肩ボトックスで肩こりが解消できる？肩ボトックスで期待できる効果や施術の流れを解説

この記事を読んでいる方の中には、「肩こりがひどく、マッサージを受けても改善しない」「結婚式の予定があり、デコルテラインをキレイに見せたい」といった悩みを抱えている方が多くいるでしょう。そんな悩みに効果的な治療なのが肩ボトックスです。

肩ボトックスでは、肩まわりの様々な症状を軽減する効果が期待できます。

そこでこの記事では、肩ボトックスの特徴、具体的な効果や持続期間、副作用などについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。

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ボトックス治療とは？

そもそもボトックス治療とは、ボツリヌス菌が作る天然のタンパク質（A型ボツリヌス毒素）を有効成分とする薬剤を筋肉内に注射し、筋肉を弛緩させることで体の不調を改善する治療法です。

A型ボツリヌス毒素は、毒素を分解・精製したものであり、有害物質は含まれていません。また、ボトックス注射の効果は半永久的ではないため、定期的な治療が必要です。しかし、メスを使わない、目立ったダウンタイムや副作用がない等のメリットが多くの方から人気を集めています。

肩ボトックスの特徴

肩ボトックスは、僧帽筋にボトックスを注入し、肩の盛り上がりや肩こり等を改善する治療です。ここでは、肩ボトックスの特徴について詳しく解説します。

肩こりや肩のハリを根本から解決する

多くの方が抱える代表的な身体の悩みの1つに「肩こり」があります。

厚生労働省の国民生活基礎調査（2022（令和４）年　国民生活基礎調査の概況／Ⅲ　世帯員の健康状況）によると、男女ともに健康に関する自覚症状として「肩こり」が２位となっています。

肩こりや肩のハリは、首の付け根から背中にかけて広がる筋肉の過緊張によって引き起こされ、頭痛の原因となることもあります（緊張性頭痛）。

そこで、肩ボトックスでは肩こりや肩のハリの原因となる筋肉に、直接ボトックスを注射することで症状を軽減します。症状に対して根本からアプローチすることで、悪循環しにくい身体につながるでしょう。

肩こりの原因となる僧帽筋に直接アプローチする

肩こりや肩のハリの主な原因は、首や肩まわりの筋肉の緊張によるものです。首や肩まわりを構成する筋肉は複数ありますが、その中でもとくに「僧帽筋」の緊張が肩こりに影響すると言われています。

肩ボトックスでは、肩こりの原因となる僧帽筋に直接ボトックスを注入し、僧帽筋の緊張を和らげる治療です。僧帽筋の緊張を和らげることで、肩・首・背中にかけて盛り上がった筋肉が徐々に縮小し、引き締まって見える効果が期待できます。

肩ボトックスで期待できる効果

肩ボトックスで期待できる効果には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、肩ボトックスによる効果を4つ紹介します。

美しい首筋・デコルテラインが作れる

肩ボトックスにより僧帽筋の緊張が緩むと、収縮して盛り上がっていた首から肩のラインがなだらかになり、肩の位置が下がります。肩の位置が下がることで、相対的に首が細長く見える効果が期待できます。

また、首から肩のラインがすっきりするため、デコルテラインが美しく見えるでしょう。

肩こりの解消・痛みを軽減できる

肩こりの主な原因は、僧帽筋の緊張によるものです。肩ボトックスでは僧帽筋に直接アプローチするため、肩こりを解消したり、痛みを軽減したりする効果が期待できます。

ただし、即効性はなく、1週間程度経過してから筋肉の緊張がほぐれて肩が軽くなる感覚を実感することができます。1度の注射による効果は数か月持続するものの、肩こりが再発する場合は再度注射することがおすすめです。

緊張性頭痛を解消できる

肩こりによる緊張性頭痛が生じている場合は、肩ボトックスで改善が期待できます。緊張性頭痛が生じる原因は、首から肩にかけての筋肉の緊張により、血流が滞るためです。

肩ボトックスによる筋肉の緊張が和らぐことで、血管が広がり血流が流れやすくなります。血流が改善することで老廃物が流され、脳に酸素や栄養が届くようになる結果、頭痛が改善するのです。

