年齢とともに深くなるほうれい線は、顔の印象を大きく左右する重要な部分です。
ほうれい線が目立つと、一気に老けて見える原因になってしまいます。
そこで近年注目されているのが、美容皮膚科での専門的な治療です。
ヒアルロン酸の注入でほうれい線を埋める注入療法や、糸を使ってリフトアップを図る糸リフト、肌の奥からコラーゲン生成を促すレーザー治療など、ほうれい線に対して様々なアプローチが可能になっています。
この記事では、ほうれい線に効果的な美容皮膚科治療を紹介していきます。自分に合った治療を見つける参考にしてみてくださいね。
目次
美容皮膚科でできる！ほうれい線解消に効果的な治療
ほうれい線は、年齢を重ねるごとに深くなり、顔の印象を老け顔に見せてしまう原因になります。
しかし、近年の美容医療の進歩により、ほうれい線を改善する様々な治療法が登場しています。
主な治療法は以下のとおりです。
| 治療法 | 具体例 |
|---|---|
| 注入治療 | ヒアルロン酸注射ジュビダームビスタ®ボリフトXC |
| プロファイロ（PROFHILO） | |
| レスチレン®︎シリーズ | |
| 糸による治療 | スレッドリフト |
| レーザー治療 | HIFU（ハイフ） |
| フォトナレーザー（スムースリフト） |
ほうれい線への効果は個人差があり、症状や年齢によって最適な治療法が異なるため、美容皮膚科で専門医に相談し、自分に合った治療を受けることをおすすめします。
以下でそれぞれの治療の特徴を詳しく解説していきますので、ほうれい線を解消したいとお考えの方はぜひ参考にしてみてください！
注入治療（ヒアルロン酸注射）
ヒアルロン酸注射は、ほうれい線の溝を直接的に埋めることができる治療法です。
手軽で短時間の施術で済むため、忙しい方にもおすすめです。
ほうれい線の深さや範囲に合わせて、適量のヒアルロン酸を注入することで、自然な仕上がりが得られます。
- ヒアルロン酸 ジュビダームビスタ®ボリフトXC
- プロファイロ （PROFHILO）
- レスチレン®︎シリーズ
ここでは、上記3つのヒアルロン酸注射について紹介していきます。
ヒアルロン酸 ジュビダームビスタ®ボリフトXC
ジュビダームビスタ®ボリフトXCは、ほうれい線の改善に非常に効果的なヒアルロン酸製剤です。
このヒアルロン酸は、アラガン社独自のVYCROSS技術により製造されており、高分子量と低分子量のヒアルロン酸を最適な割合で配合することで、優れたリフトアップ力と持続性を実現しています。
また、ボリフトXCは柔らかく、なめらかな特性を持っているため、注入後も自然な仕上がりが得られます。
ほうれい線の深さに合わせて、真皮の中層から深層にかけて注入することで、シワを効果的に改善することができます。
ジュビダームビスタ®ボリフトXCの注意点
ボリフトXCは比較的浅いほうれい線や中等度のシワに適しており、非常に深いほうれい線や強いたるみがある場合には、単独での治療では十分な効果が得られない可能性があります。
そのような症例では、他のヒアルロン酸製剤やリフトアップ治療との組み合わせを検討する必要があります。
また、ボリフトXCの効果は個人差があり、注入後の反応や持続期間は患者様によって異なります。
治療前に医師とよく相談し、自分の肌の状態や希望する結果に合わせて、最適な治療プランを立てることが重要です。
プロファイロ （PROFHILO）
プロファイロは、ほうれい線の改善にも効果が期待できる治療法です。
ただし、プロファイロはほうれい線を直接的に埋めるような治療ではなく、お肌全体の質を改善することで間接的にほうれい線を改善する治療法だと理解しておくことが重要です。
プロファイロは、お肌の深い層で作用し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進することで、お肌のハリや弾力を改善します。
これにより、ほうれい線を含む顔全体のシワやたるみが改善され、よりナチュラルな若々しい印象を得ることができます。
プロファイロの注意点
非常に深いほうれい線や、たるみが著しい場合には、プロファイロ単独での治療では十分な効果が得られない可能性があります。
