはがん細胞も一緒で、エクソソームを分泌し、他の臓器に悪い情報を運ぶのです。

卵巣がんを例にすると、腹膜への転移にエクソソームが関係しています。

通常であれば、腹膜への転移はいろいろなバリアがあり、そう簡単には転移できないものですが、卵巣がんの細胞から分泌されたエクソソームが腹膜へと付着すると、そのまま「がん細胞を侵入させてもいい」と悪い情報を流します。

その結果、侵入した場所から穴が空き、どんどん侵入し増殖…、エクソソームが悪いコミュニケーションツールとしての役割を果たしてしまうのです。

エクソソームのこの悪いコミュニケーションツールとしての役割はがんの他、認知症や神経難病の進行にも関連があると判明しています。

エクソソームは若返りをサポート

しかし、悪い情報を運ぶコミュニケーションツールとしての役割だけではありません。

肌や髪の細胞同士がエクソソームのやりとりをしていることが判明しました。

それを若返りの治療に生かすため美容業界で研究が進み、その結果、エクソソームを含む注射や点滴が開発され、

・免疫力の向上

・体力の向上

・美肌効果

・しわやしみの改善

・薄毛治療

…など、うれしい効果が。

また、化粧品にもエクソソームが利用され始め、エクソソームを配合した美容液なども登場してきました。

エクソソームは細胞に対し「親和性」が高いことが分かっています。

そのため、化粧品の使用成分を目的部位に確実に届けるDDSとしての役割が応用され、美肌や若返りなどに対し、効果的なアプローチが可能になりました。

エクソソームは不妊治療に期待されている

また、研究途中ではありますが、今後不妊治療にもエクソソームは大きな役割を期待されています。

実は卵子もエクソソームを分泌しているのですが、卵子にエクソソームがあることによって精子が中に侵入し、無事受精することができます。

逆に言うと、エクソソームのない卵子の場合、精子が中へ入ることができず、受精ができないのです。

この原理を研究・利用し、今後不妊治療への応用が期待されています。

最後に


エクソソームを含む食品は牛乳、レモン、キウイ、ブドウ、ミカン、リンゴ、トマト、バナナ、ショウガ、鶏肉、サバ身、鶏のたまご…と多岐に亘り、私たちの身近に存在しています。

今後研究が進み、もっと多くの食品からもエクソソームを回収し私たちの健康や美容に役立つような有効な情報が手に入ることでしょう。

そのためには、エクソソーム自体の性質・役割に対し理解を深めることが大切です。

まだまだ解明されていないエクソソームについて今後の研究を通し、さらにDDSに応用できる知見が得られるといいですね。

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記事監修医師プロフィール

Kaoru Matsui

Wクリニック福岡院院長

松井 郁

2001年 福岡大学医学部医学科 卒業
2003年 福岡大学病院
2008年 独立行政法人九州がんセンター
2009年 福岡医科歯科大学病院
2010年 福岡大学筑紫病院
2013年 医療法人 天翠会 小倉きふね病院
2021年 Wクリニック 勤務

日本美容外科学会所属