巻き肩の改善

肩ボトックスは、巻き肩の改善にも効果があります。

巻き肩とは、左右の肩が前方内側に入り込んでいる状態を指します。巻き肩の原因は、肩の筋肉が緊張してしこりのように固くなることです。長時間のパソコン作業、スマートフォンの使用による前かがみの姿勢などにより引き起こされます。

そこで、肩ボトックスは僧帽筋にボトックスを注射することで筋肉の緊張を和らげるため、巻き肩の緩和・改善効果が期待できます。

肩ボトックスのメリット

肩ボトックスは様々な効果が期待できますが、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、肩ボトックスのメリットを3つ紹介します。

ダウンタイムが短い

肩ボトックスのメリットの1つ目は、ダウンタイムが短い点です。

切開を伴わないため、施術直後から日常通りの生活をすることができます。場合によっては点状の内出血を生じる場合もありますが、数日から2週間程度で治まることが多く、コンシーラーなどの化粧品で隠せる程度です。

筋肉に直接作用できる

肩ボトックスのメリットの2つ目は、筋肉に直接作用する点です。

肩ボトックスは凝り固まっている筋肉に対して、弛緩作用のある有効成分を注入することで、根本から直接アプローチすることができます。

短時間で施術が終わる

肩ボトックスのメリットの3つ目は、施術時間が短い点です。

施術自体は5分～10分程度で終了します。施術時間が短いため、隙間時間で手軽に施術を受けることができます。

肩ボトックスのデメリット

肩ボトックスは手軽に受けることができ、ダウンタイムも短いことから人気が高い施術です。

しかし、たとえ人気な施術であっても、デメリットがないのか気になる方も多いでしょう。そこでここでは、肩ボトックスのデメリットを３つ挙げて解説します。

保険適用外

肩ボトックスのデメリットの1つ目は、保険適用外である点です。

肩ボトックスは保険適用外となっています。そのため、一般的な医療治療と異なりコストがかかってしまいます。継続し治療を受ける場合に、特に注意しましょう。

副作用がある可能性がある

肩ボトックスのデメリットの2つ目は副作用がある可能性がある点です。

個人差はあるものの、人によって赤みや腫れ・内出血・筋肉痛が生じる可能性があります。ただし、いずれも症状が軽減するまでの期間は短く、赤みや腫れの場合は1～2日程度、内出血やだるさの場合は1~2週間程度で改善します。

効果は永久に続かない

肩ボトックスのデメリットの3つ目は、効果は永久に続かない点です。

注射後3~5日で効果が出始め、持続期間はおよそ3か月ほどとされています。持続期間を過ぎた後は徐々にもとに戻ってしまうため、状態を維持したい場合は継続的な注射が必要となります。

適切な施術頻度については、担当医師と相談して決めるようにしましょう。

肩ボトックスはこんな人におすすめ

肩ボトックスは、以下のような方におすすめします。

• 首から肩にかけてのラインをすっきりさせたい
• マッサージを受けても肩こりが改善しない
• 時間をかけずに肩こりを改善したい

肩ボトックスは、肩こりや肩のハリの原因となる僧帽筋に直接アプローチして筋肉の緊張を和らげ、体の不調を改善する施術です。通常5分～10分程度の短い施術時間で、肩こりの改善が期待できるほか、美しい首筋、デコルテラインを作ることができます。

悩みを抱えたまま肩こりが慢性化してしまう前に、まずは医師に相談してみましょう。

肩ボトックスの種類

肩ボトックスに用いる製剤は、大きく6種類あります。

それぞれの特徴を表で解説します。

製剤	製造販売	認可	ヒト血清アルブミン 動物由来原料	複合タンパク	特徴
ボトックスビスタ®	日本（アラガン・ジャパン社）	厚生労働省・FDA	使用	あり	製造の管理を徹底しており、安全性が高い
ディスポート	フランス（イプセン社）	FDA	使用	あり	浸透力が高いと言われている
リズトックス	韓国（ヒューオンス・バイオファーマ社）	MFDS	使用	あり	別名「ヒュートックス」 欧米で長年使用されている
イニボ	韓国（コバルト社）	MFDS	使用	あり	ジェネリック医薬品のため、安価
ニューロノックス	韓国（メディトックス）	MFDS	使用	あり	アラガン社『ボトックス』のジェネリック医薬品のため、安価
コアトックス	韓国（メディトックス）	MFDS	不使用	除去	ボトックスに対する抗体ができにくい

