ヒアルロン酸は定着するまで一定の期間がかかります。定着するまでは適切にケアをしながら過ごす必要があります。そんなヒアルロン酸ですが、「ヒアルロン酸って定着するまでどれくらいかかるの」「ヒアルロン酸が定着するまでにやってはいけないことってなに」と思う方は多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、「ヒアルロン酸が定着するまで必要な期間」を解説します。その他、ヒアルロン酸が定着するまでの経緯やNG行動、長持ちさせる方法も併せて紹介します。

この記事を読めば、ヒアルロン酸の定着について理解できるので、ヒアルロン酸を注入しようかなと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ヒアルロン酸注入後に定着するまでの期間

ヒアルロン酸注入後から定着するまでには、通常1~2週間かかります。ヒアルロン酸の位置がズレる可能性があるため、馴染むまでは施術部を安静にしておくようにしましょう。

また、施術後に強くこすったりマッサージしたりする場合にも、ヒアルロン酸の位置がズレる可能性があるのでおすすめできません。メイクに関しても感染のリスクがあります。念のため、ヒアルロン酸が馴染むまでは控えるのが良いでしょう。

【種類別】ヒアルロン酸製剤が定着するまでの期間

ヒアルロン酸製剤が定着するまでの期間は、ヒアルロン酸の種類や部位によって大きく異なります。特に意識したい点の1つが、低密度と高密度にわけられるヒアルロン酸の種類です。それぞれ定着までどの程度の違いがあるのか、詳しく見ていきましょう。

高密度タイプ

高密度タイプのヒアルロン酸は、定着するまでの時間が長いものの、持続する時間も長いという特徴があります。施術部位にもよりますが、定着するまでに1ヶ月ほどかかります。ヒアルロン酸が定着するまでにかかる期間には個人差があるため、おおよその期間として把握しておくと良いでしょう。

また、高密度タイプはしっかりとした硬さがあり、ボリューム感を持続できます。そのため、顔の輪郭形成や深いしわの改善に使用されることが多い印象です。皮膚が薄く動きが多い部位には使用されないことから効果が続きやすく、低粘度タイプと比べて長持ちする傾向にあります。

低密度タイプ

低粘度タイプは、定着するまでの時間が短いものの、持続する時間も短いという特徴があります。個人差はありますが、部位によって早ければ1~2週間程度で馴染みます。体とも馴染みやすく、柔らかい仕上がりにできる点も低密度タイプの特徴です。

そのため、低密度タイプは、唇や涙袋など動きの多い部位への使用に適しています。一方で、動きが多い部位はヒアルロン酸が分解されやすいので、効果を持続させたい方は定期的に施術を受けましょう。

【部位別】ヒアルロン酸製剤が定着するまでの期間

ヒアルロン酸製剤が定着するまでの期間は、部位によっても異なります。どれくらいの期間が必要なのか、部位別に見ていきましょう。

ほうれい線

ヒアルロン酸製剤がほうれい線に定着するまでには、個人差はありますが数日~1週間程度かかります。定着するまでの期間はダウンタイムとも呼ばれ、その期間は腫れや赤み、内出血などが起こります。一般的に腫れや赤みは注射部位に見られるため、重要なイベントや予定の直前には施術を受けないようにしましょう。

少なくとも2週間の余裕を持っておくと、万が一ダウンタイムが長引いたとしても安心です。ほうれい線は他の部位と比べて動きが少なく、持続時間が比較的長い傾向にあります。ヒアルロン酸の定期的な補充が推奨されているため、ダウンタイムを計算して施術を受けるようにしましょう。

唇や涙袋

ヒアルロン酸製剤が唇や涙袋に定着するまでには、1~3週間程度かかります。注入したヒアルロン酸製剤の種類や注入量によって変わるので、施術を受ける前に医師へ確認しておくと良いでしょう。注意したいのが、唇は飲食や会話などで日常的に多く使う部位である点です。動く分ヒアルロン酸が分解されやすいため、人によっては定期的に施術を受ける必要があります。

