●性感染症の種類
名前 | その他の 感染経路 |
詳細 |
---|---|---|
①HIV | ・針刺し ・母子感染 ・輸血 |
HIVとはヒト免疫不全ウイルスのこと。HIVに感染した人が、免疫能の低下によりエイズが発症する。 |
②梅毒RPR | ・母子感染 | 梅毒の簡易的検査。梅毒とは、梅毒トレポネートという病原菌が原因。 |
③TPHA | ・母子感染 | 梅毒の確実検査。 |
④C型肝炎 | ・針刺し ・母子感染 ・輸血 ・タトゥー |
C型肝炎ウィルスの感染により起こる肝臓の病気。 |
⑤B型肝炎 | ・針刺し ・母子感染 ・輸血 ・タトゥー |
DNA型ウィルスであるB型肝炎ウィルスによって引き起こされるウィルス性肝炎。 |
⑥クラミジア | ・オーラルセックス | 女性の子宮頸管や男性の尿道、咽頭粘膜などに感染し、不妊症、子宮外妊娠、尿道炎、咽頭炎を引き起こす事がある。 |
⑦淋菌 | ・オーラルセックス | クラミジアと同様に無症状な事も多いが、骨盤内膜炎、不妊症、子宮外妊娠、咽頭炎、男性は尿道炎を引き起こす事がある。クラミジアとの同時感染も多い。 |
⑧トリコモナス膣炎 | ・オーラルセックス | 膣トリコモナス(原虫)の寄生によって引き起こされる膣炎で、膣だけでなく尿道、膀胱などにも感染し、尿道炎、膀胱炎、外陰炎を合併することもある。 |
⑨ハイリスクHPV | HPV(ヒトパピロマウィルス)は性行為の経験があればだれにでも感染の可能性がある。通常は自己免疫により排除されるが、持続感染した場合、子宮頸がんを発症させる。「ハイリスクHPV」に感染しているかどうかを調べる検査。 |
●検査料金
検査 | 料金 | 検査方法 | ウィンドウ期※ |
---|---|---|---|
①HIV | 3,300円 | 採血 | 約3ヵ月 |
②梅毒RPR | 1,650円 | 採血 | 約2ヵ月 |
③TPHA | 1,650円 | 採血 | 約2ヵ月 |
④C型肝炎 | 3,300円 | 採血 | 約3ヵ月 |
⑤B型肝炎 | 2,200円 | 採血 | 約3ヵ月 |
⑥クラミジア | 各4,400円 | 男女:うがい 男性:尿検査 |
感染が疑われる行為の翌日から検査可能 |
⑦淋菌 | 各4,400円 | 男女:うがい 男性:尿検査 |
感染が疑われる行為の翌日から検査可能 |
⑧トリコモナス膣炎 | 各4,400円 | 男性:尿検査 |
感染が疑われる行為の翌日から検査可能 |
⑨ハイリスクHPV | 5,500円 |
●検査を受ける際の注意事項
●主な症状
HIV |
感染して数週間後に発熱、筋肉痛、倦怠感などインフルエンザ様症状が出ることもあるが、無症状のこともあり。 その後、無症状の時期を経て5〜10年かけて病気が進行する。 この無症候期に感染していることに気付かず他人にうつしてしまう。 病気が進行して免疫不全の状態になると、日和見感染、帯状疱疹、悪性腫瘍、肺炎、脳症→発熱、発疹、咳痰、下痢、体重減少などの症状が出る。 |
梅毒 | 第一期:感染〜3ヶ月、性器周辺、口、肛門に赤い小さなしこり、足の付け根のリンパ節が腫れる。が、自然に消失することも多く気付きにくい。 第二期:感染後3ヶ月〜3年、手のひらや足の裏、体幹にバラ疹という赤い発疹ができる。現在は診断治療法の確立により、この時期までには治療介入が可能。 第三期:感染後3年〜10年、皮膚・筋肉・骨などにゴムのような固さの腫瘍(ゴム腫)ができる。 第四期:感染10年以降、髄膜炎、脳梗塞、心不全症状、神経症状など。 |
クラミジア | 男性の約半数、女性の約80%が無症状といわれる。 男性は尿道口から白濁した膿、痒み、排尿時痛など。 女性はおりものの増加、下腹部痛、性交痛、排尿痛など。 その他、咽頭に感染→咽頭痛や、結膜炎による目の充血、目やになど。 放置していると、不妊症、あま子宮外妊娠、早流産につながることも。 |
淋菌 | 男性は症状出ること多いが、女性は70〜80%が無症状。 男性は尿道周囲の痛み、腫れ、排尿痛、黄色膿 放置で発熱、陰囊腫れ、排尿障害、男性不妊。 女性はおりものの増加、下腹部痛、排尿痛など。 放置で、不妊症、子宮外妊娠、骨盤内膜炎など。 |
C型肝炎 B型肝炎 |
急性肝炎の症状として、倦怠感、食欲不振、吐き気、黄疸。 慢性肝炎の症状として、黄疸、腹水貯留など。 |
トリコモナス | 男性は無症状が多く、女性は約80%症状を感じる。 男性は微量の尿道分泌物、尿道の痒み、不快感など。 女性は悪臭を伴う泡状のおりものなど。 |