そのような場合は、他のヒアルロン酸注入治療やリフトアップ治療と組み合わせることで、より高い効果が期待できます。
また、プロファイロの効果は徐々に現れるため、即効性を求める方には向かない場合もあります。
治療後、数週間から1ヶ月かけて徐々に肌質が改善していくのが特徴です。
したがって、ほうれい線の改善にプロファイロを選択する際は、自分の肌の状態や期待する効果、ライフスタイルなどを考慮し、医師とよく相談した上で決めることが大切です。
プロファイロは、お肌全体の若々しさを取り戻したい方におすすめの治療法といえるでしょう。
レスチレン®︎シリーズ
レスチレン®リドとレスチレン®リフトTMリドは、世界中で広く使用されており、独自の特許技術「NASHA™テクノロジー」によって製造されています。
この技術により、高い純度と均一性を持つヒアルロン酸が生成され、優れたリフティング効果と持続性を実現しています。
また、これらの製剤には局所麻酔成分が配合されているため、施術中の痛みを軽減することができます。
レスチレン®︎シリーズは、ほうれい線や目尻、額、眉間などのシワに効果的であり、部分的なシワや小さな凹みにも対応可能です。
レスチレン®︎シリーズの適応症例と注意点
レスチレン®︎シリーズが適しているのは、軽度から中等度のほうれい線やシワが主な症例です。
深いほうれい線や強いたるみがある場合には、他の治療法との組み合わせや、より強力なリフトアップ効果を持つヒアルロン酸製剤の使用を検討する必要があります。
また、レスチレン®︎シリーズの効果は、注入する医師の技術力にも大きく依存します。
適切な注入部位や注入量、注入方法を選択することが重要ですので、経験豊富な医師による施術を受けてください。
糸による治療
糸による治療は、ほうれい線を引き起こす原因である皮膚のたるみを改善する方法です。
PDOやPCLなどの医療用の糸を皮膚の真皮層に挿入し、リフトアップ効果を得ることで、ほうれい線を解消します。
即効性があり、ダウンタイムも短いのが特徴です。
ここでは、スレッドリフトについて詳しく紹介していきます。
スレッドリフト
スレッドリフトは、ほうれい線の改善に効果的な施術の一つです。
メスを使わずに特殊な糸を皮膚に挿入することで、たるみを引き上げ、フェイスラインを整えます。
糸によるリフトアップ効果に加え、糸の周りにコラーゲンが新生されるため、肌のハリや弾力も向上します。
スレッドリフトは、ほうれい線だけでなく、頬や顎のたるみ、マリオネットラインなどの改善にも適しています。
また、正面からのリフトアップも可能な最新の糸を使用することで、より自然な仕上がりが期待できます。
スレッドリフトの注意点
ただし、スレッドリフトにはいくつか注意点もあります。
施術後は内出血や腫れなどの症状が現れることがあり、1週間ほど薬を服用する必要があります。
また、まれに施術後の仕上がりに満足がいかないケースもあるため、経験豊富な医師や実績のあるクリニックを選ぶことが重要です。
一方で、スレッドリフトには切開手術と比べてダウンタイムが少ないというメリットがあります。
また、小じわの改善効果も期待でき、HIFUやボトックス注射と組み合わせることでさらに効果的な結果が得られます。
レーザー治療
レーザー治療は、即効性よりもダウンタイムがない治療を求める方や、まだたるみの状態が緩やかな方におすすめです。
レーザー機器を用いて、皮膚の深部にアプローチし、コラーゲンの生成を促進します。
これにより、ほうれい線の改善と同時に、肌のハリや弾力性も向上させることができます。
- HIFU（ハイフ）
- フォトナレーザー（スムースリフト）
ここでは、美容皮膚科でできる上記2つのレーザー治療について、詳しく紹介していきます。
HIFU（ハイフ）
HIFUは高密度焦点式超音波を用いて、肌の深部にあるSMAS筋膜に熱エネルギーを与え、リフトアップ効果をもたらします。
この熱エネルギーは、コラーゲンの生成を促進し、肌のハリと弾力を改善します。
HIFUは、ほうれい線だけでなく、たるみや脂肪の蓄積によるフェイスラインの崩れにも効果が期待できます。
また、HIFUは肌表面を傷つけずに施術ができるため、ダウンタイムが少なく、日常生活への影響が少ないというメリットがあります。