一方の涙袋に関しても、皮膚が薄い部位なので注入後の数時間は不自然な膨らみが見られるケースも確認されています。唇や涙袋は、ほうれい線と比べて持続時間が短い点を踏まえて、適切なメンテナンススケジュールを立てるようにしましょう。

ヒアルロン酸注入後に定着するまでの経緯

初めてヒアルロン酸を注入する方にとって気になるのが、定着するまでどのような症状が現れるのかでしょう。ここからは注入後、定着するまでの間に現れる症状を紹介します。

1~2日後 | 腫れや副作用が出やすい

注入後1~2日目にかけては、以下の症状がみられる可能性があります。

  • 痛み
  • 赤み
  • 腫れ
  • むくみ
  • 内出血
  • 違和感
  • しこり
  • 感染症状
  • アレルギー反応(かゆみやじんましん)

体質や治療内容によって異なりますが、上記のような副作用が出る可能性があります。初めてヒアルロン酸を注入する方の場合、違和感を覚える部分が多くあるので、不安な場合は医師に相談しましょう。

約1週間後 | 腫れや副作用が引く

ヒアルロン酸を注入して1週間ほど経過すると、腫れや副作用が落ち着いてきます。以下のように、施術部位が徐々に自然な形へと戻っていくでしょう。

注入部位別

約1週間後の変化

顔全体の輪郭がふっくらしてくる

目の下

クマやたるみが目立たなくなる

変化に気付いて嬉しくなる方もいるかもしれませんが、1週間ではヒアルロン酸は完全に馴染んでいません。人によっては触った際に硬さを感じることがあります。

2~3週間後 | 体内の水分と組織が一体化する

注入後2~3週間が経過すると、ヒアルロン酸が体内の水分と反応して、肌の組織と一体化をし始めます。より自然な感触に近付いていきます。このころになると違和感や不自然さがほとんどありません。目立っていた注射部位が目立たなくなり、他の部位と比べても違和感のない自然な状態になっていくでしょう。

ただし、馴染む速度は個人差が大きいため、人によっては違和感が残る可能性もあります。その場合は、焦らずに経過を見守りましょう。

数ヶ月~数年後 | ヒアルロン酸が徐々に吸収されていく

ヒアルロン酸は数ヶ月~数年をかけて少しずつ吸収されます。個人差があるので一概にはいえませんが、基本的には吸収されてなくなっていきます。体内の組織と接触している部分から、少しずつ吸収されていきます。注入量が多いほど効果が持続する点も特徴です。

また、被膜形成が起こった場合も同様です。被膜形成とは体内の異物に反応する働きの1つで、異物と組織の間にコラーゲンの薄い壁を作ります。このコラーゲンがヒアルロン酸の吸収を妨げるため、吸収が遅くなり効果が持続します。しかし、被膜形成は必ずできるわけではないので、基本的に数年後にはヒアルロン酸が吸収されてなくなると思っておきましょう。

ヒアルロン酸が定着するまでのNG行動

ヒアルロン酸が定着するまでやってはいけない行動があります。ダウンタイム中にやってしまうと症状が悪化するため、注意した方が良いでしょう。

これから紹介する行動は副作用が起こったり、不自然な状態になったりするものばかりです。ヒアルロン酸が吸収されるまではしないように意識してみてください。

血行が良くなる行動

ヒアルロン酸の注入後は、次のような血流が促進される行動を控えましょう。

  • 激しい運動
  • 入浴
  • サウナ
  • 飲酒

発汗により血流が促進されると、腫れやむくみなどの副作用が起こりやすくなります。施術後2~3日は控えるようにしてみてください。普段入浴している方も、この期間はシャワーで済ませるようにしましょう。

また、飲酒も血流を促進する要因の1つです。通常、施術から2~3日後には飲酒可能ですが、むくみやすい方は念のため1週間程度控えると安心です。施術後のヒアルロン酸への影響を防ぐためにも、体をしっかり休めることを心がけましょう。

