脇ボトックスを検討している方の中には、脇汗に対してどのような効果を発揮するのか、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。これから脇ボトックスの施術を受け、快適な生活を送るためにも、まずは正しい知識を身に着けて施術に臨みましょう。

この記事では、脇ボトックスの効果やメリット・デメリットに関して詳しく解説します。脇ボトックスを検討中の方で、効果を知らずに受けるのは心配と考える方は、ぜひ記事を参考にしてください。

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脇汗が気になる人は「腋窩多汗症」かも?

多量の汗が分泌され、日常生活に支障をきたしてしまう状態を医学的に「腋窩多汗症」と呼びます。腋窩多汗症は、原因が判明していない「原発性局所多汗症」と他の病気と合併して起こる「続発性多汗症」に分けられます。

病院またはクリニックで診断を受け、日常生活に支障をきたしてしまう場合は、治療が必要です。「これって腋窩多汗症かな?」と感じた方は、病院またはクリニックで診察を受けましょう。

脇汗を抑える脇ボトックスとは?

脇ボトックスは、ボツリヌストキシンと呼ばれる成分を脇に注入し、汗の分泌を抑える施術方法です。ボツリヌストキシンには、神経の働きを弱める効果があるため、脇汗を分泌させる神経に作用し発汗を抑えます。

汗の分泌を抑える効果により、脇汗の量を減らし、雑菌の繁殖を抑制するなどの効果が期待できます。そのため、脇ボトックスは多量の脇汗で悩んでいる方に向いている施術といえるでしょう。

脇ボトックスで脇汗が抑えられる仕組み

脇ボトックスは、成分であるボツリヌストキシンが汗腺の活動を抑制し、汗の分泌を抑えます。ボツリヌストキシンを注入すると、アセチルコリンと呼ばれる神経伝達物質の働きを抑えるので、脇汗を出す信号を阻害します。

脇汗を分泌させる信号が阻害されるため、脇汗の量も減り、効果が出現するという仕組みです。そのため、脇ボトックスの仕組みは汗に直接作用するのではなく、汗を出す指令を抑える施術と覚えておきましょう。

脇ボトックスのメリット

脇ボトックスの特徴と仕組みを解説したため、次にメリットを紹介します。施術のメリットは、以下の4つです。

  • 傷跡が残りにくい
  • 痛みが少ない
  • ダウンタイムがほとんどない
  • 施術時間が短い

それぞれのメリットについて解説するので、ぜひ参考にしてください。

傷跡が残りにくい

脇ボトックスのメリットとして、傷跡の残りにくさが挙げられます。施術には極細の注射針がされており、注入痕も非常に小さいため傷跡は、ほとんど残りません。

個人の体質によって傷跡の残りにくさも変わりますが、ほとんどの方は数日で傷跡が目立たなくなります。仮に施術後の傷が目立つ場合でも、数日も経てば自然に消失するでしょう。

脇の下は傷跡が目立つ場所ではありませんが、傷が心配な方でも安心して受けられる治療です。

痛みが少ない

脇ボトックスは、基本的に注射時の「チクッ」とする痛みしかないため、痛みが少ないです。また、施術の痛みを最小限に抑えられるように、極細の注射針が使用されています。

痛みの度合いは人それぞれ違いますが、ほとんどの方は大きな痛みなく終えられるでしょう。また早めの来院が可能であれば、痛みを抑える麻酔クリームの使用も可能です。

脇ボトックスは、皮膚を切開せずに脇汗を抑える効果をだせるので、手術が苦手な方でも手軽に受けられる施術です。

ダウンタイムがほとんどない

脇ボトックスは、ダウンタイムがほとんどないため、気軽に受けられるのもメリットです。ダウンタイムがみられた場合も、注射部位に軽い腫れや赤み、内出血がみられる程度の軽い症状しかみられません。

また、脇下に施術をするので症状が目立つことはなく仕事やプライベートにも支障がないです。仮に症状がみられても、数日も経てば自然と消失するので、ダウンタイムの心配は必要ありません。