HIFUの注意点
施術後は、過度なマッサージや飲酒、長時間の入浴、激しいスポーツを控える必要があります。
また、妊娠中や授乳中の方、施術部位に腫瘍や感染症がある方などは、HIFUの施術を受けることができません。
副作用としては、赤み、腫れ、痛みなどが一時的に現れることがありますが、数日で改善されるのが一般的です。
しかし、痛みや違和感が長期間続く場合は、すぐに医師に相談することが大切です。
HIFUは効果的なほうれい線の改善方法ですが、個人差があり、全ての人に適しているわけではありません。
施術を受ける前に、医師とよく相談し、自分に合った治療法を選ぶことが重要です。
フォトナレーザー（スムースリフト）
フォトナレーザー（スムースリフト）は、口腔内から照射することで、内側から直接的に粘膜や表情筋に熱エネルギーを与え、組織を引き締めます。
これにより、ほうれい線だけでなく、口の上の縦じわ、口の周囲のしわ、マリオネット線の改善も期待できます。
また、下がってしまった口角を引き上げる効果もあるため、「スマイルリフト」とも呼ばれています。
フォトナレーザーは、皮膚表面からのアプローチと比べて、より大きな熱エネルギーを皮膚内に与えることができ、無麻酔での施術が可能です。
フォトナレーザー（スムースリフト）の注意点
フォトナレーザー（スムースリフト）を受ける前には、ヘルペス、口内炎、花粉症、光過敏症、光アレルギー、てんかんなどの既往症や症状がある場合は、医師に相談する必要があります。
施術後のダウンタイムはほとんどなく、腫れや傷跡はありません。
ただし、レーザー照射直後はほてりを感じることがあります。
効果の持続は個人差がありますが、6ヶ月から1年ほど期待でき、1年に1回のメンテナンスが推奨されます。
フォトナレーザー（スムースリフト）は、ほうれい線を含む口周りのしわやたるみに悩む方に適した治療法であり、自然なリフトアップ効果を求める方におすすめです。
ただし、個人差があるため、医師とよく相談し、自分に合った治療法を選ぶことが重要です。
美容皮膚科でのほうれい線治療の選び方
美容皮膚科では、様々なほうれい線に効く美容医療が提供されています。そのため、自分に合った治療法を選ぶことが重要です。
ここでは、ほうれい線治療を選ぶ際に考慮してほしい点として、自分の肌質や年齢に合った治療法の選択、そして治療費用や通院回数を考慮した選択について詳しく説明します。
自分の肌質や年齢に合った治療法の選択
ほうれい線の治療法を選ぶ際は、自分の肌質や年齢を考慮することが大切です。
若い方や軽度のほうれい線の場合は、ヒアルロン酸注射やレーザー治療が適しています。
これらの治療法は、ダウンタイムが少なく、自然な仕上がりが期待できます。
一方、年齢が高い方や深いほうれい線がある場合は、糸リフトや高周波治療などのより強力なアプローチが必要になることがあります。
これらの治療法は、即効性が高く、顕著な改善が期待できますが、ダウンタイムや治療回数が多くなる傾向があります。
また、敏感肌の方や アレルギー体質の方は、治療法の選択に注意が必要です。
医師とよく相談し、自分の肌に合った治療法を選ぶことが重要です。
治療費用や通院回数を考慮した選択
ほうれい線治療を選ぶ際は、治療費用や通院回数も重要な考慮点です。
一般的に、ヒアルロン酸注射は1回の治療費用が比較的安価ですが、効果の持続期間が短いため、定期的な通院が必要になります。
レーザー治療は、1回の治療費用がヒアルロン酸注射よりも高くなる傾向がありますが、効果の持続期間が長いため、通院回数を減らすことができます。
糸リフトや高周波治療は、即効性が高く、長期的な効果が期待できますが、1回の治療費用が高額になる傾向があります。また、治療回数も多くなることがあります。
自分の予算や通院できる頻度を考慮し、医師とよく相談した上で、最適な治療法を選ぶことが大切です。
長期的な視点から、トータルの費用対効果を考えることも重要です。
ほうれい線治療は、自分の肌質や年齢、予算、ライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。