注入箇所への摩擦や刺激

ヒアルロン酸注入部位への摩擦や刺激もNGです。特に、以下の行動には注意する必要があります。

  • 注入部位へのマッサージ
  • 圧迫・刺激
  • 日焼け
  • 注入部位へのメイク

また、ヒアルロン酸は定着に時間がかかるため、マッサージをすると成分が移動してしまう恐れがあります。傷口から雑菌が入り、炎症を引き起こすリスクがあるので、施術後は注入部位を圧迫するメイクも控えましょう。

また、注入後の肌は敏感な状態です。ヒアルロン酸注入後は、普段以上に肌を労ることが大切です。

大事な予定を入れる

ヒアルロン酸注入後は、定着するまで大事な予定を避けるようにしてみてください。特に、以下の予定は余裕を持って調整しましょう。

  • 結婚式
  • 旅行
  • デート

ヒアルロン酸の施術はダウンタイムが短めですが、通常1~2週間程度は必要です。人によっては、回復に時間がかかることもあります。施術直後に予定があると、赤みや腫れ、違和感が気になり楽しめなくなるかもしれません。そのような事態を防ぐためにも、十分なダウンタイムを確保してから予定を立てるようにしましょう。

服用中の薬がある方は事前に相談しておく

ヒアルロン酸注入後、服用中の薬によってはあざや内出血が発生する可能性があります。相性の悪い薬もあるため、飲んでいる薬の種類に関係なく、必ず施術前に医師へ相談しましょう。特に、以下の薬は要注意です。

  • アスピリン
  • ワルファリン(ワーファリン)

これらは血液をさらさらにする作用があり、施術直後に服用すると血流障害を引き起こすリスクがあります。ヒアルロン酸注入後の赤みや腫れは一時的なものなので、医師から抗生物質が処方された場合は、用法用量を守って正しく服用しましょう。

定着したヒアルロン酸を長持ちさせる方法

ここからは、長持ちさせる方法を紹介します。少しでも長くヒアルロン酸の効果を維持したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

施術後のケアを徹底する

ヒアルロン酸を長持ちさせるには、施術後の適切なケアが欠かせません。ダウンタイム中にしっかりとケアを行い、効果を最大限に引き出して長持ちさせるよう努めましょう。特に、以下のケアを意識してみてください。

  • 注入部位を過度に刺激しない
  • 赤みや腫れがある場合は冷却する
  • 血流を促進する行為を避ける
  • 刺激の少ない保湿剤やクリームを使う

施術後は肌はデリケートなため、強い刺激を避けましょう。マッサージや圧迫は控え、アルコールや香料入りのスキンケア用品もNGです。赤みや腫れが出た際は、タオルで包んだアイスパックを使い、冷やしすぎに注意しながらケアをしましょう。

生活習慣を整える

ヒアルロン酸を長持ちさせるには、日々の生活習慣の見直しも欠かせません。以下のポイントを意識して、健康的な生活を心がけましょう。

  • 7~8時間の睡眠時間を確保する
  • 栄養バランスの取れた食事を意識する
  • 日常的なストレスの管理を徹底する
  • 十分な水分補給を意識する

睡眠を7〜8時間取ることで、肌を含む体全体の健康を維持できます。施術直後は仰向けで寝て、ヒアルロン酸の位置を安定させないよう意識しながら体を休めましょう。

また、ビタミンCやビタミンE、コラーゲンを含む食品を摂取し、ヒアルロン酸の効果を高めるのも重要です。アルコールや塩分・糖分の過剰摂取は控え、適切な水分補給で体内のバランスを整えるよう意識してみてください。

さらにストレスとの向き合い方も大切です。過度なストレスはホルモンバランスを崩し、肌に悪影響を与えます。自分に合ったリラックス方法を取り入れ、肌を健やかに保ちましょう。