※1 ヒト血清アルブミンを使用している製剤は人によってアレルギーのような副作用を発症する可能性があります。
※2 複合タンパクは抗体の原因となるため、複合タンパクを含まない製剤と比較して、効果の持続期間が短くなる可能性があります。

肩ボトックス治療の流れ

肩ボトックスの治療は、主に以下のような流れです。

1. 予約
2. カウンセリング
3. カウンセラーによる説明
4. 施術
5. 帰宅

カウンセリングで悩みや状況に合わせた施術を提案します。

肩ボトックスはどれくらいで効果が出る？

肩ボトックスは、実際にどれくらいの期間で効果を実感できるのでしょうか。

ここでは、肩ボトックスの効果を実感できるまでの時間と効果の継続期間について解説します。

肩ボトックスは1回で効果は出る？効果が出るまでの注射回数は？

肩ボトックスは、1回の施術でも十分効果を実感することができます。ただし、即効性はなく効果を実感するまでの期間は、数日～1週間程度です。

効果の持続期間は約3か月ほどで、重度の肩こりの場合は3ヵ月よりも短い期間で効果が薄れる可能性もあります。状態を維持したい場合は、継続的な注射が必要です。

施術頻度は個人の状態により異なるため、医師と相談の上で決めましょう。

肩ボトックスの効果の継続期間

効果の持続期間は、3か月が一般的です。症状が軽い場合は、3か月以上効果が持続することもあります。

また、効果のピークは施術後1~2か月後と言われています。患部の状態に合わせて施術を受けるようにしましょう。

肩ボトックスに関するよくある質問

ここでは、肩ボトックスに関するよくある質問について詳しく解説します。それぞれ見ていきましょう。

肩ボトックスのダウンタイムの症状は？

症状や個人の状態により個人差はあるものの、点状の内出血、腫れ、筋肉痛のような鈍い痛みを感じることがあります。ただし、副作用は軽度であり、内出血や腫れの場合は1～2週間程度で治まります。筋肉痛のようなだるさや動かしにくさを感じる場合でも、一時的なものであり、日常生活に影響することはありません。

また、人によってはアレルギー反応を起こす方もいます。過去にボトックス注射を受けてアレルギー反応が出た方は、必ず医師へ正しく申告しましょう。

肩ボトックスはどれくらいの単位数注入するのが良い？

肩ボトックスはボトックスを注入する筋肉と、注入する有効成分のバランスが重要です。肩ボトックスで効果を実感するには、個人の骨格による違いはあるものの、片肩100単位、両肩200単位が推奨量とされています。

上半身が華奢な場合は、両肩80単位程度で十分な効果が得られる場合もあります。最低80単位を目安として検討するとよいでしょう。

肩ボトックスで後遺症が残ったりしませんか？

後遺症はとくにありません。まれに、過度な製剤注入によって動くべき筋肉が動かなくなってしまうケースも報告されています。

まとめ

肩ボトックスは、肩こりに悩んでいる方や首から肩にかけてのラインをスッキリさせたい方におすすめの施術です。

肩こりが改善して体が軽く感じたり、美しいデコルテラインを作れたりするため、肩を出したファッションが楽しめるようになります。

この記事を参考に、メリットデメリットを比較しながら、肩ボトックスの治療を検討しましょう。

ボトックス注射の施術を受けるなら、Wクリニックがおすすめです。ボトックス注射の施術を受けることで、ガミースマイルが改善されたり、シワを目立たせなくさせたり、肌のハリや弾力を出したりなど、若々しい印象を持ってもらえるようになるでしょう。若々しい見た目のままでいたいという方は、ぜひ一度Wクリニックに相談してみてください。料金や施術の詳細、実際の症例が気になるという方は、Wクリニックのボトックスのページから確認することができます。