「シミが気になるからお得に治療したい」
「美白化粧品を使っているが、あまり効果を感じない」
シミ取り治療は料金が高いものもあるため、「治療する際に保険が適用できれば…」と考えている方もいるでしょう。
そこで本記事では、シミ取り治療の保険適用の可否について解説します。
保険適用になるシミとならないシミを紹介したうえで、保険適用を受けるための条件についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
美容皮膚科のシミ取り治療は基本的に保険が適用されない
結論からいうと、
美容皮膚科でのシミ取り治療は一般的に保険適用されません。
理由としてシミ取り治療は多くの場合、美容を目的にするからです。
保険適用でシミ取り治療ができるのは、以下のような場合です。
- 皮膚疾患として認められた場合
- 日常生活に支障をきたす場合
なお、シミが保険適用になるのかの判断を自身で行うことは難しいため、クリニックで実際に診断してもらうのがおすすめです。
シミの種類と保険適用の可否
ここからは、保険適用になるシミとならないシミの特徴について解説します。
保険適用になるシミ | 保険適用にならないシミ |
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太田母斑・扁平母斑・異所性蒙古斑・外傷性色素沈着 | 老人性色素斑・ソバカス・肝斑・炎症後色素沈着 |
それぞれのシミの特徴について詳しく見ていきましょう。
保険適用になるシミ
保険適用になるシミには、以下のようなものがあります。
- 太田母斑:アザのようなシミで、顔の片側にできることが多い
- 扁平母斑:茶色いシミで、全身どこにでもできることが多い
- 異所性蒙古斑:青アザのようなシミで、顔や身体にできることが多い
- 外傷性色素沈着:ケガなどの外傷が原因でできた色素沈着のこと
「太田母斑」は、20~40代の女性に見られることが多いですが、生後数週間で現れることもあります。
「扁平母斑」は生まれつきであったり、思春期になってできることも。放置して悪性化することはほとんどありませんが、見た目が気になり治療を行うことがあります。
一般的な蒙古斑は赤ちゃんのお尻にできることが多く、大半は成長するにつれて消失します。
成人になっても消失せずにそのまま残った状態を「異所性蒙古斑」と呼び、自然消失は期待できません。
「外傷性色素沈着」も自然消失は難しいため、気になる場合はクリニックで相談するのがおすすめです。
保険適用外のシミ
保険適用外のシミは以下のとおりです。これらは美容目的で治療を行う傾向にあるため、自費になることが多い傾向にあります。
- 老人性色素斑:アザのようなシミで、顔の片側にできることが多い
- そばかす:小さな茶色の斑点がいくつも点在していることが多い
- 肝斑:境目がはっきりせず、頬に左右対称にできることが多い
- 炎症後色素沈着:ヤケドや傷の炎症後に起きた色素沈着のこと
「老人性色素斑」は加齢が原因とされています。早い方で20代で、一般的には40代でできることが多いです。
「そばかす」の原因は遺伝や女性ホルモンであるといわれており、思春期で濃く目立つようになることがあります。
「肝斑」は女性に見られることが多く、ホルモンバランスの乱れでできることが多いです。
「炎症後色素沈着」はヤケドや虫刺されなどが原因で起こり、メラニン色素が留まることで目立つようになります。
ただしこれらの特徴はあくまで一般的なもので、それぞれ個人差があります。
自身のシミがどのようなものか、保険に適応しているか気になる場合は、クリニックで一度相談するのがおすすめです。
保険適用を受けるための条件
シミ取りの治療を保険適用で受けるための条件について解説します。
医師による診断
シミ取り治療を保険適用で受けるためには、医師による診断が不可欠です。シミにはさまざまな種類があり、
「病的なシミ」か「見た目が気になるシミ」なのかで保険適用になるのかが変わります。
自身のシミに合った治療法を受けるためにも、実績のある医師に診断してもらうのがおすすめです。
豊富な経験・実績のあるクリニックで相談することで、最適な治療が受けられます。
皮膚疾患として認められている
シミ取り治療を保険適用で受けられるかは、シミが皮膚疾患か否かでも変わります。
病的に問題があると病院で診断された場合は、シミ取り治療を保険適用で受けられることがあります。
- 太田母斑
- 扁平母斑
- 異所性蒙古斑
- 外傷性色素沈着
上記のシミの場合は保険適用で治療することが可能ですが、色素の程度や深さによって治療期間が変わることも。
自身のシミがどの種類なのかを、実際にクリニックで診てもらうことがおすすめです。
保険適用で受けられる治療法
保険適用の場合のシミ取り治療について解説します。
飲み薬・塗り薬による治療
シミ取り治療を保険適用で受ける方法の一つが、処方薬による治療です。
クリニックで診療を受けて内服薬や外用薬(クリーム)を処方してもらい、決められた用法・用量で使用します。
内服薬としては、ビタミンCやトラネキサム酸を含む処方薬が主流です。
メラノサイトに働きかけ、シミの元になるメラニンの生成を抑えて、シミやそばかすを予防する効果が期待できます。
外用薬として使われるのは、ハイドロキノンやトレチノインといった成分が配合されたものです。
皮むけなど副作用が起こることがあるため、医師の指示に従って適切に使う必要があります。
ハイドロキノンやトレチノインは、ゼオスキンのようなドクターズコスメにも使われる成分です。
クリニックによっては、人気のドクターズコスメの取り扱いもあるので、興味がある方はチェックしてみましょう。
一部のレーザー治療
シミ取り治療を保険適用で対応するにあたり、一部のレーザーを使用することがあります。
ただし保険適用となるレーザーの種類は限られており、すべての機器が保険適用できるわけではありません。
一方で美容皮膚科でシミ取り治療を行う場合は、処方薬や一部のレーザー治療のほかにも、さまざまな治療法が選べます。
気になるレーザー機器や治療法がある場合は、クリニックに問い合わせてみましょう。
シミの再発の可能性
シミ取りの治療を行っても、まれに再発することがあります。
シミ取りの治療は、レーザー・光・薬剤などを使い分けて、シミ(メラニン色素)を分解して除去する方法が一般的です。
しかしシミをつくるもとになるメラノサイトは取り除けないため、再発する恐れがあります。
特に注意が必要なのは、レーザー治療を行った直後のお肌です。レーザー治療は、お肌に強い刺激を与えるため、お肌のバリア機能を低下させます。
この状態で紫外線を浴びると、色素沈着を起こし、再びシミができることがあります。
シミを再発させないためにも、レーザー治療後のアフターケアは念入りに行うのがおすすめです。
記事まとめ:まずは皮膚科や美容皮膚科にご相談ください
この記事のポイントは以下のとおりです。
- シミ取り治療が保険適用になるのは皮膚疾患だと認められた場合のみ
- 保険内で治療するレーザーの種類には限りがある
- シミを再発させないためには念入りなアフターケアが大切
一般的に、シミ取り治療を行う際は美容目的の場合が多く、保険は適用されません。
ただし、シミの種類によっては保険適用となることもあります。
自身のシミのタイプを知り、最適な治療を受けるためにも、皮膚科や美容皮膚科で相談してみましょう。
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