腫れや赤みなどの症状は、脇下を適度に冷却すると、症状も和らぎます。

施術時間が短い

脇ボトックスのメリットの1つに、施術時間の短さも挙げられます。施術時間に個人差はありますが、基本的には両脇で5~10分程度で施術は終了します。

脇ボトックスは、注射箇所にマーキングを行い、ボツリヌストキシンを注入するという手順です。片脇10~20箇所をスムーズに行うので施術時間は、ほとんどかかりません。

施術時間が短いので、忙しくて美容施術を受ける時間が取れない方でも、合間を使って施術を受けられるでしょう。

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脇ボトックスのデメリット

脇ボトックスのメリットを理解したら、デメリットも一緒に覚えておきましょう。施術のデメリットは、以下の4つです。

  • 痛みが伴うこともある
  • 効果に即効性がない
  • 効果に持続性がない
  • トータルで見たコストが高い

それぞれのデメリットについて解説するので、ぜひ参考にしてください。

痛みが伴うこともある

脇ボトックスは、脇下にボトックスを注入する必要があるため、人によっては痛みが伴う場合もあります。痛みの度合いは人それぞれであり、脇下の痛みがつらいと感じてしまう方もいらっしゃるでしょう。

しかし、痛みが心配な方でも麻酔クリームを使用すれば、痛みを抑えられます。また、施術後の痛みに対しても、脇下を冷却すれば痛みを和らげられるでしょう。

痛みの心配がある方は、事前にあるカウンセリングで医師に相談しておくと安心です。

効果に即効性がない

脇ボトックスのデメリットの1つに、効果の即効性も挙げられます。脇汗の分泌を抑制する効果は、数日ほど経つと徐々に実感するようになり、最大効果を発揮するまでに1週間は必要です。

脇ボトックスは、施術の直後から効果を実感する施術ではないので、即効性を求める方にはデメリットです。そのため、脇ボトックスの施術を受ける際は、効果を実感するまで時間がかかると理解して臨みましょう。

効果に持続性がない

脇ボトックスは、効果に持続性がなく、何度も施術が必要になるのもデメリットです。効果の持続期間は、一般的には4~6ヶ月といわれており、永久的な効果ではありません。

多量の脇汗が1年中みられる方は、1年間で2~3回受けなくては効果が持続しません。夏場だけ脇汗が悪化する方であれば、夏前に1回だけで済みます。

そのため、脇ボトックスで脇汗を抑える効果を持続するためには、年に複数回は施術を受ける必要があると覚えておきましょう。

トータルで見たコストが高い

脇ボトックスの1回の料金はリーズナブルに設定されていますが、トータルで見るとコストが高くなる可能性があります。施術の効果が永久的ではないため、4~6ヶ月ごとに施術を受ける必要があり、トータルのコストがかかります。

脇の多汗症を根本的に治療する施術ではないので、生涯でかかるコストは、他の脇汗治療よりも高くなるでしょう。これから脇ボトックスを受ける方は、1回のコストだけで考えず、トータルで見たコストで検討するのが重要なポイントです。

脇ボトックスの効果の持続時間

脇ボトックスが脇汗を抑える効果は、施術後2~3日経つと実感しはじめ、4~6ヶ月持続します。ボトックスの成分は、時間の経過と共に体の中で弱まるため、定期的な注入が必要です。

持続時間を考え、およそ半年程度毎に施術を行うと、脇汗を抑える効果が1年間継続されます。何度も注入するのに抵抗がある方は、脇汗が多くなる夏の間だけ施術を行えば、1回でシーズンを超えられます。

脇ボトックスは、永久的な効果を発揮する施術ではないので、持続時間を考慮して施術を受けましょう。

脇ボトックスの副作用

脇ボトックスは、注射のみを使用して行う手軽な施術ですが、副作用が起こる可能性もあります。副作用は注射部位の腫れや赤み、内出血がみられる場合がありますが、ほとんどは軽い症状のため、過度に心配する必要はありません。

しかし、副作用の中には頻度はまれですが、脇汗以外の汗の量が増えるリスクがあります。脇ボトックスの施術後は、別の部位に汗が増えていないか注意しましょう。

副作用には個人差があり、すべての人に現れるものではありませんが、リスクとして覚えておきましょう。

脇ボトックスはこんな人におすすめ

シミ取り後のアフターケア

脇ボトックスをおすすめする方は、以下のとおりです。

  • 腋窩多汗症と診断された人
  • 脇汗が多量にあり、周囲の目が気になる人
  • 服を着ると毎回脇汗で汚れてしまう人
  • 脇汗の臭いを周囲に飛ばしてしまう人