医師とのカウンセリングを通じて、自分に最適な治療法を見つけましょう。
ほうれい線治療後のアフターケアについて
美容皮膚科でほうれい線の治療を受けた後は、適切なアフターケアを行うことが重要です。
ここでは、治療後の注意点やスキンケアについて説明するとともに、定期的なメンテナンスの重要性と、日頃からのスキンケアと生活習慣の改善について詳しく解説します。
定期的なメンテナンスの重要性
ほうれい線の治療は、一度で完了するものではありません。
治療効果を維持し、さらなる改善を目指すためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
ヒアルロン酸注射の場合、効果の持続期間は約6ヶ月から1年程度です。
これを超えると、注入したヒアルロン酸が徐々に分解され、効果が薄れていきます。
そのため、6ヶ月から1年に1回程度の間隔で、再治療を受けることをおすすめします。
レーザー治療や糸リフトの場合は、効果の持続期間がヒアルロン酸注射よりも長いことが多いですが、それでも定期的なメンテナンスが必要です。
個人差はありますが、1年から2年に1回程度の間隔で、再治療やお手入れを受けることが望ましいでしょう。
定期的なメンテナンスを行うことで、ほうれい線の再発を防ぎ、若々しい印象を長く保つことができます。
日頃からのスキンケアでしっかり保湿！
ほうれい線の予防と改善には、日頃からのスキンケアと生活習慣の改善が欠かせません。
スキンケアでは、保湿を十分に行うことが重要です。
乾燥は、肌のハリや弾力性を低下させ、ほうれい線を深くする原因となります。化粧水や美容液、クリームなどを使って、肌に潤いを与えましょう。
また、紫外線対策も忘れずに行ってください。紫外線は、コラーゲンの分解を促進し、肌の老化を加速させます。
生活習慣の改善も重要
生活習慣では、バランスの取れた食事と適度な運動を心がけることが大切です。
ビタミンCやコラーゲンを多く含む食品を摂取し、体の内側からもハリと弾力性のある肌を目指しましょう。
また、運動は血行を促進し、肌のターンオーバーを助ける効果があります。
喫煙や過度な飲酒は、肌の老化を加速させる要因となります。できるだけ控えめにすることが賢明でしょう。
ストレス管理も重要です。ストレスは、肌の状態を悪化させる可能性があります。
十分な睡眠をとり、リラックスできる時間を作るようにしましょう。
日頃からのスキンケアと生活習慣の改善は、ほうれい線の予防と改善に役立つだけでなく、全身の健康にもつながります。
美容皮膚科での治療と併せて、自分自身でできるケアを続けることが、若々しい印象を保つ秘訣です。
まとめ：美容皮膚科でのほうれい線治療で若々しい印象を取り戻そう
この記事では、ほうれい線に効果的な注入や糸リフト、レーザーなどの美容皮膚科治療を紹介しました。
美容皮膚科では様々なほうれい線治療が提供されており、ヒアルロン酸の注入療法、糸を使ったリフトアップ、レーザー治療などから最適な方法を選ぶことができます。
自分の肌質や年齢、ほうれい線の深さに合わせて治療法を選び、定期的なメンテナンスを行うことで、ほうれい線を改善し、若々しい印象を長く保つことができます。
さらに、日頃からの適切なスキンケアと生活習慣の改善を心がけることで、ほうれい線の予防と全身の健康の維持にもつながります。
美容皮膚科での専門的な治療と自分自身でできるケアを組み合わせることが、ほうれい線ケアの秘訣といえるでしょう。
気になるほうれい線がある方は、ぜひ一度美容皮膚科を受診し、自分に合った治療法を見つけてみてはいかがでしょうか。
- ・本コンテンツの情報は、充分に注意を払い信頼性の高い情報源から取得したものですが、その正確性や完全性を保証するものではありません。
- ・本コンテンツは一般的な情報の提供を目的としています。医療上のアドバイスや診断、治療に関しては、必ず医療従事者にご相談ください。
- ・本コンテンツの情報は、その情報またはリンク先の情報の正確性、有効性、安全性、合目的性等を補償したものではありません。
- ・本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。