信頼できるクリニックと医師を選ぶ

ヒアルロン酸を長持ちさせるためには、信頼できるクリニックと医師を選べるかが大切です。どれだけ持続できるかは医師の技術によって左右されるため、適切な場所に適切な量を注入できる医師を選びましょう。医師選びに迷ったら、次の点を参考にしてみてください。

  • 医師の経歴
  • 医師の施術実績

これらの情報はクリニックの公式サイトで確認できます。特に、施術実績は医師選びの重要な判断材料になるため、事前にしっかりチェックしておくことをおすすめします。

ヒアルロン酸注入後の定着するまでの時間が長い場合の対処法

ヒアルロン酸注入後、定着を早める方法はありません。体内の水分保持や肌の再生、適応には時間がかかるため、基本的に自然な吸収を待つだけです。マッサージなどをして血行を促進すれば吸収が早まるといわれることもありますが、医学的な裏付けはないため避けた方が良いでしょう。

定着が遅いと感じたら、適切なケアや生活習慣の改善を意識してみてください。十分な睡眠時間を取り、栄養バランスの良い食事を心がけるだけでも、回復が早まる可能性があります。ただし、ヒアルロン酸が定着するスピードには個人差があるため、不安な場合はクリニックに相談し、医師から適切なアドバイスをもらいましょう。

ヒアルロン酸が定着するまでの期間によくある質問

ヒアルロン酸が定着するまでには一定の期間が必要です。ここからは、多くの方が疑問に感じる部分を解説していきます。ヒアルロン酸の定着に疑問を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ヒアルロン酸注入後は食事の制限がありますか?

ヒアルロン酸注入後の食事に制限はありません。食事中に違和感を覚えることもありますが、時間とともに馴染んで気にならなくなります。

しかし、食事制限がないからといって栄養バランスを軽視すると定着まで長引く可能性があります。また、アルコールや塩分・糖分の過剰摂取は避けることをおすすめします。ヒアルロン酸の効果を高めるためにも、ビタミンCやビタミンE、コラーゲンを含む食材を積極的に摂りましょう。

ヒアルロン酸注入後のマッサージはいつからしても良いですか?

ヒアルロン酸注入後のマッサージは、施術から1~2週間後であれば可能です。ただし、個人差があるため、吸収が遅い方はもう少し期間を置くことをおすすめします。定着前にマッサージすると、ヒアルロン酸が移動して仕上がりが不自然な形になる恐れがあります。さらに、吸収が早まり持続時間が短縮する可能性もあるため、注意しましょう。

最低でも1~2週間は様子を見て、ヒアルロン酸が定着してからマッサージをするようにしてみてください。

ヒアルロン酸注入後にレーザー治療を受けると溶けるって本当ですか?

ヒアルロン酸はレーザー治療では分解されません。リフトアップを目的としたヒアルロン酸注入は皮膚の深部に施されるため、レーザーの影響を受けにくいとされています。

ただし、レーザーやフォトフェイシャルによる熱の影響でヒアルロン酸が変形し、効果が低下する可能性があります。注入後に赤みや腫れがある場合、施術自体を受けられないため、副作用が落ち着くまでは避けた方が良いでしょう。

まとめ

この記事では、ヒアルロン酸が定着するまでの期間について解説しました。ヒアルロン酸が定着するまでには、通常1~2週間かかります。個人差はありますが、おおよその目安として考えておくと、逆算してスケジュールを組みやすくなります。

ヒアルロン酸の定着を妨げる可能性があるので、定着するまでは血行を促進したり、マッサージなどで圧迫したりする行為は避けましょう。この記事を参考に、規則正しい睡眠やバランスの取れた食事を意識し、ヒアルロン酸が長持ちするように心がけましょう。

足立 真由美
この記事の監修者 医療法人 涼葵会 理事長 足立 真由美
美容医療の豊富な経験から美容医療の枠を超え、東洋医学・アーユルベーダ等のホリスティック医療を展開。「美は健康な身体から」をテーマに、美容クリニックとは思えない多彩なアプローチで、最新の美を提供する。
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