上記の条件に該当する人は、脇ボトックスの効果で改善できる可能性があります。脇汗によって日常生活に支障が出ている方は、施術を受けた方が快適に生活が送れるでしょう。

特に多量の脇汗による、見た目の悪さや臭いで周囲に迷惑をかけてしまう場合があれば、積極的に施術を受けるべきです。また、腋窩多汗症の診断がついている人も、施術が有効ですのでクリニックに相談してみましょう。

脇ボトックスを受けられない人

脇ボトックスを受けられない人は、以下のとおりです。

  • 妊婦
  • ボトックスのアレルギーに既往がある人
  • 併用禁忌の薬剤を師用意している人
  • 全身性の神経筋接合部の障害を持つ人

上記にあてはまる方は、ボトックスが禁忌であるため、脇ボトックスが受けられません。児がお腹の中にいる妊婦は、ボトックスにより流産や奇形児出産のリスクを増加させる恐れがあるので禁忌です。

また、併用禁忌の薬剤には、ニキビの治療薬や不眠症薬もあるので、普段から内服している方は注意してください。脇ボトックスを受ける前には、必ず医師のカウンセリングがあるので、疑問や不安な点があれば相談しましょう。

重度の腋窩多汗症の場合は保険適用で治療を受けられる

重度の腋窩多汗症と診断された場合に限って、保険が適応され少ない負担で、脇ボトックスを受けられます。2012年より保険適応が可能となり、重度の腋窩多汗症でお悩みの方は、3割の自己負担のみで施術が可能です。

重度の腋窩多汗症と診断を受けるには、以下の6項目から2項目以上あてはまる必要があります。

  • 左右対称に発汗がある
  • 多汗によって日常生活に支障をきたしている
  • 1週間に1回以上は脇汗によって困る場面がある
  • 症状が25歳未満でみられた
  • 家族歴がある
  • 睡眠中は発汗がみられない

重度の腋窩多汗症の診断があれば、1回のコストを抑えられるので、項目にあてはまる方はクリニックで確定診断を受けましょう。

脇ボトックスは脇汗だけでなくワキガにも効果がある?

脇ボトックスは、ワキガの原因であるアポクリン腺の脇汗は抑えられないので、効果は期待できません。施術のメインは多汗症の治療であり、ワキガ治療に効果はありません。

脇下の汗腺には、多汗症の原因である「エポクリン腺」とワキガの原因となる「アポクリン腺」があります。脇ボトックスは、多汗症の汗が分泌するエポクリン腺に作用して、脇汗を抑える効果があるのでワキガには効果がありません。

しかし、アポクリン腺の汗を抑えられると、脇下にいる雑菌の繁殖も抑えられるので、多少は臭いを抑えられます。もし、ワキガを根本的に治療したいのであれば、レーザーによる治療が必要です

まとめ

脇ボトックスは、脇汗を抑えられる手軽な美容施術として、有効な手段です。日常生活に支障をきたすほどの脇汗がみられる場合は、積極的に検討しましょう。

脇ボトックスで失敗したと思わないためにも、施術のメリット・デメリットや副作用を理解してから施術に臨むのは重要です。

また、重度の腋窩多汗症と診断があれば、保険が適用し、少ない負担での施術が可能です。腋窩多汗症が疑われる場合は、まずはクリニックで診断を受けた方が良いでしょう。

脇汗は周囲にも相談しづらい内容ですので、お悩みがあれば気軽にご相談ください。

ボトックス注射の施術を受けるなら、Wクリニックがおすすめです。ボトックス注射の施術を受けることで、ガミースマイルが改善されたり、シワを目立たせなくさせたり、肌のハリや弾力を出したりなど、若々しい印象を持ってもらえるようになるでしょう。若々しい見た目のままでいたいという方は、ぜひ一度Wクリニックに相談してみてください。料金や施術の詳細、実際の症例が気になるという方は、Wクリニックのボトックスのページから確認することができます。

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記事監修医師プロフィール

Kaoru Matsui

Wクリニック福岡院院長

松井 郁

2001年 福岡大学医学部医学科 卒業
2003年 福岡大学病院
2008年 独立行政法人九州がんセンター
2009年 福岡医科歯科大学病院
2010年 福岡大学筑紫病院
2013年 医療法人 天翠会 小倉きふね病院
2021年 Wクリニック 勤務

日本美容外科学会所属